穂高連峰(西穂高〜天狗岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳)
- GPS
- 77:40
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 1,893m
- 下り
- 1,886m
コースタイム
0630上高地ー1015西穂山荘(テント泊)
9/28
荒天のため、西穂山荘にて待機(テント泊)
9/29
0425西穂山荘ー0548独標ー0633ピラミッドピークー0717西穂高岳ー1003天狗岳ー1036天狗のコルー1322ジャンダルムー1517奥穂高岳ー1552穂高山荘(テント泊)
9/30
0640穂高山荘ー0800涸沢ヒュッテー1210上高地
天候 | 27日晴れ/28日雨/29日晴れ/30日曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:上高地から新宿へ「さわやか信州号」昼便を使用。1330集合、1400発。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【西穂山荘】 主にテント利用。幕営地は砂地のため快適に過ごせる。ヘリが到着予定日は撤収が必要になります。名物というラーメンも楽しませていただきました。サービスも迅速対応で安心の山荘です。水は有料。 【西穂山荘ー独標】 新穂高温泉からのケーブルカー経由で登山者が多くいらっしゃるルートです。独標直下の鎖場以外は安全。片道1時間半程度。天気が良ければ乗鞍岳、富士山まで見える、美しいルートです。 【西穂高岳ー奥穂高岳間】 登山者はあまりみられませんでした。すれ違いは6人程度。 もともと登山者が少ないルートで、道筋がはっきりしていない箇所がいくつかあるため、前後に誰もいなければルートファインディングが求められます。お初だった私は、道を失いかけて登り返すこと3度。 他の山域だったら鎖場があるだろう難所にも、鎖がなかったりします。クライムダウンもアップもあるので、荷物は軽めにしましょう(私はテントを運んで行ったので苦労した)。 岩登りが初めてなら、このルート経験がある登山者か、ガイド同伴であれば効率良く安全に通り抜けられます。 【穂高山荘ー上高地】 早朝は穂高山荘からの下山者で、ザイテングラードが渋滞になります。過密なので、自分が起こしてしまう事故、他人から貰う事故が怖くなります。予定は待ち時間を前提に立てた方が無難です。 【穂高山荘】 テント利用。人気の山荘のため、大勢の客で賑わっています。トイレも食堂も便利で奇麗すぎて、山小屋とは思えない。若いスタッフ方が頑張っています。水は有料。9月下旬はもう雪が降ると思ってください。実際、出発日早朝の予報は雨、現場は雪でした。。 【交通】 登山者は東京在住でマイカー無しのため、行も帰りも「さわやか信州号」を利用。片道6000円。クレジットカードがあれば当日予約もできるので便利でした。 |
写真
感想
感想(後日編集するかもしれません。ご了承ください)
【総論】
山岳部時代の直感を取り戻すべく、リハビリ登山の一環として単独の西穂高〜天狗の頭〜ジャンダルム〜奥穂高岳山行に挑戦しました。結果的には予定より時間がかかったけれども無事終了、反省いろいろの山行でした。(ちなみに復路に企画していた奥穂高岳〜前穂高〜上高地は悪天のためパス)。若いうちは体力、その後はだんだん技術と経験なんだなと感じるこの頃です。
登山者のレベルは、ずーーーーっと昔に源次郎フェースをいくつか、正月の槍ケ岳を硫黄岳経由で経験したけどみんな忘れてしまい、今は10キロランニング週2〜3回とクライミングジム1〜2回のレベル程度の30歳男性とお考えください。
【登山のねらい】
○ルートファインディング力の確認
○体力の確認
○高度感に慣れる
○新装備のテスト、これまでの装備の見直し
※結果は後述
【入山】
さわやか信州号で出発。23時に新宿集合、6時上高地着は登山者に便利でした。狭いながらもなんとか休めます。
【西穂山荘】
テントでご厄介になりました。待機日はコーヒーや水を注文したり。なんの不満もありませんでした。
【0425西穂高岳ー1552奥穂高岳間】
お初のルートかつテント装備だったので、4:30頃出発。独標辺りで最高に美しい日の出を鑑賞できました。
西穂以降は、ガイドブックを読むと「難易度が高い」というような事を書いてありますが、一般登山者にはその通りでしょう。天狗のコル以外はエスケープルートがありません。
岩登り経験が皆無だったら、絶対ガイドと行くべきです。滑落したら即重大事故につながる箇所が多々あります。手や足を置く場所がわかりなによりルートも案内してくれます。単独山行で、しかも前後に人が居ない時期ならば、全てを自分の判断で行わなければならないし、ミスも自分でリカバリーしなくてはなりません。
