百名山 北岳〜4尾根から山頂へ



- GPS
- 30:10
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,897m
- 下り
- 2,205m
コースタイム
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 9:39
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:36
- 合計
- 10:46
天候 | 自称 晴れ男&晴れ女 …の天気 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一般登山道特に危険個所はなし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
防寒着
雨具
日よけ帽子
毛帽子
ザック
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
ロープ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
キャメロット
ストッパー
カム
ナッツキー
ギアスリング
プーリー
タイブロック
|
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感想
・・・それでも、15分くらいは周りに気をつかっていたろうか?
が、段々と図々しく、なりふり構わずになり、そして大胆に・・・。
はじめは、ザックの上に座り、周りに当たらない様に気をつけ、それが床の上にすわり、最後は、ヘルメットをかぶり、頭を出口扉にこすりつけ、揺れないようにし、いくらか睡眠をとってしまう自分に少し驚きを感じつつ、私ならやってしまうと妙に納得してしまった。
今は、広河原に向かう満員のバスの中。
私には・・・椅子はない。
始発のバスの混雑は想像通り、だから、あまり足が向かなかった北岳。
自分は、山に何を求める為に行くのかを考えてしまう瞬間だ。
当然、そんな事を考えても私には考え付かないので、自然に身をゆだねてみようと、足を向ける・・・今は、揺れるバスに身をゆだねているが・・・。
バスを降りても、辺りは人、ヒト、ひと。
そして、登山道もまた、しかり。
私が感じたいのは、少なくともこの行列ではない事はわかる。
多分、お互いにそう思っているのだけれど・・・・。
今日は北岳バットレス。
数回の休憩をはさみながら、第5尾根ー下部岩壁ー第4尾根ー北岳ー生ビール
の計画だ。
岩登りをしながら、ピークハントができるこんな計画。
やっと、きた感じだ。
登山道を進み、途中から沢を詰めて、岩の取付を目指す。
数珠つなぎの登山道から、我々3人のみ。
事前に用意した地図と事前の予習、そして、現場がすべて。
ずぼらな私は、予習はほぼゼロ。(これは大反省)
第5尾根に出るだろう沢に向かうが、藪こぎ・・・行けども、行けども、取付点が見えず・・・基部トラバースに到達できそうもないので、一度、沢まで戻り、尾根をトラバースし、基部取付点を発見。
取付敗退はまぬがれ少し安堵と休憩。
ギリギリ取付点には雪渓はなく、岩登りスタート。時刻は12:20。
その日の1ピッチ(1本)目は少しぎこちない。
身体は、心をよく表す。
心が緊張していると、身体もぎこちない。
反対に、リラックスしていると、それは、柔軟で軽やかに動く。
今日は呼吸が大きく乱れる。登りが大変なことはない。
大きく大きく息を吸い込んでも、肺の中で酸素が身体の中に入らない感じだ。
剥がれ落ちそうな岩を避けて、手掛かりを探す。
ソフトに触っても、グラグラする岩からは手を離す・・・ゆっくりと、元の位置に戻しながら・・・落石を起こさないように、慎重に。
しかしながら、もっとも難しいのはルートを探す力だ。
下部岩壁のルートファインディングも難しい。
右へ左へ、まさに右往左往。
わからない事があるのは不安。
先のルートの状況、このまま登る体力はあるのか?
この先にビバークする所はあるのか?
目標時間はとうに過ぎ、夕闇もあと少し、このまま少しでも、1ピッチでも、高度をあげるのか?
そも、4尾根にとりつけているのだろうか?
不安が多ければ多いほど、その選択は正しい選択かどうかもわからなくなる。
が、まだ、明るい内に、ツェルト、ご飯の準備ができて、時間的にも、精神的にも余裕が生まれた。
夕闇の中での作業と言う不安を無くしたからだ。
準備作業の中で、差し出されたカップに暖かなココア。
こんな時の一口のココアは疲れた心と身体にエネルギーを充填してくれる。
今晩の寝床を確保し、腰を落ち着かせ、湯が沸き上がるのを待ちつつ
富士山、鳳凰三山、八ヶ岳が赤く染まる様をゆっくりと眺め、今日の確認と明日からの予定を話し合う。
そんな時が山での醍醐味なのかも知れない。
あたりはいつの間にか満天の星空に、主役が代わり、天の川も見える。
星空を眺めながら睡眠・・・・は、できなかったが、満足だ。
あす、4尾根から山頂を目指す!!
今回は結果、4尾根の取付でビバーク。
岩の中でビバークはするものではないが、結果オーライとなった。
3人がまとまってビバークでできそうなポイントはここだけだった。
クライミングに限らず、学ぶ事は星の数ほど、ある。
災い転じて福となる
起こった出来事に対してどの様に考えるかは自分たち次第。
ほんとは体力に不安があるのに、大丈夫といってしまっていたり、色々な分岐点の際に、恥ずかしさとか、見栄とか、感情をくっつけることなく、正しく自分の状況を把握して伝える事はすごく重要と感じた。
また、それができないと、パーティ全体が危険に遭遇してしまう・・・と、言うよりは危険を自ら呼び寄せてしまう。
基準もなく感情と気合だけでは登れない。
体力の正しい把握ができないと気力が勝負となってしまう。
気力は最後の最後の砦。
行動不能になる前に、体力、気力を充実させるんだよ〜っと、今回の山行で学んだきがする。
当然、起こっている出来事をどうとらえ、慌てず焦らず怒りもせず考えた結果は、良い方に向かう、というそんな山行であった。
私に新しい扉を授けてくれた仲間に感謝!
計画から実行、お笑い、車の長時間の運転、感謝感謝。
天候に恵まれた2日間。仲間にも恵まれた2日間だった。
穏やかに受け入れてくれた北岳に感謝!!
未熟な私を受け入れてくれた仲間に乾杯!!
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