ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 726273
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

針ノ木谷古道を往く 【まったりテント山行 後編】

2015年09月22日(火) 〜 2015年09月23日(水)
 - 拍手
GPS
102:00
距離
54.9km
登り
5,074m
下り
6,068m

コースタイム

今回はスマホ電欠のためGPSログはとりませんでした。
時間は本文をご参照ください。
天候 ピーカン
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
黒部湖を渡る平の渡しは無料です。
平ノ小屋発は6:00、10:00、12:00、14:00、17:00

扇沢からバスと電車で帰りました。
コース状況/
危険箇所等
五色ヶ原ー平ノ小屋・・・五色ヶ原の平原を抜けた後、急降下します。ゴロゴロしているので意外と時間はかかると思います。

針ノ木谷・・・地図上は実線で記載されていますが、バリエーションルートだと思って行った方がよいでしょう。
ルートファインディングに自信がない人は単独では入ってはいけません。
また降雨後は控えるべきです。
単純に考えれば沢をそのまま忠実に辿れば良いだけなので、沢登り感覚で濡れる覚悟があれば難易度は低くなります。
大きな滝などもありません。
しかし一般登山者として登る場合、靴を濡らさないのはかなり大変ですし、ルーファイには経験が必要になります。
渡渉の連続で結構水流があるところを石から石へ飛び移りながら渡らねばなりません。
高巻きも結構面倒です。
特に船窪乗越への分岐を分けたあとはペンキも最小限で殆ど沢登り状態になります。