ちなみに、馬の背は多くの方が岩を触っているようでホールドがしっかりでき、それほど危険に感じませんでした。リッジで露出している場所よりも、ガレて浮き石が多い場所の方が危険だと思います。
【穂高山荘】
テント泊。山荘はホテルと表現していいくらい豪華です。ジャンダルム突破を記念して、登山人生初(!)の山小屋の夕食を食べましたが、メニューにオレンジやシャケや唐揚げがあり、しかもお替わり自由という設定に衝撃を受けました。
山岳部時代から食料は、限られた量のフリーズドライ食品と水、もちろんお替わり不可能が当たり前だったので、こういう山旅もあるのかと感動しきり。
トイレも紙が用意されています。
【0640穂高山荘ー1210上高地】
涸沢は自分にとって思い出深い場所。大学1年生の5月、涸沢小屋からの下降中に50m上部から同じトレースを辿ってきた中高年登山者2名の滑落に巻き込まれ、自分ほか先輩1名も約50m滑落&負傷という、ほろ苦い青春の思い出を作った場所。人生で初めての救急車体験でもありました。
穂高山荘ー涸沢ヒュッテの重要ルートは混雑します。不慣れな方も多くいるので、気長に焦らず見守りながら歩行。ザイテングラードは慎重かつ礼儀正しく行くように心がけました。感慨深かったなぁここ。
涸沢ヒュッテから上高地までは、もう道なり。雨が降ったり止んだりでしたが、てくてく歩いて上高地に到着。途中で屏風岩を見てましたが、「いつか登れるのかなー」と夢にみたり。
【下山】
さわやか信州号14:00上高地バスターミナル出発を横尾の公衆電話で予約。
【登山のねらいと結果】
○ルートファインディング力の確認
後述するするが、疲労による集中力低下でルートロスすること3回。ショック。
○体力の確認
疲労の蓄積により、スピードの低下(3日目を12時間もかかった)、ルート探しの精度がる劣った(ルートロスの登り返し3回)が露呈した。通常のトレーニング+加重トレーニングが必要。
○高度感に慣れる
馬の背あたりまで来たらもう余裕だった。むしろ間ノ岳(だったか?)の下降が恐ろしかった。
○新装備のテスト、これまでの装備の見直し
仕事も安定してきたし、まだまだ独身貴族を続けるつもり。山装備の近代化に努めている今日この頃。
1)靴:SCARPA CHARMOZ→初めてのゴアテックス登山靴。アイゼン装着可能と聞いてこの靴にした。フリクション、防水性ともに不満はない。一番の長所は軽さだと思う。足首の動きだけちょっと慣れが必要か。
2)ザック:Black Diamond Predator50L→なんとこれまでの90Lと20Lザックの組み合わせだったので新調。お店ではZERO POINTの次に安価なザックだった。
ザックの外側には基本なにもつけない主義(特にコップとか)なので、アイゼンポケットはその他使用でも便利。雨蓋の収納スペースは大きめで助かる。しかし、サイドジッパーは小さくてあまり役に立たず。肩と腰のパッドは大型ザックよりも薄めなので、山行がクライミングではなく縦走のみだったら、あえてPredetorにしなくて良い。
登攀具入れてないのに、出発時にパンパンになってショック。なんかQuantum 55Lも欲しくなってきた...
3)ヘッドランプ:Black Diamond Spot→これまではパナソニックの豆電球式だった。テントの中や未明の行動では最弱モードで十分。
4)水筒:NALGEN 0.5L→頑丈でいい。飲み口も大きい。0.5Lは足りないけれど、行動中に雨蓋に入れておくには良いサイズ。エバニューのポリタンク2Lと併用。
5)パンツ:The North Face Alpine Light Pant→ FineTrackのストームゴージュアルパインパンツが在庫切れの為購入。裾まで細身なので、足の繰り出しが楽。よく伸縮もする。おまけに撥水加工なので多少の雨だったら、雨具を履かずに済む。これはなかなか良い。
6)ヘルメット:Black Diamond Half Dome→ペツルより安かったので購入。必要十分。あごひもの長さの調整がめんどい。色を白にすれば良かった?
5)パンツ:The North Face Alpine Light Pant→ FineTrackのストームゴージュアルパインパンツが在庫切れの為購入。裾まで細身なので、足の繰り出しが楽。よく伸縮もする。おまけに撥水加工なので多少の雨だったら、雨具を履かずに済む。これはなかなか良い。
6)ヘルメット:Black Diamond Half Dome→ペツルより安かったので購入。必要十分。あごひもの長さの調整がめんどい。色を白にすれば良かった?
ざっとですがこのような山行でした。
年齢は重なるし、お小遣いは限られているし、山に行ける日数は限られているので、どこに行くのか(行きたいのか)、何を習得するのか、計画的に行きたいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する