百高山 66:将棊頭山 67:三ノ沢岳

2025年07月26日(土) 〜 2025年07月27日(日)

• GPS: 35:21
• 距離: 26.5km
• 登り: 2,445m
• 下り: 2,447m

コースタイム

1日目

• 山行: 14:13
• 休憩: 0:54
• 合計: 15:07

距離 10.5km 登り 1,746m 下り 156m

4:53 桂小場
6:17 6:20 野田場
6:40 6:41 横山道分岐
6:50 馬返し
7:02 7:03 白川分岐
7:30 7:39 大樽小屋
7:51 7:57 胸突八丁（信大コース分岐）
8:55 9:06 津嶋神社
9:46 9:47 胸突の頭
10:33 10:54 将棊頭山
11:11 11:12 遭難記念碑（聖職の碑）
11:33 黒沢分岐
12:08 濃ヶ池
13:21 駒飼ノ池
13:48 乗越浄土
20:00 宝剣山荘

2日目

• 山行: 10:04
• 休憩: 1:28
• 合計: 11:32

距離 16.0km 登り 691m 下り 2,292m

4:42 宝剣山荘
5:02 5:13 宝剣岳
5:36 5:41 三ノ沢分岐
7:35 7:40 三ノ沢岳
9:21 9:28 三ノ沢分岐
10:02 10:20 宝剣岳
10:53 10:54 宝剣山荘
10:55 天狗荘
11:14 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
11:27 11:28 馬ノ背分岐
12:19 濃ヶ池分岐
12:46 12:47 遭難記念碑（聖職の碑）
13:01 13:21 西駒山荘
13:22 13:32 水場
13:54 胸突の頭
14:09 14:11 津嶋神社
14:44 胸突八丁（信大コース分岐）
14:53 14:57 大樽小屋
15:11 白川分岐
15:14 15:15 馬返し
15:20 横山道分岐
15:30 15:32 野田場
16:13 桂小場
16:14 ゴール地点

天候

晴れ、雨

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

7/26 4:51

桂小場の駐車場（スペース）
この時点で縦列駐車いないのでまだ余裕はあります。
もの凄い斜めの駐車場で車中泊には不向きです。
自分らはさらに奥に50mほど行った所にあるダム施設入口傍に停めて平坦キープ出来ました。

7/26 4:51

桂小場ルート入口の案内板

7/26 5:11

ブドウの泉と呼ばれる水場でハイドレーションとテン場で使用する分の水を補充しました

7/26 5:49

ちりめん坂と呼ばれる九十九折れの道をひたすら登っていきます

7/26 6:21

野田場と呼ばれる上の水場。
この日はブドウの泉と同じくらいの水量でしたが下山時はチョロチョロでした。
ここは期待せずに上なら西駒山荘下の水場利用が確実と思われます。

