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古典的名著でしょう。近藤氏による巻末の「訳者の言葉」の最初の一文が本書を良く表現しています。
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事実は小説より奇なりという言葉があるが、第二次大戦勃発と同時に、オーストリヤの名登山家であり、スキーの選手であった本書の著者、ハインリッヒ・ハーラーの身にふりかかった運命こそ、この言葉そのものであった。
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また、著者まえがきの書き出しの部分も有名です。
「私たちの夢はすべて青春時代にはじまる。」
(ちなみに、角川文庫収録の福田宏年訳では、
「人生の夢はすべて少年時代に始まる・・・」
となっています)
ワクワク、ハラハラしながら読み進むしかありません。
写真も貴重なものが多いと思います。新潮社と角川文庫とで収録されている写真が異なるので、両方を手にしてみて良かったと思いました。白水社から1989年に発行されたものもあるようなので、機会があればそちらも手に取ってみてみたいと思っています。
ついでにもう一つ。新潮社の1955年版の最後に、新潮社から出ている他の図書の宣伝のページがあるのですが、そこに載っている「フランス スキー術」(エミール・アレ著)の写真がとても傑作でした。新雪の急斜面をクラウチングで滑っています。
【読了日:2014年12月25日】
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