冠山スノトレ(冠山トンネル手前in/out) ※本年3回目

2025年02月01日(土) [日帰り]

• GPS: 05:53
• 距離: 9.9km
• 登り: 1,117m
• 下り: 1,116m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:46
• 休憩: 1:09
• 合計: 5:55

距離 9.9km 登り 1,117m 下り 1,116m

8:05 冠山トンネル手前
8:14 8:20 冠山トンネル登山口
10:11 10:19 冠ヶ峠
11:01 冠平
11:04 11:11 冠山山頂・冠平分岐
11:17 12:00 冠山
12:05 冠山山頂・冠平分岐
12:08 12:09 冠平
12:44 12:45 冠ヶ峠
13:50 13:53 冠山トンネル登山口
14:00 冠山トンネル手前

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

当日朝、名古屋近郊のヤマトモ宅を軽トラで発ち、冠山トンネル登山口まで乗りつけし、8時頃に到着するも、駐車スペースは想定通り満車。積載のスコップでトンネルの数百m手前の路肩スペースの除雪を行い、迷惑にならないスペースに駐車。（詳細は写真キャプション参照）

コース状況／危険箇所等

※全行程で12爪アイゼンを装着

＜トンネル前登山口〜ジャンクションピーク＞
序盤は急登続き。ジャンクションピーク手前は傾斜が緩むが、右側は雪庇が発達しているため、乗り上げないよう注意

＜ジャンクションピーク〜冠平〜冠山＞
一度、冠平まで標高を下げ、その後山頂までは100mほど急登を登り返し。本急坂区間のみストック(ウィペット)にピックを装着。復路は前側に転倒しないよう、アイゼン後ろ爪を利かせて歩く等、細心の注意が必要。

その他周辺情報

下山後、愛知県弥富市の鍋田川温泉(600円)で日帰り入浴

写真

1/31 18:16

前日(1/31金曜)、名古屋駅入りし、近傍のヤマトモ宅へ向かう！

1/31 19:14

前夜、ヤマトモ宅で家庭料理を頂く♪

1/31 20:04

冠山トンネルの開通は2023年11月。山と渓谷社の1月号で冠山特集があり、今シーズンが本登山口から入山できるようになって2冬目で、人気沸騰中！

2/1 7:45

当日朝、8時前に本来の駐車場へ着くも想定通り満車。予め軽トラに2本積んできたスコップを使い、数百m手前の路肩のガードレール付近を50cm位除雪開始！

2/1 7:48

5分もかからずに除雪作業を終え、これだけの空間を作り出しました！

2/1 7:50

そしてガードレールにピッタリ横付け駐車すると、白線よりだいぶ内側に停めることに成功♪これで、2.5kmほど手前の塚宮ヶ原駐車場に停めるのを回避できました！

2/1 7:59

本日は3kg(＋ジャケット内ポケットに900mlのソフトフラスク)の荷を背負い、スノーシューズ(スポルティバ_ガッシャブルム5｜855g×2)＋アイゼン(540g×2)でアタック！

2/1 8:06

アイゼン片手に、改めて冠山トンネルへ向かいます！

2/1 8:08

左手にはこれから源流部へと詰めていく揖斐川が流れてます！青空が広がり、モチベーションが上がります！

2/1 8:20

冠山トンネル登山口前にてアイゼンを装着し、いきなりの急登で登山幕開け！

2/1 8:20

その写真を撮っているところを撮られた(笑)

2/1 8:30

登山口付近からブナ林が続きますが、しばらくは霧氷もなく、ひたすら急登が続く！

2/1 8:39

入山から程なく、左手に真っ白な冠山が見え始めますが、この辺のアングルからだと、マッターホルン感はありませんね。

2/1 8:55

剱岳顔負けの「岩と雪の殿堂」感は満載な山容です！

2/1 8:58

青空とツリーホールを見ながら、ひたすらに直登！

2/1 9:31

途中で右(東)〜後ろ(南)にかけて眺望が開け、白い峰々がお出ましです！

2/1 9:32

と同時に、期待していた霧氷も現れ始める！

2/1 9:37

撮影に興じているうちに、ヤマトモはどんどん先を行くので、まずは追いかけます！

2/1 9:38

これまでの急坂直登に比べると、めちゃくちゃ楽ちんです♪

2/1 9:38

左側(西)は落葉した木々が邪魔ですが、冠山にだいぶマッターホルン感が出てきました！

2/1 9:38

9時半、はや冠山山頂に登頂者がいますね！この青空の下、あそこにいたら最高でしょうね♪

2/1 9:42

青空と霧氷、これだから冬山はやめられない！！

2/1 9:49

「奥美濃のマッターホルン」の異名がとても似合うアングルの冠山！

2/1 9:54

正面は、実は冠山(1957m)より標高にして5mほど高い、本日のルートの最高峰(1962m)にあたるジャンクションピーク(冠ヶ峠)！ここら辺からはなだらかな登りとなります！

