綿向山〜雨乞岳〜御在所岳


- GPS
- 07:35
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 1,999m
- 下り
- 1,336m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:26
天候 | 曇りときどき小雪 0℃@15時30分・御在所岳頂上 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
御在所ロープウェイ(15分片道1500円) 帰り)近鉄湯の山線・湯の山温泉駅 今日1日で近畿2府4県のうち和歌山以外全部を通過しました。 兵庫→大阪→京都→滋賀→三重→奈良→大阪→兵庫 長かった〜 |
コース状況/ 危険箇所等 |
西明寺口BSのトイレにポスト、ヒミズ谷出合小屋に登山届記入所(見てないけど多分ポストも)あり。 ■北畑口BS〜綿向山 緩傾斜の登山道がつづら折れにつけてありとても歩きやすい。冬道と分かれてからの夏道登山道は一部崩落があったり細かったりといくぶん慎重を要する。急斜面で落ちたらただでは済まなさそう。 ■〜雨乞岳 道標はないもののテープは入念。イハイガ岳の手前が急登。ステップに乏しく立木を掴んで半ば無理やり登る。ここは下りたくないなあ。その先の崩落地は基本痩せ尾根に沿ってやや左を歩けばいいが、少し大きく捲くところがありそのまま支尾根に誘い込まれそう。みんなの足あとも支尾根についてる。よく見ると右手に落ち葉で埋もれた細いルートがある。大峠の先も急登。雨乞岳手前は背の高い笹藪。登りなので背丈くらいあるように感じる。 ■〜沢谷峠 雨乞岳からは酷いぬかるみ。ソールの溝が埋まってその後スリップしやすそう。七人山のコルからは沢道へ。渡渉多し。 ■〜御在所岳 郡界尾根はらくルートで破線の難路になっているが、素直な尾根道でマークもあり道迷いはまずなさそう。急登ではあるがステップも多く、イハイガ岳より断然登りやすく、登る分には問題ないと思う。 ■〜近鉄湯の山温泉駅 歩道のない車道歩きだが、比較的道幅があり、乗用車しか通らないので恐怖感は少ない。 |
その他周辺情報 | 湯の山温泉。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
10月頭から、「少し長めの山行を計画」などと勿体つけた言い方をしていた、綿向山〜雨乞岳〜御在所山に行ってきました。鈴鹿山脈にも興味を生じ始めていたものの三重県の山というイメージが強く、日帰りで行けるところは限られるし、前泊はそうそうできないし(でも5月に前泊して竜ヶ岳〜藤原岳は行きました)、と思っていたところ、ふとmaechanさんの以前のレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4959606.html
に気づくと、私も雪山をピストンしたことがある綿向山から鈴鹿山脈を縦走(横断?)されているではありませんか。投稿された時に拍手もしているのですが、記憶に残っていませんでした、迂闊。やはり関心を持ってアンテナを張っていないと記憶に残りにくいものですね。でそのレコでは武平峠から下山されているのですが、下山にロープウェイを使うことにすれば、御在所岳にも登れそうと思いつきました。
途中怖そうなところもあるようなので、他のレコも調べていると…なんとありました。予定のルートとそっくり同じのが。しかも今年。
wadagijiさんのレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5632319.html
今回は上記2つのレコのお蔭を蒙っています。ありがとうございました。
さてそんなわけで計画自体は早くから明確に立っていたのですが、万全で望みたいと思うと体調やら天候やらに恵まれないまま11月が終わってしまい、今年はもう諦めていたのですが12月最初の土曜日がやや強風ながらまずまずいい予報、一方他のプランは固めきれなかったので、12月になったばかりなら行けるか、と決断的に実行しました。
近江八幡駅南口発の近江鉄道バスは意外とお客がいて空席がいくつかある程度。今年2月末に乗った時より多いですね。でもブルーメの丘最寄りの幅野町BSで全員が下車して終点北畑口まで乗り通したのは私一人でした。綿向山登山口にある御幸橋駐車場は9時過ぎの時点で第1駐車場にあと数台の空きがありました。まだ上に第2第3とあり、ここは雪山が本番のようです。綿向山への登りで7人(4人PT、1人、2人)追い抜き、下りてくる6,7人(全員ソロ)とすれ違いました。頂上には5人くらいのグループとソロらしい1人がいました。あとイハイガ岳に向かい始めてすぐに2人とすれ違い。幸福のブナまでピストンされたのだと思います。駐車台数に対してちょっと少ないのであとは竜王山や水無山を周回されているのでしょう。
