槍ヶ岳 大喰沢滑走


- GPS
- 37:45
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,552m
- 下り
- 2,545m
コースタイム
02:45 新穂高登山口 1100m地点 出発
03:30 穂高岳避難小屋
07:40 槍平 1990m地点
14:40 飛騨乗越
14:50 槍ヶ岳山荘 3080m地点
5月3日
07:50 槍ヶ岳山荘発 3080m地点
08:40 槍ヶ岳山頂着 3180m地点
09:10 槍ヶ岳山頂発
10:00 槍ヶ岳山荘着 3080m
10:50 大喰岳山頂着 3101m地点
11:00 中岳山頂着 3084m地点
11:20 大喰岳山頂 滑走開始 大喰沢へ
12:40 槍平着 1990m地点
13:00 槍平発
15:40 穂高岳避難小屋上部のサンダルデポ地点
16:20 新穂高登山口着 1100m地点
天候 | 5月2日 晴 5月3日 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は雪が豊富で、穂高岳避難小屋を少し過ぎた地点からシールが使えた。 これで思ったよりも登りは楽勝。 危険ポイント ◆新穂高口〜槍平〜飛騨沢〜槍ヶ岳山荘 特にクリティカルな登りを強いられる訳では無いが、林道及び飛騨沢は左右に多くの沢があり、そこからの雪崩に注意が必要。この日も雪崩の跡が多数あった。 それぞれの沢が大きく、そのため雪崩の規模も大きい。 最初登山道を詰めて行き、白出沢を越えたあたりから積雪期は河原へ一旦降りて河原を詰める事になる。 (夏道でも行けなくはないが、かなりのロス&相当歩きにくそうだ) 飛騨沢に取り付いた後はひたすら黙々と登るのみ。 槍平からの標高が1000mあり、ここからが登り本番という感じで捉えて決して焦らない事と、焦らない為に早くの出発が望ましい。 とにもかくにも、この時期は槍ヶ岳山荘までの全ての小屋の営業は行っていないので、標高2000mを一気に登れる体力・気力・装備・マネジメントが問われる。 ◆槍ヶ岳山頂(穂先) 鎖、梯子はあるが、標高差にして50mは急斜面をアイゼンピッケルでクライムアップ/ダウンを強いられる。それなりの技術が必要。 斜度が60度くらいアルため、雪の状態も大変重要。 硬過ぎればアイゼンは噛まず滑落の危険性あり。緩み過ぎればステップが崩れて滑落の危険性あり。丁度よい雪の状態の時に行く必要がある。 (滑落すれば、恐らくサヨウナラとなる。。) ルートは大変細く、往路復路が同じルートとなっており、すれ違い場所のポイントも重要。 ◆槍ヶ岳山荘〜大喰岳〜中岳 特に難しいポイントは無いが、飛騨側から信州側に向けて雪庇が発達しているので、雪庇の上には絶対に乗らない事。 ◆大喰沢滑走 特に危険は無いが、急斜面が標高差800m程続く為、適度なレストと ミーティングポイントを正しい位置に取る必要がある。 (殆どが雪崩地形であり、沢の規模も非常に大きい為大規模な雪崩が発生する可能性がある) ◆槍平〜新穂高口 槍平からは白出沢との合流地点まで沢及び河原を滑れるので、雪の状態が問題無ければ快適にスムーズに下る事ができる。当て込みながら滑ろう。 白出沢合流地点少し手前で夏道に戻る。河原から、標高差にして80m〜100m程だろうか・・・。白出沢の下部に砂防ダムが2個あり、下から2個目の少し上あたりが夏道となっている。 白出沢の渡渉は、この時期であれば問題 ないと思う。 あとはヒタスラ林道を滑って帰る。 今期は雪が豊富な為、登りは殆どシールを使え、下りも殆ど滑って来れたが、雪が少ないシーズンは結構面倒臭くなると思う。 マウンテンバイクを活用すると、この課題は解決出来るので、何れはMTBが欲しいな。。。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
いよいよ
ビッグマウンテンの時期が来た。
ビッグマウンテンといえば、槍・穂高である。
