燕岳〜常念岳〜蝶ヶ岳

2023年08月30日(水) 〜 2023年09月02日(土)

• GPS: 28:20
• 距離: 35.4km
• 登り: 3,021m
• 下り: 2,977m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:53
• 休憩: 1:01
• 合計: 5:54

7:39 中房温泉登山口
8:10 8:10 第１ベンチ
8:37 8:43 第２ベンチ
9:10 9:16 第３ベンチ
9:45 9:52 富士見ベンチ
10:17 10:25 合戦小屋
10:44 10:44 合戦山
11:28 11:43 燕山荘
11:47 11:48 いるか岩
12:03 12:03 めがね岩
12:13 12:23 燕岳
12:46 12:48 北燕岳
13:04 13:08 燕岳
13:13 13:14 めがね岩
13:25 13:26 いるか岩
13:33 燕山荘

2日目

• 山行: 7:06
• 休憩: 0:43
• 合計: 7:49

4:41 燕山荘
5:19 5:20 蛙岩
5:41 5:44 大下りの頭
7:32 7:33 小林喜作レリーフ
7:39 7:49 槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐
8:26 8:28 大天荘
8:40 8:48 大天井岳
8:54 9:10 大天荘
10:16 10:16 東天井岳
11:29 11:31 横通岳
12:30 常念小屋

3日目

• 山行: 6:51
• 休憩: 0:27
• 合計: 7:18

6:08 常念小屋
7:25 7:26 三股への分岐点
7:52 7:59 常念岳
10:50 10:56 2592ピーク
12:18 12:19 蝶槍
12:26 12:28 蝶ヶ岳三角点
12:40 12:40 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐
13:15 13:25 瞑想の丘
13:26 蝶ヶ岳ヒュッテ

4日目

• 山行: 4:50
• 休憩: 1:06
• 合計: 5:56

4:55 蝶ヶ岳ヒュッテ
4:58 5:25 蝶ヶ岳
5:47 5:47 妖精の池
6:07 6:07 カモシカの池
6:12 6:18 長塀山
7:49 7:49 チューダイ広場
8:40 8:41 徳澤園
8:46 8:46 徳沢公衆トイレ
8:49 9:14 徳澤園
9:18 9:18 徳沢公衆トイレ
9:57 9:57 徳本口
10:02 10:03 明神館
10:34 10:40 小梨平
10:51 河童橋

天候

行動中は概ね晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

行き：アルピコ交通バス穂高駅6:40発に乗車、中房温泉登山口着7:35
帰り：アルピコ交通バス上高地駅発13:20発に乗車、新島々駅で松本電鉄電車に乗り換え、松本駅で下車。切符はあらかじめ、遅めの便をネットで予約していましたが、上高地バスターミナルのアルピコ交通窓口で早い便に変更して貰いました。窓口はお土産屋やレストランのある建物の右端にあります。

コース状況／危険箇所等

横通岳からの下り:ザレザレ。しかも勾配がきつい。
常念岳からの下り：急勾配の岩とザレのミックス。滑りやすく神経を使います。
蝶槍〜蝶ヶ岳：なだらかな上り下り、絶景を見ながらの天空の散歩道。
長塀尾根：概ね緩勾配の歩き易い道です。

その他周辺情報

日帰り入浴：上高地アルペンホテル（河童橋を渡って下流方向徒歩5分位）。レンタルタオル付きで料金\1,000.-
（小梨平キャンプ場の「小梨の湯」の営業は14:00から18:00まで）