蓮華 針ノ木岳・・・特に危険箇所はありません。

針ノ木峠 扇沢・・・この時期は雪渓が崩落しているので高巻き道になります。
その他周辺情報 五色ヶ原 テント 1泊 500円
針ノ木峠 テント 1泊 700円 水1リットル 200円
予約できる山小屋
深夜の五色ヶ原を出発
テン場から離れたら熊鈴オンです。
2015年09月22日 03:17撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 3:17
深夜の五色ヶ原を出発
テン場から離れたら熊鈴オンです。
ヘッデンに映る植物が白いのは霜が出ているから。
2015年09月22日 03:38撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/22 3:38
ヘッデンに映る植物が白いのは霜が出ているから。
2時間少々かけて平の渡しに降りてきました。
6時の始発まで寒さに耐えて待ちます。
2015年09月22日 05:20撮影 by  NEX-3N, SONY
9
9/22 5:20
2時間少々かけて平の渡しに降りてきました。
6時の始発まで寒さに耐えて待ちます。
船長やってきました。
2015年09月22日 06:12撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/22 6:12
船長やってきました。
朝の黒部湖を渡ります。
2015年09月22日 06:14撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 6:14
朝の黒部湖を渡ります。
2015年09月22日 06:15撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/22 6:15
対岸に着いて歩きだしてすぐに避難小屋がありますが、
2015年09月22日 06:34撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 6:34
対岸に着いて歩きだしてすぐに避難小屋がありますが、
両側に壁がなく通路みたいです。
2015年09月22日 06:34撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 6:34
両側に壁がなく通路みたいです。
まだこの辺は道が整備されています。
2015年09月22日 06:37撮影 by  NEX-3N, SONY
9/22 6:37
まだこの辺は道が整備されています。
さあ今回のメインイベント針ノ木谷古道です。
2015年09月22日 06:59撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 6:59
さあ今回のメインイベント針ノ木谷古道です。
2015年09月22日 07:05撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 7:05
早速渡渉ポイント
はてどうやって渡ろう?
2015年09月22日 07:07撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/22 7:07
早速渡渉ポイント
はてどうやって渡ろう?
次々に渡渉、20kgのザックを背負って石から石へジャンプします。
2015年09月22日 07:07撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/22 7:07
次々に渡渉、20kgのザックを背負って石から石へジャンプします。
ロープがおちゃめ
2015年09月22日 07:10撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/22 7:10
ロープがおちゃめ
結構流れが速いです。
2015年09月22日 07:20撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 7:20
結構流れが速いです。
毎回ゲームのよう
2015年09月22日 07:28撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/22 7:28
毎回ゲームのよう
川の中にザブザブ入ってしまえば楽なんでしょうが
2015年09月22日 07:28撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 7:28
川の中にザブザブ入ってしまえば楽なんでしょうが
2015年09月22日 08:14撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/22 8:14
2015年09月22日 08:26撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 8:26
ここも渡渉ポイントです。
2015年09月22日 08:59撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 8:59
ここも渡渉ポイントです。
跳びます!
2015年09月22日 08:59撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 8:59
跳びます!
高巻きもたいへん
2015年09月22日 09:02撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 9:02
高巻きもたいへん
ハードです。
2015年09月22日 09:02撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/22 9:02
ハードです。
でも豊富な美味しい沢水でフルグラ
2015年09月22日 09:22撮影 by  NEX-3N, SONY
13
9/22 9:22
でも豊富な美味しい沢水でフルグラ
2015年09月22日 09:23撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/22 9:23
針ノ木峠への道はペンキやリボンも無くなり勘が頼りです。
2015年09月22日 09:23撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/22 9:23
針ノ木峠への道はペンキやリボンも無くなり勘が頼りです。
おっ間違ってなかったぜ。
唯一の道標
2015年09月22日 10:28撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 10:28
おっ間違ってなかったぜ。
唯一の道標
本谷からの分岐はケルンが目印です。
2015年09月22日 10:29撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/22 10:29
本谷からの分岐はケルンが目印です。
何故か古いトランジスタラジオ
2015年09月22日 10:38撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/22 10:38
何故か古いトランジスタラジオ
ここからは殆んど沢登り
2015年09月22日 10:38撮影 by  NEX-3N, SONY
9/22 10:38
ここからは殆んど沢登り
2015年09月22日 10:38撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/22 10:38
沢の真ん中に矢印ペンキ。
どーなってんだー‼
2015年09月22日 10:43撮影 by  NEX-3N, SONY
10
9/22 10:43
沢の真ん中に矢印ペンキ。
どーなってんだー‼
2015年09月22日 10:46撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/22 10:46
残置ザイルも登場
2015年09月22日 10:46撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 10:46
残置ザイルも登場
2015年09月22日 10:49撮影 by  NEX-3N, SONY
9/22 10:49
ここはテント背負って来る所じゃない
2015年09月22日 10:49撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/22 10:49
ここはテント背負って来る所じゃない
2015年09月22日 10:49撮影 by  NEX-3N, SONY
9/22 10:49
水だけは豊富
2015年09月22日 10:58撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 10:58
水だけは豊富
2015年09月22日 11:25撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 11:25
川渡りの補助ロープかと思っていると、そのまま崖を登らされます。
2015年09月22日 11:28撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/22 11:28
川渡りの補助ロープかと思っていると、そのまま崖を登らされます。
やがて沢が枯れてきました。
2015年09月22日 11:45撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 11:45
やがて沢が枯れてきました。
針ノ木山荘が見えてきましたがここからが大変
2015年09月22日 11:46撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 11:46
針ノ木山荘が見えてきましたがここからが大変
2015年09月22日 12:51撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 12:51
2015年09月22日 12:51撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/22 12:51
2015年09月22日 12:52撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/22 12:52
2015年09月22日 12:52撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/22 12:52
2015年09月22日 12:53撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/22 12:53
