夏の白馬三山縦走（栂池〜猿倉）

2024年08月10日(土) 〜 2024年08月12日(月)

• GPS: 21:12
• 距離: 29.4km
• 登り: 2,456m
• 下り: 3,031m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:39
• 休憩: 1:04
• 合計: 8:43

距離 10.2km 登り 1,315m 下り 312m

8:05 栂池パノラマウェイ 自然園駅
8:08 8:11 栂池ヒュッテ
8:12 栂池山荘
9:44 9:56 天狗原/白馬岳神社
10:01 風吹大池方面分岐
11:19 乗鞍岳
12:06 12:30 白馬大池山荘
13:37 13:38 船越ノ頭
14:38 15:03 小蓮華山
15:49 三国境
16:37 16:38 白馬岳
16:50 白馬山荘

2日目

• 山行: 12:28
• 休憩: 0:22
• 合計: 12:50

距離 9.9km 登り 909m 下り 1,012m

6:59 白馬山荘
7:20 7:36 白馬岳頂上宿舎
7:51 7:55 丸山
12:51 鑓ヶ岳
13:11 鑓温泉分岐
17:28 天狗山荘
17:51 17:52 鑓温泉分岐
18:22 鑓ヶ岳
19:10 19:12 鑓ヶ岳
19:27 鑓温泉分岐
19:51 天狗山荘

3日目

• 山行: 5:34
• 休憩: 0:17
• 合計: 5:51

距離 9.2km 登り 232m 下り 1,706m

5:05 天狗山荘
5:41 5:47 鑓温泉分岐
6:21 大出原
7:28 7:39 白馬鑓温泉小屋
8:01 鑓沢
8:13 崩沢
8:16 落石沢
8:26 杓子沢
8:45 サンジロ
9:30 小日向のコル
10:16 10:17 中山沢
10:29 猿倉台地
10:36 水芭蕉平
10:57 猿倉荘

天候

8/10（土）晴れ。
8/11（日）晴れ。
8/12（月祝）台風接近で天気が崩れるかと思いきや、晴れ。
白馬三山エリアは、10:00頃から雪渓などから霧が発生し、稜線に上がってきて、夕方になって気温が下がるとまた霧が晴れる傾向アリ。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

栂池高原第二駐車場は無料。23:30に到着するもガラガラ。気温は22℃程度。窓は開けずに扇風機回して快適に眠れました。

栂池ロープウェイ、事前にWEBチケットを買うも（3,300円）、搭乗前にQRコードから紙のチケットを発行しなければならない事を知らなくて、20番目くらいに並んでいたのに6:30開場とともにチケット売り場の最後尾に回されるという痛恨のミス。ちなみに、並んでいたのは現金購入のお客さんで、QRコードからの発行は並ばず発券できました。これで更に遅れを取る。皆様、充分に気をつけましょう。

元々の計画では栂池にピストンの予定でしたが、登り返しも多いし、「もうあの距離を歩きたくない！」ということで予定を変更。下山は猿倉に。
猿倉荘でタクシーの運転手さんが待ち構えていて、丁度4人栂池高原まで行く人が居たので相乗りできて助かりました（一人1,700円）

コース状況／危険箇所等

ビジターセンター〜天狗原
整備された登山道です。特に問題はなし。

天狗原〜白馬大池山荘
ゴーロ地帯の登りとなります。イメージは蓼科山荘から蓼科山山頂の急登に近いかな。ここで大渋滞が発生していました。白馬乗鞍岳から大池山荘までの下りも、地味に長くて疲れました。

白馬大池山荘〜白馬山荘
展望最高の天空の散歩道です。危険箇所もなく。ただし、とにかく長い。夏の日差しから逃れられる場所もないので体力も削られます。
小屋の門限（15:00）を守れた人、殆どいなかったんじゃないかな（私も17:00前にチェックイン。遅れる電話は予めしておきました）

白馬山荘〜天狗山荘
杓子岳はガレ場で、登頂するなら結構足を取られます。慎重な足運びを。
杓子沢のコルから白馬鑓ヶ岳への急登、大きな石を落としてしまった人もいるので要注意。
白馬鑓ヶ岳からの下りもガレ場なので、滑って転倒注意。
鑓温泉分岐から天狗山荘までは特に危険箇所無し。但し、天狗山荘が見えてる割になかなか近づいて来ないんですよねぇ。

