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Yamareco

記録ID: 81057
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

穂高連峰(西穂高〜天狗岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳)

2010年09月27日(月) 〜 2010年09月30日(木)
 - 拍手
GPS
77:40
距離
25.4km
登り
1,893m
下り
1,886m

コースタイム

9/27
0630上高地ー1015西穂山荘(テント泊)
9/28
荒天のため、西穂山荘にて待機(テント泊)
9/29
0425西穂山荘ー0548独標ー0633ピラミッドピークー0717西穂高岳ー1003天狗岳ー1036天狗のコルー1322ジャンダルムー1517奥穂高岳ー1552穂高山荘(テント泊)
9/30
0640穂高山荘ー0800涸沢ヒュッテー1210上高地
天候 27日晴れ/28日雨/29日晴れ/30日曇り後雨
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
往路:新宿から上高地へ「さわやか信州号」夜行便を使用。2230集合、2300発。
復路:上高地から新宿へ「さわやか信州号」昼便を使用。1330集合、1400発。
コース状況/
危険箇所等
【西穂山荘】
主にテント利用。幕営地は砂地のため快適に過ごせる。ヘリが到着予定日は撤収が必要になります。名物というラーメンも楽しませていただきました。サービスも迅速対応で安心の山荘です。水は有料。

【西穂山荘ー独標】
新穂高温泉からのケーブルカー経由で登山者が多くいらっしゃるルートです。独標直下の鎖場以外は安全。片道1時間半程度。天気が良ければ乗鞍岳、富士山まで見える、美しいルートです。

【西穂高岳ー奥穂高岳間】
登山者はあまりみられませんでした。すれ違いは6人程度。
もともと登山者が少ないルートで、道筋がはっきりしていない箇所がいくつかあるため、前後に誰もいなければルートファインディングが求められます。お初だった私は、道を失いかけて登り返すこと3度。
他の山域だったら鎖場があるだろう難所にも、鎖がなかったりします。クライムダウンもアップもあるので、荷物は軽めにしましょう(私はテントを運んで行ったので苦労した)。
岩登りが初めてなら、このルート経験がある登山者か、ガイド同伴であれば効率良く安全に通り抜けられます。

【穂高山荘ー上高地】
早朝は穂高山荘からの下山者で、ザイテングラードが渋滞になります。過密なので、自分が起こしてしまう事故、他人から貰う事故が怖くなります。予定は待ち時間を前提に立てた方が無難です。

【穂高山荘】
テント利用。人気の山荘のため、大勢の客で賑わっています。トイレも食堂も便利で奇麗すぎて、山小屋とは思えない。若いスタッフ方が頑張っています。水は有料。9月下旬はもう雪が降ると思ってください。実際、出発日早朝の予報は雨、現場は雪でした。。