最後は普通の登山道になり拍子抜け。
2015年09月22日 12:53撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/22 12:53
最後は普通の登山道になり拍子抜け。
なんとか14時前に針ノ木峠到着です。
ここまで長かった。
今日の寝床を確保。
2015年09月22日 14:09撮影 by  NEX-3N, SONY
10
9/22 14:09
なんとか14時前に針ノ木峠到着です。
ここまで長かった。
今日の寝床を確保。
2015年09月22日 14:09撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/22 14:09
色んなものを干しまくります。
2015年09月22日 14:09撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/22 14:09
色んなものを干しまくります。
蓮華だけでも行こうかと思ってましたが、もう今日はいいや。
2015年09月22日 15:41撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 15:41
蓮華だけでも行こうかと思ってましたが、もう今日はいいや。
2015年09月22日 15:42撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 15:42
日射しが暖かくのんびり日向ぼっこ
2015年09月22日 15:42撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 15:42
日射しが暖かくのんびり日向ぼっこ
隣のテントの人と談笑。
2015年09月22日 15:43撮影 by  NEX-3N, SONY
10
9/22 15:43
隣のテントの人と談笑。
2015年09月22日 15:46撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/22 15:46
2015年09月22日 15:46撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/22 15:46
2015年09月22日 15:50撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/22 15:50
そして最終日。
槍が聳えています。
2015年09月23日 06:12撮影 by  NEX-3N, SONY
13
9/23 6:12
そして最終日。
槍が聳えています。
蓮華にピストン
2015年09月23日 07:12撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/23 7:12
蓮華にピストン
2015年09月23日 07:13撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/23 7:13
2015年09月23日 07:13撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/23 7:13
2015年09月23日 07:14撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/23 7:14
2015年09月23日 07:29撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/23 7:29
2015年09月23日 07:30撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/23 7:30
2015年09月23日 07:30撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/23 7:30
2015年09月23日 07:33撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/23 7:33
劔もステキ
2015年09月23日 07:42撮影 by  NEX-3N, SONY
12
9/23 7:42
劔もステキ
あのカールは薬師岳かな
2015年09月23日 07:42撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/23 7:42
あのカールは薬師岳かな
2015年09月23日 07:43撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/23 7:43
2015年09月23日 07:45撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/23 7:45
2015年09月23日 07:45撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 7:45
2015年09月23日 07:46撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/23 7:46
2015年09月23日 07:46撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 7:46
2015年09月23日 07:46撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/23 7:46
2015年09月23日 07:48撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/23 7:48
2015年09月23日 07:54撮影 by  NEX-3N, SONY
9/23 7:54
鹿島槍
2015年09月23日 07:55撮影 by  NEX-3N, SONY
8
9/23 7:55
鹿島槍
2015年09月23日 07:55撮影 by  NEX-3N, SONY
9/23 7:55
2015年09月23日 07:59撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/23 7:59
穂高もよく見えます
2015年09月23日 08:00撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/23 8:00
穂高もよく見えます
針ノ木岳にもピストンしました。
2015年09月23日 09:02撮影 by  NEX-3N, SONY
8
9/23 9:02
針ノ木岳にもピストンしました。
高瀬川
2015年09月23日 09:02撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/23 9:02
高瀬川
2015年09月23日 09:03撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 9:03
五色ヶ原は既に遠く
2015年09月23日 09:05撮影 by  NEX-3N, SONY
6
9/23 9:05
五色ヶ原は既に遠く
2015年09月23日 09:11撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/23 9:11
2015年09月23日 09:11撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/23 9:11
2015年09月23日 09:11撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/23 9:11
2015年09月23日 09:12撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/23 9:12
2015年09月23日 09:12撮影 by  NEX-3N, SONY
9/23 9:12
2015年09月23日 09:13撮影 by  NEX-3N, SONY
1
9/23 9:13
2015年09月23日 09:13撮影 by  NEX-3N, SONY
9/23 9:13
富士山
2015年09月23日 09:14撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/23 9:14
富士山
2015年09月23日 09:14撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 9:14
黒部湖
2015年09月23日 09:15撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/23 9:15
黒部湖
2015年09月23日 09:15撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/23 9:15
2015年09月23日 09:16撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 9:16
さあ扇沢に降りましょ
2015年09月23日 10:38撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 10:38
さあ扇沢に降りましょ
2015年09月23日 10:38撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 10:38
2015年09月23日 10:38撮影 by  NEX-3N, SONY
9/23 10:38
雪渓はところどころ落ちているのでこの時期は基本高巻きです。
2015年09月23日 10:39撮影 by  NEX-3N, SONY
4
9/23 10:39
雪渓はところどころ落ちているのでこの時期は基本高巻きです。
2015年09月23日 10:46撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 10:46
2015年09月23日 11:16撮影 by  NEX-3N, SONY
3
9/23 11:16
2015年09月23日 11:17撮影 by  NEX-3N, SONY
2
9/23 11:17
しばやんはどこ?
2015年09月23日 11:24撮影 by  NEX-3N, SONY
7
9/23 11:24
しばやんはどこ?
雪が積もったらまた来ます!
2015年09月23日 11:33撮影 by  NEX-3N, SONY
5
9/23 11:33
雪が積もったらまた来ます!
撮影機器:

