甲斐駒ヶ岳黒戸尾根日帰りリベンジ(7合目以降トレース無し)
- GPS
- 15:40
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 2,476m
- 下り
- 2,620m
コースタイム
- 山行
- 11:34
- 休憩
- 2:38
- 合計
- 14:12
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
先週甲斐駒ヶ岳黒戸尾根の7合目を越えたところで新雪に足を取られ撤退したのでリトライすることに。今回は先週の反省からワカンを持参したが、例え8合目まで行けたとしても、その先には核心部「傾斜60度の急雪壁」があり、登山歴1年半(アイゼン・ピッケルを使い始めて3か月)の自分には無理なので、8合目で撤退する予定だった。しかし、偶然一緒に歩くことになった青年のお陰で山頂まで往復でき、かつて無いほどの達成感を得た。同時に、7、8合目以降の一番大変なところで何も貢献できなかったことに対して、強い無力感、悔しさを感じた。ラッセルや滑落停止など雪山の技術を身に着け、いつかはトレースの無い黒戸尾根を自力で日帰りピストンできるようになりたい。今回は、大きな達成感と悔しさの両方を味わえた非常に充実した山行だった。
22:40 尾白川渓谷駐車場
先週は登山口から撤退した7合目までトレース無しで、今回もそうなるだろうと、前回より2時間早く23時に出発しようとすると、「今から登られるのですか?」と青年に声をかけられた。なんとその方もこれから登るらしく、自分のように深夜から登る人がいることに驚いた。
23:06 竹宇駒ヶ岳神社
2:49-3:40 五合目小屋跡
予想以上に雪が少なく、かつ、前回と違ってはっきりトレースがあり、夏季コースタイムの0.7倍程で到着。アイゼンを付け食事。真っ暗闇の中はるか遠くに山頂が見えた。
4:30 七丈小屋
ここまで来るのに前回は8時間以上かかったが、今回は5時間半で到着。1週間で難易度がこんなに変わったことに驚いた。山頂はあきらめていたが、この調子なら行けるかもと思った。しかし、ここから先がものすごく大変だった・・・七丈小屋を過ぎると、それまで明確にあったトレースが全くなくなり、前回撤退した急斜面に来るとやはり雪が多く、足が埋まってしまい前に進むことがかなり難しくなったのでワカンを使うことに。自分は今回初めてワカンを使うので装着に手間取ってしまい青年は先に行ってトレースをつけてくれた。
5:59 八合目御来迎場
ワカンはすごく効果的ではあったが、それでも足は沈むので、8合目に行くのはとても大変だった。先行してくれた青年には本当に助けられた。八合目上は滑落しそうなトラバースや雪庇があったり、鎖が雪で埋もれて使えなかったりして大変だった。中でも、傾斜60度ほどの急雪壁は滑落したら止まらないので、自分一人だったら確実にここで撤退していた。しかし、ここでも青年がラッセルしてくれたお陰でなんとか登ることが出来た。難所を越えた後は自分が先行した。
9:06 甲斐駒ヶ岳山頂
ここまで来るのが本当に長く険しかっただけに、山頂についたときは本当に嬉しく青年と握手し健闘を讃え合った。天候にも恵まれ、南・北・中央アルプス、八ヶ岳などが素晴らしかった。中でも、黒戸尾根を上がって駒ヶ岳神社奥社に出た途端、北岳が突如現れ最高のご褒美だった。
9:40- 下山
青年が急斜面で滑落停止をやって見せ、自分にも練習するように促した。黒戸尾根には滑落しそうなところがたくさんあり、滑落停止を身に着けるのは必須だと思った。
10:51 七丈小屋
七丈小屋から山頂まで登りは4時間33分だったが、下りは1時間11分だった。
11:25-11:52 五合目小屋跡
青年はこの先ゆっくり行くということで、自分は先に下りた。慣れ親しんだ樹林帯だと元気が出てコースタイムの半分程で歩いた。
13:40 駒ヶ岳神社
駒ヶ岳神社〜山頂往復の夏季のコースタイムは15時間40分だが、今回は14時間35分(休憩除くと12時間20分程)だった。7合目から山頂までトレースが無かったことを考えると健闘したと思った。
14:35 道の駅はくしゅうバス停
14:49のバスで韮崎駅へ。
夕方、公園で伺った者です。ランニング中、ピッケル・ワカン装備をお見かけし思わずお声がけしてしまいました。お疲れのところ失礼しました。
伺ったとおり素晴らしい山行だったようですね。登山歴一年半でソロの冬季黒戸尾根をやるとは、これまで相当中身の濃い山行を繰り返されたのか、容易に想像がつきます。
お話を伺い、その気力体力情熱に感服すると共に、自分も新たな目標を見つけたようで大きな励みになりました。精進したいと思います。それにしても若いっていいですね(^_^)。
昨日は、楽しくお話しさせていただきありがとうございました。
ねぎらいありがとうございます。今回は自分の成長と同時に未熟さを実感する山行でした。
ランニングは登山のトレーニングとしてもとてもよさそうですね。
自分も日ごろから精進し、教えていただいた谷川岳西黒尾根などいつかトライしたいと思います。一緒に歩いた青年のラッセルや滑落停止はとても素晴らしく、自分も身に着ける必要があると思いました。お互い若々しく山歩きを楽しみましょう!
