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Yamareco

記録ID: 8126999
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

白馬岳(二股→栂池)

2025年05月04日(日) 〜 2025年05月05日(月)
情報量の目安: S
都道府県 新潟県 富山県 長野県
 - 拍手
K.TAIRA その他7人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:32
距離
20.1km
登り
2,314m
下り
1,330m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:28
休憩
1:28
合計
7:56
距離 11.6km 登り 2,004m 下り 16m
6:40
62
7:42
7:43
16
7:59
8:52
0
9:01
30
9:31
9:32
18
9:50
3
9:53
10:09
139
12:28
12:34
23
12:57
13:07
28
13:35
13:36
60
14:36
2日目
山行
4:51
休憩
0:30
合計
5:21
距離 8.4km 登り 310m 下り 1,314m
8:38
18
8:56
9:07
39
9:46
9:47
61
10:48
10:49
46
11:35
11:39
39
12:18
20
12:38
6
12:44
12:57
24
天候 1日目:登山口付近は曇り/小雪渓上は霰と霧・風あり
※白馬山荘到着時は装備が凍った。

2日目:晴れ/強風のち弱風
※8時台まで風が強く耐風姿勢を取ったが、9時頃以降は風も弱まった。
過去天気図(気象庁) 2025年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
【行き】
上信越自動車道 長野IC→オリンピック道路(長野県道31号・33号)→二股ゲート

※車2台利用し、1台は八方駐車場へ。

【帰り】
栂池高原→白馬八方BT:アルピコ交通特急バス

白馬八方BT→オリンピック道路(長野県道33号・31号)→上信越自動車道 長野IC
コース状況/
危険箇所等
二股→猿倉:約5.5kmの舗装路歩きです。全面除雪されていますが、横の斜面から道路の端に雪が落ちてくる瞬間がありました。

猿倉→白馬尻小屋:一貫して雪道です。緩んでアイゼンが効きにくく、やや滑りやすくなっていました。トラバースもありますが、踏み跡がしっかりしていたため危険は感じませんでした。

白馬尻小屋→葱平(岩室跡):大雪渓です。初めは左右に広いですが、徐々に傾斜がキツくなっていきます。この時期は音もなく忍び寄る落石が特に多いそうで、ヘルメット必携です。(しかも素直に進まず、急な進路変更も少なくないようです。)

葱平(岩室跡)→白馬山荘:霧と霰の中、おそらく30度くらいの急傾斜を上ります。アイスバーンが緩んだ状態の路面ですが、しっかり刺さります。(ただし滑ったらかなり危ない気がします。)
上部ではモナカ雪に加え、稜線が近づくにつれて風が強くなり装備が凍りました。傾斜が緩くなると地表が露出した道となり、間も無く山荘へ着きました。
(頂上宿舎は通りませんでした。)

白馬山荘→白馬岳:夏道と氷のミックスです。朝8時半頃の時点で耐風姿勢が必要な風の強さとアイスバーン気味の道でした。
転ばなければそこまで危険な道ではありません。

白馬岳→三国境:稜線の下りで、急な箇所・転んだらかなり下まで滑落しそうな区間を歩きます。傾斜も急な箇所が多かったです。
ステップを切った箇所はこれに従わないと危ないとの注意がありました。
路面の技術的な難易度は上州武尊山の剣ヶ峰くらいと感じましたが、標高や気象条件は異なるので参考程度に。

三国境→小蓮華山:夏道が露出した区間が多く、ぬかるんでいる箇所もありました。信州側は雪庇が張り出し、踏み抜くと危ないです。

小蓮華山→白馬大池(南):白馬大池に向けて徐々に標高を下げていきます。これまで同様に夏道を露出した区間が多く、雪のついた信州側は避けた方が良さそうです。一部トラバースあり。
船越ノ頭を過ぎて白馬大池が見えたら夏道から逸れ、急傾斜を池まで降りて白馬乗鞍岳ケルンを目指します。

白馬大池(南)→白馬乗鞍岳ケルン:雪を頼りにハイマツや岩の混ざった道を行きます。アイゼンを着けたままだとやや歩きにくいです。

白馬乗鞍岳ケルン→天狗原:急傾斜を降ります。幅広く進路を取ることができ、シリセードでもよさそうです。

天狗原→栂池自然園駅:急傾斜を進み、栂池ビジターセンター付近は通らずに自然園駅まで直接降ります。

※大雪渓や小雪渓、白馬大池、天狗原などは雪崩地形であることに留意が必要です。
その他周辺情報 山岩木空:山小屋関係者だったご夫婦が営む古民家ゲストハウス。ご夫婦のお人柄、山菜の天ぷらや白馬紫米など料理、建物の雰囲気などとてもよかった。「やまいわきから」と読む。

