有名な図書ですので、ご存じの方も多いとは思いますが、大正末期から昭和初期にかけての黒部渓谷探訪記です。かなり精力的に地域研究したんだなという印象です。一方で、このような時期から、電力会社が目をつけていて、道を整備していたことも新鮮な驚きでした。
読み終わるまでに長くかかったのは、苦痛からというわけではなく、そもそも長編であるのと、いわゆる古典(?)で難しい日本語が多く登場するからだと思います。自然描写などとても語彙が豊富です。
最初に登場する黒部渓谷そのものの概要説明に続き、いくつかの紀行文(遡行記)に分かれているのですが、季節もさまざまで想像力を働かせて、地形図を片手に読むと時間がかかるのは致し方なかったというわけです。
ところで、最初の方に、著者自身が74歳の時に祖父岳頂上で懐かしげに黒部源流を眺めている写真があるのですが、文章からはちょっと似つかない風貌(失礼!)には、ちょっと笑ってしまいました。
また、最後の「棒小屋沢紀行」には、沢の途中で休憩している時に、ちょっとしたはずみから発生した落石がとても大規模になってリュックがあっという間に落ちていくシーンが登場します。実はこれを読んだ直後に登った烏帽子岳で、(リュックではなくカメラですが)似たような経験をしてしまいました。私の場合には、回収不能でしたが・・・
nomoshinさん、こんにちは!
冠松次郎の「黒部渓谷」大好きな本のひとつです
黒部渓谷の描写がとても素晴らしいですよね〜
nomoshinさん こんにちわ。
僕は山に行く時 必ずザックに本を入れていきます。
山での読書もなかなか乙ですよ。
ちなみに黒部渓谷。。 まだ読んでません
>zerryさんも、daizさんもコメントありがとうございました。
お二人とも、素晴らしい写真をつかっていらっしゃいますね。zerryさんのトンボがとまった図書の写真も感動的です。お見事〜!
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