晴天に恵まれて 〜剱岳&立山縦走〜 剣沢テント泊
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 2,216m
- 下り
- 2,211m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:05
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 3:55
- 合計
- 11:30
天候 | 9/27 晴のち曇り 9/28 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
9/26夜 JR北陸本線(特急しらさぎ)で富山へ 富山駅前ビジネスで前泊 9/27 ・富山地方鉄道:電鉄富山5:41-立山6:32 片道1,200円 ・アルペンルート:立山(ケーブルカー)美女平(バス)室堂 室堂着8:10頃 ※事前に7:00発のケーブルカーをweb予約しておきました 片道2,430円 専用窓口があり、チケット購入の列に並ぶことなくスムースでした web予約だと各種割引がきかないようでした 10kg以上の荷物、片道につき別途300円、係員が徴収 帰り 9/28 ・アルペンルート:室堂発16:15(バス)美女平(ケーブルカー)立山17:35頃 室堂でのバス乗車待ち:20分程度 美女平でのケーブルカ−乗車待ち:25分程度 室堂でバス乗車時にケーブルカーの整理券を渡され、番号が呼ばれたら乗車 帰りはJAF割引を思い出し、2,190円 ・富山地方鉄道:立山18:25-電鉄富山19:29 ・富山からJR北陸本線(特急サンダーバード他) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●立山縦走(室堂〜浄土山〜一ノ越〜雄山〜大汝山〜富士折立〜真砂岳〜別山) 全般的に歩きやすく、アルプスらしい縦走路です 大汝山直下に、映画「春を背負って」で使われた大汝休憩所(菫小屋)があります ・一ノ越〜雄山 雄山神社参拝の皆さんで混雑が激しいです その先は落ち着いて歩けます ・真砂岳〜別山 稜線上、ガスにまかれたときにルートミスに注意 ●別山〜剣沢キャンプ場 稜線からの下りが急降下でした 重荷での登りでは使いたくないなと思いました ●剱岳登頂ルート(別山尾根) 危険箇所たっぷりの有名な難関ルートです 垂直に近い岩場があり、体力・集中力とも重要だと思います 剣山荘〜山頂は、山小屋などの補給ポイントがないので、十分な備えを 書籍、皆さんのレコ等で、何度も難所の予習をしておきました メジャールートなので、たくさんの人が入っています カニのたてばい、よこばいなどの有名な難所は、まず渋滞で順番待ちになります 待機中、前方の方の動きを観察し、手足の置き場など確認しました 手がかり、足がかりはしっかりありますし、鎖や鉄ピン、標識も整備されています ○印象に残った場所 ・平蔵の頭の通過 岩質が滑りやすいと感じました ・帰りの前剱からの下り 疲れが出てくる時間帯の、ガレ場、ザレ場の急下りで、長く感じました 難所が終わった後の、緊張感が途切れがちな場所でした ここの下りで事故が起きているのが分かる気がしました ●剱沢キャンプ場〜剱御前小屋 別山への登りを分け、右手に緩やかに登っていきます 歩きやすい道です ●剱御前小屋〜新室堂乗越〜雷鳥沢キャンプ場 大日連山への縦走路を進み、新乗越で分岐後、雷鳥沢に下っていきます 雷鳥坂を左に眺めながら、時にジグザグを繰り返す緩やかな斜度の道です ●雷鳥沢キャンプ場〜室堂 石でできた遊歩道や階段で、登り傾向です 短くても最後の最後の階段登りは、なかなかしんどいですね 地獄谷からの有毒ガスが流れてきますので、風向きに注意 風向きでたまたま吸い込み、咳き込んでしまいました |
その他周辺情報 | ●剣沢キャンプ場 広々とした快適なテン場でした 晴れていれば剱岳の眺めは最高です 水場(飲用可)、トイレあり 利用料500円のはずでしたが、なぜか徴収がありませんでした ●温泉 「みくりが池温泉」日帰り入浴を利用 内湯のみ、シャワー、リンスインシャンプー、ボディソープあり 入浴料700円、貴重品ロッカー100円(返却なし) お湯は心地よかったです ゴールの室堂手前10分ほどの、ちょうど良い場所にあります それ以前にも何軒かありますが、その分入浴後に歩く距離が長くなります |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
剱岳には昨年7月に早月尾根からチャレンジして感激を味わい、その時はこちらの別山ルートもすぐに・・・と思っていました。
しかし間隔が空くと、アルペンルートで室堂に行くまでのアクセスが面倒で費用がかかる、登り口(剣山荘)までのアップダウン・・・などの理由で躊躇し、後回しにしていました。
そうかといって、いつまでも実行しなければそのまま。
幸いこの週末も晴天予報。風も弱く穏やかなようです。
先日、とある山の先輩(別山尾根経験者)から久しぶりにチクリと刺激を受けたのもあり、思い切って行ってみることにしました。
