快晴の宮之浦岳（白谷雲水峡ピストン）
鹿児島県
kiyopon
体力度について
- GPS
- 11:30
- 距離
- 45.0km
- 登り
- 3,698m
- 下り
- 4,298m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:12
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 11:24
※距離、累積標高ともにここまでは無いように思います。
下りは所々走っています。
トロッコ道、車道は大体走っています。
| 天候 | 快晴！ 上部は風がやや強い日でした |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
船
自家用車：自宅→陸路で鹿児島市の谷山港へ（1,250km超）。 フェリー（貨物船）：「はいびすかす号」に乗船（18:00鹿児島発→翌朝7:00宮之浦港着、片道3,900円） https://www.yakushimaferry.com/ ・3/21金 路線バス：小原町→白谷雲水峡（500円） 【�＿圧彭膣儻�協会HP】 https://yakukan.jp/on-island.html 【��屋久島交通 時刻表PDF（2025年3月1日改正）】 https://yakukan.jp/wp-content/uploads/2025/02/taneyakubus-timetable-20250301.pdf 復路は最終バスに間に合わず、徒歩で宿まで下山しました。 ・3/22土 フェリー（貨物船）：「はいびすかす号」に乗船（8:10宮之浦港発→14:40鹿児島着、片道3,900円） 谷山港から開聞岳登山口へ車で移動。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
※3/21時点の状況です ※奉行杉コースは通行止めとなっていました。 ウィルソン株あたりから、登山道上に一部残雪。 高塚小屋から上はほぼ全面雪。 早い時間帯はチェーン等装備があると便利です。 ○白谷雲水峡〜縄文杉 よく整備された遊歩道・登山道です。 上部は木道に雪が残り、ガイドツアーで軽アイゼンの方が多いようでした。 ○高塚小屋〜宮之浦岳 気温高く雪は緩んでおりチェーンスパイクは途中で外しました。 ルートは登り基調の尾根が中心ですが、小刻みなアップダウンがあります。 新高塚小屋を過ぎてからは一部シャクナゲやササのヤブ漕ぎ。 トレースは多くありますが、ルート不明瞭な箇所がありました。 平石から先は一部雪渓や踏み抜き箇所あり、通行注意です。 |
| その他周辺情報 | 素泊り宿、民宿やくすぎ荘に宿泊。 http://yakusugisou.com/ 朝、バス乗車前に登山に不要な荷物を預け、最寄りの小原町バス停へ。 下山後は車道を走りそのまま宿へ。 |
写真
港からは桜島が見えていました。
白谷雲水峡行きのバスまで時間があるので、この日泊まる宿に予め登山で使わない荷物を預かってもらいました。
途中の雲の展望台では遠くに宮之浦港、眼下には滝が見えました。
撮影スポット多く、所々で写真に収めます。
場所によってたくさん咲いているのを見掛けました。
ここから暫くは緩やかな下り。
復路は終盤のキツい登り返しになります。
斜度が上がりますが、木道歩きが多く、よく整備されて歩きやすいです。
途中には大王杉。テラスから撮ることができます。
テラス上は観光客・ハイカーでごった返していたので、端を通り1枚撮って退散！
この日はここで泊まる方が多いようでした。
ニホンジカより一回りも二回りも小さいサイズです。
両種ともおとなしいのか威嚇もしなければ逃げもせず。
花の時期には面白い景色が見られそうです。
ここで折り返すか迷いますが、天気良いし頑張って向かうことに決めます。
予定時間より遅くなりましたが、何とかここまで来れました。
3分ほどの小休止で急ぎ下山へ。
沢を複数横切るため、小刻みなアップダウンになります。
ここも行きは混雑していたので帰りに正面のウッドデッキからゆっくり撮影。
ここは往路でしっかり見れていたので、復路はスルー。
楠川分岐。この時点で荒川登山口の終バス17時45分には間に合わないため、白谷雲水峡まで戻ります。