7/26 6:24

こんな感じの水量です。
下山時はもっと細かったです。

7/26 6:28

オダマキが咲いてました

7/26 6:51

馬返し付近にある神社というか祠

7/26 6:54

馬返し。
ここまでは確かにその気になればオフロードバイクでも来れちゃいそうな道でした。

7/26 6:59

先週に引き続きアリドオシラン

7/26 7:05

木曽駒ヶ岳大量遭難事故の後、しばらく学校登山は中止してたようですが、再会してからの落雷事故もあったようです。

7/26 7:05

こちらの落雷では幸いなことに死者はいなかったようです。

7/26 7:24

徐々に木の生態系が変わって来ました

7/26 7:28

大樽避難小屋前で休憩

7/26 7:51

胸突八丁が始まります。
とは言え常念岳のとこの同じ名称のところよりは緩めです。

7/26 8:02

ギンちゃんいました

7/26 8:36

7/26 8:39

キソチドリと思われます。
クモキリソウに似てますが葉が違うようです。

7/26 8:58

津島神社と呼ばれる地点。
特に祠とかなく見えました。

7/26 9:12

ミヤマフタバランと思われます

7/26 9:42

オトギリソウ

7/26 9:48

胸突ノ頭に到着。
なかなか大変でした。

7/26 9:51

将棊頭山方面が開ける

7/26 9:56

御嶽山が見えましたが雲が多めでした

7/26 9:56

将棊頭山と行者岩の鞍部から。
足の速い人は奥の茶臼山まで行くみたい。

7/26 9:59

少し上がったところから木曽駒ヶ岳。
まだまだ遠いです。

7/26 10:01

西駒山荘への分岐。
自分たちはまずは将棊頭山を取りに行くので登りを選択。

7/26 10:09

ここら辺まで順調でしたが森林限界超えて直射日光で暑くて失速

7/26 10:15

宝剣岳と下には宝剣山荘が見える。
まだまだ遠くてウンザリ気味😩

7/26 10:23

ヘロヘロながら笑顔で📸

7/26 10:32

この近辺でも一人亡くなってるはず

7/26 10:38

到着〜ヽ(´▽｀)/
我が家百高山66座目で三脚で写真撮ったつもりがpixelのタイマーが反応してた割に撮れてない謎の挙動でありませんでした🥲

7/26 11:02

？

7/26 11:12

山頂から下がった所に遭難記念碑。
実際は集団は間延びしてここが遭難地点とも言えない感じではあります。
安全登山を祈りました。

7/26 11:34

木曽駒ヶ岳へのルートと濃ヶ池を経て宝剣山荘ルートが分かれており、時間的な関係で直接宝剣山荘へと向かう。

7/26 11:50

山腹を巻くように続く道を宝剣山荘直下のカールへと歩きます。

7/26 11:57

濃ヶ池。
伊那小屋（宝剣山荘）からここまで来るためにはなかなかの岩場を超えて来ないとダメなので悪天候時は相当な困難だったのではと考えられます。

7/26 12:07

写真で見る限りは綺麗な静寂な場所なのですが。

7/26 12:16

ミツバオウレン

7/26 12:17

ヨツバシオガマ。
大量遭難事故の学生たちも行きにこの近辺で植物観察をしたそうです。グンナイフウロ

7/26 12:32

ここから駒飼ノ池まではなかなかの難路。

7/26 12:42

沢が流れていて汗かいちゃったのでここで顔洗いました

7/26 12:54

雪渓からの水かな

7/26 13:01

梯子からの橋。
短い距離ですがまずまずの岩場の登りが続く

7/26 13:10

カール地形の下に到着

7/26 13:12

コマウスユキソウ（ヒメウスユキソウ）
めちゃくちゃエーデルワイス寄りな花

7/26 13:21

駒飼ノ池。
殆ど池と言うより川。
伊那小屋からこの辺まで降りて来るまでも何だかんだと30分ほどは掛かる。
行方不明だった最後の一人が事故から12年後にここの上部のハイマツ帯で偶然に発見されたとの事です。