写真

8/30 6:21

穂高駅発中房温泉登山口行バスの停留所は、駅に向かって右側にあります。料金￥1，500.-、前払い。6:40発の便は一台では乗り切れず、増発便が出ていました。

8/30 8:41

中房温泉登山口から登山開始。富士見ベンチで最初の休憩です。

8/30 9:46

名前の通り富士山が雲の上から顔を出していました。写真ではよく判らない。

8/30 10:15

合戦小屋到着。

8/30 10:17

合戦小屋と言えばスイカ。半切れで￥500.-。5年ばかり前にいたときは、一切れで800円だったかな。

8/30 10:59

槍が時折顔を覗かせます。

8/30 11:44

燕山荘に到着。天気も持ちそうなので、燕岳に向かいます。

8/30 11:48

そっくりですね。神様のいたずら心でしょうか。

8/30 12:00

小さなケルンがいっぱい。

8/30 12:17

山頂到着。向うに見えるのが北燕。行って見よう。

8/30 12:26

8/30 12:34

右に行けば東沢乗越。北燕は左前方の岩を登ります。

8/30 12:46

岩を登って、北燕頂上から今来た燕を振り返る。

8/30 13:07

燕頂上風景。

8/30 13:13

めがね岩。登頂禁止です。

8/30 14:46

寝るところはこんな感じ。ゆったりしています。

8/30 17:35

夕食。ボリューム満点で美味。デザートもついています。

8/30 18:14

西の空に壮大なドラマが始まっています。

8/30 18:16

8/30 18:17

8/30 18:18

8/30 18:18

8/31 5:05

そして翌日。日の出を待たずに出発しました。途中で東の空が真っ赤に焼けてきました。

8/31 5:19

ご来光は直ぐです。

8/31 5:22

槍に朝日が射してきました。

8/31 5:36

雲海の向こうには富士山が。

8/31 5:40

8/31 5:43

大下りノ頭。槍はいつも存在感があります。

8/31 5:44

ザレとガレの下りです。

8/31 6:00

丁度うまい具合に風を避けられるスペースが道の脇にあったので、小屋で貰って来た朝弁を食べます。このサバは旨かった。ご飯も振りかけ付きで食べやすい。燕山荘さん有難う！

8/31 7:05

大天井岳が見えてきた。登山道もはっきりと見える。

8/31 7:06

雷鳥に遭遇。こちらの存在はまるで無視。本場アルプスの雷鳥は直ぐ逃げるそうですね。

8/31 7:06

8/31 7:32

梯子を下って、鞍部に降り立ち、直ぐその先の梯子を登ります。この写真は通過して振り返って撮ったもの。燕山荘が稜線のどこかに見えている筈ですが。。。

8/31 7:36

8/31 7:41

8/31 8:00

また、雷鳥。

8/31 8:29

フウフウ言いながら、大天井岳の南東稜線に乗り上げました。大天荘から頂上に向かいます。なだらかなガレ道です。

8/31 8:40

10分ちょっとで頂上。カメラはどうしても槍に向いてしまいます。

8/31 8:42

歩いて来た稜線。燕山荘が画面上部中央、逆『く』の字に折れ曲がったところに見えます。左奥の尖がりとその下の水面は劔岳と黒部湖でしょうか。それとも、針ノ木岳と高瀬ダム？

8/31 8:42

頂上には祠もあります。

8/31 8:47

大天荘とその先に連なる稜線。

8/31 9:14

大天荘に戻ってきました。

8/31 9:25

槍ばっかり撮ってしまう。

8/31 9:31

爽快!

