|
|
|
管状のアルミフレームにデッキを貼った形状で、ドッペルギャンガーのサイトを見ると、同構造で23インチ、25インチ、27インチのモデルがあるようです。でも、25インチ以下では終始先頭でリードして、というほどのラッセル能力はないだろうと思います。27インチだとラッセル能力はスキーの6割程度あると思います。
MSRなどから出ている、縦の板状のフレーム自体にギザギザを付けて滑り止め効果を狙った製品だとアイスバーンでの安心感は高いのかもしれません。上富良野消防のレスキューチームはその種のスノーシューを使っていました。私の27インチは、下降時の硬い斜面でははずして降りてくる必要があります。そのかわり歩行時の抵抗は少ないかもしれません。
本格的に雪山に入るかどうか迷っている、とか、ワカンにするかスノーシューにするか悩んでいる、という方には、試しに使ってみるのにちょうど良い製品だろうと思います。首都圏だと北八ヶ岳にちょうどぴったりでしょう。この道具が合うならそうした山域での逍遥や雰囲気が好みの方だと思います。私は富士山のふもとでこれを使ってのんびりとしたスノーハイキングを楽しみました。
耐久性について、ですが、これまで1年に5回ほど使っています。1年で元は取れた計算ですね(笑)。心配したフレームの破損は大丈夫そうですが、プレート(足を載せるプラスチック部分)とフレームを結ぶ幅広の樹脂繊維のテープが破れてしまいました。
捨てるのはもったいないので、破れたテープをナイロンテープで置換して、現在も使っています。プレートとナイロンテープの接合は、マイヤーズステッチャーを使って縫って固定しました(図2)。ネジのささるところは半田ゴテで穴をあけました。
マイヤーズステッチャーは、針の先端が錐のようになっていて回しひねって食い込ませ貫通させることで、かなりの難物でも縫ってしまえます(図3)。糸はワックスの効いた太いナイロンで、末端を燃やしてくっつけて、ほどけないようにします。
クランポンもだんだん曲がってきて、一度、ペンチで曲がりを調整しました。曲がってしまったヒンジの部分はいじると破損の元になるので、その他の部分を逆方向に向けて曲げておきました。
注意点をひとつ、踵に回して固定するバンドをはめこむバックルがプラ製であまり強いものではありません。ついついバンドを強く引いてしまいますが、バックルが壊れてしまいます。バックルの予備は持参したほうがよいでしょう。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する