記録ID: 933837
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
日程 | 2016年08月04日(木) ~ 2016年08月06日(土) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 8/4;曇り、霧、のち晴れ。8/5;晴れ、8/6;晴れ |
アクセス |
利用交通機関
行き;白馬BT〜猿倉登山口(バス)。(白馬までは名古屋、松本経由、JR)
電車、
バス
帰り;蓮華温泉〜JR平岩駅(バス)。(以降は糸魚川、金沢経由、JR)
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
- 1日目
- 山行
- 7時間0分
- 休憩
- 50分
- 合計
- 7時間50分
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | 1)朝日岳〜蓮華温泉への下山道について;8/5に、朝日岳から蓮華温泉へ下る登山者(グループ)のうち1名が転倒して頭部にケガ、夕方に富山側のヘリで朝日小屋に搬送されるという事故があった(朝日小屋の人からの情報)。道自体はそれほど険しくはないが、岩が蛇紋岩系で滑りやすいので要注意。登山道が濡れている箇所も多い。 2)大雪渓は軽アイゼンが必要。ヘルメットもあれば安心。今年は雪が少なかったせいか?大雪渓終点からの急登のほうがキツイ。 3)白馬〜雪倉〜朝日小屋のルートはよく整備されており、危険個所は少ない。道もはっきりしている。 |
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その他周辺情報 | JR平岩駅は無人駅。駅前に自販機があるのみ。また大糸線の本数が少ないので、JRを利用する人は時刻を要確認。 |
過去天気図(気象庁) |
2016年08月の天気図 [pdf] |
写真
感想/記録
by ベルクハイル
※ 年1回の夏の北アルプス登山。登山歴は長い自分だが、今回、初めて、白馬大雪渓から白馬に登る計画を立てた。さらに以前から取っておいた白馬北方の山々(雪倉岳、朝日岳)を回る期待のルート。
0日目(8月3日)
・この日は四国からの移動日。JRを乗り継いで、夕方に白馬のペンションに到着。明日からの山行に備え、ゆっくりする。
1日目(8月4日)
・朝6時、フロントからの電話で目覚めた。しまった、寝坊した!朝いちばんのバスはあきらめ、ペンションのクルマでバスターミナルまで送ってもらい、2番バスに乗る。猿倉までのバスは以外とガラガラだった。
・猿倉から登山道を歩き始める。今日は雲が多い朝で、所どころに青空が見える程度。午後の夕立が心配ではある。道脇にはガクアジサイなど、産地の花が多い。
・白馬尻の小屋から雪渓に入るのかと思っていたが、雪渓末端はまださきで、約1時間歩いてようやく雪渓の道となる。ここで他の人と同様に軽アイゼン(6本歯)を着ける。さらに久々に持ってきたヘルメットも落石対策として着用した(周りを見ると、ヘルメットを着けている人はほとんどおらず)
・夏の雪渓は、針の木雪渓や剣沢雪渓を経験しているので特に珍しくはないが、雪の上を渡る風が涼しくて歩きやすい。通る人が多いので踏み跡もはっきりしていた。
・雪渓歩きは約1時間半で終わり、雪渓の終わりかけ部分から左岸の山道へ取りつく。ここから先、稜線までが意外と急な道で、きつかった。代わりに高山植物がたくさん出てきた。ちょうど上空を覆っていた雲も取れて青空が出てきて、暑いものの夏山らしくていい感じ。
・高度があがってきて足取りが重くなってきたが、15時前にようやく白馬山荘に到着。さっそく生ビールを飲み、一息つく。噂の通り大きい小屋だが、部屋はふつうの山小屋と同じ。今日は、16人部屋に7人の入りで、ゆったりできた。夕食はハンバーグがメインで、日本一の規模を誇る山小屋にしては、思ったよりショボイと感じた。
2日目(8月5日)
