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Yamareco

記録ID: 696277
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道東・知床

ヒグマと2回遭遇した羅臼岳(岩尾別ピストン)

2015年08月08日(土) [日帰り]
 - 拍手
terihiko その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:33
距離
13.7km
登り
1,490m
下り
1,471m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:42
休憩
1:51
合計
9:33
距離 13.7km 登り 1,490m 下り 1,481m
4:57
5
5:02
5:03
79
6:22
6:33
8
6:41
39
7:20
7:29
18
7:47
7:50
63
8:53
11
9:04
21
9:25
9:31
11
9:42
10:49
14
11:03
11:05
15
11:20
9
11:29
48
12:17
11
12:28
12:35
38
13:13
6
13:19
13:20
54
14:14
14:18
12
天候 ウトロ側は快晴、羅臼側は霧雨だったようです。南側から風が吹いているときはこのような天候になりやすいそうです。
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
レンタカーにて現地に向かいます。
車中泊は十分可能ですが、岩尾別温泉では携帯電話の電波が通じないためウトロの道の駅あたりで車中泊し、ウトロのセブンイレブンで買出しをしてから向かった方がいいかと思います。
コース状況/
危険箇所等
・羅臼岳山頂直下は岩場続きですが、慎重に行けば特に危険というほどでもありません。
・大沢では雪渓が広がっており、大沢の中腹より上はかなり急斜面となっているのでアイゼンはあったほうが良いです。
・大沢〜羅臼平あたりはヒグマがよく出没するらしく、実際に今回の山行では往路では羅臼平で、復路では大沢下部にてヒグマと遭遇しました。大沢では熊を回避できるようなスペースがあまりないため、もし遭遇した場合は長時間の停滞を余儀なくされる可能性があります。
その他周辺情報 岩尾別温泉 地の涯ホテルが日帰り入浴可です。また、ホテルのすぐそばには無料の露天風呂があります。
登山前日、飛行機で新千歳空港に向かっている途中、函館上空あたりから羊蹄山が雲海の上に浮かんでいました。明日の天気に期待できそうです。
2015年08月07日 18:50撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/7 18:50
登山前日、飛行機で新千歳空港に向かっている途中、函館上空あたりから羊蹄山が雲海の上に浮かんでいました。明日の天気に期待できそうです。
雲海と羊蹄山と夕日。羊蹄山がちょっと見えづらいですね。
2015年08月07日 18:55撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/7 18:55
雲海と羊蹄山と夕日。羊蹄山がちょっと見えづらいですね。
羅臼岳 岩尾別側登山口の注意書き。色々ヒグマへの対処方法が書かれているようですが、知床のヒグマはクマ鈴をつけていると遭遇しやすくなるとガイドの方が言われてました。
2015年08月08日 05:04撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
4
8/8 5:04
羅臼岳 岩尾別側登山口の注意書き。色々ヒグマへの対処方法が書かれているようですが、知床のヒグマはクマ鈴をつけていると遭遇しやすくなるとガイドの方が言われてました。
標高630mあたりから。羅臼岳がうっすらと見えてきました。
2015年08月08日 05:39撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 5:39
標高630mあたりから。羅臼岳がうっすらと見えてきました。
ウトロ側も綺麗に見えます。
2015年08月08日 05:39撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 5:39
ウトロ側も綺麗に見えます。
フレペの滝方面もよく見えます。
2015年08月08日 06:03撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 6:03
フレペの滝方面もよく見えます。
このあたりはヒグマの好物である蟻(正確には蟻の卵?)が多数あるらしく、よく出没するようです。
2015年08月08日 06:06撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 6:06
このあたりはヒグマの好物である蟻(正確には蟻の卵?)が多数あるらしく、よく出没するようです。
第一の水場。要煮沸のようでしたが、ガイドさんは平気でゴクゴク飲んでました(笑)
2015年08月08日 06:29撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 6:29
第一の水場。要煮沸のようでしたが、ガイドさんは平気でゴクゴク飲んでました(笑)
極楽平より。羅臼岳がだんだん近づいてきました。
2015年08月08日 06:43撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
8/8 6:43
極楽平より。羅臼岳がだんだん近づいてきました。
大沢に到着です。ながながと雪渓が続いています。
2015年08月08日 07:45撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 7:45
大沢に到着です。ながながと雪渓が続いています。
上部の雪渓はかなり急なので、アイゼン無しでは滑落の危険があります。
2015年08月08日 07:46撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 7:46
上部の雪渓はかなり急なので、アイゼン無しでは滑落の危険があります。
ということでアイゼンを装着。無駄に10本爪アイゼンだったので前爪がズボンにひっかからないように注意して歩きました。
2015年08月08日 08:01撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
8/8 8:01
ということでアイゼンを装着。無駄に10本爪アイゼンだったので前爪がズボンにひっかからないように注意して歩きました。
大沢上部から極楽平まではお花畑が続いてました。これはチングルマ
2015年08月08日 08:27撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:27
大沢上部から極楽平まではお花畑が続いてました。これはチングルマ
エゾツガザクラ
2015年08月08日 08:27撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:27
エゾツガザクラ
エゾコザクラ?
2015年08月08日 08:28撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:28
エゾコザクラ?
イワギキョウ?
2015年08月08日 08:32撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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イワギキョウ?
チシマノキンバイソウ
2015年08月08日 08:33撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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チシマノキンバイソウ
羅臼平でヒグマが出没してました
2015年08月08日 08:39撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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羅臼平でヒグマが出没してました
2015年08月08日 08:39撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:39
2015年08月08日 08:40撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:40
2015年08月08日 08:40撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:40
ヒグマをアップ。こっちのことは完全無視してのっそのっそと大沢方面に移動していました。
2015年08月08日 08:39撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:39
ヒグマをアップ。こっちのことは完全無視してのっそのっそと大沢方面に移動していました。
羅臼平から三ッ峰
2015年08月08日 08:40撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:40
羅臼平から三ッ峰
同じく羅臼平から羅臼岳
2015年08月08日 08:40撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:40
同じく羅臼平から羅臼岳
木下三吉翁のレリーフ。岩尾別からのコースを切り開いた方のようです。
2015年08月08日 08:42撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:42
木下三吉翁のレリーフ。岩尾別からのコースを切り開いた方のようです。
羅臼平のフードロッカー。構造的には簡単なロッカーなので、クマも学習すれば開けれそうな気がします・・・。
2015年08月08日 08:52撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 8:52
羅臼平のフードロッカー。構造的には簡単なロッカーなので、クマも学習すれば開けれそうな気がします・・・。
北方領土の爺爺岳が雲海から頭を出してました。
2015年08月08日 09:04撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:04
