最近読んだ本 「山の風の中へ」

辻まこと著「山の風の中へ」を読み終わりました。1981年10月に白日社から発行されたものです。

白日社からは辻まことさんの画文集が３冊出ているようでして、その中では最後のもののようです。

７つのセクション（I〜VII）から構成されていますが、最初のセクションIは、すでに別の図書で読んだことがあるもののように思われました。セクションIIはマンガ調のもの、セクションIII以降は山とはほとんど無関係になりますが、逆に辻氏の多才ぶりがよくわかります。

最後の方に、山本太郎氏の寄稿文「辻まこと」が掲載されているのですが、ここには、辻氏が山に通うようになるそもそものきっかけは、「金鉱さがし」であった、という裏話が披露されています。

辻まこと氏の世界はまだまだ奥が深そうです。「虫類図譜」なんて作品も読んでみないといけないみたいです。