【涸沢と北穂高岳】〜幻想的な「光のショー」が出現〜


- GPS
- 14:23
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 2,269m
- 下り
- 2,248m
コースタイム
- 山行
- 2:07
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 2:26
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:35
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 4:24
天候 | 1日目 晴れ 2日目 快晴 3日目 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
パノラマコースが荒れている箇所もあり要注意。 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
中部山岳地帯の紅葉の最盛期を迎え、どの山に行こうか迷ったが、結局2年前に行った涸沢の紅葉を見に行くことにした。混雑を予想し、金曜日に横尾でテント泊。翌日は涸沢にテントを張った後、北穂高をピストン。次の日はパノラマコースから穂高連峰の大パノラマを満喫すると言う欲張りコースだ。
横尾に着いたのは、午後3時。トイレ近くのテン場はほぼ一杯だったが、かろうじて余地を見つけテントを張る。平日でもこの時期になるとかなり登山者が多いのがよくわかる。このテン場を起点に涸沢から奥穂や北穂をピストンする登山者も多いと言う。
翌日は5時半に出発。少し行くと、屏風岩の向こうに真っ赤に染まった前穂北尾根のモルゲンロートが見えた。屏風岩の鮮やかな紅葉をみながら順調に進み、北穂が見え始めるとすぐに本谷橋に着く。ここから急な登りを頑張ればやや緩やかな登山道となる。涸沢ヒュッテとカールが見え始めると一旦は疲れも吹っ飛ぶが、ここからが長いので紅葉の撮影をしながらゆっくり進む。涸沢のテン場もやはりかなりの数のテントが張られていた。それでも平らなサイトがまだあり、快適そうな場所を見つけ早速テントを張る。少し休憩した後、北穂へ向かう。風もなく天気も良い。北穂の下部の紅葉は見ごろで、真っ赤なナナカマドが良く目立っていた。北穂高山頂からの360度の絶景は素晴らしかった。北アの白馬や妙高、浅間に八ツ、南アに富士山までも見えた。ここは今年の8月下旬にも来ているが、それとはまた違った山々の表情があった。
北穂の下山途中、カールを見るとおびただしい数のテントが張られていた。まだ、お昼なので夕方にかけてまだまだ増えるようだ。テントに入り、早速、ビールを飲む。前穂北尾根や奥穂、北穂に囲まれた扇状の要から間近にその山々を眺めながら飲んでいると「何と贅沢な瞬間なんだろう」といつも思う。暗くなり、各テントに明かりが灯る。少し高台からテン場を見下ろすと、ここならはでの幻想的な光景が現れ、感動する。
翌日朝、朝日が奥穂や北穂山頂を照らし、モルゲンロートが実現した。次第に光が下にまで広がると幻想的な光景となった。多くの登山者がテントから外に出て一斉にシャッターを切っているのを見ると、まるで山々の壮大なショーを見ている観客のようだった。
そのショーが一段落すると、朝食をし、下山の準備にかかる。黒い雲が少しづつ覆い始めてきたので、パノラマコースを躊躇したが、展望がだめでも紅葉を期待し計画通りすすむ。1時間ほどで屏風のコルに着くが、紅葉は終わり、2年前の絶景はなかった。そのため、屏風の頭まで行くのはやめ徳沢に下りることにした。途中、前穂北尾根の荒々しい岩稜が現れると、昔、北尾根を登攀したことを懐かしく思い、もう登ることはないだろうなと思いながら上高地に向かった。
初めまして。写真をみて、ほんと山火事かと思いました。涸沢のモルゲンは、凄いんですね。bistariさんの写真を拝見させてもらい、早く涸沢デビューしたいと思いました。
山は生き物ですね。一瞬の表情を捕えて感じることも山の醍醐味だと思っています。いつでもどこでもこういう機会はありますから・・・。「五感で山を感じたい」。私の山登りの基本です。
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