花の楽園を歩く;大雪渓〜白馬岳、雪倉岳、朝日岳〜蓮華温泉


- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 2,912m
- 下り
- 2,679m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:50
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:40
天候 | 8/4;曇り、霧、のち晴れ。8/5;晴れ、8/6;晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り;蓮華温泉〜JR平岩駅(バス)。(以降は糸魚川、金沢経由、JR) |
コース状況/ 危険箇所等 |
1)朝日岳〜蓮華温泉への下山道について;8/5に、朝日岳から蓮華温泉へ下る登山者(グループ)のうち1名が転倒して頭部にケガ、夕方に富山側のヘリで朝日小屋に搬送されるという事故があった(朝日小屋の人からの情報)。道自体はそれほど険しくはないが、岩が蛇紋岩系で滑りやすいので要注意。登山道が濡れている箇所も多い。 2)大雪渓は軽アイゼンが必要。ヘルメットもあれば安心。今年は雪が少なかったせいか?大雪渓終点からの急登のほうがキツイ。 3)白馬〜雪倉〜朝日小屋のルートはよく整備されており、危険個所は少ない。道もはっきりしている。 |
その他周辺情報 | JR平岩駅は無人駅。駅前に自販機があるのみ。また大糸線の本数が少ないので、JRを利用する人は時刻を要確認。 |
予約できる山小屋 |
蓮華温泉ロッジ
|
写真
感想
※ 年1回の夏の北アルプス登山。登山歴は長い自分だが、今回、初めて、白馬大雪渓から白馬に登る計画を立てた。さらに以前から取っておいた白馬北方の山々(雪倉岳、朝日岳)を回る期待のルート。
0日目(8月3日)
・この日は四国からの移動日。JRを乗り継いで、夕方に白馬のペンションに到着。明日からの山行に備え、ゆっくりする。
1日目(8月4日)
・朝6時、フロントからの電話で目覚めた。しまった、寝坊した!朝いちばんのバスはあきらめ、ペンションのクルマでバスターミナルまで送ってもらい、2番バスに乗る。猿倉までのバスは以外とガラガラだった。
・猿倉から登山道を歩き始める。今日は雲が多い朝で、所どころに青空が見える程度。午後の夕立が心配ではある。道脇にはガクアジサイなど、産地の花が多い。
・白馬尻の小屋から雪渓に入るのかと思っていたが、雪渓末端はまださきで、約1時間歩いてようやく雪渓の道となる。ここで他の人と同様に軽アイゼン(6本歯)を着ける。さらに久々に持ってきたヘルメットも落石対策として着用した(周りを見ると、ヘルメットを着けている人はほとんどおらず)
・夏の雪渓は、針の木雪渓や剣沢雪渓を経験しているので特に珍しくはないが、雪の上を渡る風が涼しくて歩きやすい。通る人が多いので踏み跡もはっきりしていた。
・雪渓歩きは約1時間半で終わり、雪渓の終わりかけ部分から左岸の山道へ取りつく。ここから先、稜線までが意外と急な道で、きつかった。代わりに高山植物がたくさん出てきた。ちょうど上空を覆っていた雲も取れて青空が出てきて、暑いものの夏山らしくていい感じ。
・高度があがってきて足取りが重くなってきたが、15時前にようやく白馬山荘に到着。さっそく生ビールを飲み、一息つく。噂の通り大きい小屋だが、部屋はふつうの山小屋と同じ。今日は、16人部屋に7人の入りで、ゆったりできた。夕食はハンバーグがメインで、日本一の規模を誇る山小屋にしては、思ったよりショボイと感じた。
2日目(8月5日)
・今日のコースは長丁場で、予約時に朝日小屋のオバサンからも忠告を受けていたので、朝食なしで早出をする。5時ちょうど、白馬山頂に到着。ちょうど朝日が東の空から出てきたところだった。今朝は、下界は雲海に覆われ、また中層にはモヤがあって遠くの山は見えないのが残念だが、上空は良く晴れていて安定した夏空になる感じ。山頂からは今日のルート、雪倉岳、朝日岳も良く見えた。
