北岳・間ノ岳（左俣〜山頂〜草スベリ）

2014年07月19日(土) 〜 2014年07月20日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 16.5km
• 登り: 2,295m
• 下り: 2,283m

コースタイム

休憩・食事時間含んでいます。

19（土）
06:30 広河原
08:40 大樺沢二俣（左俣コース）
11:15 ハシゴ
11:55 八本歯のコル
12:38 トラバース道分岐点
13:36 北岳山荘

20（日）
04:10 北岳山荘
04:50 中白根山
05:44 間ノ岳
07:08 北岳山荘
08:10 吊尾根分岐点
08:35 北岳山頂
09:28 北岳肩の小屋
09:50 小太郎尾根分岐（草スベリ）
11:10 白根御池小屋
13:30 広河原

天候

初日：晴れ→曇り→雨
2日目：晴れ→曇り→雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

◆行き：
23:00 新宿ST（かいじ123号）
00:40 甲府ST
03:00 甲府BS
05:20 奈良田BS（乗り換え） 05:30
06:15 広河原BS
◆帰り：
14:00 広河原BS
14:45 奈良田BS（温泉立ち寄り）15:55
17:04 下部温泉駅BS
17:19 下部温泉ST（ふじかわ9号）
18:05 甲府ST（あずさ28号）
19:36 新宿ST

コース状況／危険箇所等

＜登山ポスト＞
広河原インフォーメンションセンター、広河原山荘

＜道の状況＞
◆広河原〜大樺沢二俣：危険箇所特に無し
◆左俣コース雪渓
・自分は10本アイゼン＋ストック使用。
・軽アイゼンの方が多い。（数名ノーアイゼンの方もいました。）
◆八本歯〜トラバース分岐〜北岳山荘
・ハシゴが長く続きますが慎重に登れば大丈夫です。雨でしたので滑らないよう注意。
・コル〜分岐も急な道が続きますがガスでも目印はわかりやすいです。
・分岐〜山荘は待望のお花畑が待っています。
◆北岳山荘〜間ノ岳
・コース幅が広い地帯があるので、目印を見ながら進んだほうが良いです。
・間ノ岳山頂はだだっ広く三叉路になっており、ガスで視界不良の際は北岳方面の道を間違えないよう注意。
◆北岳山荘〜北岳
・吊尾根分岐〜山頂間の岩場は足場が狭くなりますので少し注意が必要です。
◆北岳〜広河原
・特に危険箇所は無し。
・草スベリは長く歩きづらいので、下山時足にこたえました。

＜温泉＞
奈良田の里温泉 女帝の湯　550円
http://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/tour/spot/spa/narada.html

