涸沢
- GPS
- 28:32
- 距離
- 32.6km
- 登り
- 980m
- 下り
- 965m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 6:31
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:37
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
6月とは言え本谷橋を超えた辺りからかなりの残雪がありました。 登りはアイゼン無しで進んだのですが、下りは早朝と言うこともあり怖かったのでアイゼンを使用しました。基本、この時期は持参すべきだと思います。また、途中雪渓が崩れており巻いた箇所もありましたので注意が必要です |
写真
感想
梅雨に入り、天気もいまいちな日が続きますが例にもれず、この週末もあんまり良い天気ではなさそう&日曜日は夜勤。しかし、金曜日なら晴れ間も覗きそうな感じ・・・σ(´-ω-`;)と言う訳で、悩んだのですがお休みを取って20〜21日で涸沢までお出かけしてきました
折角冬季用の機材も最低限揃えたので、一度残雪期のお山にお出かけしたいと思っていたのですが、梅雨の合間で中々天気がすっきりしない・・・と、悩んだ上での山行です
まあ他の場所でも良かったのですが、昨年秋に一度お出かけしているので、知った場所の方が安全だろうし、天気の良いうちに登ってのんびりし、土曜日は天候が崩れる前にさっさと下山する計画としました
一日目
とにかく、雪中を歩いてテン泊するのが今回の目的。と言う訳で20日は朝4時に自宅を出発し、東海北陸道→中部縦貫道経由で平湯を目指します。途中、小雨がぱらついて憂鬱になりつつも、ここまで来て悩んでも仕様が無いので先に進みました。
で、平湯のアカンダナ駐車場には7時前に到着。幸い雨もあがって天気は曇り空と言った感じ。しかし流石は平日、思っていた以上に停まっている車は少なかったですね。気温はそれほど低くも無いのですが一応フリースを着こみ、早速準備を整えバス乗り場に向かいます。予定とはだいぶ違っていまいちな天気ですが、雨が降っていないだけ良しとしましょうか・・・
と言うことで、人もまばらな上高地バスターミナルを過ぎ、とりあえず河童橋を目指します。岳沢は残念ながら雲の中・・・雪解け水のせいか梓川の水量は多めでした。この天気のせいか観光客も少なめな模様で、バスターミナルで下車したのも珍しく私一人だけでした。何度か上高地を訪れていますが、開山期でこんなに人が少ないのは初めてです。
明神に到着する頃には少し日が射してきてテンションアップ!横尾までの平地歩きは高度が稼げなくて辛い部分もありますが、1時間おきに休憩ポイントがあるのはありがたいですね(そのせいで毎度同じ写真の紹介になりますが)にしても、人が少ないです
明神から先はさらに人影が無くなりました。が、雨上りの森に時折差す日差しが良い感じ。9時50分頃徳沢に到着〜因みに、こちらのテン場でテン泊されていた方は一張のみでした。アイスを食べている登山者の方を横目で見つつ、下山時の楽しみと言うことで、今は我慢(;^_^Aして先に進みます
で、9時50分やっと横尾に到着・・・って誰もいない横尾は初めてです。ここまで約2時間50分でほぼコースタイム通り、と言うことで小休止している間に他の登山者の方もチラホラ。聞こえてくる会話から、7人ほどの団体は私と同じく涸沢方面に向かう模様。と言うことで、行動食と自販機の暖かい紅茶でお腹を落ち着かせ、ここからいよいよ山歩き開始です
左手に見えている屏風ノ岩〜歩きに合わせて角度を変えその姿を楽しませてくれます
格好良いですが、高所恐怖症の私には、一生縁がなさそうですね(笑)
で、予定通り1時間ほどで本谷橋に到着。11月に来た時は、既に吊り橋が外されていましたので始めてみる風景です♪この少し手前に1か所だけ雪渓があり、トンネル部が崩れてトラバースが必要な箇所がありましたが、下山時には山小屋の方達が作業されてみえて、階段状に登山道を整備されていました(チェーンソーやスコップで雪渓を切り崩して階段を作ってた 頭が下がりますね)
本谷橋の沢水は注意看板によると飲料不可とのことですが、冷たい水で顔を洗って暫し休憩
本谷橋を過ぎ、しばらくつづらおりの急坂を登った辺りから残雪がちらほら。危険そうな場所にはロープも設置されていましたので、アイゼンを装着せず慎重に進みます。雪は腐ってましたが踏み跡がしっかりしており、ある意味岩場歩きより楽かもしれません
で、段々残雪量も増えてきて、周囲の景色も良い感じに・・・途中、6名程の方をパスして先に進みました。が、涸沢ヒュッテが見えたかな?と言うところで林を抜け、一旦涸沢ヒュッテが見えなくなり、先には一面の雪面が・・・この辺りから踏み跡が散逸しており明確なルートは無い模様。で、アイゼンを装着するか悩んだのですが、雪もやわらかくアイゼン無しでも行けそうだったのでこのまま先に進みます