槍は、一昨年に上高地から入った経験があるが、その時は標高1600m程度の登りを1泊2日でやった(行程が長いのだ。23kmくらいある)が、今回は飛騨側の新穂高から入山し、一日で標高2000mを登る行程にトライしてみた。
4月30日
23:00頃 新穂高登山者駐車場集合
前日迄に槍穂周辺には積雪があり、涸沢周辺で50cm程度あったと登山センターの方談。また、上部は非常にアイシーな為、前日までの入山者が結構槍平より引き返して来ているとの事。
よって、入山日を1日ズラして5月2日に入山する事とする。
相棒はというと、ビックプロジェクトを前にして何と風邪っぴき(実は俺がウツした。スマン)の為、彼は彼の実家に一時避難しに帰った。十分休んで回復して下さい。
さて、私はというと暇になり、、、取り敢えずどこからシールが使えるか等、アプローチの確認を行ってくる事に。一時間程登ったとこらへんで林道が完全に雪で覆われている。ラッキーこれで明日は早々にシールが使えそう♪
次の日は2時出発予定なので、新穂高の観光も程々に20時頃就寝(イン車泊)
5月1日
01:00 起床
02:00 登山者駐車場待ち合わせ
02:45 新穂高登山センター発
スキーとブーツを担いでサンダルで無雪林道を移動。前日の下見でどこ迄どうなるとか分かるから安心。不安をもちながらの活動は精神的に疲れるため、前日の下見が功を奏した。
真っ暗闇にヘッドライトを付けての歩きは一人ではコエーな。。
歩きながら左に笠ガ岳、右に穂高の山並みが続く。上高地からの眺めも素晴らしいが、こっちからの眺めの方が迫力がある。
滝谷本谷からの眺めも最高!中央に滝谷のシンボル・ドームもよく見える。本谷は雪が繋がっていた。D沢くらいなら、何とか滑れるかな。。いつかはトライしよう。
07:40 槍平着
ここまで標高差800m程、横移動が多かったせいか、数字程登った気に
ならない。ま、ここからが本番です。ここから飛騨沢を一気に1000m以上登ります。
2700m地点から高度のせいか辛くなるが問題無く登れ15:00前に飛騨乗越着。
相棒は風邪をひいているにも関わらずこの登りをこなした。スゲー
調子さえよければ、恐らく12時前には着いてただろうだけに残念。
今日は無理をせず、夕日みたりまったりと過ごして明日にそなえる。
双六方面に沈む夕日は素敵やった〜。滑んなくても、これ観れただけで満足☆
5月2日
04:30 起床
朝日を観に外へ。うっすら東の空が紅色に染まる。
大天井岳方面から登る朝日は素敵やった〜。滑んなくても、これ観れただけで満足☆
相棒の調子はというとやはり一日寝ただけでは回復の兆し無し。(そりゃ高度3000mでは、治るもんも治らんわ。。)
当初は2泊3日で槍周辺を滑り倒す予定でしたが、予定を変更して今日下山する事に決定!
ま、ガツガツせずやりましょう。
先ずは穂先へ!
無雪期に一度登頂しているが、積雪期の登頂は初めて。アイゼン、ピッケルで慎重に登る。下を観るとエレー高度感(汗)、、、
ま、雪も適度に締っており慎重に行けば問題はない。ただ、やはり登りよりも下りの方が怖かったな。それでも無雪期よりもやり易かった。
登頂した時、北鎌から1パーティが登頂なさってた。積雪期の北鎌をやるってのは、やっぱスゲーな。
10:00 穂先から下山。大喰沢へ滑りに
滑りの対象を大喰沢か中ノ沢に絞り、上から覗いて判断してみよう。
どっちも面白そうなので、今回は大喰沢を頂きましょう!
3000m〜2500mは結構アイシー。なかなか上手く滑れん。。(動画あり)
2500mからは雪によりいろいろ。南側斜面が比較的快適なザラメだったが、全体を通して結構難しかった。これだから山スキーはヤメられん。日々修行ですね!
その後、沢を滑ったり林道を滑ったりで16:30頃、無事登山口到着!!!
中々ハードな山行でしたが、無事やり遂げる事ができて最高に幸せ!!
山と仲間に感謝やな☆
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