池山尾根-空木-宝剣岳


- GPS
- 54:27
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 3,249m
- 下り
- 3,262m
コースタイム
2日目 6:11空木平避難小屋出発--7:01駒峰ヒュッテ--7:11空木岳山頂--8:20木曽殿山荘
--9:24東川岳--10:59熊沢岳--12:40檜尾岳--12:58檜尾避難小屋着
3日目 6:00檜尾避難小屋出発--6:12檜尾岳--7:40濁沢大峰--9:12三ノ沢岳分岐--9:51宝剣岳--10:45ホテル千畳敷到着--10:55ロープウェイ乗車--11:10しらび平--11:50菅の台(駒ヶ池バス停)--12:03空木岳登山道入口--13:10林道駐車場--13:25こぶしの湯--15:36喫茶ガロでミックス味噌カツ
天候 | 1日目午前-小雨,午後-大雨、2日目午前-微小雨、午後-晴れ一次雨、3日目晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、本来の林道駐車場奥の登山道入口にあり(三本木地蔵を更に進むとこの駐車場に出る)。 崩落のあった小地獄も整備され問題なし。 水場は池山分岐、木曽殿山荘奥、檜尾避難小屋下にあり。好天が続くと後者2か所は干上がる可能性もあり。空木平避難小屋側に川があるが、上部に駒峰ヒュッテがあるので飲めるか解らず。 |
写真
感想
ちょうどいい具合に縦走とスリルがありそうな場所を探して駒ケ岳までの縦走を考えた。昨年の11月、家族で千畳敷カールまでロープーウェイで上がったが、雪が多くホテル周辺しか遊べなかったが、見上げる宝剣岳に来年こそは登ってやろうとも考えていたのだ。
おそらく駒ケ岳ロープーウェイで上がれば下り一方なので楽だと思う。でもそれでは軟弱な縦走になってしまうので、池山尾根上がりで、空木岳から宝剣岳までの縦走を計画した(体力も無いのだが・・・)。
林道終点に駐車場があるとの記載があったので、そこまで車で進む。インターネットで調べた駐車場ではないような場所に車をAM1:00に止めた。既に1台車が止まっていた。
後で知ったのだか、林道終点前で崩落があって手前の臨時駐車場が作られていたため、そこに車を止めたのらしい。どうりで三本木地蔵が上にあったわけだ。
1日目、避難小屋に泊まり、2日目には駒ケ岳でテントを張ることを想定してテントも荷物に入れてある。8月終わりに穂高に行ったが、その時にはあまりに多くの食料を持ち過ぎ荷の重さにぐったりして登ったが今回は出来る限り装備を減らしたので穂高に比べて楽に登れた。
私の出発までに5-6台の車が到着し次々に出発していったようだ。着替えを進めながら周りの人を観察。登山初心者だか見栄は張りたい。遅れて抜かされるのも格好悪いのでどこかのパーティの後ろについて行こうと考え、3名パーティが出発したのを追うように出発。一定間隔をあけて付いて行く。急に広場に出たと思ったら前のパーティが歩いていない。道を間違えた?と思ったら、ここが本当の林道終点駐車場で先行パーティは東屋で休んでいた。しまったと思いつつも抜かしてしまった。
池山尾根はだらだらした登りだが長い。三本木地蔵の下の登り口まで林道を500m程度戻り、登り始める。途中の水場までは遊歩道に交わりながら登る。
大地獄、小地獄っていったいどこ?って感じで過ぎてしまった。北穂高岳から奥穂高岳まで縦走した時には涙がでそうなくらい足元が切れ落ちていたのでどうしてもそれと比べてしまう。感覚が鈍っているようだ。
途中、3名のパーティに抜かされた。トレラン的なリュックなので一緒に出発した人じゃないなあと考えつつその脚力に圧倒された。
いい加減つかれたなあ と思いGPSで場所を確認したら今いる坂を上ったところで空木平の分岐であることが解った。
台風の影響で昨日から降り続いていた雨も小雨になってきたもののとりあえず空木平の避難小屋に辿りつきたい。できれば荷物をおろして昼ごはんにしてから空身で巨石や空木の頂上にさっと行ってこようかと思った。
分岐から避難小屋に向かうと獣道的な状態で枝だらけの道。急に視界が開けたと思ったら避難小屋だった。
避難小屋は初めてであったので、緊張。まず扉を開けると人がいない。雨も降っているし今日は一人かなあ。まあ、それはそれで楽だと考え荷物を置いてご飯にした。
到着すると雨が強くなってきた。とりあえず山頂は明日だなあと考え、1時間程すると突然扉が開いた。挨拶を交わすと「途中で一緒だったかたですよね」と声をかけてくれた。一緒に出発した3人だった(後ろについていただけだったが・・)。
相模原から車で来たので、台風でも登ってやると意気込んできたらしい。