北方領土の爺爺岳が雲海から頭を出してました。
振り返って三ッ峰
2015年08月08日 09:10撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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振り返って三ッ峰
羅臼岳山頂直下から湧き出る岩清水。ここの水は旨かった!
2015年08月08日 09:13撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:13
羅臼岳山頂直下から湧き出る岩清水。ここの水は旨かった!
メアカンキンバイ?
2015年08月08日 09:25撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:25
メアカンキンバイ?
頂上まであと少し!
2015年08月08日 09:32撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
8/8 9:32
頂上まであと少し!
羅臼岳山頂と月と景色を眺める人
2015年08月08日 09:33撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:33
羅臼岳山頂と月と景色を眺める人
今にもくずれてきそうな岩があります。
2015年08月08日 09:39撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
8/8 9:39
今にもくずれてきそうな岩があります。
そして山頂到着!
2015年08月08日 09:54撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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そして山頂到着!
記念撮影!
2015年08月08日 09:52撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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記念撮影!
羅臼側からウトロ側に雲が張り出してきています。遠くには斜里岳も。
2015年08月08日 09:51撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:51
羅臼側からウトロ側に雲が張り出してきています。遠くには斜里岳も。
2015年08月08日 09:51撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:51
三ッ峰、サシルイ岳、オッカバケ岳、南岳、硫黄山と知床の山々が一望できます。
2015年08月08日 09:51撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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三ッ峰、サシルイ岳、オッカバケ岳、南岳、硫黄山と知床の山々が一望できます。
硫黄岳の火口郡かな?
2015年08月08日 09:55撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:55
硫黄岳の火口郡かな?
知床先端方面をアップ
2015年08月08日 09:56撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 9:56
知床先端方面をアップ
知床先端方面をアップ
2015年08月08日 09:56撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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知床先端方面をアップ
知床先端方面をアップ
2015年08月08日 09:56撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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知床先端方面をアップ
知床先端方面をアップ
2015年08月08日 09:56撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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知床先端方面をアップ
2015年08月08日 10:15撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 10:15
三角点タッチ。ちなみにここは二等三角点でした。一等三角点は硫黄山にあるようです。
2015年08月08日 10:15撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 10:15
三角点タッチ。ちなみにここは二等三角点でした。一等三角点は硫黄山にあるようです。
知床五湖もよく見えます。
2015年08月08日 10:35撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 10:35
知床五湖もよく見えます。
景色がよすぎて何度も同じような写真を撮っちゃいます(笑)
2015年08月08日 10:41撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 10:41
景色がよすぎて何度も同じような写真を撮っちゃいます(笑)
名残惜しいけど下山開始
2015年08月08日 11:22撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 11:22
名残惜しいけど下山開始
大沢の雪渓まで下ってきました。
2015年08月08日 12:00撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:00
大沢の雪渓まで下ってきました。
雪渓の上にヒグマの足跡が・・・。
2015年08月08日 12:03撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:03
雪渓の上にヒグマの足跡が・・・。
点々とヒグマの足跡が続いています。
2015年08月08日 12:03撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:03
点々とヒグマの足跡が続いています。
どうしたんだろうかと思ったら・・・ヒグマに足止めされている集団が・・・。
2015年08月08日 12:09撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:09
どうしたんだろうかと思ったら・・・ヒグマに足止めされている集団が・・・。
アップすると雪渓横にヒグマが・・・。
2015年08月08日 12:09撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:09
アップすると雪渓横にヒグマが・・・。
ヒグマアップ!
2015年08月08日 12:09撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:09
ヒグマアップ!
人がいっぱいいすぎて、ヒグマもどうしたらいいのか迷っている感じがしました。
2015年08月08日 12:09撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:09
人がいっぱいいすぎて、ヒグマもどうしたらいいのか迷っている感じがしました。
そうこうしているとヒグマが雪渓下の水場でごろごろし始めました。暑いから水浴びかな?
2015年08月08日 12:11撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
20
8/8 12:11
そうこうしているとヒグマが雪渓下の水場でごろごろし始めました。暑いから水浴びかな?
結局自分が連れていたガイドの方が誘導してくれてヒグマがいる場所を無事通り抜けることが出来ました。こんなとき単独とかだとどうしたらいいか迷って困りますね・・・。
2015年08月08日 12:23撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 12:23
結局自分が連れていたガイドの方が誘導してくれてヒグマがいる場所を無事通り抜けることが出来ました。こんなとき単独とかだとどうしたらいいか迷って困りますね・・・。
無事下山完了!ガイドさんが木下小屋の主人とヒグマの情報交換していました。
2015年08月08日 14:32撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 14:32
無事下山完了!ガイドさんが木下小屋の主人とヒグマの情報交換していました。
駐車場に到着。本当はこのホテルで日帰り入浴といきたいところですが・・・
2015年08月08日 14:41撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 14:41
駐車場に到着。本当はこのホテルで日帰り入浴といきたいところですが・・・
すぐ横にこんな立派な露天風呂があったのでここで入浴しました。
2015年08月08日 14:42撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 14:42
すぐ横にこんな立派な露天風呂があったのでここで入浴しました。
羅臼岳をあとにして、翌日登る予定の斜里岳方面に向かいます。
向かう途中でいい景色が・・・。牧草ロールは絵になりますね。
2015年08月08日 16:04撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
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8/8 16:04
羅臼岳をあとにして、翌日登る予定の斜里岳方面に向かいます。
向かう途中でいい景色が・・・。牧草ロールは絵になりますね。
ここも有名な場所。まっすぐ道が続いています。
2015年08月08日 16:13撮影 by  NIKON D810, NIKON CORPORATION
4
8/8 16:13
ここも有名な場所。まっすぐ道が続いています。
撮影機器:

