初めての槍ヶ岳は最高（新穂高温泉からピストン、途中周回；3度目の正直）

2016年07月10日(日) 〜 2016年07月11日(月)

• GPS: 17:52
• 距離: 30.2km
• 登り: 2,642m
• 下り: 2,709m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:08
• 休憩: 0:51
• 合計: 8:59

6:15 スタート地点
6:32 6:44 新穂高温泉バス停
6:45 6:46 新穂高登山指導センター
6:50 6:50 新穂高温泉駅
7:07 7:07 小鍋谷ゲート
7:37 7:47 穂高平小屋
8:45 8:46 白出小屋
10:05 10:08 滝谷避難小屋
10:16 10:23 藤木レリーフ
11:39 11:39 槍平小屋
13:34 13:51 飛騨沢千丈乗越分岐
15:14 槍ヶ岳山荘

2日目

• 山行: 8:27
• 休憩: 0:32
• 合計: 8:59

6:03 槍ヶ岳山荘
6:25 6:45 槍ヶ岳
7:35 7:35 槍ヶ岳山荘
8:18 8:22 千丈乗越
10:53 10:53 奥丸山
11:40 11:46 槍平小屋
12:31 12:31 藤木レリーフ
12:34 12:34 滝谷避難小屋
13:35 13:35 白出小屋
14:04 14:05 穂高平小屋
14:27 14:27 小鍋谷ゲート
14:43 14:43 中崎山荘 奥飛騨の湯
14:52 14:52 新穂高温泉バス停
14:59 15:00 新穂高温泉無料駐車場
15:02 ゴール地点

スマホの不調から、ログが飛んだり、途切れたりしています。

天候

1日目：晴時々曇り　弱風、　2日目：快晴　弱風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

行き：前夜、自宅から松本IC経由で、新穂高温泉駐車場へ。
24:30　新穂高温泉第3駐車場（登山者用、無料）に到着、車中
泊。
帰り：松本IC経由で帰宅。

新穂高温泉第3駐車場に停まっていたのは、半分以下でした。
大半は、前日からの車かと思います。
トップシーズンは、満車になるとの事です。

ネットでダウンロードした駐車場案内図では、トイレがあると
書いてありましたが見つけられず、登山指導センターのトイレ
を使用しました。

登山指導センターにポストがあり、登山計画書と下山届を提出
します。

コース状況／危険箇所等

道が整備されていて、間違う所は、穂高平小屋への林道からシ
ョートカットする入口位でしょうか。初めてだったので、分か
らず林道を遠回りして歩きました。時間的には、そんなにロス
はないかと思います。

自分の印象で書くと

・林道から登山道に入る白出沢出合からの道は岩がゴロゴロし
　た道で、下りは歩きにくかったかと思います。（疲労のせい
　かも）
・滝谷出合の渡渉点にはライブカメラが設置されており、槍平
　小屋のHP上で状況が確認でき、とても参考になりました。
　当日朝、スマホで確認、前日より水量が減っていて安心して
　登れました。
・後は、ひたすら登りですが、この時期花が多く、疲労は別と
　して飽きる事はありませんでした。
・槍ヶ岳穂先往復：予想通りで、目印に沿って歩けば危険とは
　感じません。でも、混む時期には行きたくない所です。（渋
　滞はするでしょう）
・帰りは、千丈乗越から奥丸山を経由する道を選びましたが、
　個人的には好きな道です。眺望が良く、花がたくさん。
　ただ、お勧めできるかと言われると、そんなに人が通る道で
　ない為、微妙な所です。一度、自分が踏み外したせいもあり
　ますが。
　奥丸山から槍平小屋への渡渉点は、増水時は厳しいと思いま
　す。

