奥穂高岳から西穂高岳 上高地から周回

2025年08月29日(金) 〜 2025年08月31日(日)

• GPS: 16:47
• 距離: 17.5km
• 登り: 2,306m
• 下り: 2,313m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:44
• 休憩: 1:05
• 合計: 6:49

距離 7.8km 登り 1,707m 下り 223m

7:17 上高地バスターミナル
7:21 7:22 カッパトイレ
7:28 日本山岳会上高地山岳研究所
7:36 岳沢湿原・岳沢登山口
8:03 8:07 岳沢風穴
8:14 8:15 見晴台
9:15 9:28 岳沢小屋
10:23 10:24 カモシカの立場
10:53 11:01 岳沢パノラマ
11:24 11:30 雷鳥広場
11:40 12:02 紀美子平
13:16 13:19 南稜の頭
13:29 13:35 穂高岳
14:06 穂高岳山荘

2日目

• 山行: 5:04
• 休憩: 2:48
• 合計: 7:52

距離 5.1km 登り 592m 下り 1,213m

6:10 穂高岳山荘
6:37 6:41 穂高岳
6:58 7:05 馬の背
7:24 7:25 ロバの耳
7:32 7:59 ジャンダルム
8:03 8:09 コブ尾根ノ頭
8:19 8:27 畳岩尾根ノ頭
9:03 9:20 天狗のコル
9:32 9:37 天狗岩
9:54 逆層スラブ
9:57 10:04 間天のコル
10:16 10:23 間ノ岳
10:50 11:22 赤岩岳
11:36 11:39 P１
11:46 12:06 西穂高岳
12:26 12:28 チャンピオンピーク４峰
12:38 12:44 ピラミッドピーク
13:08 13:23 西穂独標
13:48 13:49 西穂丸山
14:02 西穂山荘

3日目

• 山行: 1:49
• 休憩: 0:03
• 合計: 1:52

距離 4.6km 登り 7m 下り 878m

5:42 西穂山荘
5:49 西穂高岳・焼岳分岐
6:18 6:21 宝水
7:12 西穂高岳登山口
7:16 田代橋
7:20 ウェストン碑
7:30 上高地アルプス山荘
7:34 ゴール地点

天候

1日目　曇り時々晴れ　2日目　晴れ時々曇り　3日目　晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

沢渡バスターミナル駐車場　1日800円　金曜日到着時は空きがありましたが、日曜日下山時は満車でした。

コース状況／危険箇所等

岩の登り降りが延々と続きます。クライミングなどの岩壁に比べるとガバだらけで特に難しいところはありませんが、掴んだ石がグラギラ浮いているというようなことは数回ありました。一気に体重をかけるのではなく、浮石かもしれないと疑いながら進むことが重要だと感じました。
とにかく長丁場になるので、集中を切らさないということも重要だと思います。

