白馬岳(夢の回廊と高山病について)
新潟県
富山県
長野県
にしはじめ
体力度について
- GPS
- 23:50
- 距離
- 25.9km
- 登り
- 2,114m
- 下り
- 2,702m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:56
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 8:50
| 天候 | 1日目:晴れ一時くもり 2日目:快晴 3日目:晴れのちくもり一時小雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2024年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
下山は猿倉からバス。 白馬大池への渋滞に巻き込まれるので、朝いかにゴンドラリフトに早く乗れるかがこの旅の最大の難所と言える。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
�ー飮匈戮療个蠅魯競貍譴竜淌弌�暑くて辛いが危なくて立ち止まる余裕がない。ハイドレーションは役に立った。 �¬�温泉への下りの岩場は結構長い。難しくはないが滑りやすい岩質だと感じた。 �Ｌ�温泉からの下山は一時間半位ずっとトラバース道で全く高度が落ちない。大きな沢を何度か横断。崩沢では30cm位の落石あり。安全ではない。 |
| その他周辺情報 | 付近はあちこちに温泉施設があり。 到着日は八方の交差点にある「八方の湯」800円。下山後はsnow peakの裏にある「みみずくの湯」700円。どちらも露天風呂あり。 |
写真
でたー！ラピュタみたいに雲がふっとんで突然現れた白馬岳。蓮華とは仏様の台座の蓮の花びらやね。ここからの白馬岳は正に「大蓮華岳」の名に相応しい気がする。
3
奥に見える大きな三角は薬師岳なんかな。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図（地形図）
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
|
|---|---|
| 備考 | ○夏の小屋泊にはいらない サンダル、調理関係、ガス、コーヒーとかスープとか棒ラーメン、50リッターのザック、ソフトシェルかダウンのどちらか、長替えのヘッドランプ、ウイスキー、長袖の行動着(インナーとしての長袖はいる)、裏起毛のパンツ(暑すぎ、夏物で) ○そもそもいらない ペグ、三脚 ◎絶対必要 ハイドレーション |
感想
白馬三山。
思えば5年越し3回目の夢、実現。
最初に歩いた燕〜大天井〜常念。それから社労士の勉強して3年かかって合格してバイク免許取ってバイクをフェリー載っけて乗鞍岳行って。
そしたらまたアルプス行きたくなって山登り再開。
再開最初の目標にしたのが白馬だった。
理由はNHKのドラマ「坂ノ上の雲」のオープニングに出てきた山の尾根道。それを調べると白馬の蓮華尾根で、正に自分の縦走路のイメージピッタリでそれを「夢の回廊」と呼んだ。
それからいつの日か立山から穂高までを繋ぐ大縦走をしたい、そんな夢を見た。
その後は日本中の皆が挫折を余儀なくされたコロナがあり、去年はお盆の台風二連発。
アルプス山行なんて長期行程を組めるのは時間的にも経済的にも年一回お盆だけ。
本当に遠かった、5年かかった。
今年も台風予報の中だったが往復6万かけて蕎麦食べて帰るだけになっても構わないと覚悟を決めて新幹線に乗った。
いやマジでさあ、山登りって無駄に耐える根性ないと出来ん、マゾな遊びよ。
でも山で無理したら死んじゃうけどさ、山登りするには下界では無理しないと叶わないし、それこそ金をどぶに捨てるかもしんない。
今回は白馬山荘と鑓温泉の2つの対照的な山小屋を利用した。
白馬山荘は収容人員800人を誇る日本最大の山小屋。したから見上げると正に要塞。スカイプラザは天空のレストランで気分は本場ヨーロッパの山岳リゾートのよう。
もちろん夕食はレストランではなく小屋の食堂で食べるのだがそこではご家族かな？という感じの4人組と同席した。
聞くとご両親と娘さん、それと近いうちに家族になる彼の組合せ、「チームもうすぐ家族」だった。もう幸せが溢れて元気いっぱいもらってこれだけで白馬に来て良かったと思う。