2/1 9:57

ジャンクションピークまで右側は雪庇が発達！左寄りに歩きます！

2/1 10:03

ジャンクションピークへ向かうビクトリーロード！

2/1 10:04

霧氷を見ながら、トレースをたどる形で楽々登っていけます！

2/1 10:08

右前方に冠山が見えてきました！このアングルだともうマッターホルン感はありません！

2/1 10:09

山頂から南側はゴジラの背のようなゴツゴツと切れ落ちた岩稜帯で、その影がシンボリック！

2/1 10:09

ジャンクションピーク手前で、冠山をバックに！

2/1 10:14

登山口から1時間50分ほどで、本日の最高峰ジャンクションピークへ！
これから馬蹄形を描いて向かう冠山をバックに♪

2/1 10:13

奥は能郷白山ですが、その手前は若丸山！

2/1 10:16

能郷白山ドーン！

2/1 10:13

中央奥が、ここら辺一帯に連なる雪山群の盟主、(加賀)白山！右奥は荒島岳！

2/1 10:13

左は部子山(へこやま)、右は銀杏峰(げなんぽ)！

2/1 10:20

さぁ、急登で稼いだ標高を吐き出す形で、冠平まで100mほど下り始めます！

2/1 10:25

霧氷に囲まれた白銀トレイルの奥に冠山！

2/1 10:27

振り返ると、霧氷が美しいジャンクションピーク！

2/1 10:28

アップダウンしながら、馬蹄形を描き、徐々に冠山へ近づいていきます！

2/1 10:30

後方は越えてきたジャンクションピーク！

2/1 10:35

冠平より今日一番の白山方面ビュー！中央左が白山、中央右が別山、その右は荒島岳！

2/1 10:36

引きの構図で！

2/1 10:38

しばし標高差のない平和な雪原が続く！（ここら辺はまだ「冠平」ではないみたい）

2/1 10:38

平和な冠平より、ジャンクションピークを振り返る！

2/1 10:50

今度は左側のシタ谷側に雪庇が発達！と同時に、山頂直下の急坂が見えてきました！

2/1 10:53

もはやマッターホルン感はないですが、ゴジラの背のようなゴツゴツした岩稜帯がドーンと！

2/1 10:56

ウィペット(ピック付きストック)にピックを装着し、ラスト急登に挑みます！

2/1 11:06

階段状のトレースはあるものの、中々の急登に息を切らすヤマトモ！

2/1 11:09

ひと足お先に急登を登りきり、振り返ると白山方面が美しい！

2/1 11:14

ジャンクションピークから50分、登山口から2時間40分、スタートから2時間50分で厳冬期の冠山へ登頂！山頂碑などは足元の雪の下に埋まってます！

2/1 11:20

冠山で三百名山285座目(百名山100座＆二百名山100座含む：残16座)！加賀白山をバックに！

2/1 11:23

続けて、能郷白山をバックに！加賀白山〜能郷白山に至る真っ白なエリアを両白山地と呼びます！

2/1 11:24

白山＆別山は、冠平通過時よりガスってきてしまいましたが、右の荒島岳はキレイに見えてます！

2/1 11:27

当初は復路の冠平でと思ってましたが、微風で快適なので、山頂でカレーラーメンを食すことに！

2/1 11:29

いやぁ、冠山から360度の白銀パノラマビューを見ながら食べるラーメンのうまいことったら♪

2/1 11:33

山頂は無風で3〜4℃ほど！とっても快適！

2/1 11:35

北側方面のパノラマビュー！

2/1 11:41

山頂から少し先まで恐る恐る歩いてみる！この先はこれまで馬蹄形から眺めてきた切れ落ちたゴジラの背のような崖(岩稜)です！

2/1 11:49

手前より、ジャンクションピーク、若丸山、そして能郷白山！

2/1 11:51

能郷白山ドーン！

2/1 11:50

中央左の真っ白なのは、冠峠を挟んで向かい合う金草岳！

2/1 11:50

中央の谷部が、太平洋まで続く揖斐川ですね！冠山こそ揖斐川の源流の山です！

2/1 11:51