白馬八方温泉みみずくの湯:アルカリ性のとろとろした温泉。PayPay使用可。
長野ICからオリンピック道路で白馬へ。
目の前に鹿島槍と五竜岳が見えて気分も上がります。
2025年05月03日 17:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
5/3 17:36
長野ICからオリンピック道路で白馬へ。
目の前に鹿島槍と五竜岳が見えて気分も上がります。
今晩のお宿、白馬村の山岩木空さん。
お洒落な古民家で雰囲気がとても良いです。
2025年05月03日 19:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
5/3 19:40
今晩のお宿、白馬村の山岩木空さん。
お洒落な古民家で雰囲気がとても良いです。
ご当地ビールとリンゴジュースで乾杯です。
2025年05月03日 20:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
5/3 20:00
ご当地ビールとリンゴジュースで乾杯です。
宿の夕食は信州サーモンに鹿肉ロースト、白馬紫米、山菜の天ぷらなどです。
とても優しい味付けで心も満たされます。
2025年05月03日 20:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
5/3 20:35
宿の夕食は信州サーモンに鹿肉ロースト、白馬紫米、山菜の天ぷらなどです。
とても優しい味付けで心も満たされます。
二股ゲートから歩きです。
2025年05月04日 06:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
5/4 6:34
二股ゲートから歩きです。
舗装路を約5km進みます。自転車利用の方もいました。
2025年05月04日 06:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/4 6:40
舗装路を約5km進みます。自転車利用の方もいました。
蕗の薹
2025年05月04日 07:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 7:35
蕗の薹
斜面から雪が落ちてきました。
2025年05月04日 07:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/4 7:42
斜面から雪が落ちてきました。
緑色の地層。
この辺りは糸魚川市静岡構造線が走っているが、露頭が見えるのはJR大糸線より東側らしい。
2025年05月04日 07:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/4 7:44
緑色の地層。
この辺りは糸魚川市静岡構造線が走っているが、露頭が見えるのはJR大糸線より東側らしい。
猿倉まで車で行けない理由か。
2025年05月04日 07:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/4 7:47
猿倉まで車で行けない理由か。
1時間半くらいかかって猿倉荘まで着きました。
2025年05月04日 07:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
5/4 7:58
1時間半くらいかかって猿倉荘まで着きました。
この時期もお手洗いが使えるようです。
2025年05月04日 08:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/4 8:00
この時期もお手洗いが使えるようです。
猿倉荘からずっと雪です。
かなり雪は緩んでいてアイゼンの爪が効きにくいです。
2025年05月04日 08:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 8:02
猿倉荘からずっと雪です。
かなり雪は緩んでいてアイゼンの爪が効きにくいです。
上部は霧がかかっていて不安になります。
撤退するならこのあたりで帰ったほうがいいです。
2025年05月04日 09:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 9:34
上部は霧がかかっていて不安になります。
撤退するならこのあたりで帰ったほうがいいです。
白馬尻小屋付近まで来ましたが、建物は埋まっていて見えません。
2025年05月04日 09:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/4 9:49
白馬尻小屋付近まで来ましたが、建物は埋まっていて見えません。
大雪渓を登っていきます。
2025年05月04日 11:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 11:23
大雪渓を登っていきます。
振り返れば青空も見えます。
2025年05月04日 11:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 11:39
振り返れば青空も見えます。
岩室跡を越えた2300m付近から傾斜が一気に急になると同時に雪質が変わりました。
深夜早朝はアイスバーンと思われ、下りでの通行は避けたいと思うのでした。
2025年05月04日 12:35撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 12:35
岩室跡を越えた2300m付近から傾斜が一気に急になると同時に雪質が変わりました。
深夜早朝はアイスバーンと思われ、下りでの通行は避けたいと思うのでした。
傾斜は30度くらいか。
2025年05月04日 12:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 12:39
傾斜は30度くらいか。
氷化した上に霰が降って乗ってます。
2025年05月04日 12:54撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 12:54
氷化した上に霰が降って乗ってます。
霧と霰に加えて風もある中、ようやく白馬山荘に着きました。
二股ゲートから2000m以上登ったようです。
装備も凍って精神的にもキツい一日でした。
2025年05月04日 14:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 14:36
霧と霰に加えて風もある中、ようやく白馬山荘に着きました。
二股ゲートから2000m以上登ったようです。
装備も凍って精神的にもキツい一日でした。
こちらの赤い建物から入ります。
2025年05月04日 14:37撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 14:37
こちらの赤い建物から入ります。
この天気なので宿泊者はそこまで多くなさそうです。
悪天候の中、栂池から到着した人もいらっしゃいました。
2025年05月04日 17:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
2
5/4 17:38
この天気なので宿泊者はそこまで多くなさそうです。
悪天候の中、栂池から到着した人もいらっしゃいました。
夕暮れ時に空だけ晴れましたが、風は強いです。
2025年05月04日 18:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/4 18:40
夕暮れ時に空だけ晴れましたが、風は強いです。
翌朝は晴れともいえるし、高曇りともいえそうな天気です。
昨日は見えなかった頂上山荘に立山連峰、毛勝三山が見えます。
朝食後も強風でしばらく停滞しました。
2025年05月05日 08:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 8:23
翌朝は晴れともいえるし、高曇りともいえそうな天気です。
昨日は見えなかった頂上山荘に立山連峰、毛勝三山が見えます。
朝食後も強風でしばらく停滞しました。
杓子岳と白馬鑓ヶ岳
2025年05月05日 08:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 8:23
杓子岳と白馬鑓ヶ岳
旭岳
2025年05月05日 08:34撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 8:34
旭岳
山頂へ向かうまでの間も風が強く、耐風姿勢を取ること数回。
2025年05月05日 08:39撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 8:39
山頂へ向かうまでの間も風が強く、耐風姿勢を取ること数回。
無事に登頂できました。
2025年05月05日 08:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 8:59
