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Yamareco

記録ID: 8464765
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

北アルプス針ノ木岳

2025年07月24日(木) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
12:35
距離
13.4km
登り
1,615m
下り
1,616m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:02
休憩
2:33
合計
12:35
距離 13.4km 登り 1,615m 下り 1,616m
3:20
8
スタート地点
3:28
21
3:49
3:55
55
4:50
4:53
37
5:30
5:48
21
6:09
6:15
117
8:12
8:54
84
10:18
10:45
51
11:36
12:05
72
13:17
13:18
36
13:54
27
14:21
14:35
40
15:15
15:16
26
15:42
15:48
7
15:55
ゴール地点
天候 晴のち曇
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
扇沢無料駐車場を利用。平日真夜中の午前3時前に到着しましたが、駐車場は8割方埋まっているような感じでした。
日中の喧騒が噓のように寝静まる扇沢を後に、暗闇の中を針ノ木岳へと出発。途中、関電トンネル2号坑口に少しだけ寄り道します。日本土木史に遺るトンネルを前に、自分ひとりワクワク笑。
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日中の喧騒が噓のように寝静まる扇沢を後に、暗闇の中を針ノ木岳へと出発。途中、関電トンネル2号坑口に少しだけ寄り道します。日本土木史に遺るトンネルを前に、自分ひとりワクワク笑。
針ノ木雪渓のある篭川(かごかわ)谷の、大沢出合付近に建つ大沢小屋。昔ながらの小さく素朴な山小屋ですが、「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」の詩で知られる大町出身の登山家・百瀬慎太郎が1925(大正14)年に建てた歴史ある山小屋です。
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針ノ木雪渓のある篭川(かごかわ)谷の、大沢出合付近に建つ大沢小屋。昔ながらの小さく素朴な山小屋ですが、「山を想えば人恋し、人を想えば山恋し」の詩で知られる大町出身の登山家・百瀬慎太郎が1925(大正14)年に建てた歴史ある山小屋です。
扇沢を出発しておよそ2時間、白馬大雪渓、剱沢雪渓とともに日本三大雪渓のひとつに数えられる針ノ木雪渓に到着。まだ早朝とあって雪渓の上を流れてくる風は冷たく、日陰に入ると寒いくらいでした。
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扇沢を出発しておよそ2時間、白馬大雪渓、剱沢雪渓とともに日本三大雪渓のひとつに数えられる針ノ木雪渓に到着。まだ早朝とあって雪渓の上を流れてくる風は冷たく、日陰に入ると寒いくらいでした。
雪渓歩きは左岸に付けられた登山道が右岸に渡る標高1840m付近から始まり、標高2160m付近まで続きます。振り返ると、普段は鹿島槍や五竜の脇でちょっと地味な爺ヶ岳がとても秀麗な姿で聳えていました。
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雪渓歩きは左岸に付けられた登山道が右岸に渡る標高1840m付近から始まり、標高2160m付近まで続きます。振り返ると、普段は鹿島槍や五竜の脇でちょっと地味な爺ヶ岳がとても秀麗な姿で聳えていました。
出発から5時間近くかかって、富山の戦国武将・佐々成政の雪の立山越えで知られる標高2536mの針ノ木峠に到着です。古くから信濃と越中を結ぶ抜け道として利用され、1880(明治13)年には大町と富山を結び道幅9尺の牛馬が通れる日本初の有料道路「立山新道」が開削されたというのだから驚きです。ほんとに⁉
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出発から5時間近くかかって、富山の戦国武将・佐々成政の雪の立山越えで知られる標高2536mの針ノ木峠に到着です。古くから信濃と越中を結ぶ抜け道として利用され、1880(明治13)年には大町と富山を結び道幅9尺の牛馬が通れる日本初の有料道路「立山新道」が開削されたというのだから驚きです。ほんとに⁉
峠に出ると南方に大きく視界が開け、天を突く北アルプスの象徴・槍ヶ岳と、富士山そして南アルプス北岳に次ぐ日本第3位の高峰・奥穂高岳がここから20km以上も離れているのに存在感たっぷりで聳えます。
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峠に出ると南方に大きく視界が開け、天を突く北アルプスの象徴・槍ヶ岳と、富士山そして南アルプス北岳に次ぐ日本第3位の高峰・奥穂高岳がここから20km以上も離れているのに存在感たっぷりで聳えます。
峠からは北アルプスらしい雰囲気の稜線を針ノ木岳へ。写真のチングルマの他、ミヤマダイコンソウやシナノキンバイ、ハクサンイチゲやイワカガミなどたくさんの高山植物で賑わいます。今回出会えたなかでは、ミヤマクワガタが一番のお気に入り。
