伯耆大山ユートピア


- GPS
- 07:49
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 883m
- 下り
- 930m
コースタイム
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大神山神社奥宮から尾根取り付きまでは岩が苔むしていて乗っかるとスリップしやすいです。ユートピアまではロープ場が何か所かあります。象の鼻から山頂は崩壊しており危険です。 |
その他周辺情報 | 溝口インターから大山寺周辺までにはコンビニはありません。南光河原駐車場の大山寺橋の対面にモンベルがあります。 |
写真
装備
備考 | ストックを車の中に忘れた。象の鼻ピークから山頂までの間はGPSデータはありません。 |
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感想
月に1,2回の平日休みの日が晴れだったので梅雨を前にユートピアへ登ることにし
た。いつも通り夜の11時に東広島を出発して三次から高速にのり蒜山サービスエリア
で車中泊をした。
当日朝は予報通り晴れ。溝口インターで下りると大山には雲がかかっている。 南光河原駐車場は8割ほどすでに車が止まっていた。大山には低い雲がかかっている。7時20分に出発した。
大山寺橋を渡ってモンベルの前を通って大神山神社奥宮へと参道を歩いていく。石畳を進んでいくと大神山神社奥宮にでてきた。右側に登山道が続いているのでさらに進む(7時25分)。杉の大木やカエデなどの森の中を進む。ゆるいジグザグの森の中を進む。鳥のさえずりがすごい。朝日に木の葉が照らされまるで光っているようだ。15~50センチの岩がゴロゴロした道で岩が苔むしているので滑りやすい。
5分ほどでユートピア避難小屋・下宝珠越との道標がでてくるのでそちらへ進む。8時にコンクリ道が横切っているところにでてきた。下宝珠0.6KMとある。ユートピアコース登山口(下宝珠入口)とある。浅い沢沿いの道を進む。これを登っていくと8時半に尾根上でてきた。下宝珠越との道標がある。
ブナなどの森の中の尾根道を進むがときどき樹間から大山北壁が見える。すっかりガスがとれたようだ。夏道の六合目小屋も見える。尾根に登って数分すると岩壁でできた三鈷峰が見える。9時頃に北壁が一望できるところにでてきた。振り返ると弓ヶ浜がよく見える。このあたりからアカモノも登場。時々岩に群生している。9時5分に中宝珠越から谷へ下りる道がでてきたが崩壊がほどく下降困難とある。
右側が崩壊したところを通過した後にいったん下る。するとひんやりとした風が吹いてきた(8時50分)。左の谷を見ると雪渓が残っている。いくつかのロープ場を越えていく。再び登りとなり雪渓からの沢の頭を登っていくようになった。下宝珠越から1時間10分でようやくユートピアの小屋がみえてきた。
だんだん灌木の背丈が低くなり足取りが軽くなる。この先危険との道標がでてきた。ここは少し長いロープ場だ。右側が崩壊している。朝早く出発した人たちだろうか二人組が下りて行った。木々の背丈が低いのでとても見晴らしがよく弓ヶ浜の右奥には壱岐の島が二つみえている。見晴らしがよいので足取りも軽くなる。
9時55分に砂すべり分岐にでてきた。土砂流出につき大変危険とある。砂すべりを通ることはやめた方がよさそう。三鈷峰山頂がよく見えるが誰もいない様子。ユートピアの分岐にでてきた。低木帯の中を進むと三鈷峰とユートピアの分岐にでてきた(10時20分)。ユートピアを目指すので右へ進む。
三鈷峰は岩壁である北側と違い南側は緑に覆われた優しそうな姿だ。今日は霞がないので扇の山や氷ノ山がよく見えている。ちょっとしおれかけてはいるけれどもイワカガミがちらほら咲いている。矢筈ケ山や甲ケ山、振子山がよく見える。10時20分にユートピア避難小屋に到着した。
少しだけ休憩してさらに登って行ってみる。10分ほどで振子山との分岐にでてきた。夏にはシモツケソウやクガイソウが咲き乱れる草原が日に照らされ美しい。ヘリが北壁側を回って夏道方面へと向かっていった。何かあったのか?
時々1,2人のハイカーがユートピアまで登ってくるのが見える。象の鼻までは途中右側が険しくえぐれているところもある。
象の鼻でザックをおろしていけるところまで登ってみることにした。このあたりからみる大山は左右に大きく羽を広げるクジャクのようでとても美しく迫力がある。左側がガレ場で踏み跡が30cmほどになったので油断せぬように歩いていく。下から若者二人が登ってきた。剣が峰へ初めて登るとの事。私はいけるところまで無理せず行ってみようと思うと告げる。
左手前方にこの日曜に登った三の峰や槍ヶ峰が見えているが誰もない。この先が崩壊した尾根となる。ガレていて浮石だらけ。先日の日曜日(四日前)三の峰から下る登山者を何人か見たがかなりの人がよつんばになって降りていたところだ。落石をしながら降りている人も多かった。以前、沢登りや岩登りをしていたこともあり(それにしては歩きが下手ではあるが)なんとかかんとか天狗ヶ峰まで登ってしまった。
前回と違い天気がよいので稜線がよく見える。一番の難所である天狗ヶ峰からすぐ先の崩壊尾根(一足分くらいしか幅がない)を越えて進むと少し広い尾根にでてくる。その先左手がスパッと切れ落ちているので慎重に進む。右手に雪渓が残っている。
この先が小さな広場のようなところでホッとできる。しかしその先は稜線下がえぐれた状態になっていてとても危険な状態となっており右の樹林帯の中への迂回路を進む。この先もまったく気が抜けない。
そして山頂に到着(12時10分)。先に到着した山口からの二人はここでお昼の準備をしている。普段は積雪期しか登らないこと。三の沢について話をしたり記念写真を撮ってもらったりする。あまり長居はできないので5分ほどで登ってきた踏み跡を戻っていく。
帰りは慎重にそして景色を楽しみながらさらにゆっくりと歩いた。天狗からの崩壊尾根へ。ところがここで足がつってしまって痛くて休憩しつつ降りていく。決して落石をしないように慎重に降りていく。イワカガミの群落まで来ると一安心。まあもちろん気は抜けないが。
象の鼻で一休みしユートピアへ。足がつってしまったので予定していた振子山はまたの機会として登ってきた道を戻る。再びヘリがやってきて剣ヶ峰〜弥山周辺に向かっていった。砂すべりは危険とあるのでやめておく。三鈷峰を左からまくところで登り返しはあるもののそれ以外は下り一本なので足がつることなく膝ががくがくになりながらも15時20分には駐車場に戻ることができた。
前回の雲上の三ノ沢からの大山とは違った快晴の下での登山となったが今回もとても充実した一日だった。次回はぜひユートピアから振子山まで行ってみたい。
6月7日改変
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