写真

7/21 0:51

奈良田駐車場でマイカー組と合流。
大型バス4台で広河原へ。
限られた人数でこれだけの人を誘導。
山梨交通の関係者の方に感謝。

7/21 11:07

広河原は連休ムードで大混雑。

7/21 11:08

雪渓歩き、急な八本歯。キタダケソウへ出会えるか‥いろんな思いを胸に出発。

7/21 11:08

吊り橋を渡って。
野呂川の水流が気持ちいい。

7/21 0:51

雰囲気のよい広河原山荘。

7/21 1:21

キャンパーの方。
ここでのんびり1日なんてのもあり^^

7/21 0:51

早速花にご対面。
ミヤママンネングサ

7/21 11:09

大樺沢を行く

7/21 0:50

あ〜涼しい

7/21 11:10

濡れてるけど、歩きやすい

7/21 0:49

ヒロハコンロンソウ

7/21 11:12

ホント涼しい〜

7/21 11:14

この日見れたわずかな青空

7/21 0:48

二股着。
ほとんどの人が右俣へ。
僕は左俣へいきます。

7/21 0:45

雪渓歩きはひよっこ。
10本爪履いて行きます

7/21 0:45

ほんの十数分登っただけでもう二股があんなに小さく。思ってたより歩きやすい。

7/21 11:15

前に人がいるので、安心。
でもなかなか追いつかない。

7/21 1:23

ぉぉ・・結構落石が。
後半だいぶ急になり、へばってきました。

7/21 0:45

雪渓の下からゴーゴー流れる水の音が聞こえる。

7/21 0:45

ひゃ〜やっと雪渓終わった。

7/21 0:45

なるほど・・これが例のハシゴか。
ほぼ垂直っすね。

7/21 11:16

だいぶガスってきました。
ガスの先のバットレス、見たかったな〜。

7/21 11:16

ふぅ〜ハシゴが長っ。
何本続くんだ！？笑

7/21 11:17

息も絶え絶え・・
やっと八本歯コルへ到着。

7/21 11:18

ますます視界が悪くなり雨も強まる。
このへんかなり心が折れかけた。

7/21 0:52

露したたるちっちゃなツガザクラ。

7/21 11:18

うぐ〜きっつー。
にしても、息切れる。
あ・・酸素薄いせいか（←気づくの遅い）

7/21 0:51

トラバース分岐。
山頂アタックちょっと今日はムリっす^^;
山荘へ向かいまーす。

7/21 2:42

ぉぉ・・これはまさか！？

（ハクサンイチゲでした）

7/21 0:58

シコタンソウ

7/21 0:58

ミヤマオダマキ

ふぅ〜癒される。

7/21 0:58

ミヤマシオガマ

ちょっと回復してきた^^

7/21 11:19

こんな急な崖に登山道を作ってくれた方に感心。

7/21 1:26

タカネツメクサ？

7/21 0:58

そしてこの小さな葉っぱと小さな白い花。
待望のキタダケソウ！！

ほとんど枯れちゃってたけどまだ咲いてくれてました^^

7/21 1:26

タカネビランジ？

7/21 0:57

ミヤマムラサキ

7/21 0:56

シナノキンバイらしき花の大群落

7/21 1:28

キバナノコマノツメ

7/21 1:29

キタダケキンポウゲかな

7/21 1:29

ハクサンイチゲ

7/21 0:54

イワベンケイ

7/21 11:21

山荘へ続く稜線をひた歩く

7/21 0:53

キバナシャクナゲ

7/21 0:53

北岳山荘が見えてきた！
やっと着いた＾＾

7/21 11:23

ここまでテント担いてきた方に、心から感心。

7/21 12:05

建物に囲まれた一番奥に、本日のお宿北岳山荘。
要塞みたい。
一晩お世話になります。

7/21 0:53

まともな食事をとってないので、お腹ぺこぺこ。
4時半ディナー、とてもありがたかった。

7/21 11:23

塩見から来た方、肩の小屋から連泊で来た方。
山談義に話題がはずむ夕べ。
食後早々に、19時頃就寝。・・爆睡zzz

7/21 11:24

朝4時。さっぶ。
おはようございます。

7/21 11:25

ちょっと頭痛がするけど、いざヘッデン着けて間ノ岳へ。
3000m峰ははじめてじゃないけど、高山病症状はじめて。

7/21 11:25

振り返れば、凛と佇む北岳。

7/21 11:26

北岳山荘からだいぶ登ってきた。

7/21 1:01

いくつか小ピークを超え。中白根山へ到着。

7/21 1:01

間ノ岳がみえてきた。まだまだ遠いなー。

7/21 11:27

道中でみた、ご来光。

7/21 11:28

赤く照らす朝の光。

7/21 11:29

間ノ岳にも朝がやってきた。

7/21 1:01

来てよかった

7/21 11:29

この一瞬、間ノ岳に青空が広がった。

7/21 1:01

稜線はシャクナゲの大群落。

7/21 1:01

国内第3位の高峰。
間ノ岳へ着きました！

7/21 1:01

一瞬にしてガスに覆われちゃって何も見えないけど、こんな山頂も幻想的^^

7/21 11:31

塩見岳方面もガス

7/21 11:34

北岳方面。奥にうっすら甲斐駒と。

7/21 11:32

稜線を戻り北岳へいざ。

7/21 11:33

ハクサンイチゲらしき大群落。

7/21 11:33

左右稜線で植生が異なるのが見てて楽しい。

7/21 11:34

帰りは快適。ぜいたくな時間^^

7/21 1:00

ぉぉ・・

7/21 1:00

北岳山荘の脇まで下り

7/21 11:35

少し休憩。

7/21 11:35

さて、行きますか。

7/21 1:00

山荘へお別れ。

7/21 1:00

