2010年2月にお亡くなりになった立松和平氏は「雨の赤城山」を書かれていますが、正直に言うと、この作品だけがつまらないものでした。また、つい先ごろ(2014年5月)奥穂高で遭難死された本図一統氏は、高桑氏といっしょに登攀した「黒部、剱沢大滝を登る」を寄稿しています。
服部文祥氏、佐伯邦夫氏、手嶋亨氏、瀬畑雄三氏、根深誠氏などは他の作品などで名前を知っていました。その他の執筆者は、遠藤ケイ氏、深野稔生氏、西澤信雄氏、武田宏氏、若林岩雄氏、亀山東剛氏、細川剛氏です。
引き込まれるような作品が多く、甲乙つけがたいところですが、個人的な一押しは、若林氏の「息子と歩く里山」かな。自閉症(A1)の息子さんと安曇野周辺を舞台にしたものです。根深誠氏の「生滅流転の山や川」、武田氏の「ふるさとのブナの森」、佐伯氏の「弥太蔵谷から音谷」(志水哲也氏も登場)、深野氏の「栗駒 山日記」、手嶋氏の「南海に浮かぶ森と水の島」なども印象的です。達人の方たちの山歩きに対する姿勢や考え方、素直に好きです。
いずれ、細川剛氏の「あの樹に会いに行く」を読んでみたくなりました。かつて山と渓谷に連載されたものを単行本化したもののようです。
【読了日:2014年7月20日】
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