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著者は1936年3月20日生まれで、信州大学山岳部OB。59歳でヒマラヤへ(ヤラピーク峰)、63歳の時にハンテグリ峰で7000m峰登頂。2006年10月にチョー・オユーで8000m峰登頂(70歳)、その山頂から見たエベレストに魅せられ、翌2007年5月22日にエベレストに登頂。これが当時の世界最高齢記録(71歳2ヶ月)となったそうです。
これらの海外遠征では、本書の写真を提供している倉岡裕之氏(ガイド)の功績が大きいようです。また、ことごとく最終段階で天候に恵まれるという強運の持ち主かとお見受けしました。本人は体調管理に専念しさえしれば、すべては周りがおぜん立てしてくれているようなガイド登山の実態が浮き彫りになっています。ヒラリーとテンジンによる初登頂の記録を読んだばかりで、(かつての国を挙げての探検登山のスタイルとは比べるべくもありませんが)当時の人たちが知ったならさぞかしびっくりするでしょうね。
一般人の日記のような文章を本にまとめたものですので、(文学的な意味で)本書に期待を寄せるのは酷でしょう。この本を読んで良かったと思えるのは、エベレスト登頂をこれから目指す人くらいかも知れないと感じました。また地図が掲載されていないのもちょっとマイナスポイントです。但し、口絵に掲載されているチョー・オユーから見たエベレストの写真はお天気に恵まれ確かに(芸術としてではなくデータのニュアンスとして)素晴らしいです。
【読了日:2017年4月27日】
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