・今日のコースは長丁場で、予約時に朝日小屋のオバサンからも忠告を受けていたので、朝食なしで早出をする。5時ちょうど、白馬山頂に到着。ちょうど朝日が東の空から出てきたところだった。今朝は、下界は雲海に覆われ、また中層にはモヤがあって遠くの山は見えないのが残念だが、上空は良く晴れていて安定した夏空になる感じ。山頂からは今日のルート、雪倉岳、朝日岳も良く見えた。
・三国境まで稜線を歩き、そこからいよいよ雪倉岳へのルートへ向かう。今年は冬の雪が少なかったせいで、ルート上には雪田がほとんどないが、高山植物はマツムシソウなど結構たくさん咲いていて期待通りだ。まだ朝の:内は涼しいし、快調に稜線歩きを楽しむ。
・8:30 雪倉岳に到着。期待通りに展望が良く、南はやってきた白馬岳、北にはこれから向かう朝日岳が意外と遠くに見える。
・雪倉岳からは、標高差500mを下る。そろそろ対向者がでてきたが、登りはなかなかきつそうだ。その後、赤男山を巻く道を進んでゆく。ガレ場は花が少ないが、草原状のところは花が多く、期待通りの良い感じの道だ。また途中の沢で水を約1L補給する。このルートは水場が点在しているので助かる。さらに行くと水平道の分岐にでた。そろそろ暑さもあって疲れてきたので、朝日岳山頂は明日ということにして水平道を行く。
・13:30 朝日小屋に到着。今日は距離も長かったし、後半は厚さで少々バテタ。到着してまたまたビールで一人乾杯する。この朝日小屋は以外と宿泊者が多く、本日は約80名とのこと。だが、1名に1枚の布団は確保できた。ここの夕食は昨日と違って6皿もおかずがあり豪華だった。またまたビールが進んでしまった。
・今日は11時ころ、上空にヘリが旋回したので、遭難でもあったのか?と思っていたら、やはり遭難だった。小屋のオバサンの説明によると、蓮華温泉へ下っていた登山者グループのうちの1名が、アオナギというところで転倒、頭、顔面にケガをしたとのこと。午後は雲が出たのでヘリがでず、18時過ぎに雲が少なくなったころに、再び富山県警のヘリが遭難者をピックアップし、この朝日小屋に下ろしていった。自分も気を付けよう!
・ここは栂海新道の拠点ともなっているので、宿泊者の半分は栂海新道へ向かう人たちだった。真夏に栂海新道を行くのは厚くて大変だろうなと思うが、予想以上に栂海新道は人気があるようだ。
3日目(8月6日)
・今日は蓮華温泉へと下るのみだが、地図のコースタイムでは1日コース。朝食後、すぐ出発する。まず朝日岳へ昇るが、このルートも花が多く、調子よく登れた。ただし朝の内はブヨが多く、数か所刺された。
・6:30 朝日岳山頂着。ここも展望の良い山頂で、南には昨日登った雪倉岳が大きく、また北西方向には日本海側の黒部平野も見えていた。
・朝日岳を下り、栂海新道への分岐を過ぎ、さらにどんどんと下ってゆく。今日も天気が良くて朝の内は雲一つない晴天。花も多くていい道だが、陽射しがきつく、早くも汗がだらだら出てきた。
・思ったより時間がかかり、標高1750mの花園平に到着。ここで休んでいる人も多い。そろそろ登りの人とも対向するようになってきた。この花園平には水場があり、冷たい水が美味しかった。
・今回、花の写真などをたくさん写し過ぎたせいで、このあたりでカメラのSDカードがいっぱいになるとともに、カメラの電池も切れかけてきた。景色の良い個所の写真はだいぶとったのでギリギリセーフという感じだが、これからは予備のカードと予備の電池も必要だな。
・その後、途中から樹林帯の中となり、下りが延々と続く。下るにつれて気温も上がってそろそろバテてきたころ、ようやく第一の沢(橋)に到着、まだ先は長いので休まず進み、第二の沢(橋)を越える。ここが今日のルートの最低点(標高1150m)で、あと目的地の蓮華温泉までは約300mの登り返しがある。登り返しは木道が整備されていたので割と歩きやすかったが、なんせ標高も低いし、風もないので、暑さで今日もばててきた。
・13:30 ようやく蓮華温泉ロッジに到着。今日は下りばかりだったにしては暑さにやられて、今日もバテ気味での到着。またまたビールを飲んで一息つく。さらに1切れ300円のスイカも食べる。これは美味しかった。ここは個室の多いロッジで、独り者は二段ベットの部屋。自分の部屋には結局だれもこなかった。温泉で汗を流し、午後は部屋でのんびりする。夕食はなかなか良かった。