【交通】
登山者は東京在住でマイカー無しのため、行も帰りも「さわやか信州号」を利用。片道6000円。クレジットカードがあれば当日予約もできるので便利でした。
西穂高山荘。ラーメンが名物?。写真展を開催中でした。
2010年09月27日 11:11撮影 by  iPhone 4, Apple
1
9/27 11:11
西穂高山荘。ラーメンが名物?。写真展を開催中でした。
独標。SUUNTOの高度計を調整
2010年10月03日 00:37撮影 by  iPhone 4, Apple
10/3 0:37
独標。SUUNTOの高度計を調整
29日。独標の朝。
2010年09月29日 05:48撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 5:48
29日。独標の朝。
ピラミッドピーク
2010年09月29日 06:33撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 6:33
ピラミッドピーク
西穂高岳より振り返る。焼岳、乗鞍までが見える。
2010年10月03日 00:38撮影 by  iPhone 4, Apple
10/3 0:38
西穂高岳より振り返る。焼岳、乗鞍までが見える。
西穂高岳
2010年09月29日 07:17撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 7:17
西穂高岳
鳳凰三山の更に向こうに、富士山が見える(オリジナル写真を拡大しないとわからない)
2010年09月29日 08:19撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 8:19
鳳凰三山の更に向こうに、富士山が見える(オリジナル写真を拡大しないとわからない)
有名なスラブ岩
2010年09月29日 09:41撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 9:41
有名なスラブ岩
天狗岳山頂
2010年09月29日 10:03撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 10:03
天狗岳山頂
親切に、白いルート案内がある。(当ルートはこのペンキが薄い箇所が多々あるので、これだけを頼りにしてはいけません)
2010年09月30日 19:37撮影 by  iPhone 4, Apple
9/30 19:37
親切に、白いルート案内がある。(当ルートはこのペンキが薄い箇所が多々あるので、これだけを頼りにしてはいけません)
天狗のコルより。
2010年09月29日 10:16撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 10:16
天狗のコルより。
天狗のコル。岳沢のエスケープルートも安全ではありません。
2010年09月29日 10:36撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 10:36
天狗のコル。岳沢のエスケープルートも安全ではありません。
馬の背を通過中の登山者が見える。さらに向こうに奥穂高岳。
2010年10月03日 00:59撮影 by  iPhone 4, Apple
10/3 0:59
馬の背を通過中の登山者が見える。さらに向こうに奥穂高岳。
馬の背通過後。奥のジャンダルムを撮る。
2010年10月03日 00:32撮影 by  iPhone 4, Apple
10/3 0:32
馬の背通過後。奥のジャンダルムを撮る。
奥穂高岳のケルン。
2010年09月29日 15:11撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 15:11
奥穂高岳のケルン。
国内標高3位の奥穂高岳登頂です。
2010年09月29日 15:17撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 15:17
国内標高3位の奥穂高岳登頂です。
ヤマレコの写真では小さくて見えませんが、15:30時点でジャンダルム頂上にまだ登山者がいた。
2010年09月29日 15:17撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 15:17
ヤマレコの写真では小さくて見えませんが、15:30時点でジャンダルム頂上にまだ登山者がいた。
穂高山荘
2010年09月29日 15:42撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 15:42
穂高山荘
穂高山荘。もはやホテル。
2010年09月29日 17:40撮影 by  iPhone 4, Apple
9/29 17:40
穂高山荘。もはやホテル。
涸沢小屋より。
2010年10月03日 00:40撮影 by  iPhone 4, Apple
10/3 0:40
涸沢小屋より。
涸沢ヒュッテより。10年ぶりの眺め。
2010年10月03日 00:40撮影 by  iPhone 4, Apple
10/3 0:40
涸沢ヒュッテより。10年ぶりの眺め。
涸沢はもはやエスパース村となっている
2010年10月03日 00:40撮影 by  iPhone 4, Apple
10/3 0:40
涸沢はもはやエスパース村となっている
帰宅後のおかたずけ。自分もテントはエスパース。
2010年10月01日 10:37撮影 by  iPhone 4, Apple
10/1 10:37
帰宅後のおかたずけ。自分もテントはエスパース。
撮影機器:

感想

感想(後日編集するかもしれません。ご了承ください)
【総論】
山岳部時代の直感を取り戻すべく、リハビリ登山の一環として単独の西穂高〜天狗の頭〜ジャンダルム〜奥穂高岳山行に挑戦しました。結果的には予定より時間がかかったけれども無事終了、反省いろいろの山行でした。(ちなみに復路に企画していた奥穂高岳〜前穂高〜上高地は悪天のためパス)。若いうちは体力、その後はだんだん技術と経験なんだなと感じるこの頃です。

登山者のレベルは、ずーーーーっと昔に源次郎フェースをいくつか、正月の槍ケ岳を硫黄岳経由で経験したけどみんな忘れてしまい、今は10キロランニング週2〜3回とクライミングジム1〜2回のレベル程度の30歳男性とお考えください。

【登山のねらい】
○ルートファインディング力の確認
○体力の確認
○高度感に慣れる
○新装備のテスト、これまでの装備の見直し
※結果は後述

【入山】
さわやか信州号で出発。23時に新宿集合、6時上高地着は登山者に便利でした。狭いながらもなんとか休めます。

【西穂山荘】
テントでご厄介になりました。待機日はコーヒーや水を注文したり。なんの不満もありませんでした。

【0425西穂高岳ー1552奥穂高岳間】
お初のルートかつテント装備だったので、4:30頃出発。独標辺りで最高に美しい日の出を鑑賞できました。



西穂以降は、ガイドブックを読むと「難易度が高い」というような事を書いてありますが、一般登山者にはその通りでしょう。天狗のコル以外はエスケープルートがありません。
岩登り経験が皆無だったら、絶対ガイドと行くべきです。滑落したら即重大事故につながる箇所が多々あります。手や足を置く場所がわかりなによりルートも案内してくれます。単独山行で、しかも前後に人が居ない時期ならば、全てを自分の判断で行わなければならないし、ミスも自分でリカバリーしなくてはなりません。
ちなみに、馬の背は多くの方が岩を触っているようでホールドがしっかりでき、それほど危険に感じませんでした。リッジで露出している場所よりも、ガレて浮き石が多い場所の方が危険だと思います。