写真

8/29 7:27

沢渡バスターミナルの駐車場に到着。ターミナルに近い上段は埋まっていましたが、少し歩く下段は比較的すいていました。

8/29 7:31

6時の朝一便は混むと思ってあえて6時30分の便を狙いましたが、まだまだ行列でした。どうしてネットで買えるようにしないんですかね。

8/29 8:38

臨時便が出て6時45分くらいの便に乗ることができました。

8/29 8:52

本当なら今回歩く稜線がバーン！のはずなんですが、山頂は雲の中。

8/29 9:03

梓川はいつ見てもきれいですね。上高地のこの雰囲気も大好きです。

8/29 9:04

岳沢方面への分岐です。ここを曲がると一気に人が減りました。

8/29 10:37

岳沢の脇の登山道を登ります。

8/29 10:41

岳沢小屋に到着。ここから始まる急登に備えて大休憩。

8/29 11:34

ちなみに今回2泊のテン泊予定ですが、ザックは水2Lを含めて13kg。ボクにしては頑張ってULにしてみました。。

8/29 11:03

さあいよいよ重太郎新道の始まりです。何回か下山に使ったことはあるけど、登りでは使いたくないと思った記憶が・・・

8/29 11:58

長い梯子や・・・

8/29 12:04

急な鎖場・・・

8/29 13:10

テン泊装備で登るのはしんどい急登でしたがどうにか紀美子平に到着。

8/29 13:12

パンを食べながら2度めの大休憩。

8/29 13:52

紀美子平からは比較的なだらかな道になります。振り返ると前穂の雄姿が。

8/29 14:00

小屋から見上げた稜線はこの辺りですかね。

8/29 14:09

稜線まで登ると涸沢カールと奥には常念岳やパノラマ銀座の稜線が見えました。

8/29 14:53

さあ、奥穂の山頂が見えましたよ。あと一息！

8/29 15:00

山頂に到着♪

8/29 15:24

山頂から少し下ると穂高岳山荘が見えました。

8/29 16:22

前と同じ場所かな？ポツンと人張りだけの31番サイトが空いていましたのでちゃっちゃと設営。今回はULということでビッグスカイのWISPにしました。

8/29 15:52

さっそくビールで乾杯です。500mlで900円は痛いけど冷え冷えだから仕方ないですね。

8/29 18:12

明日歩くジャンダルムが見えました。ジャンを見ながら、すぐ後ろにテントを張っている方とお山談義。この辺りの小屋になるとけっこうな強者ばかりなので色んなお山の話ができて楽しいですね。

8/29 19:05

夕食はULでチキンラーメン。一応玉子は入れましたよ。

8/29 19:11

奥穂を見ながらの眺めはゴージャスなディナータイムです。

8/29 19:20

夕日が雲海に沈んでいきました。

8/30 6:05

朝食はカップのおそばをジップロックに入れて持ってきました。朝そばってウマいんですよね。

8/30 7:51

ゆっくりと撤収して6時過ぎにスタート。まずは奥穂に登り返します。振り向くと泊まったテン場の向こうに涸沢岳と北穂高岳。

8/30 8:02

ジャンダルムも朝日を浴びています。久しぶりだけど緊張するな。

8/30 8:11

重大事故がたびたび発生している難ルート、気を引き締めて行きましょう。

8/30 8:12

さあ、いよいよギザギザの稜線歩きスタートです。

8/30 8:21

馬の背無事通過。技術的に難しくは無いけど、高度感があって久しぶりに緊張しました。

8/30 8:31

お次はロバの耳。ここはまた高度感がハンパ無い！

8/30 8:54

さあ、いよいよジャンダルムですね。正面から登ってみようかと思ったけど、少し登ったところで手掛かりが無く、残置の支点だけ。ヌンチャク持ってくれば登れたかもだけどあきらめて引き返すことに。

8/30 9:13

左側を巻いて安心ルートから無事登頂。

8/30 9:16

写真を撮ってもらいました。

8/30 9:18

ロバの耳には小さな人が見えましよ。あんなところ登って来たんだ。

8/30 9:32

ジャンを降りるといよいよ西穂への稜線歩きの始まりです。長いなぁ

8/30 9:58

どこでも落ちたら命はないという尾根歩き。気を抜かないように、慎重に。

8/30 10:34

天狗のコルでもぐもぐタイム。

8/30 10:37

最近のセブンイレブンのパンって、折りたたんで保存できるシールが付いているんだ。これはすごくありがたい。

8/30 10:59

さあ、天狗岩に登り返します。

8/30 11:05

天狗岩のお次は間ノ岳。上高地方面からガスが上がってきちゃいましたね。

8/30 11:18

これが有名な逆層スラブです。ここは濡れていると一気に難易度が上がるんでしょうね。乾いた状態なら鎖も必要ないレベルでした。

8/30 11:23

ごっつい岩登りが続きます。

8/30 11:31

あんなところ行くの？

8/30 12:25

下にいる女性が「大丈夫ですか〜」と叫んでいるのが聞こえました。何があった？

8/30 12:29

お二人によるとこの下の岩場で手を振っている人がいたんですが動かなくなったとの事。ボクには小さくてよく見えませんでしたが、お二人は110番通報をしていました。30分ほど様子を見ていましたがどうすることもできないので先に行くことにします。

