愛媛県(伊予)を故郷にもつ同氏が、愛媛新聞に1960年6月30日〜8月25日まで50回に渡り連載していたものを単行本にしたものです。ですので、一編一編は、コンパクトですし、画(版画ではなくペン画)が各回に含まれていますので、画文集として読みやすくなっています。
内容は、(1902年生まれの)著者が愛媛新聞の記者らと一緒に懐かしの故郷を車で旅したときに感じたことを綴っていますが、ちょうど高度成長期に入った時代ですので、戦後間もないころの様子との大きな違いが基本的な背景になっています。場所としては、松山からスタートし、宇和島で終わっています。地図を参照しながら読むのが良いと思います。
これまでの「山の目玉」「山の足音」「山の出べそ」といった山シリーズの画文集とは異なりますが、題名の通り「山河」が舞台になっていて、畦地さんの人柄は良く出ています。解説は、畦地梅太郎記念美術館の早田清美さんが書かれています。
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