・三国境まで稜線を歩き、そこからいよいよ雪倉岳へのルートへ向かう。今年は冬の雪が少なかったせいで、ルート上には雪田がほとんどないが、高山植物はマツムシソウなど結構たくさん咲いていて期待通りだ。まだ朝の内は涼しいし、快調に稜線歩きを楽しむ。
・8:30 雪倉岳に到着。期待通りに展望が良く、南はやってきた白馬岳、北にはこれから向かう朝日岳が意外と遠くに見える。
・雪倉岳からは、標高差500mを下る。そろそろ対向者がでてきたが、登りはなかなかきつそうだ。その後、赤男山を巻く道を進んでゆく。ガレ場は花が少ないが、草原状のところは花が多く、期待通りの良い感じの道だ。また途中の沢で水を約1L補給する。このルートは水場が点在しているので助かる。さらに行くと水平道の分岐にでた。そろそろ暑さもあって疲れてきたので、朝日岳山頂は明日ということにして水平道を行く。
・13:30 朝日小屋に到着。今日は距離も長かったし、後半は暑さで少々バテた。到着してまたまたビールで一人乾杯する。この朝日小屋は以外と宿泊者が多く、本日は約80名とのこと。だが、1名に1枚の布団は確保できた。ここの夕食は昨日と違って6皿もおかずがあり豪華だった。またまたビールが進んでしまった。
・今日は11時ころ、上空にヘリが旋回したので、遭難でもあったのか?と思っていたら、やはり遭難だった。小屋のオバサンの説明によると、蓮華温泉へ下っていた登山者グループのうちの1名が、アオナギというところで転倒、頭、顔面にケガをしたとのこと。午後は雲が出たのでヘリがでず、18時過ぎに雲が少なくなったころに、再び富山県警のヘリが遭難者をピックアップし、この朝日小屋に下ろしていった。自分も気を付けよう!
・ここは栂海新道の拠点ともなっているので、宿泊者の半分は栂海新道へ向かう人たちだった。真夏に栂海新道を行くのは厚くて大変だろうなと思うが、予想以上に栂海新道は人気があるようだ。
3日目(8月6日)
・今日は蓮華温泉へと下るのみだが、地図のコースタイムでは1日コース。朝食後、すぐ出発する。まず朝日岳へ昇るが、このルートも花が多く、調子よく登れた。ただし朝の内はブヨが多く、数か所刺された。
・6:30 朝日岳山頂着。ここも展望の良い山頂で、南には昨日登った雪倉岳が大きく、また北西方向には日本海側の黒部平野も見えていた。
・朝日岳を下り、栂海新道への分岐を過ぎ、さらにどんどんと下ってゆく。今日も天気が良くて朝の内は雲一つない晴天。花も多くていい道だが、陽射しがきつく、早くも汗がだらだら出てきた。
・思ったより時間がかかり、標高1750mの花園平に到着。ここで休んでいる人も多い。そろそろ登りの人とも対向するようになってきた。この花園平には水場があり、冷たい水が美味しかった。
・今回、花の写真などをたくさん写し過ぎたせいで、このあたりでカメラのSDカードがいっぱいになるとともに、カメラの電池も切れかけてきた。景色の良い個所の写真はだいぶとったのでギリギリセーフという感じだが、これからは予備のカードと予備の電池も必要だな。
・その後、途中から樹林帯の中となり、下りが延々と続く。下るにつれて気温も上がってそろそろバテてきたころ、ようやく第一の沢(橋)に到着、まだ先は長いので休まず進み、第二の沢(橋)を越える。ここが今日のルートの最低点(標高1150m)で、あと目的地の蓮華温泉までは約300mの登り返しがある。登り返しは木道が整備されていたので割と歩きやすかったが、なんせ標高も低いし、風もないので、暑さで今日もバテてきた。
・13:30 ようやく蓮華温泉ロッジに到着。今日は下りばかりだったにしては暑さにやられて、今日もバテ気味での到着。またまたビールを飲んで一息つく。さらに1切れ300円のスイカも食べる。これは美味しかった。ここは個室の多いロッジで、独り者は二段ベットの部屋。自分の部屋には結局、だれもこなかった。温泉で汗を流し、午後は部屋でのんびりする。夕食はなかなか良かった。
4日目(8月7日)
・今日も良い天気で、宿からは遠くに朝日岳が見えた。
朝8:15発(始発)のバスで下山。JR平岩駅から糸魚川にでて、北陸周りで四国への帰路についた。
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