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Yamareco

記録ID: 6322378
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳

2023年12月28日(木) 〜 2023年12月31日(日)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
36.5km
登り
4,053m
下り
4,609m

コースタイム

1日目
山行
3:35
休憩
0:00
合計
3:35
13:05
105
14:50
14:50
65
15:55
15:55
45
野呂川吊橋
2日目
山行
6:00
休憩
0:20
合計
6:20
6:35
140
8:55
8:55
15
9:10
9:10
70
10:20
10:20
130
12:30
12:50
5
12:55
二重稜線AC
3日目
山行
7:30
休憩
1:35
合計
9:05
6:05
30
二重稜線AC
6:35
7:00
30
八本歯の頭
7:30
7:30
20
7:50
7:50
45
8:35
9:00
15
9:15
9:15
15
9:30
9:30
25
9:55
9:30
60
八本歯の頭
10:30
11:00
5
二重稜線AC
11:05
11:05
0
11:05
11:05
65
宿泊地
12:10
12:10
40
12:50
13:05
0
13:05
13:05
100
4日目
山行
3:20
休憩
0:00
合計
3:20
天候 12/28 晴れ
12/29 快晴、無風
12/30 快晴、微風
12/31 雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2023年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
甲府駅からジャンボタクシーで夜叉神峠まで。13500円。帰りは奈良田温泉からバスで下部温泉に降りた。荷物200円+運賃800円。
コース状況/
危険箇所等
全体を通して
・雪は例年よりかなり少なく、2400mまで無かった。
・入山者が多く終始トレースがあった。

12/28
 夜叉神峠のゲートを通してもらい、林道歩き。トンネルがあるのでヘッデン必須。中に水溜まりがあって下界靴が浸水した。天井に大きなつららがあり、落ちてきたら危ない。
 鷲の住山登山口からは重登山靴に履き替えて山道歩き。道があまりよくない上、荷物が多いので時間をかけて歩いた。下りは急なのでスリップや落石に注意。谷に降りたら定員一名の吊り橋を渡る。県道へは右手方向に進んでいくと上がれるが、ここもなかなか不安定な道で、特に一ヶ所怖いところがあった。歩き沢橋手前のスペースにテントを張った。

12/29
 2時間ほど急な登りで、所々滑りやすい。池山手前からは緩やかな登りになり心地よい。池山御池小屋は15人くらい入りそう。池は完全に凍りついていた。この先道を踏み外したが、特に問題ない。城峰へ最後の登りでやっと雪が出てきた。ここも滑りやすく慎重に歩いた。
 2600m付近には幕営適地があると聞いていたが、ほぼ雪がないせいで我々7人が泊まるには少し狭そうに感じた。2700mあたりで森林限界。普段ならテント村ができるのだろうが、今年は全然雪が少ない。ボーコン沢の頭で北岳とご対面。景色がよく電波も入る。その少し先に二重稜線があり、その窪地で幕営することにした。

12/30
 アイゼンをはいてなだらかな尾根をしばらく歩くと八本歯の頭。コルへは岩場で難所とされるが、雪が少ないのでロープは使わずに済んだ。コルからは木の梯子を登る。その先の夏道はしっかり見えており、トラバースも問題なく通過できた。吊尾根分岐からも夏道を行く。流石に少し風があって寒い。問題の雪壁トラバースも先行者のトレースのお陰で特に怖さはなった。山頂からは言うまでもなく絶景。夏合宿道隊が通ったルートの一部を拝むことができた。
 下りも(自分が高山病で悶えていたこと以外は)問題なくサクサク進む。幕営地で荷物を回収したのち、滑りやすい道を慎重に、さっさと下って一気に歩き沢橋に戻った。