写真

7/10 5:39

前夜の寝床、初めての車中泊。意外と良く眠れた。

7/10 6:08

無料の第3駐車場は、40%位の埋まり具合でしょうか。同じ位の時間に出たのは、2人位でした。

7/10 6:32

登山指導センター。綺麗なトイレをお借りし、登山ポストに計画書を入れて出発。

7/10 7:06

暫く、林道歩きですが、支流の沢やアジサイ等を見ながら歩くので苦になりません。

7/10 7:38

穂高平小屋到着。ショートカットする道があったようですが、気付かず林道を歩いてきました。

7/10 7:52

ノアザミの蜜はよほどおいしいんでしょうか。良く蜜蜂がとまっています。

7/10 7:57

今日は、久々の梅雨の晴れ間。荷揚げのヘリコプターはフル稼働です。

7/10 8:39

オオヤマレンゲとの事。近くに説明の案内板がありました。

7/10 8:48

白出沢出合到着。林道歩きも終わりです。

7/10 8:49

河原から見ると、笠ヶ岳、抜戸岳が顔を出しています。

7/10 9:00

岩がゴロゴロした道です。

7/10 9:11

サンカヨウはもう実になっていました。

7/10 9:19

イチヤクソウでしょうか。

7/10 9:25

ユキザサも赤い実になっています。

7/10 9:26

ゴゼンタチバナはあちこち群生しています。

7/10 9:33

登りはあまり苦になりませんでしたが、下りは疲れた岩ゴロゴロの道。

7/10 9:40

オトギリソウでしょうか。

7/10 10:08

滝谷出合の渡渉点にかかる橋。増水すると、橋が埋まるんでしょうか。今日は大丈夫。

7/10 10:11

ヤマハハコ？　虫が食事中。

7/10 10:13

この岩の上のカメラが、先ほどの橋の状況をライブ撮影しています、槍平小屋のHPに載っていますので、とても参考になります。

7/10 10:27

ダイモンジソウかな。ユキノシタの仲間でしょう。

7/10 10:47

ヨツバシオガマ。いい色合いです。

7/10 10:55

ミヤマカラマツかな？

7/10 11:11

白いグンナイフウロをアップで。

7/10 11:18

槍平小屋に近づくと、木道が。

7/10 11:24

ミヤマキンポウゲでしょうか。川表が光って綺麗。

7/10 11:30

槍平小屋到着。

7/10 12:05

オオバミゾホオズキのようです。正面から見るとスミレみたい。

7/10 12:20

カラマツソウかな。形がいいですね。

7/10 12:22

マイヅルソウもまだまだ綺麗です。

7/10 12:30

これはキヌガサソウでしょうかね。

7/10 12:32

兎に角、道端には色んな花が咲いています。

7/10 13:10

西鎌尾根から槍ヶ岳に向かう稜線が見えています。

7/10 13:22

ツマトリソウも所々に。

7/10 13:25

遠くに槍ヶ岳山荘が見えてきました。

7/10 13:34

アオノツガザクラ。

7/10 13:36

ダイモンジソウでしょうか。アップしてみます。

7/10 13:37

キバナノコマノツメ。

7/10 13:40

チングルマは終わりかけですが、少しましな群落もあります。

7/10 13:43

クロユリを1輪見つけました。何十年振りだろう。

7/10 13:44

上の方は雲がかかってきましたね。

7/10 13:46

シナノキンバイは大きくて目立ちますね。

7/10 13:48

この辺はシナノキンバイとハクサンイチゲのお花畑。

7/10 13:49

救急箱が置いてある千丈分岐点到着。下ですれ違った方がこの近辺で熊を見つけたそうです。熊鈴リンリンならして通過。

7/10 14:05

振返っても、上の方は雲がかかっていますね。

7/10 14:07

キバナシャクナゲが、まだ咲いていました。

7/10 14:09

コメバツガザクラ。

7/10 14:11

コイワカガミも、まだ残っています。

7/10 14:24

お花畑の中を進みます。

7/10 14:40

ようやく標高2800m。花を撮りながらゆっくり歩いてきたとは言え、さすがにバテテきました。歩みが更に遅くなります。

7/10 14:49

ハクサンイチゲは綺麗です。

7/10 14:55

槍の穂先が見えてきました。

7/10 15:02

雪渓は殆ど残っていません。

7/10 15:06

イワツメグサをアップで。

7/10 15:29

飛騨乗越到着。槍をバックに本日の1枚。

7/10 15:30