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峠からは北アルプスらしい雰囲気の稜線を針ノ木岳へ。写真のチングルマの他、ミヤマダイコンソウやシナノキンバイ、ハクサンイチゲやイワカガミなどたくさんの高山植物で賑わいます。今回出会えたなかでは、ミヤマクワガタが一番のお気に入り。
振り返れば、標2798.64mの蓮華岳が針ノ木峠を挟んで堂々とした山容で対峙します。
夏山らしい景色でとても綺麗なんですが、この日は風がなくこの標高でもとにかく暑い。さっき雪渓を登ってた時はちょっと寒いとか言ってたのに…汗。
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振り返れば、標2798.64mの蓮華岳が針ノ木峠を挟んで堂々とした山容で対峙します。
夏山らしい景色でとても綺麗なんですが、この日は風がなくこの標高でもとにかく暑い。さっき雪渓を登ってた時はちょっと寒いとか言ってたのに…汗。
仲間はぼろ雑巾のようにクタクタになりながらもなんとか標高2820.65mの針ノ木岳山頂に到着。
ちなみに三角点名は麓の集落の名を取って「野口」といいます。関係ないんですが、ここからもう少し南にあるその野口の名を冠した野口五郎岳の三角点名は「五郎岳」、同じく五郎岳の名が付く黒部五郎岳の三角点名は「黒部」といいます。
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仲間はぼろ雑巾のようにクタクタになりながらもなんとか標高2820.65mの針ノ木岳山頂に到着。
ちなみに三角点名は麓の集落の名を取って「野口」といいます。関係ないんですが、ここからもう少し南にあるその野口の名を冠した野口五郎岳の三角点名は「五郎岳」、同じく五郎岳の名が付く黒部五郎岳の三角点名は「黒部」といいます。
山頂に立つと今度は一気に西側の展望が開けます。目の前の大きな山体は立山、眼下にはまるで絵具で塗ったかのような黒部湖。
みんな初めて見る綺麗な景色に元気を取り戻し、南アルプスばかり歩いていた自分にとってもとても新鮮で、アルプスらしい景色に癒されます。
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山頂に立つと今度は一気に西側の展望が開けます。目の前の大きな山体は立山、眼下にはまるで絵具で塗ったかのような黒部湖。
みんな初めて見る綺麗な景色に元気を取り戻し、南アルプスばかり歩いていた自分にとってもとても新鮮で、アルプスらしい景色に癒されます。
すっかり緩んだ雪渓をノーアイゼンでスルスル下りてくると、雪渓末端の渡渉地点には、朝にはなかった木橋が架けられていました。
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すっかり緩んだ雪渓をノーアイゼンでスルスル下りてくると、雪渓末端の渡渉地点には、朝にはなかった木橋が架けられていました。
黒部ダム行の最終バスが出る16時前になってようやく扇沢に戻ってきました。さすがにこの時刻になると駅は閑散としていて、広い構内に寂しさが漂います。
関電トンネルはかつてトロリーバスで運行されていましたが、2018年シーズンで廃止となり、電気バスに置き換えられました。アルペンルート富山側の立山トンネルでも同様にトロリーバスが運行されていましたが、そちらも2024年シーズンの運行をもって電気バスに置き換えられ、日本国内からトロリーバスは姿を消すこととなりました。
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黒部ダム行の最終バスが出る16時前になってようやく扇沢に戻ってきました。さすがにこの時刻になると駅は閑散としていて、広い構内に寂しさが漂います。
関電トンネルはかつてトロリーバスで運行されていましたが、2018年シーズンで廃止となり、電気バスに置き換えられました。アルペンルート富山側の立山トンネルでも同様にトロリーバスが運行されていましたが、そちらも2024年シーズンの運行をもって電気バスに置き換えられ、日本国内からトロリーバスは姿を消すこととなりました。
路は大町から山麓線、サラダ街道から木曽高速、そして中津川から上に乗り、帰奈する頃には日付が変わっていました。
写真はいつぞや食べ損ねた三郷スカイライン入口にある「そば処山麓」の山賊焼き定食。冷房がかかってなくて網戸から入ってくる夕方の風が少し生ぬるい、でもクーラーなしでも過ごせる空気が店内の昔ながらの雰囲気と相まってとても懐かしく、安曇野に住んでいた頃を思い出しました。
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路は大町から山麓線、サラダ街道から木曽高速、そして中津川から上に乗り、帰奈する頃には日付が変わっていました。
写真はいつぞや食べ損ねた三郷スカイライン入口にある「そば処山麓」の山賊焼き定食。冷房がかかってなくて網戸から入ってくる夕方の風が少し生ぬるい、でもクーラーなしでも過ごせる空気が店内の昔ながらの雰囲気と相まってとても懐かしく、安曇野に住んでいた頃を思い出しました。

感想

久しぶりに雪渓の上を歩きたく、職場の仲間を連れて北アルプスで日帰りできそうな針ノ木岳へ。
こんだけ暑い毎日でもまだ雪渓はしっかりあって、雪と緑と岩のコントラストがとても綺麗でした。

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