感想

旅の前半は以下をご参照ください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-726104.html

【4日目】
天の川のもと五色ヶ原のテン場を出発です。
時刻は午前3時を少々まわっています。
今日は今回のメインイベント針ノ木谷
午前6時の平の渡しになんとか間に合わせるために早起きをしました。
前日山小屋でテン場の手続き中に行先を針ノ木峠と書いたら、親父にここから針ノ木まで行く人は初めてだと変態認定されてしまいました。
そりゃそーですよね。
わざわざ大下りしてまた登り返すんですから。
テン場から遠ざかってから熊鈴オンです。
暫くは原っぱ、昼間なら雄大な眺めなのでしょう。
ヘッデンの光に草が白く輝いています。
よく見ると霜がついているんですね。
吐く息も真っ白です。
やがて急降下が始まります。
足下は悪いので慎重にゆきます。
沢音が響くようになってくると空が白んできました。
2時間少々で平の小屋に到着しました。
船着き場は3分ほど下ったところです。
寒さに震えながら始発の船を待ちます。
6時丁度船が出ました。
対岸までは10分ほどのプチ船旅です。
乗客は自分を含めて3人のみ。
一人は散策でまた船で戻るパターン。
もう一人は船窪小屋を目指すようです。
対岸には奥黒部ヒュッテに泊まっていた登山者が10人くらいたまっていました。
読売新道とは逆方向へ歩を進めます。
最初はよく整備されています。
これが噂に聞くような道になるとはとても思えません。
そうこうしているうちに最初の渡渉ポイントにつきました。
水量は結構あります。
トラロープが渡されていますが石の間隔が遠すぎです。
川の中にザブザブ入ってしまえば楽なのでしょうが靴を濡らしたくありません。
とりあえず水没している石もスタンスにして注意深く渡ります。
ここから先はそんな渡渉ポイントが連続します。
背中には20Kgのザック、エイヤッと跳ばないと渡れないところも。
常に川に落ちる恐怖との闘いです。
これでも渡渉ポイントにはトラロープがあったり、対岸にリボンやペンキがあるので注意深く見てゆけば道に迷うことはありません。
少々険しいですが高巻きもあります。
これらは船窪小屋の関係者の方々が整備されたようです。
ということは船窪乗越への分岐を過ぎるとどうなるか行く前から予想がつきました。
針ノ木峠から降りてきたという方に一人だけ出会え、情報を仕入れることが出来ました。
アドレナリン出まくり、道が無い、登るスペースが無くなったら対岸に渡渉するべしという有り難いアドバイスを頂戴しました。
行ってみればその通り。
案の定、船窪との分岐を過ぎるとどこが道だかさっぱりわからなくなりました。
ペンキもリボンも急に無くなり、殆んど勘で歩くようになります。
それでも事前に地形図を見ていたので左からの沢の出合いを目印にその沢沿いに登ることはわかっていました。
本谷を渡渉して支沢側に移るとケルンがあってその裏側にこのルート唯一の道標がありました。
これで勘が間違っていなかったことがわかりました。
支沢も渡渉を繰り返します。
かすかにペンキもあって、それが何故か沢のど真ん中の石に矢印が描かれていたりします。
要は素直に沢の中を登りなさいってことか。
時にザイルが渡されており、対岸に渡るとそのまま土手をよじ登らされます。
そんな行程に背中のザックの重さを忘れていたのですが、やがて涸れ沢となり針ノ木小屋が見えるようになってくると急に子泣きジジイになってきました。
更に道は普通の登山道に変わり今までのあの沢道は何処といった感じになってきました。
そうなると忘れていた疲労が一気に吹き出してきます。
針ノ木峠を目前に何度も休憩を繰り返しなんとかたどり着きました。
結局14時前に到着。
そのままテントを設営して日溜まりのなか昼寝に突入しました。

【最終日】
ゆっくり起床、テントを干してからたたみ、ザックを小屋前のベンチにデポして身軽に蓮華と針ノ木をそれぞれピストン。
山頂からの名だたる峰々をゆっくり眺めます。
越えてきた立山、劔、五色ヶ原は勿論のこと、槍穂高、後立山、薬師、水晶など過去に登ってきた山もよく見えます。
山を満喫したら扇沢に下山しました。

参考タイム
蓮華、針ノ木 登り各40分 下り各20分
針ノ木峠 扇沢下山 3時間

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2430人

コメント

見るだけだ〜
eno隊長

ゆるく秋を満喫されたご様子、お疲れ様でした
後編のルートはとても興味深く拝見しましたが、私では遭難しそうなのでこのレコを観るだけになりそうです

それにしても雷鳥沢でfreさんに遭われるとは!山は広いのに世間は狭いですなぁ

フルグラ、スキムミルクでもイケますか?
2015/9/26 23:10
Re: 見るだけだ〜
針ノ木谷は一度行ってしまえば何のことはないのですが、初めてだと戸惑いますねぇ。
沢水で入れたスキムミルクにフルグラ、いくらでも食べられます。
簡単なのに美味しくて軽くて栄養満点で完璧です。
2015/9/26 23:50
頭脳+身体能力 半端なく
こんにちは