常念岳と下には殺生ヒュッテが見えています。

7/10 15:32

槍ヶ岳アップ。

7/10 15:38

ミヤマオダマキが咲いています。

7/10 15:45

中岳方面も雲が取れてきました。

7/10 15:49

ミヤマキンバイも鮮やかです。

7/10 15:52

ハクサンイチゲとセットの群落。

7/10 16:02

ヨツバシオガマもアップで。

7/10 16:04

槍ヶ岳山荘到着。少しガスがかかっています。今日は穂先に登る気力なし。手続きをして休みます。

7/10 17:02

本日の夕食。今回はこの後、ワインとチューハイ。

7/10 18:07

外に出て周りにたくさんあるイワベンケイを撮ります。この他にも白い花や黄色いのが咲いていましたが、名前分からず。

7/10 18:52

夕日が雲の中に隠れて行きます。綺麗な日の入は無理そう。

7/10 19:21

穂先の空が綺麗。

7/10 19:27

雲がかかっていますが、いい夕焼けが撮れました。

7/11 4:29

翌朝、日の出を待ちます。八ヶ岳がうっすら見えています。

7/11 4:30

穂先の上には、もう数人登って日の出を待っています。私は初めてなので、暗い内には登りません。

7/11 4:41

穂先の脇から日が出てきました。

7/11 4:44

かすかに富士山と南アルプスが見えています。写真だと良く分からないか。

7/11 4:44

中岳も赤く染まり、

7/11 4:51

笠ヶ岳も穂高の影を写して、上だけ赤く、

7/11 4:51

西鎌尾根の向こうに黒部五郎、薬師岳。

7/11 4:51

薬師岳、水晶岳。

7/11 4:58

赤岳山荘。

7/11 4:59

乗鞍岳と御嶽山の頭も見えています。

7/11 5:03

ハクサンイチゲも朝の光で輝いています。

7/11 5:06

イワベンケイも。

7/11 6:03

さて、朝食を済ませ、いよいよ槍ヶ岳挑戦。

7/11 6:07

目印に沿ってルートを進みます。

7/11 6:10

上の方に梯子が見えました。

7/11 6:16

鎖場を慎重に登って、次の梯子へ。

7/11 6:18

この2つの梯子を上ると山頂です。

7/11 6:22

ついに到着。初槍です。

7/11 6:26

周りは絶景。常念岳とその向こうに広がる雲海。

7/11 6:27

2週間前にいた大天井岳から燕岳。あそこから見た朝の槍ヶ岳は最高だったなあ。

7/11 6:27

遠くに、来年の目標、剱、立山も見えます。

7/11 6:27

薬師岳。

7/11 6:27

黒部五郎岳。

7/11 6:27

笠ヶ岳。

7/11 6:29

そして、山荘からだと中岳に隠れて見えなかった穂高連峰。皆見えます。最高です。

7/11 6:46

後で登ってこられた4人パーティーの方に撮って頂きました。空いてて30分も滞在。風もなく贅沢な瞬間。

7/11 6:52

さて、下り始めます。下り専用梯子から、

7/11 6:56

鎖場を下ります。

7/11 7:05

絶壁に咲いているのはアオノツガザクラかな。

7/11 7:09

皆、隙間に逞しく咲いています。

7/11 7:38

山荘に戻って、支度をし、千丈乗越に向かいます。

7/11 7:55

昨日登って来た飛騨乗越への道が綺麗に見えています。

7/11 8:17

千丈乗越到着。その先は西鎌尾根に続く道です。

7/11 8:21

私は千丈分岐に向かいます。前方には奥穂が見えています。

7/11 8:31

登山道を下りて行くと、

7/11 8:35

奥丸山への分岐点が。地図を確認すると破線ルートですが、稜線を歩けそうですので、急遽、そちらに向かいます。

7/11 8:38

お花畑と笠ヶ岳に向かって。

7/11 8:46

ザレた道を下りますが、簡易階段が作ってあるので安心です。

7/11 8:51

踏み跡に近い道ですが、はっきりしています。

7/11 8:56

今まで見られなかったハクサンフウロ。

7/11 9:00

穂高連峰はいつも左に。

7/11 9:01

あの尖がった所が奥丸山のようです。

7/11 9:04

葉の形からみるとウサギギクでしょうか。

7/11 9:21

今年、初ニッコウキスゲ。

7/11 9:28

調子よく歩いていたら、この写真の右側に足を踏み外しました。笹で良く分かりませんでしたが、40度以上ありそうな坂でした。笹を掴んで、1m位の落下で済み、事なきをえました。油断大敵。

