奥穂高岳: 23日の雨中山行と24日の絶景。前穂・北穂は断念。
- GPS
- 32:57
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,795m
- 下り
- 2,792m
コースタイム
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 7:12
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 3:19
- 合計
- 10:39
天候 | 23日: 雨と曇 24日: 晴れ後曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雨の中での岩稜帯歩きはスリップしやすく細心の注意が必要。 今回登りで使用した重太郎新道は紀美子平まで難所が多く、降りでは使いたくないと思いました。 前穂高岳登頂を試みましたが、濡れた岩を降るのに危険を感じ、途中でやめておきました。 |
その他周辺情報 | 帰りに平湯温泉 中村館で一泊。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
小説、氷壁を呼んで触発され、23−24日と穂高に行ってきました。予定では、前穂〜奥穂〜北穂を巡る予定だったのですが、天候と仲間との待ち合わせ時間に追われたので断念。奥穂だけの山行となりました(涙)。
初日 23日
23日、午前中は天気が良くないとの予報だったので、雨中山行でもやむなしと思い雨具を着て出発。岳沢小屋あたりで雨は一度小康状態になりますが、天気が回復する見込みはなし。
岳沢小屋から紀美子平までは岩場の急登が何箇所かあり。途中、展望台も何箇所かあったけど、ガスに覆われて何も見えず。雨に濡れた岩は滑りやすく、細心の注意と三点支持をきっちりと守りながら登りました。テン泊の荷物も重く、負担が大きな登りとなりました。
紀美子平から前穂登頂に挑戦。しかし、濡れた岩は登りはよいが、下りの心配があるので途中で断念。今回の目的の一つアウト。悲しみを胸に吊尾根を進みます。
吊尾根は風が強く、心折れそうになります。穂高のメジャールートでもすれ違ったのは登り2組、降り2組だけ。一人で進む3000mクラスの稜線は、独占している嬉しさと一人ぼっちの恐怖の入り混じった不思議な感覚。恐怖の方が勝っていて、帰りたくなるけど、帰るほうが大変なので先に進めるのでした。大体視界がほとんど無いため、展望も無ければ目的地の姿も全く見えずまさしく苦行。
奥穂の山頂に到着。ワンゲル部のOBの若者としばし雑談。人に会えた嬉しさありますね。全く視界が効かず、おまけに寒いので写真を取って早々に下山。山荘にテン泊でチェックイン、テントをセットアップしてBEERを飲んで、翌日の山行に備えてのでした(本当は、23日中に涸沢カールに降りて、24日に北穂に登る予定でしたがそいつはキャンセルです)。
2日目 24日
朝1:00に目覚めてテントの外に出ると、満点の星空。翌日の快晴を信じて眠りに入ります。朝5時に起床すると周りは霧だらけ。心折れます。
しかし、西の雲が低く、高気圧が張り出していることと西風が強いというセットのため、日の出後に晴れると確信し、奥穂に再度登ります。予想は的中し、西から雲がどんどん降りていきます。まさに幻想的な風景です。雲がわたがしみたいで美味しそうです。
奥穂に上がると、常念・笠・ジャンダルムがまぁ、本当にきれいに見えます。北穂・槍は雲に覆われてましたが、全てを望んではいけませんな。最高の景色を楽しんで下山し、テン場からすぐにアクセスできる涸沢岳のピークを得て撤収。涸沢にむかって下り始めます。
ザイテングラートは特に危険箇所を感じませんでした。こういう緊張のほぐれている所で事故が起きます。ゆっくりと降ります。9月に入って3名の方がなくなっているとのこと。油断禁物ですね。
涸沢の紅葉は少し早いようですが、見栄えの良い場所が数か所あり。紅葉を楽しみ、ヒュッテに到着です。
ヒュッテからはパノラマルートを取ります。パノラマルートは上高地から来ると難所が全部下りになるので厳しいと思います。涸沢からだと難所が登りになるので気分的に楽かと思います。徳沢で仲間たちと待ち合わせになっていたので、屏風の頭、奥又白などの誘惑を振り切りながら、一路徳沢を目指しました。
徳沢で仲間たちと合流し、上高地を散策。平湯温泉の宿に一泊し、疲れた体を癒やして安心と安全、そして楽しい宴会の一夜を過ごすことができました。
初日の雨中山行は苦行でしたが、6月の笠ヶ岳に続き良い経験ができたと思っています。2日目の奥穂から景色は比べうるものが無く、計画通りでは無い(北穂と前穂は断念したので)とはいえ、思い残すことのない山旅となりました。
夏山ももうおしまい、秋のまったり山行と冬山を経て、来年につなげていきたいと思っています。
今回の教訓
1: 重太郎新道は降りで使うのはやめたほうがよい(自分基準)
2: 穂高を登る前に「氷壁」は読まないほうがよい
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