三ノ沢岳(独標尾根↑上松A↓)藪漕ぎからの周回

2023年09月17日(日) 〜 2023年09月18日(月)

• GPS: 22:47
• 距離: 20.4km
• 登り: 2,537m
• 下り: 2,554m

コースタイム

1日目

• 山行: 11:55
• 休憩: 1:17
• 合計: 13:12

2:54 風越山登山口
4:38 4:39 カヤトの丘
4:45 4:45 風越の頭
5:01 5:03 風越山
5:22 5:23 中央アルプス展望所
8:00 8:13 天狗山
9:40 10:25 独標
10:51 10:52 二ノ沢のコル
12:46 13:03 中三ノ沢岳
16:10 宿泊地

2日目

• 山行: 8:26
• 休憩: 1:02
• 合計: 9:28

5:11 宿泊地
6:24 6:56 三ノ沢岳
8:37 8:39 三ノ沢分岐
9:04 9:11 宝剣岳
9:17 9:35 宝剣山荘
9:35 9:35 天狗荘
9:50 9:50 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
10:03 10:04 頂上木曽小屋
10:17 10:18 玉乃窪山荘
12:52 12:56 金懸小屋
14:17 14:17 敬神ノ滝小屋
14:42 14:42 上松Ａコース登山口
14:42 ゴール地点

天候

☀️🌤⛅️

アクセス

利用交通機関：

自家用車

※上松A登山口に1台デポ:10台くらいのスペースあり。🚻あり。登山口ポストあり。
※風越山登山口:3台くらいスペースあり。大きい車(車体が長い車)は飛び出るかも。🚻あり(冬季閉鎖)。

※ 上松A登山口から周回ルートを取る事も可。滑川の渡渉があるため、事前リサーチする事を薦める。ナイトでオンサイトでは渡渉する自信がなかったためデポ作戦とした。

コース状況／危険箇所等

※ 🅿︎〜風越山: 一般道【下記レポ参照】
※ 風越山〜天狗山〜独標: 一応バリエーションルート【下記レポ参照】
※ 独標〜中三ノ沢岳: バリエーションルート(薮) 一気にマーキングが無くなり、ハイマツ＋シャクナゲMIXの藪漕ぎが始まる。薮は激しいけど｢これくらいの薮で済めばいいな…｣と思うくらいの薮度合い。
※ 中三ノ沢岳〜三ノ沢岳: バリエーションルート(激藪)一気に薮が深く濃く高くなる。ハイマツ＋シャクナゲ＋謎の木達MIX。逃げようのない余裕で背丈を超える薮をひたすら泳いで漕いで這い上がったり潜ったり薙ぎ倒したり、ありとあらゆる方法で突破する必要あり。薮が薄いところを探せばあるけど結局尾根に回帰するのに激しい薮がおるので、覚悟を決めてひたすら尾根上を正面突破がいいと思う(多分)。山頂が近くなると岩が出てくるのでうまく岩を登ると薮からは逃げられるけど、岩によってはそれなりの技術は必要かと。
※ 水場なし！宝剣山荘が最初の補給可能な場所。
※ 熊の寝床っぽいところ多数。
※ 今回、頂上山荘のテント場を泊地と計画していたが、辿り着けないと判断し、三ノ沢岳まで距離にして500m手前の地点でビバークとした。岩の下に張ったおかげと立地的に風に吹かれる事なく快適にビバークした。この夜、山頂のテント場は西風が強くテントが飛びそうだだったと後から聞き、結果オーライのナイス判断だった。整地もしたので4テン張るスペースあり。
※ 三ノ沢岳〜宝剣岳〜木曽駒ヶ岳〜玉乃窪山荘: 一般道【割愛】宝剣・中岳・木曽駒・木曽前ぜんぶ巻き。
※ 玉乃窪山荘〜上松A登山口🅿︎: 一般道。人が少なく整備の行き届いた良い道。ウェストンが木曽駒ヶ岳に登山した時に使ったルート。木曽前の巻き道1ヶ所登山道流れている箇所あり。通る事は可。金懸小屋の水場も枯れてる。
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三ノ沢岳＋宝剣岳☆文明の利器ご利用、美しすぎる△を眺めて△への稜線を歩く https://yamap.com/activities/2459496

