辻まことさんの画文集としては、「山からの言葉」(日記:2011/4/22)「辻まことセレクション1 山と森」(日記:2011/5/10)を先に読んでいましたが、それらの画(絵)は水彩画を中心としたものだったのに対し、「山の声」の画(絵)は(表紙を除き)モノクロでスクラッチ的なタッチで描かれたものでして、それはそれで味わい深いものでした。私としては、おそらくご自身がモデルと思われる山スキーを履いて雪山を駆けまわっているやや太った中年男性の姿と山の動物たちの絵がとてもお気に入りです。
画文集として、画(絵)の存在感も大きいのですが、画(絵)が右脳を刺激するとしたら、文章がまた左脳を刺激するという意味で、文字通り大変刺激的です。
この「山の声」に収録されている文章の中では、「白い道」は読んだ記憶があって、串田孫一氏編の「忘れえぬ山」に収録されていると思います。この他で私が特に気に入った文章としては、「多摩川探検隊」「引馬峠」そして「イヌキのムグ」あたりです。(もちろんその他の文章も刺激的ですが、私としては難解なものよりも平易な方がピンとくるので・・・)
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