残雪の八ヶ岳縦走(阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳)
- GPS
- 16:36
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,773m
- 下り
- 1,765m
コースタイム
4:34 赤岳山荘駐車場出発
6:52 業者小屋到着 7:07
8:54 中岳コル 9:08
9:55 阿弥陀岳山頂 10:39
11:20 中岳 11:36
13:04 赤岳山頂 13:55
13:58 赤岳頂上小屋
[25日]
5:56 赤岳頂上小屋
6:17 赤岳展望荘
7:24 横岳
8:31 硫黄岳山荘 8:39
9:04 硫黄頂上 9:16
11:00 赤岳鉱泉 11:22
12:55 赤岳山荘駐車場着
天候 | 5月24日:晴天 5月25日:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス | 美濃戸赤岳山荘駐車場(1000円/日) マイカー移動。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口から赤岳山荘駐車場間は未舗装で相当の悪路。大部分すれ違い不可。赤岳山荘駐車場は1日1000円。四時頃おばさんが集金に。南沢コースは途中から残雪あるも業者小屋まではアイゼンなしでも可。文三郎尾根の取り付きは残雪多々あり、朝のうちならアイゼンも効く。阿弥陀岳ルートは雪渓急斜面のトラバース箇所が数カ所あり要注意。阿弥陀岳も急勾配なので慎重に。赤岳の頂上付近、鎖はあるがガレ場の急登に付き要注意。落石の危険もあり。横岳への途中の雪渓は残雪も少なく鎖を利用可。横岳から硫黄岳方面への鎖場も慎重に渡れば問題なし。 |
写真
感想
約40年ぶりの八ヶ岳です。この山には特別な思いがあり、20代前半で始めて誘われて登った山が八ヶ岳。10月の紅葉真っ盛りで一度で山の虜になりました。その後ブランクがあり昨年10月に久しぶりに挑戦しましたが足の筋を痛め登山開始後20分でリタイヤ。今回は昨年の雪辱を果たすべく再挑戦です。この季節は残雪がアクセントとなりメリハリのある写真が撮れるので残雪が消える前に登りたい思いがありました。ヤマレコでは阿弥陀岳ルートの詳細情報が少ないので今回のコースに追加することにしました。登山口の赤岳山荘駐車場に前日23時に到着。昨年の10月は深夜にも関わらず駐車スペースを捜すのに苦労しましたが、さすがに今回は4〜5台しかありません。
[5月24日]
私は年寄りでのろまなので早めの早朝4:30に出発しました。駐車代徴収のおばさんの話では「いつもより暖かい朝」とのこと、それでも途中の水たまりには薄氷が張っていました。1時間ほど進むと樹林帯の下では残雪が現れます。付け外しが面倒なので業者小屋まではアイゼンなしで通しました。業者小屋ではソロの女性がテントを畳んでいました。テン泊は寒かったようです。腹ごしらえをし、早速残雪の多い文三郎尾根を登り始めました。13分ほどで分岐し阿弥陀岳コースの樹林帯に入りました。さすがに踏み跡は欠き消されて見えません。ナビを頼りに最短で雪渓に入り登り始めました。結構、急登です。今回はピッケルなし。アイゼンとツバを外した1本のストックが頼り。スリップしたらアウトです。確実にアイゼンが効いていることを確認しながら1歩づつ慎重に登りました。高度を稼ぐにつれ赤岳と横岳の景色が迫ります。対岸には文三郎尾根が1本の線を描いて稜線につながっているのが見えます。このまま中岳のコルに着くのかと思いきや、急斜面の雪渓のトラバースが待ち受けていました。一瞬ひるみましたがコルまで僅かの距離。引き返す訳にはいきません。慎重に渡り始めました。雪質は腐りかけでアイゼンの効きが今ひとつ。一歩一歩確実に食い込ませながらやっとのことで通過。ほっとしたのもつかの間、同様のトラバースが数回続きました。