8/31 10:02

8/31 10:04

東天井岳。

8/31 11:18

8/31 11:34

8/31 11:47

今日のお宿が見えてきた。

8/31 14:30

10人位の大部屋に今夜は5人。ゆったりです。

9/1 4:58

日の出は5時20分頃。

9/1 5:02

西の空には満月が。

9/1 5:06

空の色は刻一刻変わって行きます。

9/1 5:08

レンズ雲らしき雲が。そういえば、昨日から結構風が出てきていた。

9/1 5:21

ご来光の時刻と朝食の開始時刻が丁度ラップしてしまいました。

9/1 6:04

槍はくっきり。今日も頑張るぞ。

9/1 6:11

常念岳。岩ゴロです。

9/1 6:15

お陽様ももうだいぶ高く登っています。向うに見えるの八ヶ岳。雲の合い間に微かに富士山も。

9/1 6:31

9/1 6:51

9/1 7:20

9/1 7:39

頂上。

9/1 7:43

昨日歩いて来た稜線です。

9/1 7:49

良く判ります。

9/1 7:55

前穂、奥穂、北穂。涸沢カールも良く見えます。

9/1 7:57

常念山頂からの下りは、ザレと岩のミックス。ズルズル滑るので神経を使います。

9/1 8:04

9/1 8:25

9/1 9:01

9/1 9:07

ガレガレを下って行きます。結構な急斜面。蝶槍はずっと先、左手のトンガリかな。

9/1 9:14

下りて来た道です。

9/1 10:06

樹林の中に入りました。

9/1 10:07

アキノキリンソウや、

9/1 10:09

なんとかセンキュウとか、

9/1 10:11

リンドウや、

9/1 10:12

ウメバチソウや、いろんな花が目についてきます。

9/1 10:40

2,592mピーク。

9/1 10:59

ここにも群がっています。

9/1 11:01

カニコウモリも、

9/1 11:03

アザミも、

9/1 11:15

そして、ハクサンフウロも。

9/1 11:55

樹林帯を抜けると、蝶槍の頂上が目の前に。

9/1 11:55

槍、穂高連峰が一望に。贅沢な眺めです。

9/1 11:56

9/1 11:56

9/1 12:03

9/1 12:14

何時まで観ていても見飽きることがありません。

9/1 12:14

9/1 12:19

蝶ヶ岳へのなだらかな道のり。

9/1 12:26

蝶槍を振り返ります。尖っています。

9/1 12:28

こちらは本家、槍様。

9/1 12:29

反対方向を見ると、八ヶ岳に富士山、

9/1 12:45

田園風景も見えて、まさに、天空の散歩道。

9/1 12:50

ゆったりのんびりと歩きます。こんなところで先を急ぐのは勿体ない。

9/1 13:13

蝶ヶ岳頂上、と思ったら、ここは、瞑想の丘、というそうです。頂上は、山荘の向こう側のピーク。

9/1 15:26

ここが本物の蝶ヶ岳山頂。やはり槍を入れて撮っている。夕食まで時間がたっぷりありますが、ここは、いつまでのんびりしていても飽きることがありません。

9/1 17:48

今日の晩御飯です。このサバの甘露煮（？）、すごく美味しゅう御座いました。

9/2 5:06

次の日は朝弁にして貰いました。長塀尾根は初めてで、どんな道が様子が分からなかったので。

9/2 5:09

夜明けのドラマが始まります。

9/2 5:15

淡いピンクの西の空には満月。

9/2 5:19

それぞれが思い思いの方向に。

9/2 5:19

来た！

9/2 5:21

槍穂も朝日に照らされて輝いて見えます。

9/2 5:22

9/2 5:35

焼岳も。

9/2 5:51

長塀尾根を下ります。樹林の中の歩き易い道です。

9/2 6:02

カラマツ？

9/2 6:13

長塀山。

9/2 6:39

なだらかな歩きやすい道が続きます。道に敷かれた砕石は人為的に敷いたものでしょうか。そうだとすれば、ものすごい労力だったことでしょう。有難うございます。

9/2 6:53

カニコウモリの群落。

9/2 7:09

ゴゼンタチバナの実ですね。」