たくさんのことを掌中に収められたようで
素晴らしい山歩き敢行

10日の休日をいただいても考えられないドM度ですね

グラノーラは我家も常備食 最近は昼食でいただいています
時短で摂取でき栄養価も高く便利ですよね

お天気が味方してくれて良かったです
○っと最高のスタートではないでしょうか
2015/9/27 13:45
Re: 頭脳+身体能力 半端なく
mermaidさんまいどありがとうございます。
前半は観光登山、後半は硬派に攻めてみました。
フルグラ&スキムミルクは今回からの導入ですがなかなかいいですね。
冬場はちょっと駄目ですが今の時期ならシェラカップだけで食べられるので軽いしなかなかいいです。
これに乾燥野菜、海苔、ラーメン、餅、卵などを組み合わせて次回の食料計画を練ってみようかと思ってます。
2015/9/28 2:26
すごい山行ですね〜
針ノ木のテント場の写真を見てびっくり。私のテントが写っているじゃん
隣でテントを張られている時には、私は旦那とすっかりビールで出来上がってました。
enoshimanさんのすごい山行はちょっと真似できないですが、平の渡しには一度乗って山登ってみたいですね〜。
フルグラのお昼 私も参考にします〜
2015/9/27 17:48
Re: すごい山行ですね〜
あれーお隣さんだったんですねー。
おくつろぎのところ石を戴きに伺ったえのしまんです。
お騒がせしました。
針ノ木谷は正直疲れました。
沢歩きは意外と楽しんでいたのですが、小屋が見えてからが本当にキツかったです。
2015/9/28 2:34
すごいですねー!
いやぁ〜 凄いルートがあるもんですねー!
こんな恐ろしいルートを通れるのも、登山スキルが高い
えのしまんさんだからなのでしょうね。
お疲れさまでした。

あっ、私はフルーツが一切食べれないので
玄米フレーク辺で試させていただきます(笑)
2015/9/27 20:11
Re: すごいですねー!
いえいえ、初回はスゲーとこ来ちゃったなと思うかもですが、実際はとにかく沢沿いに歩けば良いのでそれほどエグいところではないです。
ただ靴を濡らさない前提だとそれなりの気合いが必要です。
20kg背負ってのジャンプはなかなかゲーム的な緊迫感がありました。
2015/9/28 2:40
ビ−だけは豊富
enoさん こんばんは

ビ−だけは豊富なんて山では無理ですね。
遠い昔、逆コ−スで真砂沢に行ったことあります。

グラのスキム割行動食にいいですね 今度行動食に追加します。
ワタクシの場合い煎餅マョかけでしたので・・・

フレフレ殿に会いましたか
ワタクシといいフレ殿といい中高年しかめぐり逢いませんね
2015/9/27 21:06
Re: ビ−だけは豊富
真砂沢滑りに行きたいです。
雷鳥沢で魔道会合宿ってどーですか。
長次郎とかもいけるかも。
山のなかでテンさんやフレさんに会ったので次はガンコさんかバウさんかもしれません。
あ、劔のてっぺんで女性の知り合いに逢ってツーショット写真撮りました
2015/9/28 2:49
ドMの極みですねっ
針ノ木谷古道、噂には聞いていましたが、
こんなリアルに写真で見せていただいて、改めてその凄さがわかりました。
このレコを見れば軽い気持ちで入るひとはいないでしょうね^^;

剱岳登頂はFB某部で拝見していましたが、こんなに具だくさんな山行とは想像もしませんでした。
充実したシルバーウィークでしたねっ♪
おつかれさまでした!
2015/9/28 23:07
Re: ドMの極みですねっ
あちゃーFB某部で見られてましたか。
あまり匿名得意じゃないんで色んなところで顔晒しまくってます。
SWは前半と後半で全く雰囲気の異なる山歩きだったのでなかなか楽しめました。
単にアルペンルートを片道ケチったともとられそうですが。
junpieさんならパワフルなんで針ノ木谷古道も余裕で行けちゃいそうな気がします。
一度通ってしまえば実際のところそんなにややこしいコースじゃないんです。
前半楽をし過ぎたんで、後半は汗をかいてみました。
2015/9/29 3:41
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら