丹沢24Hを5年前に初めて企画した際は一回きりのつもりでした。それがメンバーが入れ替わりながら増えて5年目になりました。春、秋の2回やるのでなんと秋で10回となります。本当によく続いたものです。でもこの秋の10回を一区切りにいったん止めることにしました。何人かの人には今年の春の時にその理由を伝えましたが、知らない人もいるので日記として書き残しておこうと思います。夏が終われば直ぐに秋の最後の丹沢24Hがきますから。。。
根本的な理由は安全面です。今までは大きな事故もなくやってこれましたが、事故は確立で起こると信じているからです。確立で起こる以上、注意することで確立を小さくはできますが0にはなりません。
丹沢24Hの第一回は、土曜日の19:22に大山登山口を出発、大山〜ヤビツ峠〜塔ノ岳〜蛭〜檜洞丸〜菰釣山〜高指山〜平野バス停を目指すものでした。丁度24Hくらいで、1泊二日で歩く人もいました。それが段々とスタート時間が早くなり、土曜日の昼発が朝発、さらには金曜日の夜発の人も現れ、距離もどんどん延びていきました。
距離が延びるほど事故が起こる確率は上がります。参加者が増えても誰かが事故る確立は上がります。当然ですが回数が増えれば確立が上がります。よってこのまま続ければ、いつか誰かが事故るはずです。
もっともこれは丹沢24Hをやらなくても、登山を続けていれば、誰でもいつか事故る確率は上がっていきます。ですから自己責任で登山をやっているなら、丹沢24Hに限らないとも言えます。
丹沢24Hは基本的には個人山行で、各人が自分で山行計画をたてるのが参加条件です。ですから自己責任で参加している誰かが、いつか事故を起こすことを恐れて止めなくてもよいという考えもあります。
ただいつか事故るという点では同じだとしても、丹沢24Hのやり方だと事故った後に問題が大きくなる可能性が高いのです。それを痛感したのが 以下のmimitter101さんの日記でした。
http://www.yamareco.com/modules/diary/13559-detail-95258
トレランメンバー7人で雲取山を走った時の事故です。事故った人は経験豊富な人で昼間の石尾根です。道も良いのに事故は起こっています。何でも無い所で事故るのは僕も経験しています。昼間でメンバーが7人もいたので応急処置をして事なきを得ています。
丹沢24Hの場合は基本コースは決めていますが、各人はこれに縛られる必要はありません。打ち上げ場所と時間が決まっているだけの様なものです。ですから夜間に一人で歩くことが普通です。もし夜間で一人で歩いている時に同じような事故を起こした場合、携帯電話も通じない所ならかなり危険な状態になる可能性があります。完全に単独行なら、明るくなって誰かが来るまで待って助けを求めるかもしれませんが、仲間が心配しないように無理をして先に進もうとするかもしれません。
夜間も歩く長谷つねの場合、大会運営のサポーターが沢山いますし、皆が同じコースなので、事故った場合でも大事にならずにすむ確立が高いです。やはり丹沢24Hは事故った場合のリスクが他に比べて高いと思います。もし打ち上げの時に参加予定者の誰かが来ず、連絡しても繋がらないということが有れば、皆とっても心配するでしょう。それが後遺症が残るような大きな事故だった場合、皆とっても悲しむことになります。だから大きな事故が起こらずに、皆の中で良い思い出の内にいったん止めるのが良いと思うのです。
今後もしだれかが丹沢24Hを引き継いで続ける場合、この事故があった場合に極力大事にしない為の方法を考える必要があると思います。1つは一部のメンバーがやっていた、雲取山の鬼ごっこの様な方法があると思います。
あれは全員が同じルートを時間差をおいて出発するという方法でした。
それを少し変えて、
* 基本コースは全員参加で土曜日の夕方発〜日曜日の夕方着の24H
* その設定時間より遅いと思う人は早い時間に出発。
* 楽すぎると思う人はもっと長い距離を事前に歩いて基本コースに合流、そのルートは土曜日の日中なら自由に設定可。
上記の様にすれば、個人でルート設定できると、その部分は日中だから事故っても対処が夜間より楽だし、夜間の部分は全員同じルートなので、事故っても誰かが後から来てくれるのを待てば良いということになります。もちろん一番最後の人が事故ると問題ですが、その可能性は従来よりかなり低いです。
これはあくまでも一案です。他にも方法はあるでしょう。
もっともこの様なことを考慮して来年以降もやったとしても、従来の丹沢24Hでは無いので、やっぱり丹沢24Hは今年の10回目でいったん止めることになるわけです。最後まで事故がなければよいのですが。。。