前回のyukiotasさんの山行の翌日、黒戸登った者です。
今度の週末、私もまたチャレンジします。
今度は七丈小屋で一泊刻みますが…
なによりも登頂&日帰り達成おめでとうございます。
山頂のガッツポーズ、滅茶苦茶嬉しそうですね!
北岳も心憎い演出してくれます。
八合目先の核心部、やはり大変みたいですね。
私も雪山、鳳凰山くらいのレベルなので滑落停止の動作、とっさにできるようにしたいものです。
素晴らしいパートナー、素晴らしい眺めに恵まれ、なおかつご自身の課題も見つかって最高の山行だったのではないのでしょうか。
勇気をありがとうございます。
本当におめでとうございます。
tomhigさん、コメントありがとうございます!
今度の週末チャレンジされるのでね。黒戸尾根はとても登りごたえあり、何度でも挑戦したくなりますね。
ねぎらいありがとうございます。
ガッツポーズはふざけてやってみただけなのですが(笑)、山頂に着いたときは本当にうれしかったです。
北岳は、誰かが脚本を書いたのでは、というくらい絶妙のタイミングで登場してくれました。
核心部はトレースがあれば大丈夫だと思いますが、トレースが無くラッセルに不慣れな場合は相当厳しいと思います(雪の状態にもよると思います)。
滑落停止というのは言葉では良く聞くものの、自分がこれまで歩いた八ヶ岳だと今一つ実感がわかなかったのですが、黒戸尾根では滑落しそうなところがたくさんあり、必須の技術だということがよく分かりました。
おっしゃっていただいた通り、いろいろな縁に恵まれ本当に良い山行になったことを感謝したいと思います。
もったいないお言葉をありがとうございます。
お互いこれからも黒戸尾根を楽しみましょう!
ラッセルや、危険個所の通過はあったものの、お天気に恵まれたのが、成功の一因ですね。よかったです。努力が報われるのは、こういうチャンスが生かせるかどうかです。技術や体力が伴わないと、天候に恵まれても、それを生かせません。
一層の精進を続けてくださいね。
ただ急がないことです。どうか、気を付けて。
素晴らしい、レポートを待ってます。
devilmanさん、仰る通り、天気に恵まれた(快晴で気温が高く風も弱かった)のでなんとか登頂することができました。それでも自分一人では特に技術不足で登頂できなかったです。
以下の記録によると、甲斐駒ヶ岳の山頂には最近誰もたどり着けていなかったようです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-831575.html
「登っている最中、下山してきた人と話したら七丈小屋の人から最近誰も山頂へたどり着けていない。雪の状態もあまり良くないので無理しないようにと言われて山頂を諦めて下山して来たそうです。こりゃサミットは無理かな?と思いながらも山頂を目指すと、なんと本日、3名の先行者がルートを作り登頂していました。」
今回は、良い天候、同行者のお陰でたまたま登頂できましたが、時期尚早だったと感じています。体力・技術等の向上に精進したいと思います。
コメント、本当にありがとうございます。
焦らず一歩ずつ成長していけたらと思います。
くれぐれも安全第一で楽しみたいと思います。
お二人さまの付けたトレースのおかげで20日の14時に甲斐駒ヶ岳登頂した者です!
どこかですれ違ってますね!
あのトレースが無ければ私は撤退していました。
確かに危険な斜面が多数ありましたね…私も雪山はまだまだヒヨッコでして…
滑落停止、とっさにできるように体に染み込ませます!
とにかくお疲れ様でした!
そしてトレースありがとうございました!
poyopoyoyonさん、コメントありがとうございます!
自分も一人だったら8合目で撤退していました。
少し滑落したという記録をどこかで見たように思います。
滑落停止とラッセルの技術を身に着けたいと思います。
poyopoyoyonさんもお疲れ様でした!
ねぎらいありがとうございます!
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