所々黒く凍った箇所を避けつつ、GPS上の夏道を確認しながら先に進みました。しかし、再度ヒュッテが見えてから中々先に進まない・・・途中露出した岩で休憩を挟みつつ、分岐の看板を目指します。10歩歩いては息を整え一休み・・・そんな感じでゆっくりと先に進んでましたが、涸沢小屋方面との分岐の看板を過ぎた辺りから小雨が・・・合羽を着るのももどかしい距離なので、そのまま先に進み13時20分頃無事涸沢ヒュッテに到着!結果的には無雪期よりも時間がかかり、本谷橋からコースタイム+10分の2時間10分で到着しました。まあ、上高地BTから休憩込みで6時間20分でしたので、概ねコースタイム通りと言った所でしょうか
最後急いで登ってきたので、屋根の下で雨を凌ぎつつしばらく休憩σ(´-ω-`;)下を見ると、後続の方達は涸沢小屋に向かっていかれるようでした。で、しばらく休憩した後、合羽を着こんでテン泊地に向かいます。時間は14時頃だったのですが、テントが一つも無い・・・・混雑してることも想定して来たのですが、正直拍子抜けでした。と言うか、流石にここまで誰もいないと不安になる・・・
まあ場所を選び放題♪と言うことで、ヒュッテに近く既に整地された場所を選んで設営し、完了後、雨が止むのを待って涸沢ヒュッテでテン泊の受付をしました(昨年の700円→1000円/張・日に値上がりしてました)梅雨の合間のこの時期は、週末でもテン泊者は少ないそうです
折角設置されたデッキ周辺には人影も無し。仕方がないので、とりあえずオデンセットを購入して中で一休み。単品ではオデン700円、生ビール800円なのですが、セットで1,400円なり。景色がいまいち&デッキが濡れていたのは残念でしたが、ここまで来たご褒美です♪小寒かったこともあり、単なるオデンがとてつもなく旨い!
いい気分になったところでビールをもう一本購入し、テントに戻りました〜♪
夕方に天気が崩れることは予報通りだったのですが、想定より少し早かったです。もう少し早く来れば濡れずに済んだんですけどね・・・と言うところで初日の行程は以上
夕食後は特にすることも無いので、PM7時過ぎには就寝。夜には強風が吹くことが心配だったので、就寝前に再度張網を確認したのですが、結果的には思った以上に穏やかな夜で、風もそれほど吹かずぐっすりと眠ることが出来ました。気温も氷点下にはならなかった模様(4℃位)で、それほど冷え込みませんでしたので、正直かなり悩んだのですが、今回はダウンハガーの#3で正解でしたね(一応ダウンジャケット+ダウンパンツ+ゾウ足は持参しましたが)
二日目
翌朝はモルゲンロートを期待して朝4時半に起床!山頂はかろうじて見えているものの、まだ雲がかかっており残念ながらモルゲンロートを見ることが出来ませんでした天候がいまいちなのは分かっていたはずなのですが残念です(´;ω;`)
まあ、何度かお出かけしていればいつかは見れるでしょうから、また来れば良いんですけどね
と言う訳で、フリーズドライの雑炊&ビーフシチューとコーヒーで簡単に朝食を済ませた後撤収です。天候はいまいちだったものの、それほど機材を濡らさずに撤収出来たのは幸いでした。テント設営許可書をテン場横に設置されたポストに返却して涸沢を後にしました
因みに、来るときはアイゼン無しで登って来ましたが、折角持参してきましたし下りは怖いのでアイゼンを装着。準備を済ませて6時50分頃下山開始です
早朝のせいか雪は結構締っており、アイゼンが良く効いて気持ちよく下ることが出来ました♪やっぱり無理をせず、機材を利用した方が快適ですね。硬い斜面も安心して歩くことが出来ましたので、コースを特に気にすることなく降りることが出来ました
後ろを振り返れば、天候も徐々に回復してきたようで、青空がのぞき始めていました。折角来たのに山頂を踏まず帰るのが名残惜しいですね・・・何だかこのまま下山するのが名残惜しくて、何度も何度も振り返りながら涸沢を後にしました。次回は雪が解けた頃にお邪魔して、是非北穂や奥穂に登ってみたいと思います。で、夏山を経験した次の積雪期には、是非雪山登山にもチャレンジしてみたいですね・・・
で、徳沢まで一気に下山して、お約束のソフトクリームにありつきました(* ̄∇ ̄*)
ここまで来ると下界に帰ってきた感じがしますね。時間は10時20分頃でしたが、結構な数の人がお山に向かって見えました。で、下山時には明神橋を渡って右岸から帰途につきました。登りはなるべく早く進みたくて左岸を歩いてきましたが、右岸提の方が雰囲気が良いですよね
で、余談ですが明神池の分岐辺りから、現在右岸提の再整備をしていたようで、林道の迂回路に誘導されたのが若干残念ではありました
と言う訳で、全行程約33km、高低差約1140mの山歩きとなりましたが、前半高度が稼げなくて後半登りがきつくなる涸沢は、距離以上に疲れる気がしますね(;^_^A
やはり無雪期よりは若干時間がかかってましたが、今回は雪山歩きを楽しめましたので、目的を達成出来ましたので満足です。帰りには、何時もの通りひらゆの森で一風呂浴びて後帰途につきました
と言うところで、今回の涸沢登山のレポートは以上です。長々したレポになってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました
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