聖岳、赤石岳、悪沢岳ほか(畑薙~椹島)


- GPS
- 31:33
- 距離
- 52.4km
- 登り
- 5,496m
- 下り
- 5,312m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:34
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 6:18
- 合計
- 11:45
- 山行
- 11:22
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 12:06
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 9:27
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
日本百名山21~23座目は、聖岳、赤石岳、悪沢岳に登りました。畑薙大吊橋から入り、椹島ロッジに下山する縦走ルートで、日本百高山のピーク8座(上河内岳、聖岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳、赤石岳、荒川中岳、悪沢岳)、日本二百名山の上河内岳、日本三百名山岳の茶臼岳のピークも踏みました。
1日目は、雨。静岡駅からしずてつジャストラインに乗り13:10頃に畑薙の臨時駐車場に到着。徒歩で沼平ゲートを通過し、畑薙大吊橋から入山。連日の雨のため、沢沿いの河原歩きには苦労しましたが、足を濡らさずに通過できました(これ以上増水すると確実に足が水に浸かるという状況で、登山道は流れがない方の岸に沿っていましたが、12日下山の方は苦労したと思います)。樹林帯が雨風の影響を和らげてくれたおかげで「厳しい急坂の連続」と評される箇所もスイスイと登れたので、予定通り横窪沢小屋に宿泊しました(宿泊者はもう1名)。
※小さい頃にため池の堰堤を走り回っていたおかげで急坂の登りが得意で登りが異常に速いです。一般的な登山者であれば、ウソッコ沢小屋宿泊になるかと思います。
2日目は、曇りのち雨。茶臼岳に登頂後、荷物をデポして光岳までピストンし、聖平小屋まで行く計画でしたが、雨風(特に風)が非常に強いため、1日目に聖平小屋へ直接向かう計画に変更しました。雨風が弱まり、月が見える2時前に小屋を出発。しかし、風が強いため今は先に進まない方が良いという茶臼小屋の方のアドバイスで、茶臼岳で5時間半ほど待機することに。聖平小屋から茶臼小屋まで来られた登山者の情報を参考に、風が弱まったタイミングを見計らって聖平小屋に向かいました。稜線上(特に西側)は強い風で、バランスを保ちながら慎重に進みました。南岳の辺りは崖のそばを通るので、雲の中など視界が悪いときには注意が必要です。雨でも上河内岳から南岳の間のお花畑、聖平の草原がすごくきれいでした。聖平小屋ではテント泊でしたが、洋式の水洗トイレがきれいで感動しました。
3日目は、曇り時々晴れ、のち曇り(おそらく雲の中)。小聖岳で朝日を見たいと思っていましたが、濡れたギアを片付けるのに手間取ったため、上りの登山道で日の出を迎えました。ただ、特に朝は、1~2日目と打って変わって良い天気で、聖岳でも、南アルプスの美しい稜線や,朝日に輝く富士山の絶景が見られました。聖岳から兎岳に向かう途中では、赤石山脈の名の由来である赤色のチャート(海底でプランクトンが堆積してできた岩石)をたくさん見ることができました。兎岳までの上りは狭いガレ場なので、落石に要注意です。兎岳山頂手前からはほぼずっと雲の中でした。赤石岳で展望がなかったのは残念でしたが、赤石岳から小赤石岳の間の3000mを超える天空の縦走路では、ライチョウに出会えました(ライチョウが登山道を歩くので少し並走しました)。大沢岳からの下り、百間平からの登りは、傾斜のあるゴーロ帯で浮石もあるので要注意です。小赤石の肩から大聖寺平までの下りも石がゴロゴロしていたので、慣れていないと結構時間がかかるかと思います。大聖寺平から荒川小屋までは上りやすいトラバース道で助かりました。出発時靴は濡れていましたが、靴の中が体温で温まったタイミングを見計らって靴下を変えたのが功を奏し、足裏をふやけさせることなく歩けたので、長い1日を乗り切れました。荒川小屋でもテント泊をしましたが、水がおいしく癒されました。
※登りが異常に速いので、一般的な登山者であれば、赤石岳避難小屋宿泊になるかと思います。
4日目は、曇り時々晴れ。荒川前岳、荒川中岳ではあいにくの曇り(おそらく雲の中)でしたが、悪沢岳では雲がとれて美しい展望と小さな複虹が見られました(もう少し時間帯が早ければブロッケン現象が見られたかもしれません)。悪沢岳への岩場の登りは塩見岳を経験していたのでそれほど難しさを感じませんでしたが、やはり落石にはかなり注意を払いました。千枚岳のハシゴは高度感があります。千枚岳からの長い下りには少し苦労しましたが(昨年の笹山ダイレクト尾根の3分の2の長さ)、それよりも岩頭見晴の前後の狭い岩場、鉄塔からの岩場が多い急な下りには若干心が折れそうになりました。千枚岳の方が難所が多いかもしれません。荒川小屋からの登り、悪沢岳のコル周辺、千枚岳のハシゴ手前は、お花畑がすごくきれいでした。椹島ロッジでは1人部屋に泊まり、ソフトクリームと豪華な夕食をいただきました。
帰りは、バスで畑薙の臨時駐車場まで送ってもらい、徒歩で白樺荘、てしゃまんくの里のおでん屋(どちらもゆるキャン△の聖地)に寄って、井川地区自主運行バスとアプト式鉄道などでゆっくりと帰りました。
ギアは、ベース・ウェイト4950g。食料・燃料は、水を除いて2830g。さらに軽くすることもできましたが、悪天候に耐えられるしっかりめのテントや雨具を選び、低体温症に備えるためアクティブ・インサレーションに加えて着替え(上着、靴下、下着)も持っていきました。
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