無事に登頂できました。
富山湾と黒部川
2025年05月05日 08:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 8:59
富山湾と黒部川
空も晴れてきました。
立山連峰と毛勝三山…剱岳の存在感が際立っています。
2025年05月05日 08:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 8:59
空も晴れてきました。
立山連峰と毛勝三山…剱岳の存在感が際立っています。
白馬山荘に杓子岳、白馬鑓ヶ岳。
奥には後立山連峰と立山連峰です。
2025年05月05日 09:02撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 9:02
白馬山荘に杓子岳、白馬鑓ヶ岳。
奥には後立山連峰と立山連峰です。
小蓮華山と頸城山塊
2025年05月05日 09:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 9:06
小蓮華山と頸城山塊
雪倉岳・朝日岳と青海黒姫山・日本海・糸魚川市街
2025年05月05日 09:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 9:06
雪倉岳・朝日岳と青海黒姫山・日本海・糸魚川市街
白馬岳山頂からの下りはやや急なところがあります。
道自体は上州武尊山の剣ヶ峰くらいの難易度に感じましたが、標高や気象条件に差があります。
2025年05月05日 09:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 9:22
白馬岳山頂からの下りはやや急なところがあります。
道自体は上州武尊山の剣ヶ峰くらいの難易度に感じましたが、標高や気象条件に差があります。
かなり風も弱まってきました。
2025年05月05日 09:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 9:41
かなり風も弱まってきました。
朝日岳・雪倉岳方面
2025年05月05日 09:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 9:42
朝日岳・雪倉岳方面
夏の登山道の露出が多くなってきました。
ところどころぬかるんでいます。
2025年05月05日 09:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 9:58
夏の登山道の露出が多くなってきました。
ところどころぬかるんでいます。
小蓮華山へ。
右側の雪道は踏み抜くと危険なので両線左側の夏道を歩いたほうがいいです。
2025年05月05日 10:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 10:12
小蓮華山へ。
右側の雪道は踏み抜くと危険なので両線左側の夏道を歩いたほうがいいです。
稜線より信州側の雪道にはこういう落とし穴があります。
2025年05月05日 10:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 10:36
稜線より信州側の雪道にはこういう落とし穴があります。
小蓮華山
2025年05月05日 10:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 10:42
小蓮華山
小蓮華山から見える白馬岳(右側の山)
2025年05月05日 10:44撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 10:44
小蓮華山から見える白馬岳(右側の山)
白馬村
2025年05月05日 10:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 10:46
白馬村
小蓮華山から少し降ったところにビバーク跡
2025年05月05日 11:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 11:00
小蓮華山から少し降ったところにビバーク跡
小蓮華山を振り返る。
2025年05月05日 11:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 11:36
小蓮華山を振り返る。
船越ノ頭
2025年05月05日 11:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 11:36
船越ノ頭
雷鳥
2025年05月05日 11:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 11:42
雷鳥
白馬大池は完全に雪に覆われていて見えない。
2025年05月05日 11:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 11:50
白馬大池は完全に雪に覆われていて見えない。
夏道から東側に逸れて池の南側へ降ります。
2025年05月05日 12:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 12:00
夏道から東側に逸れて池の南側へ降ります。
そこそこ斜度があります。
2025年05月05日 12:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 12:20
そこそこ斜度があります。
池の南側からハイマツ帯を越えて白馬乗鞍岳ケルンへ。
2025年05月05日 12:41撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
5/5 12:41
池の南側からハイマツ帯を越えて白馬乗鞍岳ケルンへ。
天狗原への下りも急ですが、滑ってもどうにかなりそうです。
2025年05月05日 13:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 13:15
天狗原への下りも急ですが、滑ってもどうにかなりそうです。
滑走跡が綺麗に残っています。
2025年05月05日 13:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 13:22
滑走跡が綺麗に残っています。
鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・不帰キレット・白馬鑓ヶ岳・杓子岳が見えました。
左側に薄く見えるのはおそらく常念山脈です。
2025年05月05日 13:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 13:33
鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳・不帰キレット・白馬鑓ヶ岳・杓子岳が見えました。
左側に薄く見えるのはおそらく常念山脈です。
栂池ビジターセンターが見えました。
2025年05月05日 13:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 13:40
栂池ビジターセンターが見えました。
ビジターセンター付近は通らずに駅まで尾根沿いを歩きます。
2025年05月05日 13:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 13:50
ビジターセンター付近は通らずに駅まで尾根沿いを歩きます。
無事に栂池自然園駅に降りました。
2025年05月05日 14:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 14:14
無事に栂池自然園駅に降りました。
ゴンドラを降りた栂大門駅はスキー場でした。
2025年05月05日 14:36撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 14:36
ゴンドラを降りた栂大門駅はスキー場でした。
山の見え方が変わり、鹿島槍の北峰と南峰の間が縮まりました。
2025年05月05日 14:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
5/5 14:52
山の見え方が変わり、鹿島槍の北峰と南峰の間が縮まりました。
昨日登った雪渓が見えます。
2025年05月05日 14:52撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 14:52
昨日登った雪渓が見えます。
無事に栂池高原駅へ。
2025年05月05日 15:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
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5/5 15:10
無事に栂池高原駅へ。

