初めて二人の事を知ったのは、中学の国語の教科書だったと思います。”足音”という題で、新田次郎の「芙蓉の人」 の一章が載っていました。千代子が子供を背負って富士山を見ながら、積雪期の富士山の初登頂に挑んでいる夫を心配しながら、子供の頃の到との思い出を回想しているところから始まりました。まだ子供だった到が、千代子の為に山に登って石を取って来るエピソードです。到は親に内緒で行って夜に戻った時にこっぴどく叱られるのですが、それでも千代子に頂上の石を上げる時の様子がとっても良いんです。それと叱られる到のそばで千代子は泣いているのですが、今の千代子はそれを誇らしげに思い出しているのです。きっと子供の頃の千代子もその時に、到のお嫁さんになると思ったのでしょう。
この話はとっても好きだったのですが、元の新田次郎の「芙蓉の人」を読んでみようとは思いませんでした。もちろんその原作を基にしたドラマは、少し真実と違うところが有るかもしれませんが、今回のドラマで誰もまだやった事の無い厳冬期の富士山での気象観測の様子をみると、その当時なら実際にもこんなに大変だったはずと信じられました。
千代子が何度も、”あなたが夫で良かった”というのですが、本当にそう思っていなければ、あの時代に小さな娘二人を残して、夫を助ける為に冬の富士山に登らないでしょう。夫の到や実の両親、到の両親にも大反対されたのですから。足手まといにならない様に、こっそり気象学を勉強していたり、富士山に登る為に足腰を鍛えていたり、その思いの強さには圧倒されまくりでした。
昨日の回では千代子が扁桃腺が腫れ、このままでは喉が詰まって死んでしまうので、到に腫れている所を切ってくれと頼みました。もちろん到は素人なのでそんな危険な事は出来ないと一旦は断ります。しかし千代子は、このままならどちらにしても死ぬので、それで有れば一か八かやってもらい、あなたの手にかかって死ぬなら本望と言うのです。言った千代子も凄いし、それを実行する到も凄いです。自分にはとても出来ない事です。
次回はどうなるのか、当分目が離せそうにありません

富士山フリークとしては、外せないドラマです。原作も読んでます。いつもお気楽富士登山をしては、「野中先生、ごめんなさい。」と思いながら登ってます。ところで雪山のロケ、いったいどこなんでしょうか?どう見ても富士山じゃないですから。ラストサムライの富士山よりかは許せますが。
keniya さんもご覧になっていますか。とっても面白いですよね。録画してじっくり観ています。今でも冬季は難しいでしょうが、あの当時の装備を見ると本当に大変そうですよね
地元の人でも冬季に登った事が無かった時期にあれをやるなんて、思いつくだけでも凄いと思いますが、それを実行するのには本当に感動しました。
富士山の冬季のシーンですがどこですかね。スタジオという事は無いですよね。。。
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