4日目(8月7日)
・今日も良い天気で、宿からは遠くに朝日岳が見えた。
朝8:15発(始発)のバスで下山。JR平岩駅から糸魚川にでて、北陸周りで四国への帰路についた。
0日目(8月3日)
・この日は四国からの移動日。JRを乗り継いで、夕方に白馬のペンションに到着。明日からの山行に備え、ゆっくりする。
1日目(8月4日)
・朝6時、フロントからの電話で目覚めた。しまった、寝坊した!朝いちばんのバスはあきらめ、ペンションのクルマでバスターミナルまで送ってもらい、2番バスに乗る。猿倉までのバスは以外とガラガラだった。
・猿倉から登山道を歩き始める。今日は雲が多い朝で、所どころに青空が見える程度。午後の夕立が心配ではある。道脇にはガクアジサイなど、産地の花が多い。
・白馬尻の小屋から雪渓に入るのかと思っていたが、雪渓末端はまださきで、約1時間歩いてようやく雪渓の道となる。ここで他の人と同様に軽アイゼン(6本歯)を着ける。さらに久々に持ってきたヘルメットも落石対策として着用した(周りを見ると、ヘルメットを着けている人はほとんどおらず)
・夏の雪渓は、針の木雪渓や剣沢雪渓を経験しているので特に珍しくはないが、雪の上を渡る風が涼しくて歩きやすい。通る人が多いので踏み跡もはっきりしていた。
・雪渓歩きは約1時間半で終わり、雪渓の終わりかけ部分から左岸の山道へ取りつく。ここから先、稜線までが意外と急な道で、きつかった。代わりに高山植物がたくさん出てきた。ちょうど上空を覆っていた雲も取れて青空が出てきて、暑いものの夏山らしくていい感じ。
・高度があがってきて足取りが重くなってきたが、15時前にようやく白馬山荘に到着。さっそく生ビールを飲み、一息つく。噂の通り大きい小屋だが、部屋はふつうの山小屋と同じ。今日は、16人部屋に7人の入りで、ゆったりできた。夕食はハンバーグがメインで、日本一の規模を誇る山小屋にしては、思ったよりショボイと感じた。
2日目(8月5日)
・今日のコースは長丁場で、予約時に朝日小屋のオバサンからも忠告を受けていたので、朝食なしで早出をする。5時ちょうど、白馬山頂に到着。ちょうど朝日が東の空から出てきたところだった。今朝は、下界は雲海に覆われ、また中層にはモヤがあって遠くの山は見えないのが残念だが、上空は良く晴れていて安定した夏空になる感じ。山頂からは今日のルート、雪倉岳、朝日岳も良く見えた。
・三国境まで稜線を歩き、そこからいよいよ雪倉岳へのルートへ向かう。今年は冬の雪が少なかったせいで、ルート上には雪田がほとんどないが、高山植物はマツムシソウなど結構たくさん咲いていて期待通りだ。まだ朝の:内は涼しいし、快調に稜線歩きを楽しむ。
・8:30 雪倉岳に到着。期待通りに展望が良く、南はやってきた白馬岳、北にはこれから向かう朝日岳が意外と遠くに見える。
・雪倉岳からは、標高差500mを下る。そろそろ対向者がでてきたが、登りはなかなかきつそうだ。その後、赤男山を巻く道を進んでゆく。ガレ場は花が少ないが、草原状のところは花が多く、期待通りの良い感じの道だ。また途中の沢で水を約1L補給する。このルートは水場が点在しているので助かる。さらに行くと水平道の分岐にでた。そろそろ暑さもあって疲れてきたので、朝日岳山頂は明日ということにして水平道を行く。
・13:30 朝日小屋に到着。今日は距離も長かったし、後半は厚さで少々バテタ。到着してまたまたビールで一人乾杯する。この朝日小屋は以外と宿泊者が多く、本日は約80名とのこと。だが、1名に1枚の布団は確保できた。ここの夕食は昨日と違って6皿もおかずがあり豪華だった。またまたビールが進んでしまった。
・今日は11時ころ、上空にヘリが旋回したので、遭難でもあったのか?と思っていたら、やはり遭難だった。小屋のオバサンの説明によると、蓮華温泉へ下っていた登山者グループのうちの1名が、アオナギというところで転倒、頭、顔面にケガをしたとのこと。午後は雲が出たのでヘリがでず、18時過ぎに雲が少なくなったころに、再び富山県警のヘリが遭難者をピックアップし、この朝日小屋に下ろしていった。自分も気を付けよう!