装備

個人装備
長袖インナー ハードシェル上下 タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 ダウンジャケット ゲイター バラクラバ ヘッドバンド ヤケーヌ 着替え スリーシーズン用靴 ザック アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 飲料 ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ヘルメット
備考 この時期の大雪渓は特に落石が多くヘルメット推奨です。

感想

今回はグループ登山です。
白馬をよく知るリーダーのもと、大雪渓から白馬山荘を経由して栂池自然園を目指します。

【0日目】
日中の車移動で白馬村へ向かい、ゲストハウス「山岩木空」(やまいわきから)さんへ宿泊です。
ご夫婦、料理、建物の雰囲気とも大満足です。
自分一人のソロ登山ではできなかった体験です。

【1日目】
二股から歩き始め、大雪渓ルートを行きます。

天気予報は決してよくありません。特に稜線は霧に加えて風も強い予報です。
こちらは大半が信州側の谷を歩くので風の影響は比較的少なく、稜線に出てからは山荘までの距離も短いということで決行となりました。

登りにつれて傾斜もキツくなると同時に天候は明らかに悪く、この日の上りも2000m以上あるので決して楽な道ではありません。

人気の山で登山者もそれなりにいたし、何より自分達は心強いリーダーがいたから不安も少なく登れましたが、ソロなら相当心細いに違いありません。

白馬山荘に辿り着いた時の安堵感はひときわ大きく、テント泊での計画ではなく本当によかったと思いました。

<メモ>
・猿倉荘からしばらくは雪が緩んでアイゼンが効きにくかったが、滑落の危険はあまり感じなかった。

・大雪渓では静かな落石がこの時期は特に多いとのことで、早めにヘルメットを着用した。(幸い落石に遭遇することは無かった。)

・大雪渓の途中から雨粒、もう少し上がると霰を感じるようになったため、早めにハードシェルを着用した。上部では装備が凍った上に傾斜も急になったため、上り始めのなだらかなうちに着用できたのは正解だった。

