【剱岳】源次郎尾根コース(敗退)
- GPS
- 08:13
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,523m
- 下り
- 1,522m
コースタイム
- 山行
- 5:07
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:35
天候 | 14日:曇り時々雨(雷を伴う) 15日:雨時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
長袖インナー
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
行動食
調理用食材
調味料
飲料
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ガムテープ
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ロープ
ハーネス
ヘルメット
確保機
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
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感想
タイトル通りです。今シーズン2回目の敗退です。
始終天候不良が継続しただけでなく、2日目には強風暴風を伴う感じとなり、一般登山道であるところの別山尾根コースですら危険かもしれない雰囲気でした。
〜1日目〜
龍王岳、雄山は問題なく踏むことが出来たのですが、雄山に登っている途中に遠足登山渋滞にはまり、少々時間をロスってしまいました。
恐らくこのロスが原因で、大汝山を踏まなかったのかと思われます。
他人事風に書いてますが、自分でもなぜ大汝山を踏まなかったのか記憶がないのです。
ホームの山ではないので、15時までには宿に入りたかったのかと思われます。
別山については手前付近で雷が鳴り始めたかつ、やり過ごすだけの時間はないと判断したため、巻いて剱沢に降りることにしてしまいました。
結果として立山縦走も中途半端に敗退してしまってます。
この日は、「まぁ明日の源次郎が本番だ、またくればいい...」ぐらいの軽い気持ちでした。
〜2日目〜
【敗退に至る過程】
午前2時ぐらいに目が覚めた時点で風雨は剣山荘を吹き飛ばさんばかりでしたが、午前4時にもなると少し収まり、これはいけるか?と思い、窓を2mmほど開けた瞬間に「無理」と判断。
午前5時になり、ある意味タイムリミットを迎えた時点では少し風はおさまってましたが、そもそも「鞍部に位置する剣山荘でこんだけ風ふいてるってことは稜線はお察しください状態なんでは?死ぬにはまだ早いなぁ。」という感じで自分の中で無理やり決着させ、めでたく敗退を決めこんだのでした。
【葛藤、慟哭】
前日に作っていただいた弁当をもそもそとむさぼった後、早々と撤退準備を開始。
前日の夜に準備していたガチャ類をまたザックにしまい込むこの作業...これからヒャッハーと遊びに全力を尽くそうと、おもちゃ箱をひっくりかえした直後、かーちゃんに「今から掃除するから片して」と、諫められた子供の気もちはきっとこんな感じ。
宿をあとにし、雷鳥沢を目指して登っている間も「果たしてこの風なら稜線でも大したことはないのでは?今から引き返せば別山尾根コースからでも剱の頂は踏めるのでは?」と、悪魔の囁きと戦うこと10分、「いやいや、山の天気は急激に変わるもの。ましてや3,000m近い山でのこと、不測の事態にソロで対処できる能力はまだない」と、理性様にお任せすること10分、振り返って、見て、そしてアラサーは魂の限りに叫びました。
「ああ!!源次郎が!八ツ峰が見える!」
この時の心境については「恋い焦がれるような...」とか、そんなキレイなはしりで始まる感じではなく、「デパートのおもちゃ売り場でおもちゃを買ってもらえなかったガキんちょの心境」とほぼ同じレベルだったはず。それぐらい悔しい瞬間でした。
剱沢と雷鳥沢の越に至るまで、途中幾度となく剱岳方面を見やりましたが、離れれば離れるほどガスは濃くなり、やがて見えなくなる...そして募る思いは鉛の如く重くなっていくのでした。
「7月末に(仕事さぼって)また来よ。」
そう心に決めました。
【観光モード突入】
雷鳥沢に降り始めると思いのほか心は落ち着きを取り戻し、ペースも安全なぐらいの速度で下山を継続。
この時にはもう、「雷鳥沢を見て、ミクリガ池を見て、黒部ダムを見て、帰ろ」ぐらいにしか頭になかったので、あとはほぼ写真通りのコースでした。
【敗退原因】
天候不良。この一言でしかないです。
雨ごときならいくらでも耐えられるので問題ないんですが、風だけは本気で命にかかわる危険要素なので、今次山行の敗退の決め手となってしまいました。
体力的には2日目開始時点で80%くらい残ってまして、筋肉痛とかも特になかったのでペース配分とかは問題なし。
装備についてもやや多すぎるくらいでしたので問題なし。ただし源次郎を乗り切れたかは実行してないので不明。技術も同様。
7月末は晴れることを願って...リベンジを果たしたいところです。
葛藤、わかります。大学山岳部時代に一だけ八ツ峰行った事ありますが、ガスって計画が遅れ、揚げ句、長次郎谷?で一人滑落で地獄を見ました。慎重過ぎる位で丁度良いと思います。頑張って下さい。
>max108様
コメント、及びご共感頂きありがとうございます。
計画段階では天候が厳しければ即時撤退と、冷静そのものなのですが、やはりいざ目標を眼前にすると中々難しいものがあることを身をもって体験できた良い山行だったと思いたいものです。
単独山行と言えど事故を起こした時には周囲に莫大な迷惑がかかること必至ですので、判断能力をさらに磨いていきたい所存です。
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