・ここは栂海新道の拠点ともなっているので、宿泊者の半分は栂海新道へ向かう人たちだった。真夏に栂海新道を行くのは厚くて大変だろうなと思うが、予想以上に栂海新道は人気があるようだ。
3日目(8月6日)
・今日は蓮華温泉へと下るのみだが、地図のコースタイムでは1日コース。朝食後、すぐ出発する。まず朝日岳へ昇るが、このルートも花が多く、調子よく登れた。ただし朝の内はブヨが多く、数か所刺された。
・6:30 朝日岳山頂着。ここも展望の良い山頂で、南には昨日登った雪倉岳が大きく、また北西方向には日本海側の黒部平野も見えていた。
・朝日岳を下り、栂海新道への分岐を過ぎ、さらにどんどんと下ってゆく。今日も天気が良くて朝の内は雲一つない晴天。花も多くていい道だが、陽射しがきつく、早くも汗がだらだら出てきた。
・思ったより時間がかかり、標高1750mの花園平に到着。ここで休んでいる人も多い。そろそろ登りの人とも対向するようになってきた。この花園平には水場があり、冷たい水が美味しかった。
・今回、花の写真などをたくさん写し過ぎたせいで、このあたりでカメラのSDカードがいっぱいになるとともに、カメラの電池も切れかけてきた。景色の良い個所の写真はだいぶとったのでギリギリセーフという感じだが、これからは予備のカードと予備の電池も必要だな。
・その後、途中から樹林帯の中となり、下りが延々と続く。下るにつれて気温も上がってそろそろバテてきたころ、ようやく第一の沢(橋)に到着、まだ先は長いので休まず進み、第二の沢(橋)を越える。ここが今日のルートの最低点(標高1150m)で、あと目的地の蓮華温泉までは約300mの登り返しがある。登り返しは木道が整備されていたので割と歩きやすかったが、なんせ標高も低いし、風もないので、暑さで今日もばててきた。
・13:30 ようやく蓮華温泉ロッジに到着。今日は下りばかりだったにしては暑さにやられて、今日もバテ気味での到着。またまたビールを飲んで一息つく。さらに1切れ300円のスイカも食べる。これは美味しかった。ここは個室の多いロッジで、独り者は二段ベットの部屋。自分の部屋には結局だれもこなかった。温泉で汗を流し、午後は部屋でのんびりする。夕食はなかなか良かった。
4日目(8月7日)
・今日も良い天気で、宿からは遠くに朝日岳が見えた。
朝8:15発(始発)のバスで下山。JR平岩駅から糸魚川にでて、北陸周りで四国への帰路についた。
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この記録に関連する登山ルート
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この記録で登った山/行った場所
- 白馬岳 (2932.24m)
- 雪倉岳 (2611m)
- 朝日岳 (2418m)
- 朝日小屋 (2150m)
- 雪倉岳避難小屋 (2390m)
- 蓮華温泉ロッジ (1470m)
- 猿倉荘 (1250m)
- 白馬尻小屋 (1560m)
- 白馬尻荘
- 白馬山荘 (2832m)
- 白馬岳頂上宿舎 (2730m)
- 吹上のコル
- 猿倉登山口駐車場
- 兵馬の平
- 鉱山道分岐
- 小桜ヶ原
- 五輪高原
- 水谷のコル
- 三国境 (2751m)
- 瀬戸川橋 (1137.4m)
- 白高地沢橋 (1340.1m)
- ヒョウタン池
- 花園三角点 (1754m)
- 蓮華の森分岐
- 蓮華温泉キャンプ場
- 岩室跡 (2280m)
- 避難小屋
- 水平道分岐
- 蓮華温泉バス停
- 黄金湯
関連する山の用語
コマクサ アイゼン 雲海 チングルマ カール 急登 軽アイゼン 避難小屋 雪渓 ザレ 右岸 左岸 水場 マツムシソウ 巻き道 トウヤクリンドウ タマガワホトトギス リンドウ シカ 山行 ヘルメット ガレ ウスユキソウ ヨツバシオガマ ウサギギク 栗 木道 山小屋 チング 山の日 落石 ナデシコ 肩 ゴゼンタチバナ 遭難 トリカブト ソバナ タカネナデシコ 橋 蛇紋岩 温泉 雪田 縦走 ミツガシワ シラビソ ブヨ 高山植物 ピークハント 標高 ニッコウキスゲ 三山 シロウマアサツキ イワギキョウ クルマユリ ミヤマクワガタ シモツケソウ カライトソウ ミソガワソウ ウツボグサ ミヤマオダマキ 強力登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
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