7/11 9:40

振返ると槍ヶ岳から通って来た稜線が見えます。

7/11 9:51

ミヤマリンドウのようです。

7/11 9:56

クロユリもあります。

7/11 9:57

コバイケイソウでしょうか。

7/11 10:08

ハイマツの雄花？

7/11 10:25

ニッコウキスゲのお花畑です。

7/11 10:26

奥丸山と槍平小屋への分岐点到着。当然、奥丸山に行ってみます。

7/11 10:36

この辺も綺麗なニッコウキスゲが咲いています。

7/11 10:37

ちょっと、崩落場所も。

7/11 10:45

違う角度からの穂高連峰。

7/11 10:53

奥丸山到着。後ろには槍ヶ岳が。ここも見晴らしが良く、360度見渡せます。かぶるので写真省略。いい所です。

7/11 10:58

戻る途中で、ミツバオウレン。

7/11 11:00

ニッコウキスゲの向こうに見える大キレット。

7/11 11:13

先ほどの分岐から槍平小屋に下ります。普通の道に見えますが、痩せ尾根です。

7/11 11:16

所々、崩落している所に来ると横は急坂と分かります。

7/11 11:22

ロープ場を振返って。写真の右に迂回する道があるのに気付かず、左の崩落場を横切りました。

7/11 11:24

アカモノ登場。

7/11 11:37

下に降りて、川の向こうに槍平小屋が見えてきました。

7/11 11:38

簡単に渡渉出来る所がなく、ロングスパッツをつけて、ここを横切りました。もっと増水していたらやばかった。

7/11 11:51

登る時に気付かなかったクルマユリ。

7/11 12:17

対岸には細長い滝が見えています。

7/11 12:33

滝谷出合の川の流れ。

7/11 12:44

センジュガンビ。

7/11 13:08

シモツケソウ。

7/11 14:05

穂高平小屋近くから林道をショートカットする道を行きます。

7/11 14:15

あまり歩き易い道ではありません。

7/11 14:21

ここが、林道への出口というか、下から来た時は入口。初めてだと見逃すでしょう。

7/11 15:00

車を停めた所を行き過ぎて、深山荘まで来てしまいました。2日間とも、結構疲れたな。でも、楽しかった。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough オリンパス

EOS Kiss X8i ボディ CANON

装備

個人装備

Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック カメラ ヘルメット

感想

nino33

初めての槍ヶ岳を目指して、2回、悪天候で断念。予想天気図を
見て、満を持しての3回目チャレンジです。

結果は、最高の天気に恵まれました。
駐車場と、槍穂先の渋滞が嫌で、夏休み前に何としても行きたか
ったのが実現できました。

レコで見ると、多くの方が日帰りで登られているようです。私は
余裕を持って、前夜泊＋槍ヶ岳山荘1泊で計画しましたが、やはり
これが限界でした。
日帰りは若い方に任せましょう。

前の方のレコで、このコースも花が多いのは知っていましたので、
一眼レフ持参。登りは、花を撮りながら行きましたが、さすがに
標高差 2000mはきつく、最後の300mはバテました。

槍ヶ岳山荘は、宿泊40名程度だったでしょうか。ゆったりできま
した。綺麗な夕焼けと日の出を見る事ができ、今回も最高の山行。
好条件に恵まれて、レベルアップに繋がったかどうかは別として、
剱岳への第1関門突破です。

昔、20代の頃、山に登った経験はあると言っても、当時ですら、
岩場の槍、穂高は無理かというレベルです。

還暦を過ぎてから、改めて、本を読んだり、登山教室での座学や
岩場、雪山の実践講座を体験して、ようやく槍ヶ岳まで辿り着き
ました。

帰りのルート、奥丸山を経由するのは全くの思い付きですが、完
全なピストンに比べ、見晴らしが良く違った花を見られ、私とし
ては、良い選択でした。

今回も、色んな方のレコを参考にさせて頂き、無事に戻れた事を
感謝致します。有難うございました。

コメント

happu1411

祝槍ヶ岳登頂！
nino33さん、
3度目の正直で、やりましたね！
槍ヶ岳登頂、おめでとうございます。
天候にも恵まれ、お花たちにも
祝福されて、最高のチャレンジ
でしたね。
また槍ヶ岳山荘からの
アーベントロートとモルゲンは
とても美しく心に響きます。
わたしもいつかは登ってみたい
槍ヶ岳、とても羨ましいです。
大変お疲れさまでした！
happuより

nino33

Re: 祝槍ヶ岳登頂！
happu1411さん

コメント有難うございます。

待った甲斐がありました。
今までは予報がそこそこでも、予想天気図がぼんやりして
いて、局所的な大雨や雷雨が恐く、かつ、15:00前に山荘
に到着する自信がなかったので、途中で行き先を変えたり
しました。

今回は、少なくとも、11日が高気圧に覆われると見て決行。
読み通りだったのが嬉しいです。
夏休み前で登山者も少なく、誰にも迷惑をかけずに、山頂
で30分滞在、居合わせた方とこの幸運を分かち合いました。

登る事自体が目標でしたが、神様がお花のプレゼントもく
れました。
happuさんも、ぜひ行って、素晴らしい写真を見せて下さい。

nino33