12/31
 大晦日は悪天候でスタート。びしょびしょになりながら林道を歩いていく。一緒に煩悩も流れていってくれたと思う。トンネルが多くヘッデン必須。大門沢ゲートは柵があるが中からは扉を開けられる。外からは…??そこからもう2kmくらい歩き、バス停に到着した。何だかんだで今日が一番渋い一日だった。これで心置きなく風呂に入って飯を食える!  
その他周辺情報 しもべの湯にて入浴。
行ってきます!ゲートは通してもらえた。
2023年12月28日 13:07撮影 by  iPhone 13, Apple
12/28 13:07
行ってきます!ゲートは通してもらえた。
凍ってる。
2023年12月28日 13:39撮影 by  iPhone 13, Apple
12/28 13:39
凍ってる。
鷲の住山へ。荷物が多くて通りにくい。
2023年12月28日 14:29撮影 by  SC-53C, samsung
12/28 14:29
鷲の住山へ。荷物が多くて通りにくい。
野呂川吊橋。定員一名で、結構揺れる。
2023年12月28日 15:50撮影 by  iPhone 13, Apple
12/28 15:50
野呂川吊橋。定員一名で、結構揺れる。
県道に上がる道の怖い箇所。
2023年12月28日 16:09撮影 by  SC-53C, samsung
12/28 16:09
県道に上がる道の怖い箇所。
水を汲めるが濡れて寒い。歩き沢橋に行けば沢で水を汲めたので徒労だった…。
2023年12月28日 16:32撮影 by  SC-53C, samsung
12/28 16:32
水を汲めるが濡れて寒い。歩き沢橋に行けば沢で水を汲めたので徒労だった…。
これが差し入れだと!?多すぎる。
2023年12月28日 17:36撮影 by  iPhone 13, Apple
12/28 17:36
これが差し入れだと!?多すぎる。
池山御池は完全に凍結していた。
2023年12月29日 09:02撮影 by  SC-53C, samsung
12/29 9:02
池山御池は完全に凍結していた。
歩いているこの尾根が、あの白銀の峰々に繋がっているとは思えない。
2023年12月29日 11:25撮影 by  SC-53C, samsung
12/29 11:25
歩いているこの尾根が、あの白銀の峰々に繋がっているとは思えない。
ボーコン沢の頭にて。富士山ばっちり。
2023年12月29日 12:38撮影 by  SC-53C, samsung
12/29 12:38
ボーコン沢の頭にて。富士山ばっちり。
白根三山もかっこいい。
2023年12月29日 12:38撮影 by  iPhone 13, Apple
12/29 12:38
白根三山もかっこいい。
間ノ岳、奥には農鳥岳。いつか縦走したい。
2023年12月29日 12:39撮影 by  iPhone 13, Apple
12/29 12:39
間ノ岳、奥には農鳥岳。いつか縦走したい。
ボーコン沢の頭先の二重稜線。絶景で、人生最高の幕営適地。
2023年12月29日 14:34撮影 by  iPhone 13, Apple
12/29 14:34
ボーコン沢の頭先の二重稜線。絶景で、人生最高の幕営適地。
幕営地から。
2023年12月29日 14:34撮影 by  iPhone 13, Apple
12/29 14:34
幕営地から。
夕焼けがきれい。
2023年12月29日 16:47撮影 by  iPhone 13, Apple
12/29 16:47
夕焼けがきれい。
地球影がくっきり見えて感動。
2023年12月29日 16:47撮影 by  iPhone 13, Apple
12/29 16:47
地球影がくっきり見えて感動。
槍だ!コンディションを見て今年末は諦めた。残雪にスキーで行こうかな。
2023年12月29日 16:56撮影 by  SC-53C, samsung
12/29 16:56
槍だ!コンディションを見て今年末は諦めた。残雪にスキーで行こうかな。
約束されたモルゲン。最高!
2023年12月30日 06:13撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 6:13
約束されたモルゲン。最高!
まってろ北岳!
2023年12月30日 06:14撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 6:14
まってろ北岳!
雷鳥4羽と遭遇。なんという幸運…!
2023年12月30日 06:21撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 6:21
雷鳥4羽と遭遇。なんという幸運…!
いよいよか。
2023年12月30日 06:44撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 6:44
いよいよか。
八本歯の頭で日の出。せっかくなので集合写真。
2023年12月30日 06:46撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 6:46
八本歯の頭で日の出。せっかくなので集合写真。
来年もいい一年になりますように。
2023年12月30日 06:48撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 6:48
来年もいい一年になりますように。
朝日に照らされる北岳。
2023年12月30日 06:52撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 6:52
朝日に照らされる北岳。
ご褒美の雲海。空気薄すぎ。
2023年12月30日 08:28撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 8:28
ご褒美の雲海。空気薄すぎ。
ヴィクトリーロード。
2023年12月30日 08:28撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 8:28
ヴィクトリーロード。
山頂に到着!南ア、中ア、北ア、八ヶ岳…全部見える。
2023年12月30日 08:32撮影 by  iPhone 13, Apple
12/30 8:32
山頂に到着!南ア、中ア、北ア、八ヶ岳…全部見える。
風邪で来られなくなったI君も一緒に。皆さんお疲れ様です!
2023年12月30日 08:35撮影 by  iPhone 13, Apple
1
12/30 8:35
風邪で来られなくなったI君も一緒に。皆さんお疲れ様です!

感想

 二年会以上で行われる年越し山行。一昨年は、先輩方がラッセルあり岩尾根ありの聖岳東尾根を踏破。自分達の力だけで頂を目指すその姿に心を奪われた。初参加の去年は赤石岳に迫るも時間切れで敗退。無念の結果だった。それだけに、中心学年となった今年は、普通人が通らないような、自分達がやったことの無いようなルートを成功させたいと思うようになり、当初は槍ヶ岳の中崎尾根を目指した。同期を中心に先輩や後輩とも何度も話し合って計画を立てた。しかし残念ながら、異例の降水による飛騨沢のクラストや穂先の凍結、さらには12/31の低気圧により、槍ヶ岳は我々の手には終えない状態となってしまった。そういうわけで、バックアップとして計画していた北岳に向かうことになった。
 一人ひとり、山に注げる時間は限られている。その中で、日々体力トレーニングをしてきたし、ロープワークの訓練もしてきた。正直、部として中崎尾根を安定して完遂できる堅牢性はまだ無かったと思う。だけれども、皆で新しいことを目指して頑張った結果、このような最高の形で「槍よりも高い場所、北岳」を打てたのだろう。高山病に苦しんだ自分以外には少し不完全燃焼だったかも知れないが、皆にとって一年の終わりにふさわしく、来年の冬山も楽しみだと思ってもらえる山行になっていたら何よりだ。

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