鑓温泉分岐〜鑓温泉
前回（５月）と違って、大出原より夏道を降ります。標高2141m付近の鎖場が核心部。石が滑ります。県警の人曰く「皆さん核心部過ぎたあとに滑落、転倒するケースが多いので気を付けて」とのこと。たしかに道幅が狭く、谷側に傾斜している道なので、踏み外す危険性があります。（これはこの先も共通）

鑓温泉〜猿倉
ガレ場あり、沢アリのバラエティ豊かなコースです。小日向のコルへの登り返しが疲れた体に堪えます。道は北アルプスの中では少し歩きにくいかな、くらいです。と言うか、表銀座などの人気のコースが整備されすぎと言う話も…

その他周辺情報

白馬界隈は混んでいると思ったので、車中で着替えた後、大町の薬師の湯に行きました（750円）ここで地元の野菜も買えて便利です。

写真

8/10 8:11

6:30の便に乗れず、大幅に遅れてのスタートとなりました。

8/10 9:47

天狗原に到着。風が心地よいです。

天狗原を俯瞰する。夏らしい空になってきました。

8/10 10:57

雪渓を登らなければいけないと聞いていたので一応チェーンスパイクを持ってきたのですが、この程度なら全く要らなかったな。

8/10 11:24

白馬乗鞍岳を経て、漸く白馬大池山荘が見えました。ここからまた歩きにくいし、意外と長かった。

8/10 13:09

少しずつ標高を上げていきます。霧も晴れましたね。

8/10 13:37

また稜線が霧に包まれました。風が弱いのでこれはこれで助かります。

8/10 14:40

白馬大池の霧が晴れました。この景色、最高ですね。

8/10 14:52

小蓮華山を発ちます。果たして17:00に間に合うのか。時折ガスの中に入って日差しが和らぐのが救い。

8/10 15:48

やっと三国境。ここから白馬岳山頂までが本日最後の頑張りどころ。

8/10 15:26

杓子岳、白馬鑓ヶ岳も見えました。白馬三山、揃い踏みです。

8/10 16:01

振り返れば小蓮華山。

8/10 16:12

左手前の山が鉢ヶ岳。右奥が雪倉岳で良いのかな？

8/10 16:44

杓子岳、白馬鑓ヶ岳も徐々に見えてきました。
寝室から撮影できるお手軽さ。ハイジ方式ですね。

8/10 18:44

湧き立つ雲海。向こうにそびえるは天険、劔岳。

8/10 20:17

疲れていたので、小屋の前で軽く天の川撮影。
ペルセウス流星群はあたくし流星群と相性悪いのでパス。さっさと就寝。

8/11 5:06

またまた寝室から窓を開けてのお手軽撮影。

8/11 5:11

丸山日の出待機組と劔岳。

8/11 6:00

私が最終退出者。ギリギリ予約組の部屋になっていたようで、スペースに余裕アリでゆっくり休めました。

8/11 6:31

余裕ぶっこいてモーニングコーヒーを飲んでなければ、ガスが湧く前にお目当ての撮影ポイントに到着できたのでした。けど、アップルパイ美味しかったのでプライスレス。

8/11 6:49

スカイテラス。こんなオシャレ食館があるなんて。（5月は開いてなかった）

8/11 6:58

今日は天狗山荘までのゆるゆる行程。この時は夏の日差しとそよ風でヘロヘロになるとは思いもしなかったのだ。

8/11 6:59

頂上宿舎と丸山と劔岳。

8/11 7:39

旭岳、なかなかに大きいです。

8/11 8:02

丸山から杓子岳、白馬鑓ヶ岳を望む。

8/11 8:12

振り返って白馬岳。

8/11 8:14

大雪渓、あんなに溶けてしまったのか。

8/11 8:51

丸山からは結構下るんですよね。

8/11 9:16

白馬鑓ヶ岳へのこの構図が好きなんですよ。

8/11 9:43

杓子沢のコルで補給。結構日差しがきつくて、ペースが上がりません。

8/11 12:17

約1時間半粘ったけど、白馬岳も顔を出さず、遂には杓子岳までガスに飲まれてきました。諦めて天狗山荘に向かいます。

8/11 12:50

鑓温泉への道もガスが湧いています。

8/11 13:19

大出原と湧き立つ入道雲。

8/11 13:42

天狗山荘が見えました。グレーの屋根の渋い山小屋ですね。根石岳山荘みたい。

8/11 13:42

初めてウルップソウを見ました！この辺りはまだ雪が残っているから、気温が低くて今の遅い時期に咲いているのかと。

8/11 14:02

食堂も洒落ています。村営頑張ってる