風越山(A↑B↓)☆夢の独標尾根・三ノ沢岳への道 PART① https://yamap.com/activities/19099869

独標(風越山P起点)☆夢の独標尾根・三ノ沢岳への道 PART② https://yamap.com/activities/20252677

その他周辺情報

♨️ねざめホテル:日帰り入浴700円

写真

9/17 4:09

(め)新月で満点の星空

9/17 4:33

(s) 長ーい長ーい1日の始まり。”この日“までも本当に長かった、7年の集大成の始まり。
(め)歩き始めてすぐ急登。夜中だってのに暑かったぁ

9/17 5:00

(s)3度目の風越山！
(め)計画通りの2時間ジャスト

9/17 5:17

(s)展望地から。

9/17 5:17

(め)ワクワクが止まらないネ

9/17 5:48

(s) 複数回のロケハンにも少しは意味があったかな？独標までの道は意外に鮮明に覚えてた。
(め) 倒木ゾーンもっと右に行けば踏み跡ある気がする

9/17 6:09

9/17 6:39

(め)自然の額縁の御嶽山

9/17 7:22

(s) 天狗山前のやらしいところ。
(め)崩れてる箇所
此処は左下に巻道アリ

9/17 7:28

(s)御嶽山

9/17 7:48

(s)ギュンギュン

9/17 7:50

9/17 8:39

(め)まぁまぁ急登

9/17 9:00

9/17 9:07

9/17 9:10

9/17 9:12

(め) クリスマスゾーン

9/17 9:34

(s) 左の三ノ沢岳はもちろん素敵。でも右の蕎麦粒岳いも浮気心。糸瀬山から中八丁尾根で蕎麦粒岳で独標行きも…ありだな！

9/17 9:36

9/17 9:41

(s)独標尾根の全貌が見えてきた

9/17 10:19

(s) 2度目のスタート地点・独標！やっと…スタートを切る覚悟ができました。仲間の援護を受けて、独標尾根で三ノ沢岳に挑みます！夢のスタート地点からもっと前へ！もっと上へ！
(め) 独標到着！いよいよスタートだよー！

9/17 12:39

(s) 独標からは一気に消失気味…。
(め) 一気に薮が深くなる。途中尾根間違いしたが、早々にリカバリ出来て良かった！

9/17 12:39

(め) 倒木ゾーンは乗り越えがツラい

9/17 13:29

(s) 大したことない箇所でもデカザックだと最も簡単に引っかかる…

9/17 14:16

(s) 暑さもありこれくらいの薮ですら辛い。この先もっと激藪だと思うと…ゲェ出るかもしれない。

9/17 14:38

(s) たまには箸休め的な。近そうで全然縮まらない三ノ沢との距離。片思い感が…半端ない。
(め) 切り立ったトラバースは薮が少なくて歩いやすい

9/17 14:55

9/17 15:10

(s) 中三ノ沢からは360°猛薮。とりあえず、進む。とりあえず上がる。

9/17 15:16

(s) この日のために全力で一日一善をして｢晴れますように！｣願ったら。晴れすぎてもはや暑すぎて辛い。5L持参の水分もどんどん減っていき足らないかもと不安になる。

9/17 15:30

9/17 15:31

(s) 地味にまだ遠い頂。その先の木曽山頂小屋のテント場には辿り着けないと判断し、ちょうどいいビバーク箇所を探す。山力の高い同行人2人だからこそできる判断だったり、計画性だったり。

9/17 15:54

(s) 上に乗る？真ん中を泳ぐ？薙ぎ倒す？下を匍匐前進？どれも正解。

9/17 15:58

(s) 先週無事鋸岳にてノコギリ免許皆伝した教官がビバーク地を整地してくれます。
(め) 流石にヘロヘロの私。頂上までは行けないので此処で幕営。整地用の鋸が役に立った！