装備

個人装備
10本爪簡易アイゼン 携帯トイレ

感想

いよいよ会社の夏季休暇!ってことで、せっかくだから北海道の山をめぐってみようってことで北海道遠征となりました。

現在のところは100名山制覇に向けて着々と登り進めてきているのですが、北海道の山にはヒグマが・・・特に羅臼岳はヒグマの巣窟、さらには先日の報道でウトロの車道でヒグマが出たということもあり、いつもの単独行では非常に不安があったため、今回は山行ではじめてとなるガイドさんを雇うことにしました。

いつもであれば前日にガイドさんと打ち合わせしてからの登山ということのようでしたが、今回の行程上そのような時間が取れなかったため、当日ぶっつけで合流、しかも携帯の電波も通じない岩尾別温泉での待ち合わせからの登山となりました(笑)

当日、無事ガイドさんと合流し、登山開始!天気自体はそれなりに安定してそうな感じでしたが、ガイドさんのお住まいである羅臼側は朝から霧雨だったとのこと・・・。風向きと天気図からしたらウトロ側は安心だよってことだったので若干の不安を残しつつ登山開始です。

そして登山開始早々、クマ鈴をつけていた自分を見てガイドさんが一言。
「経験でいうと知床のクマはクマ鈴をつけてると寄って来るよ?最近のクマは人馴れしちゃって、クマ鈴はおろか、爆竹や猟銃の音でさえ近づいてくるんだ」
とのこと・・・。チキンな僕はビビッてすぐさまクマ鈴を取り外し、気を取り直して登山再開となりました(笑)