ここから辻峠までは標高差150m超の登り返しです。
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この時点で荒川登山口の終バス17時45分には間に合わないため、白谷雲水峡まで戻ります。
ここから辻峠までは標高差150m超の登り返しです。
ちょうど夕陽が稜線上に沈むところでした。
太鼓岩から宿へ連絡、遅くなることを伝えます。
既にバスは無いため、宮之浦エリアの宿まで10km超の林道を走ります。
予めお伝えしておいた20時半までには無事に着くことができました。
感想
※備忘録のためいつも以上にぐだぐだ長々と書いています。読み飛ばし推奨。
3/21金曜日は九州最高峰、百名山最南端、屋久島の宮之浦岳へ。
もともとこの日は代休で4連休。東北か甲信越の山を考えていましたが、水曜日にドカ雪。
これはどこへ行っても雪まみれになりそうだな、と雪の少ない西日本エリアへの遠征に路線変更。
中でも宮之浦岳は連日良さそうな天気予報だったので、思い立ったが吉日！
急遽計画し、これまで訪れる機会が無かった屋久島へ遠征することに。
しかしながら、直前計画では飛行機は満席キャンセル待ち状態、フェリーのマイカー輸送も満車で不可、高速船トッピー号も便によっては満席、宿泊施設も残りは極わずか。
フェリーに関しては、折田汽船の「フェリー屋久島2」がエンジントラブルで長期欠航しているとのことで逆風極まりない状態でした。
そんな中、格安フェリー「はいびすかす号」は通常運行、予約不要とのことで、これをベースに宮之浦岳を登る計画を立てることにしました。
3/19水は仕事帰宅後急ぎ出発。
20時半頃の出発でひたすら陸路で鹿児島を目指します。
日付は変わり、途中岡山あたりで1.5hほど仮眠。
山口県に入ってからと関門海峡渡ってから先が体感とても長く感じました。
以降はちょくちょく休憩しながら15時前に鹿児島へたどり着きます。
フェリーの乗船受付が15時半からだったので、受付を済ませ近くの鹿児島ふるさと物産館でお土産購入。
早めの夕飯を済ませ、再び谷山港へ戻り乗船、18時に出発します。
フェリーは屋久島へ翌日朝7時到着予定。
鹿児島から屋久島の直線距離で見ればそこまで時間は掛かりませんが、貨物船メインの船なので、途中種子島を経由し貨物を積み替えしそのまま朝まで停泊。
物音が凄かったり状況によって時間に遅れがちだったり、格安便だから仕方ないのかもしれません。
とは言え、強行夜行運転後だったので雑魚寝でも周りに気にせずぐっすり快眠。
朝までしっかり睡眠時間が取れたのは有難かったです。
翌日3/21金曜日は7時過ぎに宮之浦港に到着。
この日宿泊する民宿やくすぎ荘まで20分ほど歩き、登山に必要な荷物以外を予め預けさせてもらいました。
併せてこの日の行程と宿へ戻るおおよその時間、チェックインが遅くなることを伝えたところ、辻峠から登る太鼓岩では電波が入るとのことで、復路で下山予定時間を連絡することになりました。
スタート時間が遅いため、場合によっては無理せず折り返すことをお伝えし出発。
民宿から最寄りのバス停、小原町から白谷雲水峡行きのバスに乗ります。
白谷雲水峡で協力金と登山届を提出し出発。
三本槍杉方面のルートは通行止めとなっており、迂回ルートで進みます。
途中の屋久杉の巨木や苔むした景色を横目に見ながら急ぎ足で辻峠へ。
辻峠からは標高差150mほどの下り。当然ながら復路は登り返し。
楠川分岐まで下り、緩やかなトロッコ道を走ります。
大株歩道入口からは本格的な登り。
程無くして有名なウィルソン株、さらに登ると縄文杉に着きます。
ウィルソン株までは歩行者はまばらで順調でしたが、縄文杉までの区間はすれ違える場所が少なく、ガイド付きツアー客や団体客で大混雑。
特にこの日は木道上に雪が残り、軽アイゼンで歩かれている方が多く、通常よりも行き来が滞っていたのではないかと予想します。
また、縄文杉周辺のテラス上では写真撮影待ちのハイカーでびっしり埋まります。
ちょうどお昼時だったこともあってか、周囲の休憩できるスペースも人で溢れ返っていました。
とても写真撮れるような状況じゃなかったので、隅っこを横切りそそくさと高塚小屋へ。また帰りがけに寄ることにします。
高塚小屋から先は一気に人気（ひとけ）が無くなり閑散とした登山道となります。
