副題に、「無酸素登頂トップクライマーの限界を超える極意」とあります。8000m峰14座の無酸素登頂を目指している小西浩文氏(1962年石川県生まれ)がおそらく企業人向け講演会で話された内容をベースにして執筆されたビジネス書。どうすれば「限界を超えた」パフォーマンスが実現できるか、というのがテーマ。結論的には心の持ちようであって、それを日ごろから(脳トレのように)訓練しておくのが必要と説いています。個人個人のレベルの話しから、チーム(組織)のあり方、そして、リーダーのあり方、というように話が進みます。
最初の方は少し苦痛を感じましたが、もともと講演のような文章ですので、途中から(組織論くらいから)はすらすら読み進み、最後には、確かにそうだよな、と納得してしまいました。「無謀」と「無理」、「執着」と「集中」、「目標」と「目的」などなど、同じように思えることがらも見方を変えたりすると、心の持ちようが全くことなる、というような例がいくつも出てきます。個人的には、組織で登場する「渡り鳥(V字戦隊)」とプライドの実例として引き合いにされた「鷹」の話題が印象的でした。 【2017年6月16日】
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