【泊まり沢】常念岳(一ノ俣谷遡行/蝶ヶ岳経由 上高地下山)


- GPS
- 20:10
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 1,953m
- 下り
- 1,953m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:56
- 山行
- 9:19
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 11:07
天候 | ■9/6(土) 晴れ☀️ 最高気温:28.7℃ 最低気温:10.7℃ 台風一過の雲のほとんどない絶好の沢登り日和に恵まれた。 ■9/7(日) 晴れ時々曇り🌤️ 最高気温:26.0℃ 最低気温:8.4℃ 沢泊まりの翌朝は、予報通り非常に冷え込み 濡れた沢服に着替える瞬間は気合いが必要だったwww そして沢に入る最初の一歩で、また気合いが必要で後悔するwww |
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過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝4時過ぎに到着時 上段は満車。下段は8割方埋まっていた。 駐車後、すぐにバスのチケット売り場に移動も購入者の列には50人以上並んでいた。 但しバスはたくさん出ていて始発便に乗込むことができた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
⚠️【北アルプストレイルプログラム】 https://nationalpark-japanesealpstrail.jp/yokoo-experiment/ 事前にオンラインで提出するか、プリントして署名しておくとスムーズに関所を通過できます。 【一ノ俣谷】 09:30 一ノ俣谷 入渓 10:00 15m段瀑 10:13 七段の滝 ⭐️滝手前の右のルンゼから大きく巻き上がっていく。薄い踏み跡や昔のペンキをたよりに進む。 ⭐️水量少なめで登る場合、40m以上のロープがあった方が良いかも。リードもフォローも落ちたら釜にしっかりハマるので、かなり慣れているパーティーの必要あり。 11:00 削ったような巻道 通過 11:05 二段8mへ向かうルンゼを下る ⭐️七段の滝から巻き上がった後、途中から沢床に下りるルンゼがあるが、懸垂した方が安全。下りずに岩を削って作ったような巻道へ上がっていくと、最後は左斜め先に二段8mが見えてくるルンゼを下降し、沢へ戻る。 11:25 一ノ俣ノ滝8m直瀑 右ルンゼから巻き 11:45 山田ノ滝 12:25 二条7m斜滝 左ルンゼから 12:40 常念ノ滝12m 左の岩溝を登る ⭐️2050m辺りからヌメリが強くなってきた。この後 脱渓するまでヌメリは強くなる一方で足の置き場にはかなり気を遣わせられた… 13:40 2110m右から流れ込み 14:35 2188m二俣 にて幕営 ⭐️想像していたよりずっと小ぶりな幕営適地だった。 05:00 翌朝、二俣 幕営適地 出発 05:20 2245m 左崩壊地 ⭐️2300m 常念小屋の取水ホース(ピンクテープあり)小屋番さんの話だと、ホースの長さは400mあるのだそう。 ⭐️踏み跡を辿ると常念小屋の裏手に飛び出る。 2315m まだ水は豊富 2350m 伏流 06:05 常念小屋 到着 |
その他周辺情報 | ■下山後の温泉♨️ 【さわんど温泉 梓湖畔の湯】 https://azusakohaann.jimdofree.com/ 1人750円(キャッシュレス決済可) ■下山後のご褒美🍽️ 【松花】 0263-87-7322 長野県松本市大字新村535-2 https://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20016862/ 山の友人 おすすめの食事処で、人気なようで盛況でした。 アホみたいに大きな山賊焼きが名物のようでしたが、お蕎麦も美味しかった😋 |
予約できる山小屋 |
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写真
装備
個人装備 |
【一般泊まり沢装備】
長袖シャツ
Tシャツ
インナー上下(ドライレイヤーウォーム等)
アンダー上下(フラッドラッシュ等)
ズボン
沢靴下/沢ネオプレーンソックス
沢グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え(インナー/下着等含む)
沢靴(ラバー)
下山用シューズ(靴下含む)
ザック
飲料
食器
ライター
計画書
地図(地形図)
コンパス
笛
熊鈴
ヘッドランプ
予備電池
GPS(スマホアプリで可)
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
虫除け
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
スマートフォン
時計
サングラス
タオル(数枚/手拭い等)
ナイフ
カメラ
マット
シュラフ(カバーのみでも可)
シュラフカバー(任意)
防寒着(ダウン上下/象足/フリース/ビーニー/ウールアンダー等)
カイロ(任意)
プラティパス(2.5ℓ程度)
コンビニ袋(ゴミ袋他)
防水用ビニール袋(数種数枚(※ザック内防水袋含む))
ストック(任意)
