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本書は、辻まことを対象にした伝記小説でして、辻潤と伊藤野枝の間に生まれ、山を放浪し、絵と音楽を愛した稀有の自由人・辻まことの生涯が、著者のアレンジがあるとは想像するのですが、読者から見るとほとんど事実ではないかと思わせるような流れで記述されています。あとがきでも、実名を挙げて本書執筆にあたって取材に協力して下さった辻まこと周辺の方たちにお礼を述べています。(その中には本書に実名で登場する方々も少なからず含まれているのは驚きでもありました) 私も辻まことのささやかなファンの一人でありますが、結構衝撃を受けました。本書では、最期は自殺ということになっています。ただし、前に読んだ「見知らぬオトカム 辻まことの肖像」(池内紀 著)に記述されていた「辻まことの命日は十二月十九日。その意志により父親辻潤の墓には葬らなかった。」といったことには触れられていませんでした。
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