先人の情報に事前に記されていたらこのコースは避けたかも・・・。やっとのことで無事コルに到着。一気に開けた景色の中央に富士山が待ち受けていました。感激し暫くの間、風景に見とれていました。腹ごしらえをし早速阿弥陀岳に取り付きました。結構急勾配で落石注意です。頂上には御小屋尾根から登ってきたという青年がいました。そちらは残雪は殆ど無かったようです。しばし風景を満喫し早速中岳経由で赤岳に向かいました。赤岳直下のガレ場の登りはスリル満点です。落石事故が起きないのが不思議なくらいのルート。穂高にいるような錯覚を覚えます。まあ鎖があるので怖いことはありませんがヘルメットが欲しくなります。そうこうしているうちに程なく赤岳頂上に到着です。素晴らしい!!遮る物なしの360度のパノラマです。暖かい微風が気持ち良く、暫くの間天空の頂きを一人占めすることが出来ました。満足です。
[5月25日]
翌朝はご来光を期待しましたが、あいにく曇っており見ることは出来ませんでした。残念! それでも出発する頃には薄日が差してきました。今日のコースは長いですが稜線歩きなので楽しみです。赤岳展望荘を通り過ぎると間もなく地蔵尾根分岐。結構急な下りのようです。私は横岳方面へ。鎖、ハシゴ、よじ登るところがあり一気に高度を稼ぎます。やがて難所と言われる雪渓がありますが、この時期、残雪も少なくなっており対岸に渡って引っ張ると雪から鎖が出てきました。後は鎖を頼りに安全に通過する事が出来ました。アイゼン・ピッケルは不要かも。(但し、雪質を見定め自己責任で)横岳へのルートは幾つかピークがあり左に右に巻きながら頂上を目指します。横岳頂上では幾つかのパーティーが賑やかに盛り上がっていました。これから赤岳方面に向かうようです。時間はたっぷりとあります。彼らが去った後、ひとり静かにのんびりと景色を堪能しました。
さて、横岳から硫黄岳方面に下る際、ちょっとした鎖場がありますが、慎重に降りれば問題ありません。これで今回のコースでの危険箇所はもうありません。硫黄岳へのなだらかなコースを満喫しながら暫くすると硫黄岳山荘です。100円で水1リットルを補給しました。下の沢から水をポンプで汲み上げているとのこと。雨水と違いそのまま飲めます。硫黄岳頂上では火口を散策しましたが、なんと亀裂が入っている箇所があり今にも崩れ落ちそうな箇所がありました。火口には近づかない方が無難です。
さて、草むらに腰を下ろし、目の前に広がる昨日からの阿弥陀岳、中岳、赤岳、横岳、そして硫黄岳の風景を眺めながら、行動食を摂りました。なごり惜しいですがそろそろ下山です。折しも横岳の上には黒い雲がかかってきました。天気は下り坂のようです。下山路の樹林帯では残雪があり何度かアイゼンを付けたり外したりしながら1時間40分程で赤岳鉱泉小屋に到着しました。味噌ラーメン(800円)で腹を満たし北沢コースで下山しました。このコースは美濃戸側の約半分が林道になっており雪も殆どなく、南沢と比較すると歩き易いです。午後1時前に赤岳山荘の駐車場に無事に生還しました。
今回は、天候にも恵まれハイカーの少ない私好みの静かな山旅となり、高齢ながら予定通り全てのコースを完走する事が出来、満足度の高い山行となりました。
小屋でいっしょだったedus4100です。
ヤマレコユーザーだったんですね。
お住まいが長野県なんて。素晴らしいですね!
私も長野県民になりたいです(^^)d
私も最初は横岳をめざしていましたが、地蔵から下山しました。
初心貫徹!おめでとうございます(^^)
私も、高山植物のシーズンにもう一度リベンジします(*^^*)
みなさんにはご心配をおかけしました。
風邪が急に高所に行って悪化?
今年5回目の八ヶ岳はほとんど目眩、頭痛、吐き気です(>_<)
次回リベンジするときはレコ参考にさせていただきます!
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