チームもうすぐ家族さんは翌日また栂池へ帰って行き、2日目は自分は三山縦走の続き。
道中は不帰ノ嶮を越えるために天狗山荘へ向かう方、そして福島から来られた女性2人組とご一緒した。思えばべらべらしゃべりすぎたかな、ちょっとめんどくさいヤツだったかも。
朝から頭が痛かった。
そして登りがキツい。ほぼ3000mだからキツくて当たり前ではあるけど、やっぱりちょっと苦しいな。こんな登りいつもなら散歩気分なのにすごいハアハア言ってる。
実は白馬山荘にいる時点で鑓温泉が空いてないか調べてはもらってた。
自分のコースタイムで言ったら猿倉に降りちゃえると思ってたけど、白馬登ってたらこれは全く事情が違うぞ、と感じたから。
福島の方から「鑓温泉に浸かってゆっくりされては？」とアドバイスもらってすっかり不時着を決め込む。
なら次いでにと思って天狗山荘にプリン食べに行ったらこれがいかんかった。
この登り返しで完全にガス欠になった。
鑓温泉への下りの長いこと長いこと。温泉なんか実は入るつもりも無かったけど、降りてる時は「最後の希望」みたいになってた。
そしてたどりついた鑓温泉。追加は払ったけど泊めてもらいました。追加は命の値だから払いますよ決まりだからね。でも小屋なければこれ遭難しとるやん。
本当に山小屋はありがたいです。
食堂では長崎から来られたという方とお話し。不帰ノ嶮を歩いて見たいと思ってたが無理だったと話をすると、クライミングの練習をしてれば全く恐くないとお勧めされた。
自分よりかなり年上のようだが八峰と不帰を越えてきたと。すごい方。
その夜、横になったが全く眠れない。
疲れてるのに意識が飛ばない。夜がすごく長い。乾いた咳が度々出て回りが気になってまた寝れない。起き上がって壁にもたれてたら眠くなるかと思って起きてみると不思議と咳が収まる。また寝る。そしたら咳が出て眠れない。
最終日、正直寝不足。
昨晩「僕は疲れてるとお腹が空くんです」って言ってたのに食欲が全くなかったが、無理やりご飯を押し込んだ。
風邪引いたなこりゃと思ってたけど、後で調べるとドンピシャな高山病じゃねぇかこれ。
下山は気が進まないがなるべく早く出た。
今までのアルプスの縦走路とは違う、巨大な沢を何度もトラバースしたり、雪渓や花畑を眺めたり、これもまた好きな道だった。もう帰りのバスなんてどうでもいいや、とにかくこの景色を楽しみながら、安全第一で安全に歩こう。それでもちょっとした登り返しのキツいこと。
猿倉荘に帰還。
まずアイスを買う。
うんま〜なんじゃこりゃロッテの「爽」ってこんな神のように旨いんか、また買おう。
そしたら下山中時々抜かれてた団体のガイドさんに声を掛けられた。
「バス間に合って良かったですね」
やっぱりプロはよく見てるんやな。多分「こいつ何か足取りおかしいぞ」って見えてたんやないかな。
そうです私が遭難者です。
そう言えば栂池で計画書をビジターセンターに出したときに、レスキューの方にチェックしてして頂いて「無理だったら鑓温泉に飛び込んで下さいね」と言われたけどその通りだった。
自然を楽しむなんて言ってるけどさ、俺みたいな素人が楽しむためにどれだけの人の手を経ているか、それが分かった山行だった。
高山病の事ばかり書いてるけど、白馬三山は想像を遥かに超えるでかい山でした。想像を超える景色の連発で、雲海に浮かぶ劔岳も白馬鑓からの北アルプスオールスターズも、山岳リゾートな白馬大池も、サンショウウオもイワヒバリも雷鳥も、斜めに傾いた白馬岳も。
でもぶっくるめて拙い記事では語れないのでいつも通りあえて言おう。
写真を見よ！
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
白馬岳の最新記録
杓子岳の最新記録
鑓ヶ岳の最新記録
天気も良さそうで、素晴らしい景色ですね。
脚力はある程度鍛えられるけど、高山病は体調整えるくらいしか出来んもんね。
猿倉荘、関テレの今期の山岳医療ドラマ「マウンテンドクター」に出てきますね。
お疲れ様でした！
コメントありがとうございます。
コースの勉強してたんでドラマ見てたら「あ、猿倉荘！」ってすぐ分かりました。
高山病は今勉強中です。
ダイアモックスとか漢方とか。
酒は我慢するってのが基本みたいですね。二日酔いと近いものがあるみたいですし。
体質ってのはうまく付き合うしかないです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する