8/30 13:05

ギザギザのアップダウンが続きます。

8/30 13:14

奥に見えるのがどうやら西穂ですね。もう少し。

8/30 13:16

西穂山頂に到着です。

8/30 13:35

西穂山頂に到着です。

8/30 13:38

山頂直下の岩壁は右から巻くルートができていました。冬はこの岩壁が雪壁になって怖かったのを思い出しました。

8/30 13:50

あとは一般登山道。といっても西穂の登山道なので気を抜く訳にはいきませんが、

8/30 14:06

チャンピオンピーク通過。

8/30 14:17

ピラミッドピークも通過。

8/30 14:22

もうすぐ独標です。

8/30 14:26

独標への最後の登り。

8/30 14:42

独標山頂に到着です。ここからは初心者ルートなのでもう死ぬことはありませんね。一安心。大休憩しているところに高山警察署から電話が。ボクの安否を心配してくださっていたみたいです。穂高岳山荘の受付で提出した届けに今日の予定で西穂までと書きましたからね。しかもソロだし。

8/30 15:30

独標からは登山者がたくさんで大渋滞。何しろロープウェイで手軽にアクセスできますからね。

8/30 16:32

西穂山荘まで降りてきました。

8/30 15:49

テン場はぎっしりテントが。13時30分なら早い方じゃないの？と思ったらここはロープウェイで来た人がまずテントを張ってから行動することが多いんですよね。逆にボクより遅く来る人はほとんどいませんでした。

8/30 18:31

案内板の前は遠慮したのがポツンと人張り分のスペースがあってどうにか難民にならずに済みました。

8/30 18:40

ここは気象予報士の支配人さんがいるんですよね。恒例の明日の天気予報を教えてくれました。それから、西穂〜奥穂間を歩く人への注意も。技量不足の人が多いとの事。

8/30 18:59

ここは気象予報士の支配人さんがいるんですよね。恒例の明日の天気予報を教えてくれました。それから、西穂〜奥穂間を歩く人への注意も。技量不足の人が多いとの事。

8/30 19:56

夕食はカレーメシシリーズのクッパ。やっぱり玉子インしました。

8/31 6:16

雲の中に太陽が沈んでいきました。

8/31 7:14

朝食はお椀のヌードルを食べようと思っていたけどパンが余ったのでバーナーでトーストしていただきました。

8/31 8:43

朝日が昇って来ましたね。

8/31 8:50

最終日は帰るだけ。上高地まで降りてくると観光客だらけですごい違和感。

8/31 9:02

本日は穂高連峰の稜線がクッキリと見えました。あれを歩いてきたんだな。

撮影機器：

DSC-TX30 SONY

感想

そーしん

奥穂から西穂はほぼ岩登りか岩下り。間ノ岳を過ぎたコルで、女性二人が110番通報している現場に遭遇しました。稜線から200mほど下で手を振っている人が見えたとのこと。私が到着した時にはすでに動いていなかっため人かどうか分からない状態でした。
その場を離れ、独標に到着したところで高山警察からスマホに着信がありました。前泊の穂高岳山荘に残されたチェックインの時に提出する宿泊届を見て、、安否確認と登山者の情報を得るために電話をしているんだとか。私は6時くらいに出発をして先行者は4名くらいではないかと伝えました。
翌日、下山後に報道を確認しましたが、県警のヘリにご遺体で収容されたとのことです。報道によると7.8月にこの区間でお亡くなりになった方は4人目だとの事。西穂山荘の支配人曰く、この区間を歩く人の4人に3人は心配なレベルとのことです。私も運が良かっただけかもしれません。歩かれる方はご自身の実力を見極めよく検討された方が良いかもしれません。