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タイトルに惹かれて読み始めた本ですが、正直、途中で苦痛になりました。当初は、50歳になるまで本格的な山などをやっていなかった人の著作かと誤解していたことも影響しているかも知れません。石川氏は学生時代まで本格的な山をやっていたようでして、但し、著名な一流の登山家には劣等感を感じていたようなそんな背景があるようです。ですので、負けず嫌いな性格がありありと描かれてしまっています。50歳の中年太りから一念発起して、エベレストを含む8,000m峰に登頂する、というくだりです。
つまるところ、還暦祝いの個人的な出版で、そういうものにありがちな、謙遜しつつも実は自慢話のような印象になってしまったというわけです。1995年5月までの「日本人のエベレスト登頂者」リストが掲載されていて、1994年5月13日の著者の登頂が(当時の)日本人最高齢記録となっています。(ちなみに、同氏は、その後71歳で世界最高年齢・七大陸最高峰登頂者になられたようです。)
最後の方で、少し持ち直したのは、何度か一緒に山を歩いた親しいシェルパの紹介になったところでした。シェルパって本当に人格者なんですね。ラマ教のおかげなんでしょうか? また、もう一つ収穫がありました。ミニヤコンカから復活した松田宏也氏が登場しているのです。両義足でヒマラヤに遠征するまでの復活をされていたのですね。驚きました。
【2015年4月3日】
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