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2015年08月24日 20:58テレビ全体に公開

表参道高校合唱部で甦った40年前の夏の記憶

先ほど録画しておいた、先週の金曜日の表参道高校合唱部を下の娘と見た。合唱部が校長先生の別荘に合宿に行くのだが、そこは丘の上の見晴の良い所にあり、そこの芝生の上で皆が合唱しているシーンで、忘れていた40年前の夏の記憶が甦った。

九州のリアス式海岸の海辺で育ったに山好きだった僕だが、近所の山は越えてもその向こうは、自分の村と同じような村と海が見えるだけだった。それで山に登ってもその先々まで見渡す限りの山々という、スイスのアルプスに憧れていた。

しかしなんといってもその当時の僕にとってスイスは遠かった。そこで日本でも最もスイスらしい信州に夏休みを利用して行くことにした。夜行電車を乗り継いで木曽福島駅に降り立ち、そこからは歩きとヒッチハイクで信州を周った。船乗りが持っている円筒形のバックに寝袋を詰め、屋根が有るようなバス停を見つけて野宿したり、お寺に行って軒をかりて寝袋で寝たりしていた。最初に目指したのは上高地で、木曽福島から二日かかった記憶が有る。一泊目は近くにスキー場が有る田舎のバス停だった。人が3人くらい座れるベンチと屋根があるだけの小さなバス停だった。

二日目に上高地についたのは午後も遅い時間で槍沢ロッジ泊まりだった。バックは片手で持つタイプで、歩くと後ろで左右に揺れるので、登山には全く向かないもので、靴も普通のズックだったから、登山者には顰蹙だったと思う。翌日は槍ヶ岳から表銀座を縦走するルートに進んだが(信州の地図しか持っていなかったが)、鎖場や梯子は片手がザックの為に塞がっているで、危険だと思って途中で断念して引き返した。

その日か、そのさらに次の日だったか記憶は曖昧だが、ヒッチハイクで松本駅まで行き、そこで新聞紙を敷いて寝袋で寝たけれど、登山者はテントを張っている人達もいて驚いた。今は流石に松本駅でテントを張って寝る登山者はいないだろうと思うが。。。

その後はどのルートを進んだか覚えていないけど、雨の日が多くて小諸、上田、軽井沢ときて、天気予報を見て晴れの所に行こうとした。そして何故だが諏訪湖のほとりの丘の上のお寺で、軒下をかりて寝袋で寝ることになった。ここは見晴が良くって、テレビの表参道高校合唱部が合宿した所に似ていた。しかも大学の合唱部の人達が合宿していた。僕は夜に寝る為に軒をかりにきたので、合唱部の人達は既に練習は終わった後の様だった。でも夕ご飯を食べた後で丘の上から下の諏訪湖を見下ろしながら、誰とはなしに歌い始めて合唱が始まった。

その歌声がとっても綺麗だった事を覚えている。それから和尚さんに教えてもらって、丘を下った所にある銭湯に入りに行ったっけ。ちょうど40年前くらいの夏で、全く忘れていた、遠い遠い日の想い出。。。
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コメント

RE: 表参道高校合唱部で甦った40年前の夏の記憶
Futaroさん、こんばんは。

こういう貴重な思い出、いいですねえ。
そうそう、ふとしたことで全く忘れていた懐かしい記憶がよみがえることがありますよね。
私もそういう経験がありますが、でもまたすぐに忘れてしまうんですよね。
こうして日記に書いておくと忘れなくていいですね

それにしても、40年前にヒッチハイク&野宿で信州巡りですか
学生のころからフータローだったんですね
私は青春18きっぷで鈍行旅行を九州や紀伊半島に行きましたが、さすがに
ヒッチハイクや野宿はしませんでした。

九州の海辺で育ったののですが
私は多摩丘陵で育ったので、山また山でその向こうに丹沢、さらにその向こうに
夕日に染まる空に富士山シルエットで浮かぶ、という景色が心象風景になっています。
逆に海のある景色にあこがれていましたよ。
2015/8/25 2:33
実はこれを思い出してコメント書きを止めたのが。。。
shigetoshiさん、おはようございます。

自分の場合は海また海だったので、逆パターンの人がうらやましかったのですが、無い物ねだりの人間心理ですね
ところで娘とこのドラマを観る前、shin0609さんの子供と西穂奥穂縦走にコメントを書こうかどうしようか悩んでいました。先週のアクセスランキングで3位になっていたレコなので、shigetoshiさんも見ているかもしれませんね。
娘二人という構成が我が家と似ていて羨ましいレコなのですが、穂高岳山荘に17時着という時間が気になりました。このルート、エスケープが無いのでこの時間に到着は危険です。天気予報を事前にチェックして晴天を確認している様ですが、山では急な夕立もあり、稜線沿いのこのルートでは逃げ場が有りません。逆回りにして初日は穂高岳山荘に泊まり、翌朝は早立ちで西穂高に15時頃到着で計画を立てるべきではということです。

ただこのドラマを観て、諏訪のお寺に泊まった時に合唱部の人達の歌声に癒された事を思い出したら、槍ヶ岳に登った事も思い出しました。今まで九州の2000メートルにもみたない山しか登った事が無いのに、いきなり槍ヶ岳で、ズックで、信州の道路マップだけで、片手で持って肩にかける水夫ザック。。。今から思えばとんでもない無謀登山です。それに比べればshin0609さんの方がはるかに常識があります。という事で恥ずかしくなって書くのを止めました
自分も今ではちゃんとエスケープ地点と時間を決めた計画を建ててから登山する様になったので、経験を積めば誰でも自然に慎重になっていくものだと思いました。
2015/8/25 9:19
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