8/11 15:14

小屋を出たら白馬鑓ヶ岳が見えます。

8/11 17:02

山小屋に来て鍋を頂けるとは。だし汁がとても美味しかった。

8/11 18:20

夕飯食べて元気が出たので、白馬鑓ヶ岳夕焼けアタックのために飛び出してきました。

8/11 18:23

白馬鑓ヶ岳山頂からの展望。ここからだと手前の2つのピークが邪魔なんですよね。

8/11 18:42

というわけで、ピークをパスしてやって来ました。この景色を見たいがために、今回の計画を立てたのです。
帰りはもちろん真っ暗なので慎重に。風も強くなり、行動する分には涼しくて快適でした。

8/12 5:08

朝日に照らされる天狗山荘。本当に良いロケーションです。

8/12 5:09

天狗山荘を後にする。とても良い山小屋でした。アクセスが悪いのだけが…。けどお蔭でテント場も人気の場所みたくすし詰めではなく、ゆったりとしていました。

8/12 5:21

朝日に照らされる斜面が綺麗です。

8/12 5:25

白馬鑓ヶ岳、光の具合で灰色の砂礫が雪に見えます。

8/12 5:28

大出原を見下ろします。今日はここから下山します。

8/12 6:07

岩の上に立つと絵になりそうなスポット発見。

8/12 6:17

グロ注意。
やたらでかい糞がありました。これはクマのものですよね。

8/12 6:48

大出原は、7月に来たら花が咲き乱れてさぞや綺麗なんでしょうね。

8/12 7:03

ぼちぼち鎖場に突入です。

8/12 7:08

5月に下った雪渓とはこれだけの高低差。多分40〜50mくらい。

8/12 7:10

石が滑るタイプのやつです。Vibramのソールもそこまで食いつき良くないので、慎重に。
けど、戸隠山とかクリアできる人なら身が竦むことも無いです。

8/12 7:15

降りてきた鎖場を見上げる。
5月に亡くなった人は多分ここで滑落したのだと。たしかにここは残雪期には歩きたくないですわ。

8/12 7:21

雪渓も随分と崩壊しました。

8/12 7:21

クラック、途中で引っ掛からず下まで落ちてしまったら、そりゃ助からないよな。

8/12 7:21

多分、みんな鎖場を終えて気を抜くから注意喚起なんでしょうね。
実際、道幅が狭いので、谷側に足を滑らせる危険性があります。

8/12 7:22

すごい崩れ方をしてますね。天津飯が気功砲を放ったみたい。若しくはディグダグ。

8/12 7:40

阿曽原温泉同様、シーズンになると組み立てるスタイルの山小屋です。

8/12 7:42

化学薬品でも流してそうな色をしています。磯みたいな臭いがします。

8/12 7:54

雪渓からガスが。これが稜線に上がってくるのでしょうね。

8/12 7:55

一人ずつ渡らないと板がペラペラです

8/12 8:01

杓子沢出合。沢からの冷たい風を身に受け、クールダウン。

8/12 8:22

『大雪渓』とは名乗っていないけど、ここの雪渓はなかなかの規模なので今でも残っているのです。

8/12 9:21

そうそう。5月の時はこの右下の切れ落ちた所から登ってきたのでしたわ。

8/12 9:26

これは『ギボウシ』

8/12 9:26

こっちはオオバギボウシと言うそうな。

8/12 9:29

小日向のコルまでこんなに遠かったかなー、と思いながら歩いてました。5月に来た時と全く景色が違いますからね。

8/12 9:30

小日向のコル。『こひなた』ではなく、『おびなた』だそうです。そう言えば梺に『おびなたの湯』がありましたね。納得。

元々の計画は栂池までまた来た道を戻る予定でしたが、もうあんな長い距離を歩きたくなかったので猿倉に降りました。

撮影機器：

NIKON Z 7_2 NIKON CORPORATION

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感想

ebigogogo

元々夏休みに山に行く予定は無かったのですが、直前で小屋も空いていて、天気も良さげなので「これは行かなかったら後悔するだろう」と言うことで急遽、栂池に向かいました。

予想通り、白馬大池山荘からの稜線歩きも、翌日の白馬三山の縦走も眺望バッチリで。
天狗山荘に泊まった理由は、白馬鑓ヶ岳からの夕景を撮影したくて。今回の山行はそれが全てでした。目的も達成できて感無量です。私の夏休みは終わりました。