旭岳〜十勝岳縦走
- GPS
- 77:35
- 距離
- 62.8km
- 登り
- 4,018m
- 下り
- 4,593m
コースタイム
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 5:25
- 山行
- 11:16
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 11:25
- 山行
- 11:25
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 11:28
天候 | 12日 曇りのち雨 13日 曇りのち晴れ 14日 晴れ 15日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんが、朝晩は0°近くまで冷え込むので、冬山の装備が必要です。 ヒサゴ沼分岐、オプタテシケ(双子沼付近)、石垣山周囲はガスっていると迷います。 雨の後だったので、美瑛富士避難小屋、双子沼の水も涸れていませんでしたが、晴れが続いた後は微妙です。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
雨具
ダウンジャケット
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフ
シュラフカバー
ザックカバー
クマよけ鈴
食器
水筒
プラティ2.5ℓ
時計
日焼け止め
非常食
カラビナ
携帯トイレ
|
---|---|
共同装備 |
テントマット
ツェルト
コンロ
ガスカートリッジ
コッヘル(鍋)
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
|
備考 | 持って行けば良かったもの:速乾性のタオル エアーマット 水5ℓ分の容器 甘くないコーヒー ビール ウイスキー 新聞紙(靴を乾かすため) カイロ 持って行って良かったもの:スマートフォン充電器9000mAh分(iphone5で、GPS機能と電話機能以外はoffにして丸4日持ちました。丸5日は厳しいかもしれません) |
感想
3日間しか休みが取れなければ、登山口を変えトムラウシから十勝岳くらいにしようと思ったが、4日で頑張れば何とかなると思い、旭岳から十勝岳まで縦走する事にした。
1日目:曇り時々雨の予報 姿見の駅に着いたときはまだうっすら晴れ間があり、時々旭岳の山頂も確認できた。山頂に着いた頃には完全に曇り空、一度登った事が有り、景色も見えないので先を急いだ。北海岳に付いた頃には雨。それでもうっすらお鉢周囲の紅葉が見ることが出来た。白雲岳も登りたかったが、天気が悪く諦めた。避難小屋周囲の紅葉は今回の山行の中でぴか一だった。避難小屋は空いていて、2人分のスペースを使える環境でゆっくり休む事が出来た。沈黙の艦隊を読んでいるうちに眠りに落ちた。
(・一日目のご飯と水 朝;前日食べ過ぎた為食べず 昼;調理パン 夜;おにぎりとみそ汁 水;天気が悪く短時間だったため1ℓ程しか使用せず。避難小屋で補給した。)
2日目:朝5時前に起床。てきぱきと準備をしたはずだが、なんだかんだで出発が遅めになってしまった。小屋を出ると、雲海の上の赤く染まったナナカマドがとても綺麗だったが、歩いて雲に突入。その後は雨こそ無かったが、ずっと霧の中。良い事も悪い事も有った。良かったのは、幻想的な景色が見れた事。特に忠別沼と天沼周辺は格別。晴れた時に行った事が無いので分からないが、ちょっと靄がかかっている方が良い気がした。悪かったのは道迷い。ヒサゴ沼分岐周辺と天沼から下り大岩が有る周囲は、迷った。あまり多いと景観を損ねるが、もう少しだけペンキ岩を増やしてほしかった。ケルンが非常に役に立った。北沼に付いた頃に天気が回復。一休みしてトムラウシ登頂。思ったよりもごつごつした山だった。南沼でツエルト泊。風は十分防げたが、薄いマットでは寒くてなかなか寝付けなかった。翌朝目覚めると霜柱が立っていて、寝付けなかった理由を納得した。
(・2日目のご飯と水 朝;シリアルと脱脂粉乳 昼;ショートパスタペペロンチーノ 夕前;アルファ米おこわ 夜;アルファ米 レトルトカレー マルタイラーメン鹿児島豚骨 レトルトハンバーグ 水;この日も天気が悪く水持ちが良かった。2ℓ程消費。ゲンゴロウが泳いでいるくらい安全な北沼で補給)