北岳への道は結構険しい。

7/21 1:00

山頂まであと20分らしいけど、
結構まだ距離ありそうだな。

7/21 1:00

この丸太の先にご褒美が・・

7/21 11:37

北岳山荘があんなに小さく。
背後から人だかりの声が聞こえる。

7/21 1:00

ご褒美は、キタダケソウです^^
イワカガミと一緒にこんなに！

7/21 1:00

感無量・・

7/21 11:37

そしてこの先を超えたらいよいよ・・

7/21 0:59

北岳山頂へ到着です！

7/21 11:37

第2位の高峰。

7/21 0:59

ガスって周りは何も見えないけど

7/21 11:50

周りから歓喜の声が聞こえてくる。
中には感涙されてる方も。

人それぞれに至福の時間。
あ〜しばらくここに居たい。

7/21 11:38

今度来るときは、
やっぱり晴れに会いにきたいね^^

さーて、行きますか。

7/21 11:38

両俣分岐。ガスが強くなってきた。

7/21 11:39

小屋が見えてきた。

7/21 11:52

肩の小屋到着。
北岳山荘より山小屋らしい趣。

7/21 11:53

標高3000mってことは、北岳山荘（2900M）よりこっちのほうが高いとこなんだ。

7/21 11:39

遠くに見える小太郎尾根分岐。

7/21 0:59

ぉぉ。

7/21 1:02

小太郎尾根分岐から草スベリへ。

7/21 1:04

シナノキンバイらしき大群落。

7/21 1:04

ここにも。
北岳は花の種類も数もハンパない^^

7/21 11:41

こんな紫色の岩、はじめて見た気がする。

7/21 11:41

結構、足にくる・・

7/21 1:04

これは、イチリンソウかニリンソウか

7/21 1:03

ミヤマキンポウゲ

7/21 11:41

地味に歩きづらく、スピードが出ない。

7/21 1:03

ハクサンフウロかな

7/21 1:03

ウサギギク

7/21 1:03

ふぅ〜、あれはもしや白根御池か｜？

7/21 11:42

ひぃ〜、ひざが笑ってる。

7/21 1:03

白根御池小屋到着！
すごい立派な施設だ。

7/21 1:03

キンキンに冷えたアイスクリームと小屋の方のかわいらしい笑顔で、ホント生き返った。

7/21 11:43

ラストスパート！

7/21 11:44

滝に励まされ、

7/21 11:43

終始無言で足の痛み耐えつつ、

7/21 11:44

看板見てももはや思考停止気味になりつつ、

7/21 1:02

なんとか無事に下山^^

7/21 11:44

天候がこれだけ変わりまくった山行は
とてもいい経験になった。

7/21 11:44

この瞬間、晴れ。
終いよければすべてよし！

7/21 11:45

お疲れ様でした！

7/21 1:02

帰りは奈良田の里温泉へ。
甲府行き直通バスか、マイカーピックアップ中の方がほとんどだったせいか、空いていました。

バス停の裏手、ちょっとわかりにくいですが、
写真中央の階段を上がっていきました。

7/21 1:02

結構急な3分の遊歩道・笑
坂登り切ると建物が目の前。

7/21 11:46

1000年以上歴史がある温泉ってことが書かれてます。

7/21 1:02

トロットロで硫黄の香りのするガチの掛け流し温泉。飲泉OK。
こんな秘湯中の秘湯ふだんめったに来れないので、おすすめ！

7/21 1:02

次の身延駅行きのバスまで1時間のため、
急ぎ足ですが温泉は30分ほどに。
（それでも満足でした^^）

7/21 11:45

甲府駅へアクセス可能な下部温泉駅で途中下車。
小屋で知り合った方と偶然一緒に。

7/21 11:46

こんなマイクロバスに乗っていきます。
人も少なく山談義しながらの楽しいバス時間でした^^

7/21 1:02

下部温泉駅へ到着。
ここらで一泊なんてのもサイコー。

7/21 11:46

いい感じに鄙びた温泉郷だー。
（結構有名な温泉宿があるみたい）

7/21 11:47

レトロ感あふれる特急ふじかわと、南アルプスの山間を甲府まで走る40分の旅。
旅情感たっぷりでした！

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100M2 SONY

iPhone 4S Apple

感想

shitroen

ヤマレコでキタダケソウのレポを見て以来、この1ヶ月毎週行く機会を狙ってました。
週末あまり予報が良くなかったり崩落等の影響で今年は諦めかけていたのですが、
やっと目標を達成できました。

雪渓歩きや3000m級の山でのハードめな山行経験も兼ねて、
今回は左俣コースを選び、さらに間ノ岳の縦走を計画しました。
ヤマレコのみなさんの記録がほんとうに参考になったと思います。

南アルプスは新緑がまぶしい初夏のこの時期がとても好きです。
バスに乗ってる時からもうなんというかテンションが↑・・^^

道中はガスあり雨あり、酸欠あり、高山病の頭痛あり、
そして念願のキタダケソウや初めて見る高山植物、3000m級の稜線歩きなど・・
まさに連休にふさわしい豪華てんこ盛りの山旅でした^^

天候はあいにくでしたが、最近高所での雨やガスでの山行が続いてるせいもあって、
天候気温への急変対策の経験を積むことができました。
これからはじまる夏山の山旅の前に、貴重な体験を得ることができたと思います。

今回のルートは北岳・間ノ岳を1泊2日で終える行程でしたが、
農鳥や塩見岳なんかと組みあわせて3〜4日かけて縦走してる方の話を聞くと、
南アルプスはほんとうに懐が深い山行が堪能できそうで、今後もますます楽しみです！