9/17 16:42

(s)乾杯🍻
(め) ホッと一息。山はこの時間が最高！

9/17 17:39

(s)夕焼け小焼けに見惚れる

9/17 17:39

(s)最高の幕営地
(め) 稜線は爆風だったみたい。岩とハイマツのお陰で無風だった。結果的に此処は最高のビバーク地だった！

9/17 17:42

(s) 岩の下に4テン。結果オーライ以上のナイス判断だった。翌日知った事だけど、この夜山頂は西風が強くテントが飛びそうだったと。この立地のおかげで風を受ける事全くなくフライも張らずに快適な夜を過ごせた。

9/18 3:29

(s)夜ご飯撮り忘れた😭めぐっちが食当してくれた！ありがとう！ささっとできるようになりたい。
(め) 夜はフリーズドライのスープと、大豆ミートとミックスビーンズ入りのカレー飯。
朝はそうめんとわかめご飯とアジの干物。

9/18 5:11

(s) 3時に起きて外を見ればガス。暗闇の薮は賢明ではないと少し明るくなるまでゆっくり朝ごはん食べて待機。そして薮チェック…ベッタベタ。朝露でベッタベタ。レインを上下着込んでラスト1ピッチに備える。

9/18 5:12

(s) 大きめの石とかもどかしたのでかなりスペースあり。多分、ここは独標尾根の一等地のテント場。御嶽山、中ア、南アの眺望あり

9/18 5:18

9/18 5:18

9/18 5:24

(s)岩を上手い事使うと薮率低くなる。山頂直下はアルパインチックで面白い。

9/18 5:26

(s) ずーっと歩いてきた尾根。1日かけても歩き通せなかった長い長い尾根。独標からここまで3.5kmくらいしかないんだけど。

9/18 5:28

9/18 5:31

(s) 朝露に濡れたハイマツの大海原にダイブ。泳いで泳いで泳ぎまくる。

9/18 5:42

(s)富士山と塩見♡

9/18 5:43

(s)おっこちんように岩攻める。

9/18 5:47

(

9/18 5:58

(s)ビクトリーロード！
(め) 三ノ沢岳ロックオン！ヴィクトリーロード！

9/18 5:59

(s)南アどーん。

9/18 6:05

(s) ここまでトップを交代交代で3人で薮尾根を進んできて。最後のビクトリーロードはトップを歩かせてもらいました。
(め) 平坦だけど、最後まで藪漕ぎで時間掛かるー

9/18 6:10

9/18 6:10

(s)三ノ沢はアイスで登ってるYさん。色々教えてもらいたい。

9/18 6:11

(め) 7年間の想いと共に頑張れ！

9/18 6:11

(め) 地味に気に入ってる画

9/18 6:21

(s)ラストプッシュ！
(め) 岩とハイマツのミックス

9/18 6:25

9/18 6:29

(s)やったーーー！！！！エベレスト登ったあの2人か、冬季K2登ったチベット隊か、三ノ沢登った私たち。私にとってはそれくらいの山行。
(め)三ノ沢岳登頂‼感無量だね😊