・岩室跡付近から30度程度と思われる急傾斜になると同時に、アイスバーンが緩んだ状態の雪となった。アイゼンもしっかり効いたしストックだけで通したが、転倒リスクを考えるとピッケルを使った方が安全ではある。

・厳冬期ほどではないにしても風を受けるとしっかり寒く、凍傷の危険は肌感覚で分かった気がする。

【2日目】
前日夕方時点の天気予報は悪化し状況は良くありませんが、下山はしないといけません。
窓の外は晴れていても建物に吹き付ける風の音は凄まじく、このままなら稜線歩きへの影響は大きいです。
これを避けるなら来た道を戻って二股へ向かうわけですが、もしアイスバーン化しているなら通りたくありません。

多少時間はあるようなので5時の朝食後しばらくは停滞し、8時に判断することになりました。

最新の予報では9時には風も弱まるほか、他にも栂池へ降りる人もいるらしいとのことで、自分達も栂池へ降りることになりました。

9時前に出発して白馬岳山頂へ着くまでの間は風も強く耐風姿勢が必要でしたが、確かに徐々に風も弱まり青空も広がっていった気がします。

山頂以降の急傾斜で注意が必要な箇所も無事に通過し、気持ちも晴れていきます。
見える景色もとてもよく、稜線歩きはひたすら気持ちいいです。

白馬大池や天狗原への下りも急ではありますが、崖に落ちることが無ければ楽しいくらいです。

リーダーの判断は見事で、おかげさまで昨日の分まで楽しむことができました。

<メモ>
・山頂から三国境付近までの間の核心部はステップが切られており、これを逸れないように歩く。
続いて急な下りも現れるが、上州武尊山(川場スキー場上の剣ヶ峰あたり)を難なく通過できるなら十分歩けそうではある。
(標高や気象条件は異なる点に注意)

・稜線より信州側に雪庇が張り出している。稜線に近い部分でも大きな空洞が開いており、なるべく夏道の露出した部分を歩くのが安全である。

【その他】
・昨年の5月には冬靴に熱さと蒸れを感じたため、今回はスリーシーズン用の靴で臨むことにした。
⇒大部分では問題なく快適だったが、1日目の上部以降(だいたい標高2500m上くらい)では冷えを感じた。

・靴に合わせてバンド式アイゼンを新調した。一般にワンタッチ式と比べてフィット感に難があると聞いていたが、今回は不満は何も感じず、今後も安心して使えると思った。
※(靴)LA SPORTIVA - AEQUILIBRIUM ST GTX × (アイゼン)Climbing Technology - Nuptse Evo classic

・5月の連休なので当然ではあるが、行きも帰りも高速道路の渋滞は普段以上に長く遅くまで続いた。


【全体を通じて】
気象条件が難しかった今回の計画。
人の少ない山でのソロのテント泊なら相当厳しかったと思います。

信頼できるリーダーがいて、一緒に登れる仲間がいて、安全に過ごせる山小屋があって、ようやく楽しく歩くことができました。

どれか一つでも欠けていたなら、もし無事に帰って来られたとしても緊張感が大きく、ここまで充実感のある体験にはならなかったことでしょう。

前泊地もとても良かったのですが、自分一人のソロ計画では出会うことも無かったに違いありません。

ソロはソロで好きですが、グループの良さをひときわ感じられる回になりました。

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コメント

K.TAIRAさん

奇遇にも、私も日帰りですが、5日に二股ゲートから栂池まで縦走していました!
栂池自然園駅に着いた時間もほぼ同じです!!
天狗原辺りで、7〜8人のパーティの方々を追い抜きましたが、その中にTAIRAさんがいらしたのですね。。。
確か、自分が山頂に着いた時にもパーティの方々がいらしたと記憶してます。
もし、気づいていたらお話したかったですよ。
2025/5/6 19:39
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kuma-sukeさん
なんと!
見た様子ではあの人数は自分達しかいなかったと思いますので、まさにその中におりました!
あの長い道のちを日帰りで踏破されたとは驚きです!
是非またの機会にお願いします!
2025/5/6 21:56
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K.TAIRAさん
自分が白馬山荘に到着した丁度その時に山荘前の展望スペースで皆さんと記念写真を撮られていましたね。
その時は、若い方々のグループでワイワイ楽しそうだなぁ、なんて思っていたら、まさかのまさかでした。
プロフィール写真の雰囲気から見るに、山頂でお見かけしたような気もします。
沢山ある山の中での偶然、驚きですね♪
2025/5/6 22:04
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