北側方面で一際輝く、深田久弥さん故郷の百名山・荒島岳！

2/1 12:02

下山開始！下から見た時は下りの方が怖いと思いましたが、階段状のトレースがあるため、アイゼンの爪さえ利かせれば、思いのほか下りはイージー！

2/1 12:12

ヤマトモの右手側に発達した雪庇！

2/1 12:44

冠山から40分ほどでジャンクションピークまで帰還！改めて冠山と南側に切れ落ちた岩稜を望む！

2/1 12:45

ジャンクションピークを越え、ここからはやっと下り基調！

2/1 12:54

奥美濃のマッターホルンを彷彿とさせるとんがった冠山！

2/1 12:55

ヤマトモ越しに揖斐川が見えます！

2/1 13:10

往路(登り)はトレースに沿って登山道を登りましたが、復路(下り)は登山道を外れ、ノートレースの斜面を下りつつ、冠山がマッターホルンっぽく見えるアングルを探す！

2/1 13:11

奥美濃のマッターホルンを入れて！

2/1 13:31

このアングルまで来ると、マッターホルンは終了し、岩と雪の殿堂アゲイン！

2/1 13:48

福井県へ通じる冠山トンネルが見えたら、登山終了間近！

2/1 13:50

ジャンクションピークから1時間5分(往路は1時間50分)、冠山から1時間45分(往路は2時間40分)で登山口まで帰還！

2/1 13:59

冠山から1時間50分ほど、トータル4時間40分ほどで駐車スペースまで帰還！いやぁ、見る角度で七変化する冬季冠山、サイコーでした♪

2/1 15:01

名古屋方面へ向かう帰路、雪上にそびえる藤橋城へ立ち寄り！

2/1 15:03

高台より白銀の藤橋城を望む！

2/1 16:11

揖斐川沿いに河川敷を運転中、伊吹山を撮ろうとしてたら、いい感じに新幹線が通過！

2/1 16:11

青空バックではないですが、改めて伊吹山ドーン！

2/1 17:12

帰路に立ち寄った弥富市の鍋田川温泉！

2/1 18:39

ヤマトモ宅での2晩目！今日はモツ鍋！

2/1 19:04

ビールに田酒に、美味しゅう頂きました〜♪

撮影機器：

Canon PowerShot G7 X Mark II Canon

Canon PowerShot SX740 HS Canon

iPhone 12 mini Apple

Pixel 9 Pro Fold Google

感想

happygo

2025年、最初の三百名山新規開拓は、福井(越前)と岐阜(美濃)を分かつ越美(えつみ)山地の冠山！福井県と岐阜県をつなぐ冠山トンネルは2023年11月に開通したばかりで、それ以前は冬季の冠山踏破は一般的ではなく、この馬蹄形ルートから登れるようになって今季が2シーズン目！山と渓谷1月号でも特集されており(↓)、青空の下で登り、加賀白山や能郷白山を間近で眺めたい！と願っていました。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=3692

実は今回の名古屋入りは、2/2(日)に開催される森高千里さんのコンサート(ZEPP名古屋)が主目的だったので、実は2ヶ月前からピンポイントで決まってました。が、1週間前の予報では、2/1,2の土日両日とも悪天予報で山は無理かも、、、と諦めムードが漂ってましたが、3日前に曇り予報に変わったので「霧氷が見えなくても、山頂眺望がなくても、とりあえず行こう！」となり、前日に晴れ予報に変わってからは「霧氷も白山も全部見たい！」と、刻一刻と心境が変化していきます(笑)。

そして刻一刻と変わっていくのは心境だけでなく、冠山の山容も、なんです。この山は「奥美濃のマッターホルン」の異名を持ち、同じ岐阜県(＆長野県)の槍ヶ岳に負けない位、キレイな三角錐の鋭鋒なんですが、それは南側からの眺望であり、真南から東、そして北へと回り込む(冬季限定の)馬蹄形ルートにおいて、見るアングルによって全く違った山容に見えるのが特徴で、青空とセットだと本当に見える姿がみるみる七変化していき、とっても印象深い山行となること間違いなし！