さらに2時間ほどした時に単独の方が現れた。最近名古屋に転勤してきた方だった。
このあと、2日目、3日目にお会いすることになる。
彼もテントを持ち、明日駒ケ岳でテントを張るとのことであった。空木岳から宝剣までは等高線的には大したことが無いと甘く見ていただ、彼から「地図を見ると結構時間がかかるので、駒ケ岳までいけないかもしれない。檜尾避難小屋泊りになるかも」との話をいただき、自分もその計画を飲むことにした。エスケープルートの一つとして考えていたルートだ。
夜は台風の影響ですごい雨音だった。
2日目AM6:00に出発。1番目。小雨。空木までは結構な急登。登りきったところに駒峰ヒュッテがあったが、真っ暗で人の気配が無いので頂上へ。頂上はガスで真っ白。晴れれば360度の展望だそうだ。
空木岳から檜尾も地図で想像する以上にUp/Downがある。空木岳を越えたすぐところには切れ落ちたところを歩く。時折ガスの切れ目から御嶽山や、紅葉の山がみえて素晴らしい光景。
木曽殿山荘までの間に20名程の集団が登ってきた。先頭は「山岳ガイドのxxです」と話しかけてくれた。どうも富山の方から来たグループらしい。百名山狙いのグループかな。
木曽殿山荘からは5分ほど行ったところに「義仲の力水」の水場がある。荷を置いて走って行く。おいしい水を2L確保。木曽殿山荘に戻ると、避難小屋で一緒だった単独の方がいたので水の場所を伝え出発。
東川岳の中腹で家から持ってきたピーナツパンを取り出すが、押されて中身がでてぐちゃぐちゃ。すっかり萎えながら登る。
空木岳からは縦走する人が少ないためか、岩のペンキ印見えないことが多い。この岩を越えるの?と思った箇所も宝剣側かわ見るとペンキ印が描いてあることがある。迷ったら安全を確保しながら岩の向こうに道がないか覗いてみることをお勧めする。
檜尾岳についたのは12:20。この足では到底駒ケ岳まではむりそう。
一緒の行程だった単独者は頑張っていくそうだが、私は檜尾避難小屋泊りで安全を取ることにした。というか疲れMAX状態。
檜尾山頂では3名パーティが宝剣岳を越えて着いたところであった。6時間かかったことを伝えると。彼らも檜尾避難小屋に泊まることなった。
避難小屋では、夜までに単独x3、3人パーティx2となった。結構満杯。テントがあるので、これ以上人が多くなったらテントでもいいなあと思いながら夜になった。
夕方に一度雨が降った後はすっかり良い天気。天の川も綺麗に見えた。
3日目
宝剣岳に近づくにつれ軽装のカメラおやじが多くなった。朝3時からバスに並んでロープウェイで上がった人たちだ。荷物の多さの違いに違和感を感じながら進む。
宝剣岳は結構なめてかかっていた。極楽平側から宝剣山荘に抜ける予定だが、結構怖い箇所がある。穂高以来だし、今回はリュックが重いので涙目になりがなら山頂へ。山頂手前であの単独者に再開。びっくり!。昨日は駒ケ岳まで行ったよ とのこと。すごいスタミナだ。山頂で写真を撮り山荘側に降りるとビックリ。山頂下では1か所切れ落ちた箇所があったが、あとはジャングルジムレベルで楽。
これならだれでも宝剣岳山頂踏めんじゃん。
つまり、宝剣岳は山荘側から登って降りると危険個所が少なくて楽。
紅葉等の行楽時期にはロープウェイが混むので早々にロープウェイ駅まで下山。
下りでも11時を過ぎると待ち行列が出てくるらしい。
ロープーウェイ乗り場でコーラを買ったが蓋をあけると中身が飛び出た。富士山では飛び出なかったのに・・・。
空木岳登山道の林道駐車場までの登りは結構きついので菅の台バスセンターから歩く際には心してかかるべし。
とりあえず、温泉に入りたいので「こまくさの湯」に寄る。シャワーを浴びていると隣があの単独者ではないか。定番な経路とは言え、偶然って凄い!。
互いに無事でよかったと言葉を交わした。
いつも単独だけれど、人と登って時間を共有するのも楽しいかもしれないなと思った瞬間だった。
とりあえずソースかつ丼を食べねば駒ヶ根に来たかいがない(!?)。喫茶ガロで1.5時間待って食べれた。味がちょっと薄かった。
帰りは少し渋滞。まあまあ程度。
とても充実した縦走さった。いろんな意味でいい経験になった。
空木平避難小屋で一緒だった単独者
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-82036.html
檜尾避難小屋で一緒だった単独者
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-82260.html
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