2週間前に北海道大雪山で初テント泊していますが、今シーズン中にもう少しテント泊の経験値を積みたかったので、今回は剣沢キャンプ場を利用してみました。
多少ガスもありましたが、予報通りの安定した穏やかな天候の下、1日目は立山縦走、2日は剱岳登頂と、無事目標を実現することができました。
そして、今回でこれまでに歩いてきたルートと足してみると、剱岳早月尾根〜裏銀座の三俣山荘までがつながりました。
後、三俣〜双六〜槍ヶ岳西鎌尾根、焼岳を歩けば、北アルプス縦走ルートが上高地までつながります。
こちらの方も、何年かかるか分かりませんが、少しずつ達成していきたいと思います。
●食事・行動食・水分
9/27
○朝食
・ジャムパン 1
・ゼリー飲料(アミノバイタル) 1
○行動食
・おにぎり(前夜、コンビニ調達) 3
・1本満足バー 1
・ゼリー飲料(グリコ) 2
・シリアル 適宜
・飴玉 2
○水分消費
・アクエリアス粉末 1リットル
・いろはす500 1本
○夕食
・アルファ米
・レトルトカレー(イオン)
・ハンバーグ(セブンイレブン)
・カット野菜(西友) 1
・ソーセージ 1
以上の組み合わせ
・味噌汁
9/28
○朝食
・どん兵衛(リフィルタイプ)
・クリームパン(小) 2
・ゼリー飲料(グリコ) 1
○行動食
・クリームパン(小) 4
・1本満足バー 2
・パワージェル 1
・シリアル(適宜)
・柿の種(小袋) 1
・飴玉 2
○水分消費
1.剱岳アタック時
・アクエリアス粉末 500
・白湯(テルモス) 500
2.それ以外
・アクエリアス粉末 1.5リットル
●テント泊での課題
○重さとの闘い
2回目のテント泊、今回も70リットルのザックを使用し、行動時の重量は水分も含めておよそ18kg。日帰りや小屋泊の場合の2倍ほどの重さです。
サブザックの剱岳アタックを除き、なんとかこの重荷で2日間歩きましたが、上半身はもちろん、弱点の股関節や太股まわりに負荷がかかり、登り坂では終始何度もへこたれました。
その度に、「止まらずに進めばいつか着くから・・・」と思い直し、ザックを降ろさず細切れの立ち休みのみにし、なるべく止まらず小股でゆっくりと進んでいきました。
疲労にもかかわらず、2日目の後半は少し慣れてきたのではないかと思います。
この先も筋力トレーニングで弱い部分を強化し、重荷での山行も重ねれば、もうちょっとは耐久力がつくのではないかと思います。
○軽量化について
心配性で物を捨てられない性格で、食料や水分は万が一に備え、多めにもちたくなります。
また、今回は寒い時期なので防寒具にも気を遣いました。
アクセスはマイカーでなく電車だったので、着替えや履き物もありました。
季節、ルート、補給ポイント、アクセスなど様々な要素で、装備は変わってくると思いますので、臨機応変に対応しなければいけないなと思います。
軽量化についてはこれからも色々と参考にし、考えていこうと思います。
●その他
今回は、立山縦走と剱岳登頂をテント泊で行いましたが、今の自分には重荷を背負った上での1泊2日でのこの行程は体力的にきつく、楽しむ余裕が少なかったと思います。
気持ちの余裕による安全面からみても、テント泊初心者の自分ならベースキャンプ的に2泊3日、1泊2日なら小屋泊の方が力量に合っていたのではないかと思います。
ところで、剣沢キャンプ場では携帯の電波が入りましたが、同日、甲斐駒に登った友人からメールがあり御嶽山噴火のことを知りました。
すぐに携帯のニュース記事やラジオで概況は把握できたものの、その時はまだ実感としてイメージが湧きませんでした。
帰ってきて、ニュースなどをみて唖然としました。
比較的近場で、多くの人に親しまれていて、自分も登ったことがある3000m峰での出来事。
本当に心配です。
行程(私は二泊三日でした)がほぼ同じだった者です。
初日は時間的に大汝休憩所から富士ノ折立の間で
3120mさんに追い越されているでしょうか。
二日目は剱岳山頂でお会いしているかもしれません。
※76枚目の写真にしっかり映り込んでます
それにしても3120mさんの山座同定や詳細な行程記録に
頭が下がる思いです。
自分のレコと比べると恥ずかしくなります…
剱岳は最高の天気に恵まれ本当に良かったですよね。
これからも怪我なく事故なくステキな山旅を続けて下さい。
快晴の剱岳、お疲れさまでした!
masaboww 様
こんばんは、こちらこそはじめまして。
私の拙いレコにコメントありがとうございます。
コンパクトにまとめるのが苦手で、ダラダラ長いだけですよ。
ほぼ同じルートで、剱沢キャンプ場泊でいらしたんですね。
剱は穏やかな天候の中、本当に最高でした。
前剱から先は緊張を強いられましたが、思い切って行って良かったと思います。
日曜は帰りたくなくて、雷鳥沢でもう1泊していきたい気分でしたよ。
温泉も良さそうですね。
チェックしておきたいと思います。
これからもお互い気をつけ楽しんでいきましょう。
それでは。
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