9/2 8:47

徳沢園につきました。蝶ヶ岳から休憩入れて所要時間3時間20分。これなら、ゆっくり朝ご飯を食べてから出発しても良かった。

9/2 9:07

この日の気分はアイスクリームではなくてトラジャのホットコーヒ。ゆったりまったり気分最高！

9/2 9:14

9/2 9:17

9/2 9:22

9/2 9:28

熊が出没するそうな。鐘を鳴らして通ります。

9/2 11:52

上高地アルペンホテルで汗を流してサッパリしました。レンタルバスタオル付きで\1,000.-。

9/2 12:06

土曜日とあって、凄い賑わいです。さすが、観光地。

撮影機器：

RICOH WG-50 リコー

感想

sancj

前回の双六岳山行である程度現在の体力の状況が分かったので、今回は少しハードルを高くして、燕-常念-蝶、3泊4日の縦走登山です。

家を朝早く出ても、中房温泉登山口にバスが付くのは12:05、標準コースタイムが4時間20分なので、夕方5時までには燕山荘に着ける筈ですが、体力にイマイチ不安があったのと、午後から天気の崩れが予想されていたこともあり、安全を見て、穂高駅近くのビジネスホテルに前泊、駅6:40発のアルピコ交通バスで出発しました。平日にもかかわらず、沢山の人が並んでいて、一台では乗り切れず、増発便が出ました。バス会社は人数に応じて増発バスを出して積み残しがない様にしてくれるようです。【追記】別の人のレコを見ると、この日、増発便は1便だけで、数人の積み残しがあったそうです。

山小屋は燕・常念・蝶ともコロナ対策で、布団と布団の間にパーティションやローススクリーンを設けてあり、個室感覚でゆったりと寝ることが出来ました。繁忙期には二つの布団に3人寝るという小屋もあったコロナ前と比べると、有り難いことです。経営的には少し辛いかも知れませんが、コロナが終息しても、このやり方は残して欲しいですね。

三泊四日の縦走は、結果的には、概ね標準コースタイム通りに歩くことが出来、それほど疲れが蓄積することもなかったので、更に自信が回復しました。次は、もう少しハードルを上げて、去年計画しながらも体調を崩して果たせなかった黒部五郎（折立スタート、新穂高温泉ゴール）に挑戦するつもりです。燕山荘で相部屋で同コースを歩いたおじさん（？）も、同じコースを計画しているとのこと、山中でバッタリ、と言うことになるかもしれません。

コースあれこれ
・　蝶槍への登り、樹林帯が切れたところで突然現れる槍・穂高連峰の絶景、感動しました。大分前を歩いていたカップルの女性がしきりに「ワ―、きれい!」「素晴らしい！」「有難うございます！」などと叫んでいましたが、その気持ち、良く判ります。私も叫びたい位でした。

・　蝶槍からは一転してなだらかな稜線になります。これから先蝶ヶ岳までのおよそ1.5kmの区間はさながら天空の散歩道。槍穂の絶景を眺めながら、ゆっくりゆったり歩きました。もったくもって贅沢な時間でした。私の好きな北アルプス上位に入るコースです。

・　道中いちばんハードだったのは、常念岳からの下り。岩とザレ砂のミックスで、しかも急勾配。年相応にバランス機能が衰えているので、大きな段差からの着地の瞬間にズルっと行くのが怖くて、神経を使いました。これから先、山に登れなくなるのは、心肺機能や脚力の衰えよりも、むしろこちらの方が原因になるかもしれません。体幹や太腿の筋肉を鍛えることを考えなくては。

・　長塀尾根は、よく整備されたなだらかな歩き易い道です。難を言えば、延々と続く樹林の中の道は変化が無くて、飽きが来ること位かな。ほとんどの部分に砕石が敷き詰めてありますが、路面保護のために人力でやったものでしょうね。距離から言って運び上げた砕石の量たるや、天文学的な量だと思いますが、大変な労力だっとと思います。頭が下がります。

・　合戦尾根、北アルプス三大急登の一つ、と言いますが、何故なのかなあ。いつもトレーニングに使っている丹沢の大倉尾根と比べてもあまり大差ない様な。。。

・　合戦小屋のスイカ、やはり美味しかった。半切れ500円。新穂高温泉わさび平小屋のスイカは、一切れ1,000円だけれど、これも同じように半切れ500円にしたら売り上げが増えるのではなかろうか、などとバカなことを考えつつ。