9/18 6:29

(s)念願の、悲願の、もはや怨念！

9/18 6:31

(s)影三ノ沢
(め) ガスでは無いけど、雲海に三ノ沢岳の影とブロッケン

9/18 6:31

(s)歩いてきた独標尾根(左)、ん？この真ん前の尾根…気になる。めっちゃ尾根しっかりしてるじゃん！

9/18 6:33

(s)めぐっち教官今日もありがとうー！背中を押してくれたおかげです！
(め) 私にとって初めての高山は此処だった。2回目の三ノ沢岳⛰️

9/18 6:34

(め) 対面は南アルプス。鋸岳が眩しい✨

9/18 7:00

(s) 感動も束の間…まだ全体の1/3しか歩いてない！笑　ので進む。進む。道がありすぎて進む。進む。

9/18 7:03

(s)意外とあるな…と思ってるところ。
(め) やり遂げた女史‼︎かっこいいぞ！

9/18 7:20

(め) 紅葉に成りたがってる🍁

9/18 7:30

9/18 8:07

9/18 8:18

(s) この美△に惚れたのが始まり。でも惚れたのは真っ白な△に伸びるキレッキレのうねうねライン。雪の技術高めて必ずこちらも歩きにきます。
(め) 三角だねー

9/18 8:27

9/18 8:30

(め)クジラ岩と木曽駒ヶ岳

9/18 8:38

(s)表玄関から入って裏口から出てきました！…と感動の束の間…まだ行程の半分以上残ってる！
(め) 無事中央アルプスの主稜線に乗った！

9/18 8:39

9/18 8:48

(s)人がうじゃうじゃの宝剣へ
(め) まずは宝剣岳へ！って…頂上は目指さないけどw

9/18 8:52

(め) 岩登りは楽しいー！

9/18 8:53

(s)岩楽しい

9/18 9:03

(s) あそこが、サギダル尾根か。ロックオンしてます！

9/18 9:04

9/18 9:47

(s) 中岳スルー。木曽駒スルー。
(め) 中岳も木曽駒ヶ岳も巻くのだ

9/18 10:00

9/18 10:07

(s)ジャンジャンスルー

9/18 10:15

(め) 心氏。では無いと思うけど…威厳ある方

9/18 10:16

(め)クラシックな山小屋

9/18 10:17

9/18 10:20

(s) 木曽前スルーして一気に下山道上松A登山口へ。
(め) 木曽前岳も巻く！

9/18 10:23

9/18 10:30

9/18 10:45

(s) 木曽前のトラバースの崩落部分はこんな感じ。
(め) 崩れ箇所。トラロープの上部の緑ロープのが安全安心。

9/18 10:48

(s)トラロープあり

9/18 11:05

(s)三ノ沢岳メインなので他のピーク全貌全部スルー。

9/18 12:19

(s)歩きやすすぎる気持ちのいいトレイル

9/18 12:26

(s) 地味に長い道。雰囲気は黒戸尾根にていた気がする。
(め) グリーンゾーン。もうひたすらに足を前に出すのみ。とは言え膝に堪えはじめる…

9/18 12:39

9/18 12:39

(s)いるいる、こういう小屋番さん
(め) 小屋番風をするも…ヘルメット🤣

9/18 13:54

(め) 此処も整備中。ありがとうございます！

9/18 14:20

(s) 三ノ沢以降は足を前に出せば進む、快調に進むのであっという間に無事下山！！！！！！
(め) 無事の下山を報告。大変で素敵な冒険でした✨

9/18 14:23

三ノ沢以降は足を前に出せば進む、快調に進むのであっという間に無事下山！！！！！！

9/18 14:42

(め)デポった車に到着！トイレはペーパー完備で感謝✨

撮影機器：

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

感想

めぐっち

Siちゃんの長年の野望に同行させて貰った。
私も行きたかった三沢岳の尾根だが、これを独標尾根と言う事も、こんな藪漕ぎだって事も知らなかったから、心強いCLさんでした。
過去一の長く面倒くさい藪漕ぎでヘロヘロになって、思わぬ所で幕営となってしまった。しかし色々な面で結果オーライで本当に良かった。
とても大変だけど、とても良い冒険でした。
感動の踏破おめでとう‼︎
同行させてくれてありがとう‼︎
お疲れ様でしたー！

Si84

長く長く憧れ続けて、本当に少ーしづつ近づき続けて、やっと、やっと辿りついた表玄関からの三ノ沢岳。しかも厳薮期に山屋さんスタイルで。

山初めて最初に気になって調べた記念すべき最初のバリエーションルート。当時7年前までは藪の埋まる積雪期・残雪期が主流で、そこから少し経って強者が薮に挑み貴重な情報を発信してくれ、そこから時が経ちULで歩き通すのが主流となった…そんな三ノ沢岳独標尾根の歴史(私調べ)。ULで行く方法が1番成功率が高いと計画している中、初めて会に山行計画を提出し、アドバイスをもらい、まさか自分では挑めるとは思わなかったスタイルで冒険させてもらうことになった。

背中を押してくれためぐっち、トレーニングをと同行してくれたYさん。1人では成せなかった夢を共有させてくれて、ハードなルートを共に歩いて泳いで這って這い上がってくれた2人には感謝しかない。私は、もぅ、胸いっぱい。