7/26 13:27

チシマギキョウ

7/26 13:30

群生

7/26 13:34

近いようでなんだかんどと時間が掛かった区間

7/26 13:51

やっと宝剣山荘に到着。
遠かったです💦

7/26 13:54

テント受付します。
テント場も予約制で飛び込み受付してませんので注意です。
その代わり確実にテント場スペースは確約されてます。

7/26 15:07

テン場。
予約は15張くらいで固定してる感じです。
個人的には確実に場所確保出来るので嬉しい仕様だと思います。

7/26 15:08

本日のお宿。
雨降る想定でバスタブしっかり立たせたかったのでキッチリ張りました。

7/26 15:12

小屋で豪遊したかったですが食堂は14時までと言う😭
ビールと飲み物買ってテントに帰って来たら土砂降り雷雨でした。

7/27 4:46

翌日はテント撤収してデポしてから宝剣岳を超えます

7/27 4:48

岩岩してるけどそんなに怖くはない

7/27 4:51

鎖設置してくれてますが殆ど3点支持で手足で登る

7/27 4:54

核心部と言うか渋滞発生するトラバース部。
朝はガラガラです

7/27 4:56

山頂から木曽駒ヶ岳を望む

7/27 4:58

我が家は2度目の宝剣岳でした〜ヽ(´▽｀)/

7/27 4:58

ここ帰りも通ります

7/27 4:58

丁度日の出でした

7/27 4:59

南アルプスと富士山🗻

7/27 5:04

中央アルプスの稜線。
空木岳から南駒ヶ岳まで見えてます

7/27 5:05

トロルの舌の傍を降る

7/27 5:21

そして登り返し

7/27 5:27

イワヒバリ

7/27 5:34

雷鳥さんもいました

7/27 5:35

足に識別の輪っか付いてます

7/27 5:36

三ノ沢岳分岐でヘルメット脱いでストックを出します

7/27 5:40

超えて来た宝剣岳

7/27 5:42

7/27 5:43

これから三ノ沢岳へと向かいます

7/27 5:56

三角でなかなか美しい形の山です⛰️

7/27 6:05

ルートの大半はハイマツの藪漕ぎ。
でもルートはしっかりとしてます。

7/27 6:09

御嶽山。
今日はくっきり見えてました

7/27 6:09

さりげなくアップダウンあって時間が掛かる

7/27 6:24

ハイマツからニョキ♪

7/27 6:41

半ズボンで来ちゃったから痛いのなんのって😅

7/27 7:00

この辺までハイマツの薮がうるさい

7/27 7:00

ここからの木曽駒ヶ岳はなかなか凛々しく見える

7/27 7:12

ケルン。
この山じゃなくてアコンカグアで遭難した人とかの慰霊碑でなんでしょう？となった。

7/27 7:15

北アルプスが見えました。
右端に槍ヶ岳

7/27 7:24

シナノキンバイ

7/27 7:24

ハクサンイチゲ

7/27 7:26

三ノ沢岳でも雷鳥さん

7/27 7:26

ちょっと驚かしちゃったみたいで逃げ腰。
ごめんね🙇‍♀️

7/27 7:32

ほぼ終わりかけの中、山頂付近に咲いていたチングルマ

7/27 7:33

7/27 7:38

やりました〜ヽ(´▽｀)/
我が家百高山67座目の三ノ沢岳となります

7/27 7:40

山頂からの空木岳、南駒ヶ岳

7/27 9:51

帰りも宝剣岳通過するのですが大渋滞で失速

7/27 10:46

小屋まで戻ってきてソフトクリームで乾杯

7/27 11:14

木曽駒ヶ岳の登り80m程ですが混雑してるの見て嫌になり巻き道で帰ります

7/27 11:18

テン場傍を抜けます

7/27 11:27

また雷鳥さんいました

7/27 11:28

この親鳥は乗鞍岳から来た一匹だそうで、順調に繁殖してるみたいです。

7/27 11:32

宝剣岳がガスに包まれ始めてる

7/27 11:57

7/27 12:11

将棊頭山。
多少の登り返しがある。

7/27 13:00

西駒山荘到着

7/27 13:01

なんとコマクサ群生！
ここのはみんな赤いコマクサでした〜♪

7/27 13:01

最後に見れて嬉しかった☺️

7/27 13:03

西駒山荘の石室。
大量遭難事故の後に地域の人々の協力で建設されたとの事。
床は綺麗に磨かれていて現代も冬季避難小屋として機能しているようです。

7/27 13:03

7/27 13:11

西駒山荘でおでんともつ煮込み、冷たい甘酒を購入。
とても美味しかったです。

7/27 13:25

西駒山荘から1分程下った所にある水場。
めちゃくちゃ冷たくて美味しいお水でした。

撮影機器：

Canon EOS 90D Canon

Pixel 9a Google

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 雨具 着替え 靴 サンダル ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 針金 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ 携帯トイレ

