もともとは雑誌「岳人」の1996年1月号から24回連載されたものをベースとし、それに書下ろしを2編加えて構成したようです。そうすると、丁度、高桑氏がサラリーマン(NTT)を辞めて、執筆業やガイド業で独立しようとされていた前後の時期の作品ということになり、もしかすると気持ちが先だってやや空回りしていたのではないかと推察されます。沢登りの指南書として「大全」というネーミングで雑誌「岳人」の読者を相手に始めてしまったという連載もちょっとプレッシャーだったのかも知れませんね。難しい日本語を使ったり、かなり気取ってしまっていて、他の作品と比べると、普段着でないことが明白です。なお、挿絵は、池田知沙子さんが担当しています。
【読了日:2014年6月13日】
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