ってことで、元々三百名山を新規カウントアップしたい私と、愛知県民で2シーズン目を迎えた冬季冠山を登りたいと思っていたヤマトモの利害が100％一致し、ヤマトモのエスコートにより、冠山へアタックすることになりました♪

が、冬季冠山は、トンネル前の20〜25台程度停められる駐車スペースの争奪戦が土日は特に激しく、総じて晴れた日のレポでは6時前に着かないと停められないというのが定説。が、私達はある作戦を秘めてスタッドレスの軽トラで乗りつけ、8時前に到着し、結果登山口最寄りの駐車スペースには停められませんでしたが、大差ない箇所に駐車できました！詳細は写真キャプション参照！

噂通り、登山口から急登続きで、ジャンクションピーク(冠ヶ峠)手前の斜面に乗り上げるまではずっと急登です。ただ、後半は青空の下で霧氷が輝き、雪庇も美しく、両白山地の山並みが見え始めるとテンションあげあげです。ジャンクションピークは冠山より5mほど標高も高く、その名の通り、そこから冠山までが越美国境を成し、往路は向かって右側(東〜北側)が福井県、左側(西〜南側)が岐阜県といった感じのおもしろい馬蹄形ルートになってます。

ジャンクションピークを越えると、一旦冠平に向けて標高を下げ、最後また冠山まで登り返すことになるので、往路は登り一辺倒、復路は下り一辺倒とならず、中々しんどい道程ですが、太陽、青空、霧氷に加え、トレースもある状況では、全く苦にならない天空の楽園状態ですねー♪なお、前日まで4日連続して雪が降り続き、その間の入山者はほぼいなかったので、今日の登頂1,2番手グループ(道中すれ違いましたが、我々より3時間早い5時過ぎに出発)のレポを読む限り、踏み抜きありのノートレースラッセル区間が多かったようで、本当に感謝の念に絶えません、ありがとうございました。

往路は冠山トンネル登山口から2時間40分(＋駐車スペースまで10分)、復路は1時間45分(＋駐車スペースまで5分)、トータル4時間25分(＋駐車スペースまで15分)ほどのスノーハイクとなりましたが、刻一刻と変わりゆく冠山の山容に魅せられ、とっても想い出深い山行となりました。と同時に、2025年の三百名山コンプリートに向けた活動も再開となり、冠山で三百名山285座目(百名山100座＆二百名山100座含む：残16座)となりました。北陸エリアに未踏の三百名山が12座固まっており、しばらくは北陸方面へ遠征する機会が増えそうです！

コメント

アヤチャン🐱

こんばんは🌠

山頂でお会いした方ですね。オラフのぬいぐるみで思い出しました。レコ、すごく上手くまとめられていてわかりやすいです。わたしは長々と書きがちなので、見習いたいです。百名山残り12座なので、記録参考にさせてください😊

happygo

アヤチャン🐱さん(＆ウッドさん)、初めまして！オラフが私どもを取り持ってくれたわけで、オラフも照れ笑いしております♪お二人の仲睦まじき姿と臨場感溢れる迫真写真の数々(野伏ヶ岳や蔵王etc.)を少し拝見し、ヤマレコへの記録の残し方に僭越ながら"同志感"を感じ、非常に親近感を覚えました！百、二百を終え、今は三百に明け暮れてます。冬はオラフ、夏はくまモンかキイロイトリを連れて全国の山へ出没してるので、また見かけたら声掛けてください！
追伸）botchiさんオマージュっぽいスタート写真は密かにｸｽｸｽです！

ウッド📷

山頂で少しお話しさせてもらったものです。
山座同定などありがとうございました！
百名山など完登されてて凄い方だったのですね！
レコ参考にさせていただきます😊

happygo

ウッド📷さん(＆アヤチャンさん)、初めまして！部子山や銀杏峰とか山座同定がてらお話させて頂いてた方でしたか!?。こちらは東京を起点に、週末ごとに本州各地の山々へ東奔西走してる山バカですが、お二人のパワフルかつ緻密なレポは素人〜玄人まで皆の役に立つ情報満載で読んでて楽しいです！これからも素敵なレポ発信、心待ちにしてます♪