感想

Wakaba

過去山行記録となります。
2025年7月26日~27日


今週末も百高山進めて来ました。
今回はクラシックルートの桂小場から「聖職の碑」の軌跡を歩く旅となります。


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【将棊頭山（2730m）】

将棊頭山（しょうぎかしらやま）は、木曽山脈（中央アルプス）にある標高2730mの山。木曽駒ヶ岳の北に位置し、山体すべてが長野県に属する。

山の姿が将棋の駒に似ているところから名前がついた。「桂小場」から日帰り登山ができる山で、高山植物コマクサ群生の山である。

【三ノ沢岳（2847m）】

三ノ沢岳（三沢岳）（さんのさわだけ）は、木曽山脈（中央アルプス）にある標高2,847 mの山[3][注釈 1]。主稜線上にある宝剣岳から南西方向に延びた尾根上[注釈 2][1]に位置する。山体すべてが長野県に属し、木曽郡上松町と大桑村にまたがる[4]。地形図では「三沢岳」と表記されているが、三ノ沢岳が用いられることが多い。

（いずれもWikipediaから抜粋）
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登山口となる桂小場には金曜日の業後に嫁さんに会社まで道具を積んで車で来てもらって直接向かいました。
上の駐車場は約15台ほど停められるとのことで争奪戦が予想されたので車中泊しちゃって確保しようと言う算段です。
しかし事前情報で駐車場はもの凄い傾斜でドアが自重で勝手に開いちゃうレベルとの事で場所選びが重要そうでした。
実際に現地に着いてみた感じだと斜めすぎてこりゃとても寝られないと言った感じでしたが、最奥のダムの施設入り口の傍のスペースが運よく空いており更に平らと言う幸運でなんとか車中泊を可能にしてくれました。

さて桂小場からのクラシックルートですが、新田次郎の「聖職の碑」と言う山岳小説の題材となった大正2年に起きた木曽駒ヶ岳大量遭難事故の場所となります。
我が家は小説の「聖職の碑」は未読ではありますが羽根田治の山岳遭難本の該当事故は読んでいたのでこちらからのルートを選んでおります。

現地を実際に歩いてみて思ったことは、登山口まで既に16kmも歩いてから登りはじめており、宝剣山荘の前身の伊那小屋に辿り着いたのは午後6時で悪天候（台風）に見舞われ、小屋も屋根が焼け落ちていたと言うことで、現代の装備でも並大抵の状態ではなかったのではないかと思いました。
全身が濡れて冷え切った状態のまま駒飼ノ池から濃ヶ池を抜けて将棊頭山を現在の西駒山荘のある巻道を使ったとは言え樹林帯まで逃げ込むのは相当な困難だったのではないかと。
将棊頭山と濃ヶ池の中間あたりに遭難記念碑があるのですが、慰霊碑ではなく記念碑になってるのは記憶を忘れ去られないようにとの事です。
ご冥福をお祈りします。

さて、我が家も同じように将棊頭山を超えて濃ヶ池を抜けてカール地形から宝剣山荘へ入りその日は一泊しました。
夕方から激しい雷雨に襲われたものの日暮れ前には止んで晴れ間も覗く天気に回復。

翌日はテント撤収してデポさせてもらって軽身で宝剣岳を抜けて三ノ沢岳へ。
分岐から三ノ沢岳まで片道約2時間も掛かるとの事でなんでかな？と思ってましたがハイマツの藪が凄いんです。なるほど時間が掛かると理解しました。
それでも予定よりは速く往復出来たのですが折り返しの宝剣岳で大渋滞で失速。
その後なんとか宝剣山荘まで戻って荷物回収して下山開始したものの登山口の桂小場に戻って来れたのは16時過ぎでした。
このルート長くて大変でした。
憧れのルートではありましたが、ロープウェイ利用の木曽駒ヶ岳ルートが確立された今となっては本当に好きな人しか登らないだろうなぁ！と感じるほど長くて大変なルートだと思います。

帰りはしっかりと中央道の渋滞にハマって大月から青梅まで下道でエスケープしたものの家に着いたのは22時半と山も大変なら移動も大変だと久々にウンザリな週末でした。