イハイガ岳、清水の頭、雨乞岳までは全くの無人で景色を独り占め。予報通り風は強めで寒いし時間はタイトだしであまりのんびりはしていられません。心配だった崩落地は、本当の痩せ尾根の上を歩くわけではなかったのであまり強風の影響はなく安心しました。その痩せ尾根や急登の部分を除くと苔の平原や笹原で爽快ですが、足元は鹿の落とし物でいっぱいでしたね。ヤマビルが多いのも納得。あと登山道に鹿の物より一廻り二廻りほど大きい俵型の糞が10個くらい固めて残っていたのですがあれは何の動物だったんでしょうね。
雨乞岳では休憩中のソロの方にお会いしました。私と同じルートを先行されていたのでしょうか、東雨乞岳の方に向かわれました。そう間もなく私も出発したのですが、いつまで経っても追いつかず、渡渉地点の岩に濡れた足跡が残っていたりしたので、ようやく追いついたかと思ったら別のペアでした。その後、6人くらいのグループと、沢谷峠で休憩中のお一人を追い抜きました。
郡界尾根は全くの無人でしたが、御在所岳に着くとさすがに大勢観光客がいます。まあでも寒さのせいか混雑という程ではなかったですね。家族連れや外国人観光客がいるのはまあどこの観光地にも共通の光景という感じでしたが、何というかその…ヤンキーっぽい若い人のグループが多いのがちょっと珍しい感じでした。今流行ってるんでしょうか、それともこの辺りには多いんでしょうか(三重県に対する風評被害)。
もうここまでくれば後はロープウェイで下山して道路を歩くだけだし、とのんびりするつもりでレストランや売店を見て廻ったのですが、もう大体のメニューは終わっていました。まだ売り切れていなかった五平餅を頼んで、ショーケースに残っているのが出てくるのかと思いきや、ちゃんと新しく焼いて出してくれました。温かい塩味が体に沁みて有難い。薬草入浴剤をお土産に購入。
そうこうしているうち、16時20分に最終のケーブルカーが出る旨の放送が。あれ、17時までじゃなかったっけと思うもののもうすることもないのでおとなしく乗車。あとで調べたら12月からは終了時間が1時間早まっていたのでした。ヒヤッとしました。結果的には1時間以上早く着いたのですが、時間はまだあるしと途中でのんびりしていたら危なかったかもしれません。まあ下調べをしていざという時はいちばん安全そうな裏道登山道で下山するつもりではいたのですが、ちょっと反省。
今回は日帰りでは無理かと思っていた、鈴鹿山脈の2座、雨乞岳と御在所岳を工夫で踏めたので満足です。綿向山から眺める雨乞岳の遠さにちょっと不安になったり、累積標高1000mくらいで足が攣りそうになったりと、精神的にも肉体的にも少し頑張ったので充実感があります。筋力が限界を迎えるのが普段より早かったですが、これは下りでも筋力を使ったせいだと思います。やはり山は単純な距離や累積標高の数値だけでは計れませんね。肉体的には少々大変でしたが、広々とした草原あり、スリリングな痩せ尾根あり、沢道ありと大層変化に富んだ楽しいコースでした。
晴天には恵まれなかったものの、雲間からの薄明で照らされる鈴鹿の稜線は美しく、これはこれでよかったと思います。鎌ヶ岳はとりわけ山容が印象的でぜひ登ってみたいですね。御在所岳も頂上は踏んだものの、三重側に存在する奇岩巨岩を鑑賞しないうちは本当に登ったとは言えないと思いますし再訪を期したいと思います。日の長い季節なら御在所岳から歩いて下山、ひょっとしたら御在所岳の代わりに武平峠から鎌ヶ岳登頂も可能でしょうか。今回でレッドステージに進んだこともあり、いろいろと次回へのモチベーションが高まるいい山行でした。
〇今日のヤマスタチェックポイント
●綿向山(日帰りで楽しむ全国80山スタンプラリー)
●御在所岳(日帰りで楽しむ全国80山スタンプラリー、おすすめ二百名山<東海・北陸6座>、鈴鹿山脈十座)
コメント
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コメントありがとうございます。変化に富んでいて楽しい山行でした。
私もヤマビルは嫌いなので(好きな人はいない)、春秋はなるべく比良や鈴鹿などを重点的に廻りたいです。今年は夏が居座って秋が短かったですね…残念。
限られた機会を活かして秩父の山(とりあえずは雲取山かな)にも行ってみたいと思っているので、今後もmaechanさんのレコを楽しみにしております。
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