【穂高山荘】
テント泊。山荘はホテルと表現していいくらい豪華です。ジャンダルム突破を記念して、登山人生初(!)の山小屋の夕食を食べましたが、メニューにオレンジやシャケや唐揚げがあり、しかもお替わり自由という設定に衝撃を受けました。
山岳部時代から食料は、限られた量のフリーズドライ食品と水、もちろんお替わり不可能が当たり前だったので、こういう山旅もあるのかと感動しきり。
トイレも紙が用意されています。

【0640穂高山荘ー1210上高地】
涸沢は自分にとって思い出深い場所。大学1年生の5月、涸沢小屋からの下降中に50m上部から同じトレースを辿ってきた中高年登山者2名の滑落に巻き込まれ、自分ほか先輩1名も約50m滑落&負傷という、ほろ苦い青春の思い出を作った場所。人生で初めての救急車体験でもありました。
穂高山荘ー涸沢ヒュッテの重要ルートは混雑します。不慣れな方も多くいるので、気長に焦らず見守りながら歩行。ザイテングラードは慎重かつ礼儀正しく行くように心がけました。感慨深かったなぁここ。
涸沢ヒュッテから上高地までは、もう道なり。雨が降ったり止んだりでしたが、てくてく歩いて上高地に到着。途中で屏風岩を見てましたが、「いつか登れるのかなー」と夢にみたり。

【下山】
さわやか信州号14:00上高地バスターミナル出発を横尾の公衆電話で予約。


【登山のねらいと結果】
○ルートファインディング力の確認
後述するするが、疲労による集中力低下でルートロスすること3回。ショック。

○体力の確認
疲労の蓄積により、スピードの低下(3日目を12時間もかかった)、ルート探しの精度がる劣った(ルートロスの登り返し3回)が露呈した。通常のトレーニング+加重トレーニングが必要。

○高度感に慣れる
馬の背あたりまで来たらもう余裕だった。むしろ間ノ岳(だったか?)の下降が恐ろしかった。

○新装備のテスト、これまでの装備の見直し
仕事も安定してきたし、まだまだ独身貴族を続けるつもり。山装備の近代化に努めている今日この頃。
1)靴:SCARPA CHARMOZ→初めてのゴアテックス登山靴。アイゼン装着可能と聞いてこの靴にした。フリクション、防水性ともに不満はない。一番の長所は軽さだと思う。足首の動きだけちょっと慣れが必要か。
2)ザック:Black Diamond Predator50L→なんとこれまでの90Lと20Lザックの組み合わせだったので新調。お店ではZERO POINTの次に安価なザックだった。
ザックの外側には基本なにもつけない主義(特にコップとか)なので、アイゼンポケットはその他使用でも便利。雨蓋の収納スペースは大きめで助かる。しかし、サイドジッパーは小さくてあまり役に立たず。肩と腰のパッドは大型ザックよりも薄めなので、山行がクライミングではなく縦走のみだったら、あえてPredetorにしなくて良い。
登攀具入れてないのに、出発時にパンパンになってショック。なんかQuantum 55Lも欲しくなってきた...
3)ヘッドランプ:Black Diamond Spot→これまではパナソニックの豆電球式だった。テントの中や未明の行動では最弱モードで十分。
4)水筒:NALGEN 0.5L→頑丈でいい。飲み口も大きい。0.5Lは足りないけれど、行動中に雨蓋に入れておくには良いサイズ。エバニューのポリタンク2Lと併用。
5)パンツ:The North Face Alpine Light Pant→ FineTrackのストームゴージュアルパインパンツが在庫切れの為購入。裾まで細身なので、足の繰り出しが楽。よく伸縮もする。おまけに撥水加工なので多少の雨だったら、雨具を履かずに済む。これはなかなか良い。
6)ヘルメット:Black Diamond Half Dome→ペツルより安かったので購入。必要十分。あごひもの長さの調整がめんどい。色を白にすれば良かった?
5)パンツ:The North Face Alpine Light Pant→ FineTrackのストームゴージュアルパインパンツが在庫切れの為購入。裾まで細身なので、足の繰り出しが楽。よく伸縮もする。おまけに撥水加工なので多少の雨だったら、雨具を履かずに済む。これはなかなか良い。
6)ヘルメット:Black Diamond Half Dome→ペツルより安かったので購入。必要十分。あごひもの長さの調整がめんどい。色を白にすれば良かった?


ざっとですがこのような山行でした。

年齢は重なるし、お小遣いは限られているし、山に行ける日数は限られているので、どこに行くのか(行きたいのか)、何を習得するのか、計画的に行きたいと思います。

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