白馬主稜


- GPS
- 14:34
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,177m
- 下り
- 2,180m
コースタイム
天候 | くもり時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
主稜線はところどころクラック入るも雪付き良し 上部の溜まりはひざ下ラッセル 大雪渓下部以下は踏み抜き多数 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
バラクラバ
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
|
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共同装備 |
60mロープ
スノーバー2本
|
感想
今シーズンの目標だった白馬主稜へ。
当初は土日で泊り予定だったが、メンバーひとりの都合により日曜のワンデイへと計画が変更になった。結果、土曜の午前中は別件に参加できることになり、とてもラッキー。元々天気予報はそれほどよくはなかったが、風が弱くなる予報に変わっていたこともあり、決行となった。
日曜の15時過ぎに東京を出発するが、高速で事故により通行止め等があったようで中央道に乗ってから降りて関越経由で向かうことになる謎ムーブ。
18時半ごろに長野IC降りたところでハンバーグ定食を補給し準備万端。白馬の道の駅に20時半ごろに到着し、2320目安で仮眠。1時間半弱で目覚めてしまい、以降は眠れなくなり、スマホをいじったり目を閉じて静かにしてるなどして時間をつぶす。
起きたら着替えてトイレを済ませて登山口へ。最後の準備を整えてから登山開始。初の0時ヘッデンスタート。
初めはかなりのハイペースで進むが猿倉手前でギブを出し、少し緩めてもらう。今思えばこのハイペースも最後のバテの一因?とはいえそんなの関係ないほどに体力をつければいい話である。白馬尻まではいいペースで進み、白馬尻でアイゼン装着兼仮眠で長めの休みを取る。下山後にログを見返して40分も休んでいたのかと驚き。
ここで仲間のお一人が体調不良で下山するという。猿倉手前から小雨が降り始めていたのもあり、心が折れかけていて全員で下山?と少し漏れるがせっかくだしとこれ以上天候悪化しあたら下山することにして主稜に取りつく。はじめから前爪蹴りこんでふくらはぎを使って登る壁に体力をジワジワ削られていく感覚。主稜に乗り上げたところで日の出を迎えヘッデンが要らなくなったように記憶している。
ここからはダブルアックスが安定する登りの連続。トレースもところどころあるがクラックで分断されたり雪で埋まったりでルーファイはちょくちょく挟まる感じ。雲が降りてきて、ホワイトアウトになるので稜線がどこまでか表面の凹凸がわからなくなり、ゆっくり進んだり、少し晴れたときにある程度の道を頭に叩き込んで進む。上の方に行くと前夜から降り続いた雪が結構たまっており、脛くらいのラッセルとなるため(ようやく)先頭を変わる。その先は先頭を交代しつつ進むがこのあたりから体力切れを感じ始め登るスピードが露骨に遅くなる。多分同じ標高稼ぐのに1.5倍くらいの時間かかってた。最後の60m手前を先頭で進んだが、ロープほしいとは思わず進めたので自分の成長を感じた。
最後の雪壁の手前のコルでダウンを着てロープを使うことにする。無くても行けるのでは?という気持も片隅にあったが、ビビる思いも大きく、せっかくロープとスノーバー担いできたのに使わなかったらもったいないという気持ちからロープをセット。
ここから全員が頂上に上がるまでに休憩含めて1時間ほどかかっているので、やはりロープ出すのは時間かかるんだなと再認識。
ロープをつないだらよく見る三角岩の下まで進み、錆びたピトンに申し訳程度のセルフを取って、ラストピッチ開始。ランナウトが長すぎてビレイに気を使うということもなく、少し長めに出して写真撮影をしつつ見送る。途中超小規模の表層雪崩に襲われヒヤリとするも難なくトップは稜線に上がった模様。
2番手も支障なくあがり、最後にフォローの自分。いつかスキーを担いでくるときのために、ロープがたるむくらいのスピードでなるべく上るが、最後の20mくらいでアックスが効きずらい斜面に当たるとスピードが落ちて引っ張り上げられる力を感じられるように。やっぱりロープでつながれている安心感は違う。最後の雪壁を乗り越え山頂へ。みんなとグータッチをして主稜登攀の達成感を感じた。
ただ、この時山頂ではものすごく強い風が吹き始め、何とか撤収を急ぎ写真撮影だけはしてから頂上山荘へ下る。
ここまで降りると風は弱まったのでゆっくり片付けと補給をしてから下山開始。
大雪渓は滑りやすそうな斜面で心惹かれる。それでも今の技術と体力ではスキーを担いでここまでは来れなかったのは確実。体力をつけることを心に決めて下山する。途中斜度がきつくなるところでシリセード下山を試す。そこそこスピードが出て楽しいがスキーとは比べ物にならないのが悲しい。また、大雪渓下部は雨の影響か雪がグズグズで滑りもしないし踏み抜き多数で苦労しながら下山する。白馬尻山荘から最後の林道歩きは地獄。マジでスキーが欲しいと永遠に願いながら、途中スキーのパーティに追い抜かれつつゲートまで永遠と下る。ゲートでは途中敗退のお仲間が迎えてくれた。差し入れのベーコンが旨かった!
最後は白馬の定食屋に入り、風呂で温まってから帰路に就いた。カフェインは優秀である。
大雪渓行きたいという言葉に乗ってくださり、お仲間も増えて、天気もそれほどよくない中無事に登頂することが出来て、本当に最高の1日でした。0時発の15時間山行なんて普通の大人がやることではないと思いつつも、それがおいしいと、達成感もあり笑い話に出来る山行が出来ました。
次は自分がリードで、スキーを担いでまた来るぞという気持を忘れず、これからも山で遊び続けたい。
翌日は筋肉痛バキバキで階段が降りれず(笑)
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