3日目:いよいよ本番。前日までは体力を削らないよう気を使ったが、この日は13時間の長距離。今までの登山で一番長い一日になる事を予想していたが、予想通りだった。それでもほぼ一日中好天だったので、清々しい気持ちで歩けた。
南沼キャンプから三川台は膝丈程の笹薮を、コヌマヌプリから双子池までは笹、這松等のブッシュ&ぬかるみの道だった。カッパが大活躍した。コヌマヌプリでご飯を食べている時にヴーヴーと壊れたラジオの様な音が聞こえた。あれは何の音だったのか・・・
最後のオプタテシケの登りはきつかった。それほど長くはないが、かなりの急登でだいぶ水を消費。逆回りで縦走をしていた親切な方に水を分けて頂いた。(本当にありがとうございました)オプタテシケに登った頃にはだいぶ霞がかかっていたが、2回目のブロッケン現象が見られて満足。なんとか日が有るうちに美瑛富士避難小屋にたどり着く事が出来た。幸い、小屋前に小川が流れていて水を補給する事が出来た。寝床も確保でき、天気も良かったので、この日はゆっくり夜を楽しむ事が出来た。今年最初で最後?の天の川が見る事もできた。(・3日目のご飯と水:朝;シリアルと脱脂粉乳とハチミツ 昼;ショートパスタ明太子 夕前;アルファ米ピラフ 夜;アルファ米 レトルトカレー マルタイラーメン鹿児島豚骨 レトルトミートボール 水;三川台で補給 双子池で給水せず、オプタテシケ登攀中に水を分けて頂く、石垣山に有った水溜まりで補給、小屋で補給)
4日目:以外と体力にゆとりが有り、筋肉痛にもなっていなかったので、できれば早起きして、十勝岳から上富良野岳と通り、十勝岳温泉に降りようと、4時頃起床したのだが、水作りやら何だかんだで、結局出発は5時半過ぎになってしまった。美瑛富士には登らずに美瑛岳に向かった。この日も天気は最高で、美瑛富士からの360度の眺望はすばらしかった。旭岳〜トムラウシ〜十勝岳、遠くに石狩岳も見る事が出来た。今までで一番長い距離の縦走で、縦走前は本当に歩き通せるか不安だったが、何とかここまで来れたんだなと、涙が込み上げてきた。十勝岳への縦走路はいかにも稜線と言う感じでとても良い道だった。十勝岳に着いた頃には少しガスってしまい、全貌は見渡せなかったが、以前宿泊した上ホロ避難小屋を見る事ができ、感無量。三段山を経由するルートも考えたが、20名のパーティーをつれて歩いていた親切なガイドさんに、かなりのガレ場で殆ど歩く人が居ないとうかがい、断念。そのまま白金温泉へと下山した。結果風呂に入る時間にもゆとりが持てた。しかしながら、腕時計が2分遅れていたため、白金温泉でゆっくりし過ぎて帰りのバスを乗り過ごしたのが予定外だった。
全体を通して感じた事は、
① ゴミが少ない(山に入る絶対的人数が少ないのか、小屋が無い為荷物の管理を徹底するのか、熊を呼ばない為にゴミの管理をしっかりするのか・・・色々な理由があると思うが、最終的には北海道民の山に対する美意識が高いという結論にした)
② 小屋−小屋間が長く、水の確保が大変(情報誌でも書いてあるが、最短でも10時間程歩かなくてはならなくて、更に無人小屋で有るため、食料と水を持って、長時間歩ける体力が必要 さらに水を濾過する物と煮沸の時間がかかる事 水場が有る事を信じずに全ての水場で補給した方が無難です。3〜4ℓは常に持ち歩く方が良いと思います。)
③ 寒さ 寒気が入り込んでいた事も有りますが、かなり寒かったです。
④ 登山道のマーキングの道しるべの少なさ アルプスに比べるとかなり少ないです。薮漕ぎが多い事も道の辛さの一旦になっています。霧がかかっていると、岩場では黄色ペンキが分からない事も多々ありました。道迷いには要注意です。スマートフォンのGPS機能に助けられました。(スマホ用山と高原地図アプリはかなり正確でしたが、1/50000の地図を持って行かなかった事を後悔しました。)
⑤ そこそこ体力に自信が有る方はこのプランで縦走できると思います(トレランの人は1〜2泊でこのコースを走るらしいですが、僕は走るのは苦手で、走っていません)。さらに4泊5日時間が有れば、一日目に、旭岳からお鉢を回って北鎮、黒岳、白雲岳、白雲岳小屋、4日目に上ホロまで行って、荷物をデポして富良野岳というプランも良いかも知れません。(天気がいい事が大前提ですが・・・) でも今度登るなら、忠別沼からトムラウシ辺りをゆっくり歩きたいです。天人峡から入って石狩岳に行くのも良いかも知れません。
楽しみはつきないです。
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