また、このあたりからはほぼ全面雪。
トレースは多数、雪は緩んでおりチェーンは適さず、途中からツボ足で登りました。
単調な尾根登りと思いきや、所々平行移動したり下りがあったりします。
新高塚小屋でひと休み。
小屋周辺では固有種のヤクシカやヤクシマザルを見かけました。
本家より一回りも二回りも小さい両種。
威嚇する様子も無ければ近づいても逃げる様子も無し。
人慣れしているというよりは、島という特殊な環境で進化した結果なのかなと思いました。
暫く登ると低木林となり、あたりは雪と霧氷に包まれます。
このあたりはシャクナゲやヤクシマダケ（笹）の灌木のヤブ漕ぎがあり、先行者のトレースを追いながら進みます。
一部の誤ったトレースに騙され、復路は一度ルートロスしてしまいました。
宮之浦岳方面の展望の開ける平石へ着いたのは13時半前。
折り返しのデッドラインは14時頃かなとぼんやり考えていましたが、ここから山頂までのCTは約1h、微妙オブ微妙な時間です。
天気はスッキリ快晴。これを逃したら次はいつになるか…という気持ちもあり、悩むに悩みましたが、（下山後に車道を走る）覚悟を決め山頂へ向かうことにします。
幸い雪は歩行の支障にならず、トレースの恩恵を受けて登りますが、山頂直下でトレースに騙されまさかのルートミス。
固有種のヤクシマダケのササヤブにハマり抜け出すのに難儀しました。
一旦正規ルートまで戻って、最後の登りを終えると宮之浦岳山頂。
山頂からはもちろんの360度の大展望。
特に永田岳方面や栗生岳方面の稜線が素晴らしい！
今回はピストンでしたが、またいずれ縦走で歩きたいなと思える内容でした。
時間は14時を回り、既にデッドラインを過ぎてしまっています。
同じ時間に登頂された方と写真を撮り合い、急ぎ下山へ。
稜線上で一度宿へ連絡。その後はひたすら下り。
縄文杉へ降りる頃にはあたりは登山者もまばら。
看板前で写真に収め、引き続き下りへ。
縄文杉〜ウィルソン株区間は斜面を巻きながら複数の小沢を横切るため、小刻みなアップダウンが連続します。
トロッコ道まで登山道を下り、あんまり良くないな〜と思いながらも全力ダッシュ。
辻峠への分岐点には17時20分過ぎ。
荒川登山口の終バスは17時45分発のため、この時点で諦め。
当初の最悪シナリオ通り、辻峠への長い登り返しに入ります。
やっとこさ辻峠へ登り、さらに10分ほど太鼓岩へ登ります。
時刻は18時。ちょうど日没で稜線に夕日が隠れるところでした。
全く期待していなかっただけに、不幸中の幸い、ラッキーな一場面でした。
宿の女将さんの言っていた通りこの場所のみ電波が入り、宿へ連絡を入れます。
白谷雲水峡登山口から林道（バス通り）を下ること、到着時間が20時半頃になることを伝え、まだ周りが見えるうちに出来るだけ急ぎ下ります。
迂回路の途中で見えにくくなりヘッデンを使い下山。
白谷雲水峡登山口付近は全く人気は無く、あれだけ賑わっていた朝とは大違い。
残りの林道はほぼ下り一辺倒のため、あとはひたすら走るのみ。
10km超を1h余りかけて下り、宿へ直行。
チェックインが遅くなったこと、心配をお掛けしたことをお詫びしました。
遅くなったにもかかわらず、様々な点で非常に丁寧に対応して頂きました。
素泊まりでしたが、夕食を食べに再び外へ出る気力も無く。
時間も遅かったので、風呂入って持参していたパンやカップスープ等で済ませぐっすり就寝。
翌朝は6時起床で宮之浦港へ。
7時に「はいびすかす号」の乗船受付、8時10分発の便で本島へ戻りました。
帰りの便は昼行ですが、雑魚寝スペース使って仮眠。
この日のフェリーは予定時間より40分遅れ、谷山港には15時20分頃の到着でした。
どうしようか迷いましたが、疲労は比較的小さかったので、当初予定通り未踏の開聞岳へ車で向かいました。
屋久島、宮之浦岳。
今回は日程も交通手段も限られ、数々の縛りプレーの中、忙しなくピークハントしただけ。
（その分、考え得る限り最安値で行くことができましたが…）
物理的になかなか訪れることが難しい場所であるがゆえに、またいつか、今度は永田岳含めた縦走で、できればもうちょっとゆとりある行程で、周りの山も併せてetc…
またいずれ歩きに来たいと思える、そんな場所でした。
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