山道自体はたいしたことは無かったのですが、大沢からは結構急な雪渓の連続・・・。先々週に槍ヶ岳に登った際はアイゼンなしでも問題なかったのですが、ここの雪渓は急・・・しかも一部氷交じり・・・ということでガイドさんもアイゼンをつけて色々練習してみましょうか!ってことだったので早速アイゼンを装着!
やっぱりアイゼンがあるとサクサク登れますね。しかも歩き方がこれまで慣れ親しんできたスキーブーツでの雪山のぼりと同じ感じだったのですぐに慣れてきました。
そこでガイドさんが一言・・・
「ついでに岩部分もアイゼンつけたまま行ってみましょうか!」
いきなり要求されるレベルがあがった感がありますが、実際にアイゼンをつけたまま岩部分を歩いてみてもそんなに違和感もなく、注意して歩けば全然問題なしという感じでした。

そして大沢を抜け羅臼平に。

羅臼平では集団が写真撮影をしており、何かと思ったらカメラの先にはヒグマが・・・。遭遇したくないと思っていたのに遭遇するなんてって思っていたのですが、ヒグマはこちらのことを気にすることもなく、ただただハイマツの上を通り過ぎていくだけ・・・拍子抜けです(笑)
ガイドさんも、「ヒグマはこちらからちょっかい出すこともなく、ただ目をあわさずに無視していけば何もしてくることは無いよ」とのことで、これからの北海道山登りに若干自信がついてきました(笑)

そして羅臼平から急登を越えて羅臼岳山頂に。
山頂からの風景はウトロ側が快晴、羅臼側が大雲海という幻想的な雰囲気を、さらに知床岳も見える絶景!
反対の斜里側も羅臼側からの雲海がウトロ側に零れ落ちそうなギリギリの風景を味わえました。

山頂ではガイドさん特製のミルクティー、昆布茶、さらには凍らせて若干溶けかかったデザートまでご馳走になり、1時間程度風景を楽しんだあと下山開始です。

下山途中、羅臼平からハイマツを抜けていったヒグマに遭遇するかもね〜とガイドさんと話していたら、大沢あたりで集団が停滞している姿を発見。もしかして!?と思ったらビンゴでした。登山道すぐわきにヒグマが停滞してみんな先に進めないでいるようでした。

ガイドさんいわく、
「あれだけの集団がヒグマのほうをじっと見つめて停滞してたら、ヒグマも困ってどこにもいけなくなりますよ」
とのことで、なるほどと思いましたが、先頭の子供連れの家族は既にヒグマのすぐ近くにいるということと、後ろが雪渓斜面ということもあり簡単に引き返すに引き返せない状況にあっていたため、ガイドさん先導で皆さんを連れて下山することになりました。

ガイドさんがうまくヒグマの注意を引きつけ、その他の人はガイドさんの後ろをするすると通り抜けて無事下山完了です。

このような対処にくわえ、知床の話やその他山々の話、生態系の話、ヒグマの対処方法など貴重なお話も聴けたのでお金をかけてでもガイドさんを雇ったかいがあったと感じた山行でした。

そして下山後は翌日の斜里岳登山に向けて斜里町に移動となりました。続く。。。

続きはこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-700951.html

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コメント

都市伝説かと笑
関東周辺ばかりを上っているので熊は都市伝説かと思っておりましたが、北海道では普通に出るんですね。。。こわい
雲海の写真最高です
2015/8/18 1:45
Re: 都市伝説かと笑
私もこんなに間近でヒグマを見るのは初めてだったので、恐れてはいたものの都市伝説的なものかと思っていました(笑)
しかし先日の報道( http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0168837-s.html )で、羅臼岳の三ッ峰テン場でヒグマがテントを倒してたとの報道を見て、やはり恐怖の対象であることには間違いないと再認識ですね
2015/8/18 22:06
クマには参りました。
こんにちは、下りで出逢ったクマのそばにいた家族連れの父です。(笑)
いやいや、子どもたち3人抱えてのヒグマ遭遇には参りました。
あのクマ、最初は雪渓の中腹に現れたんですよ。
様子を伺っていたら、だんだん近づいてきて、ゆっくりと10mほど脇を通って、あそこに居座ったんですよ。
目の前を通っていくときは生きた心地がしなかった・・・
無事に帰れば、いい思いでですが。
2015/8/18 18:44
Re: クマには参りました。
あの先頭に居た家族の方でしたか(笑)無事で何よりでした
その後弥三吉水のテン場でテントを張られていたかと思いますが、幕営後はヒグマにも遭遇せず無事でしたか?

eiji43210さんにとってもですが、お子さんにとっては現実離れした場面に遭遇したので今後の登山人生に影響出ないかどうか心配ですが、改めて色々いい山に連れて行ってあげて立派な山人に育て上げてみてください(笑)
2015/8/18 22:10
プロフィール画像
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この記録に関連する登山ルート

ハイキング 道東・知床 [日帰り]
羅臼岳 (木下小屋〜羅臼岳ピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

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