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しかし台風15号の被害がどんなに大きかったかは、9日の時点ではまだ知っていませんでした。まず久しぶりに10キロ走りに行ったら、近くの公園で桜の大木が5ヶ所ほど根こそぎ倒れているのに驚きました。さらに千葉の災害の状況が徐々にテレビで取り上げられる様になり、君津に住んでいる兄の事も気になって災害ボランティアで千葉の富津市に行ってもっと驚きました。田舎は九州なので台風はよく通りましたが、こんなに凄い被害は初めて見ました。
上の右の写真の様に半分位の家が、屋根の瓦が飛ばされたり穴が開いたりし、雨水が漏れるのでブルーシートを被せています。自分の家の瓦が飛ばされなくても、飛んできた瓦やトタン屋根の破片で屋根や壁、窓が割れているケースも多々あります。左の写真では、トタン屋根が飛んできて家の前の電柱にぶつかり、電柱をなぎ倒して家の手前で止まっています。もしこの電柱がなかったらこの家は、飛んできたトタン屋根の直撃で大損害を受けていたでしょう。
今日作業した2軒目の家でも、2階の屋根が丸ごと飛ばされて有りませんでした。1階の屋根もつぶれていましたが、その下に落ちている瓦や瓦礫の撤去をしました。もっともトラックが全然足りなくって、この日は道の端にまとめて積み上げるまででしたが。。。
8月末の北九州豪雨と同じくらいの被害が出ているのに、自衛隊の出動や災害支援の動きが遅いのは大問題だと思います。佐賀県と千葉県では面積も人口も千葉の方がずっと大きいのに、災害支援の規模は千葉の方がずっと小さい様に思えます。災害ボランティアセンター(以後略称でボラセン)の立ち上げも遅いです。富津市はやっと今日でした。しかも武雄市と比べて全然規模も小さいし体制ができていません。
例えば作業に使う器具の種類は半分以下、量は1/20くらいだと思います。スコップも土のう袋も少ないし、雑巾や箒、ちり取り、一輪車なども全く足りません。ボランティアの人数も今日は90人位。武雄市だと300人、400人もざらでした。規模が大きいので外にテントを張ってやっていましたが、富津市は市役所の中。それだけ規模が小さいのです。
九州の場合は近年災害が多いので、役所から他県に所員を派遣してサポートしています。これは被災県を助けるだけでなく、そこにヘルプに出した所員達が経験を積んで戻って来るので、次に自分たちの県が災害にあった時に迅速に対応できるメリットがあるのです。今回4人でグループを組んだのですが、二人は隣の君津市の人でした。まだ若い人達で災害ボランティアは初めてだそうです。今まで千葉ではこんなに大きな災害がなかったので、県民全体の初動が遅かったと言っていました。武雄市では、高校の先生が生徒を連れて団体で災害ボランティアに参加していましたが、千葉県ではまだそういう高校は少なさそうです(人口の比率からするとかなりの差かな〜)。
そういうわけなので災害ボランティアは不足しています。またこれから来る人は、自宅に作業器具があれば、持ってきたほうが良いでしょう。箒、ちり取り、スコップ、くぎ抜き、金槌とか。。。洪水の被害はなく、強風による割れたガラスの破片等があるので、靴は雨でなければ長靴より底の厚い安全靴の方が良いでしょう(武雄市のような洪水被害だと、雨でなくても床下の泥だしや水抜き作業があるので長靴が良い)。また下に落ちた瓦などを撤去する際、屋根にまだ残っている瓦が落ちてくる可能性もあるので、ヘルメットが有れば持ってきたほうが良いです。
最後に高速料金の無料制度が、今回の千葉県の災害でも適応されました。以下がその申請用紙です。これをプリントして必要事項を記載し、高速道路の入り口と出口の料金所に見せます。復路はボラセンでボランティアに参加したことを証明する印鑑を押してもらう必要がありますから忘れないようにして下さい。
https://www.e-nexco.co.jp/road_info/important_info/h31/0913b/pdfs/02.pdf
ただ今日やって分かったのですが、首都高速道路は対象外で普通の料金を取られます。----> 19日には首都高速道路も無料になりました

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