赤牛岳日帰りチャレンジ!(新穂高ピストン)


- GPS
- 19:55
- 距離
- 58.6km
- 登り
- 4,270m
- 下り
- 4,274m
コースタイム
- 山行
- 17:31
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 19:51
天候 | 快晴! 午後から曇り時々晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
夕方19時頃の到着で最上段に幾らか空きあり。 全体で6〜7割程度の駐車台数でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特別危険を感じるような箇所はありません。 全体に整備された登山道です。 |
その他周辺情報 | 下山後に、最寄りのひがくの湯(日帰り入浴900円)で入浴しました。 夜21時までの営業だそうです。 |
写真
感想
8/3土曜日はかねてより温めていた計画、日帰りで新穂高から赤牛岳へ。
水晶岳まではこれまで2度日帰りしていますが、さらに赤牛岳の往復を加えるとCTでプラス6時間強。
水晶岳山頂からはよく見える赤牛岳ですが、行程は長く見た目以上に遠いお山です。
また、赤牛岳日帰りはヤマレコやYAMAPの過去の記録では8月より9月が多い模様。
8月の日の長さを取るか、9月の涼しさを取るか。
家族が私を残して夏休み実家帰省中のこのタイミング。
時間無制限で挑戦できる今回、暑さ覚悟で挑戦することにしました。
新穂高無料駐車場で仮眠し、23時半起床。
パン1個かじって準備していつも通り0時出発。
左俣の未舗装路の林道は年々凹凸が減り足に優しくなっている気がします。
前年同様、鏡平をAM3時に通過、双六小屋で水分補給し巻き道へ。
前年は8月下旬だったので日の出が三俣峠手前あたりだったのですが、今回は沢越えて登り返したあたりで日の出。
雲一つない快晴の天候の下、稜線上の間から日の出を望み、歩を進めます。
三俣山荘より先は水場が無いため、ここでしっかり給水。
鷲羽岳への長い登り斜面は朝方だと日かげで涼しく、一気に登ります。
鷲羽岳山頂は6時半頃到着。これは前回とほぼ同じ時刻でした。
既に強日射でジリジリと暑さを感じる稜線を進み水晶岳へ。
稜線は相変わらず雲一つない快晴。
初めて鷲羽、水晶を歩いたのはかれこれ10年以上前。
あれから10数回は歩きに来ていますが、初めて歩いた時の感動は未だ忘れ得ません。
今回も快晴の空の下、広く長く伸びる稜線に景色に目に焼き付けました。
水晶岳山頂からはこれから目指す赤牛岳。
天候次第ではここで折り返すことも想定していましたが、崩れる気配は無し。
覚悟を決めて稜線の先へ。
温泉沢ノ頭から先は今回初めて歩くルート。
水晶岳からではあまり感じませんでしたが、ここから結構な下り。
当然復路は長い登り返し。
下り切ってからは小刻みなアップダウンを繰り返し、確実に進んでいるはずですが、赤牛岳山頂はなかなか近づきません。
暑さ増し増しの中、一向に変わらない山頂の景色に体力も気力も消耗します。
ようやく山頂まで登り切り、耐え切れずに長休憩。
山頂でご一緒した裏銀座から縦走されている方と暫く話し、記念に写真撮ってもらいました。
復路は途中までは順調、登り返しに入ってからはバテバテ。
水晶岳への高い壁が立ち憚り、すっかりペースダウン。
暑さで息も絶え絶えに水晶岳山頂へ戻りました。
ワリモ北分岐から先は黒部源流へ下るか、鷲羽岳へ登り返すか悩むところ。
今回は日差し強くとにかく暑いこと、風が弱いこと、天気が崩れる心配が低いことから鷲羽岳経由で三俣山荘へ。
このあたりからは雲が広がり、時折日差しが遮られ幾分コンディションが良くなります。
だがしかし、何故登りになると晴れてくるのか。
下りは曇りなのに登りになると晴れてくる〜を繰り返し、消耗に消耗を重ね三俣山荘に着く頃には、往路で満タン給水した水(約1.5L)は全て空っぽに。
三俣山荘の水場は非常に重要ポイントです。
給水した水にアミノバイタルの粉末を加え、消耗戦も後半へ。
後半の大きな山場、三俣峠への長い登り返し。
日は幾分傾くも、日差しの強さは相も変わらず。
いつもならそこまでしんどさを感じない登りも、今回は格別バッテバテ状態で休み休み登り切りました。
週末大賑わいの双六小屋で小休止後、稜線上へこの日最後の登り返し。
夕方になっても時折強い日差し攻撃を受けますが、あたりは霧が立ち込め久々に見るブロッケン現象。
この時間まで歩いていると良いことありますね。
過去に、朝方ブロッケン現象を見たことのある場所とすぐ近くのポイントでした。
鏡平まではサクサク下り、鏡平小屋で夕食後寛ぎタイムの宿泊客に紛れ休憩。
何と、夕方でもまだかき氷提供できるとのことで、迷わず注文!
少し時間がかかるとのことでしたが、休みたい身としては大歓迎。
終盤の下りに向け、しっかり休憩&クールダウンできました。
熊の踊り場周辺では直近で熊目撃情報あるとのことで、注意しながら通過。
あとは小池新道の下りなので、出来る限り急ぎ足で。
ここからは日没と時間との勝負。
足の疲労もピークに達する中、何とかヘッデンの要らない時間に林道まで降りてきました。
わさび平小屋まではそのまま歩き、ストックをしまいヘッデンを装着し、最後のラン。
歩く前から行動時間20時間は切りたいな〜とか漠然と思ってたので疲れた体に鞭打って林道区間で時間調整しました。
新穂高に着いた時は何とも言えない達成感。
11年前に初めて水晶岳日帰りした時に覚えた感覚が蘇ったかのよう。
急ぎひがくの湯で入浴し、心地良い疲労感に包まれながら帰宅しました。
歩いたあとはもっとダメージ残るかな、と思っていましたが、足の痛みも筋肉痛もさほどでもなく。
初めての水晶岳日帰り後はボロボロだったことを思い返せば、日頃から歩いたり走ったりしてる影響も大きいのかなと。
とは言え、このコースをサクッと走り切るトレランの方々は本当に変た…もとい尊敬です。
長い距離を安定して歩けるように、今後も体力維持・向上させていきたいと改めて思ったところです。
あれだけしんどかった暑さも喉元過ぎれば何とやら。
振り返ってみれば、天候に恵まれた一日、長時間を無事に歩き切ることができ、大満足な内容でした。
(おしまい)
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