ソロ用ツエルト(テントを持たない者が所持)
非常用バーナーキット(バーナー/小コッヘル/110gガス ※メインバーナーセットを持たない者が所持)
熊鈴🐻
熊スプレー🐻(任意)
【食料品】
朝食(1)
昼食/行動食(2)
夕食(1)
非常食(最低500kcal)
嗜好品(適量)
【登攀装備】
ヘルメット
アルパインハーネス
ビレイデバイス+反転防止機能付き環ビナ
支点構築セット(環ビナ2/120cmまたは240cmダイニーマスリング)
プルージックコード+環ビナ
普通カラビナ(2)
セルフビレイコード+反転防止機能付き環ビナ
120cmダイニーマスリング+普通カラビナ(1)
沢用ミニバイル
ギアラック(スリングで可)
たわし
【その他】
風呂/着替えセット
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共同装備 |
【KM】
シングル2テン(グラウンドシート含む)
バーナー/鍋(小)セット
ガス缶×1(110g)
【RN】
ダブルロープ30m
7mm10m
120cmアルヌン(4)
カム(#0.3/#0.4/#0.5/#0.75/#1)
ハーケン(数枚)
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感想
【泊まり沢】常念岳(一ノ俣谷遡行/蝶ヶ岳経由 上高地下山)
上高地が開かれるまで 島々谷からの徳本峠越えに並ぶ槍ヶ岳への登山道として使われていたという一ノ俣谷。
谷沿いにつけられたこの登山道の保全は非常に困難で、既に上高地からの槍ヶ岳がメインルートとなっていたのもあり、30年以上前に廃道とされた。
いにしえの道に惹かれ、先人達に想いを馳せ、【沢から100名山】を歩いてきた。
台風15号の影響から、水量は多いだろうと心配しながらも上高地から一ノ俣橋まで歩き、水量は多いもののいけそうだと判断し入渓。
以前入って幸せだった薬師岳の岩井谷に似たゴーロ帯を遡り、連瀑帯へ。七段ノ滝から大きく巻き上がり、この道を維持するのは並の努力ではなかったであろう昔の登山道に導かれ連瀑帯を通過した。
その後、一ノ俣の滝、山田ノ滝を左手に見ながら遡行し、圧巻の常念ノ滝で相棒と記念撮影をし、針ノ木谷の源頭部に似た雰囲気の渓相の美しさに感動しながら二俣へと歩いた。
やはり同じ北アルプスの沢だからか、それぞれに似た美しい渓相の中を遡行できてとても嬉しい…
しかしながら 今回のザック重量は16.5kgと軽いはず。共同装備は テントと鍋バーナーセットを担当。相棒には登攀装備一式を持ってもらっている。だからだいぶ楽をさせてもらったつもりだったのに、日頃の体力不足に加えて ほぼ徹夜での行動にバテバテで、今日は 2200m付近の二俣での幕営に勘弁してもらった…
とにかく疲れてる… 直ぐにテントを張り 乾いた衣類に着替え、限界だった僕はシュラフの中で1時間程寝かせてもらった。
その間に相棒は火を起こし 濡れた衣類を乾かしていた… 何も手伝わずに申し訳ない。
そんなこんなで晩ごはんを食べ、本格的に眠りについたのだが さっき寝たばかりなのに 今回もあっという間に寝てしまった…
夜中1時頃に寒さで目覚めたが、結局また眠りに落ち しっかりと寝る事ができた。
朝3時半の気温は8℃ほど… 久々の一桁台の気温に震えながら 朝ごはんを食べ、冷たく湿った沢装備に着替え、まだ夜が明けきらない5時過ぎ 仕方なく幕営地を後にした。
朝の沢水は冷たく、昨日の途中から悩まされていたヌメリも相変わらず強いが、稜線までは難しい滝もないので せっせと遡り、常念小屋の採水ホースを辿り 6時過ぎに常念小屋の裏手に飛び出た。
とりあえず沢パートはこれで終了。小屋では昔 一ノ俣の登山道を使ったという79歳の歴戦の勇者の話を聞かせてもらい、昔の登山者の強さに改めて敬服した。
昔の登山道を歩いてこられた幸せを感じながら 小屋前で乾いた服に着替え、相棒は初めてという常念岳へ向かう。
さすが100名山な常念岳は沢山の登山者で賑やかだったが なんとか記念撮影をし、山頂脇で休憩した。
しかしその後、蝶ヶ岳への縦走では、僕の体力はだいぶ削られているようで中々進まない。登りはヨロヨロ、下りもいつものようにスピードは上げられずしんどい…
いくつかのピークを超えなんとか蝶槍を踏み、蝶ヶ岳ヒュッテに辿り着く。
冷たいコーラを飲んで、気持ちだけはなんとか回復させ、相棒に心配させながらも蝶ヶ岳から徳澤へ長塀尾根を下る。
そして、だいぶ時間をかけ徳澤に下り 上高地へ長い林道を相棒に助けられながらフラフラと下山した…
7月頭の八ヶ岳立場川本谷(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8379864.html)に続き 今回もどちらも前から行きたかったルート。今はマニアな人しか歩かないむかし道、そんなルートに興味を持ってくれて一緒に歩いてくれた相棒に感謝している。
今回もありがとう!!
実はまだもっと面白そうなルートあるんだよね! また付き合ってくれたら嬉しいな🤭
東京都山岳連盟 【頂 山の会】
https://itadaki2009.wixsite.com/itadaki
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■二段ノ滝
■一ノ俣の滝
■山田ノ滝
■常念ノ滝 1
■常念ノ滝2
■一ノ俣谷 二俣手前の渓相
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